Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

「カルテット・スピリタス」クリスマスコンサートに酔う!<後半>~市民ボランティアにささえられて

2012-01-09 | スポーツ一般・娯楽
2011年12月25日、小田原市民会館大ホールで行われた「カルテット・スピリタス」クリスマスコンサートのために、さまざまなボランティアの人々が準備段階の企画からこの日の運営まで動いていた。
その人々とは、「小田原文化サポーター」という小田原の芸術文化振興を支援する市民ボランティアグループやこの公演の主催者「音楽の種を蒔く会実行委員会」(座長芹川明義氏 事務局小田原市文化部文化政策課文化政策係)など。



前列「音楽の種を蒔く会実行委員会」メンバー及び小田原市文化政策課職員と後列「カルテット・スピリタス」メンバー

この日のコンサート開場1時間15分前、入口にはすでに30人ぐらいの人たちが凍える寒さの中、並んで待っていた。
全席自由ということもあって、13時の開場時にはかなりの列ができていたのに驚く。



小田原文化サポーターのレセプショニスト部門会員によるチケットがもぎられ、親子ワークショップで作成された美しいクリスマスリースをあおぐ。
ホワイエには手作りの「音種カフェ」が特設され、地元のお店の手作りのシュトレン(おいしかった)、クッキー、コーヒー、小田原で人気の「片浦レモンサイダー」(これ地元のレモン入りなので、抜群にうまいからうちは家族で飲んでる)まで味わえた。



大きなホールでは味わえない素朴な味わいのまさに「音楽の種を蒔く」地元の手作りの温かいコンサート会場!
音楽を愛する市民たちの努力で、こういう素晴らしいコンサートが子どもたちまで幅広い層の人々の間で安価で楽しみながら聴くことができる。

ちょっと、前置きが長くなってしまった・・・第2部のリポートへ突入しよう。

2部は趣向が変わり、黒い幕があいてブルーの照明がつき、(この照明もクリスマスムードを盛り上げていた)メンバーたちは観客席に現れてサクソフォンをコミカルな音色に変えながら、大柄な松井氏の大げさなアクションを交えたネタで観客の笑いを誘いリラックスムード。
これには子どもたちも大喜び!

そして、舞台に上がり立ったまま演奏を続ける。
テンポのいい「ミッション・インポッシブル」で観客のハートをつかみ、ノリのいいサウンドで疾走!
いきなり彼らのミュージック・スピリットの中へ観客を巻き込む。
まさに「カルテット・スピリタス」の名にふさわしい瞬間だ!


この日の「カルテット・スピリタス」のメンバーの装いは、ネクタイなしの黒めのスーツ姿。
終始抜群のハーモニーをそのチームワークの良さでクリエイトしながら、異なった色のシャツはそれぞれの個性を主張しているかのよう。
個性あふれるメンバーだが、経歴を見ると、全員音楽大学や芸術大学出身で、コンクールでも数々の賞も受賞するという実力派ぞろい。
波多江氏は、7年強在籍したパリ国立高等音楽院を首席で卒業するという快挙も。

グループ名「カルテット・スピリタス」とは、「新しいエスプリ(ラテン語でSPIRITUS)を持つサクソフォン・カルテット」として次世代を担う若手サクソフォン奏者4人(コンサートパンフレットより)という意味が込められている。
2003年に結成し、第5回大阪国際室内楽コンクール・セミファイナリストで、2008年初めてのCD「Scene」をリリース。



ピアソラ作曲の「カランブレ」や葉加瀬太郎のおなじみの「情熱大陸のテーマ」までまさに燃えるような実力をみせつけたメンバーたちだが、打って変わって「森のくまさん」を披露しながら、ギャグもこなすという器用さを示し、子どもたちを喜ばせた。
後でインタビューに応じてくれた小学生の男の子が、「このときが一番面白かった!」とコメント。
この男の子はメンバーに囲まれ、サクスフォンの音を浴びせられ、体が音と一体になり、終始笑顔で答えてくれた。

「ロミオとジュリエット」で観客を夢心地にし、最後のクリスマスメドレーで、気分は小田原の空間を飛び越えて聖夜の星がまばたく闇の中へと誘われていく。
「もろびとこぞりて」「赤鼻のトナカイ」から始まって、ジャズ風にアレンジされた「ホワイトクリスマス」、ムード満点のロマンチックな「クリスマス・ソング」「ジングルベル」「サイレント・ナイト」と続くサックス4重奏マジックで、日々忙しく心の奥に追いやって忘れかけていた懐かしい心のようなものを呼び起こしてくれた。

コンサート終了後、真っ先に私がインタビューしたのは、中央真ん前の席に座っていた4組の親子たち。
「すごかった!」「面白かった!」とキラキラした目を輝かせて、なごりおしそうに舞台の前に立ってコンサートの余韻をかみしめている4年生から6年生の児童たち。
前述の男の子もこの一人で、ピアノを習っているというから、演奏の刺激を受けてどうなっていくのか楽しみだ。

みんな11月8日小田原市内の小学校で行われたメンバーのアウトリーチ活動の出前演奏を見たんだそうだ。(千代小と東富水小)
保護者たちの話では、親子でアウトリーチでの演奏を見てよかったので、このコンサートにみんなで行くことにしたという。
「子どもたちが飽きないペースで盛り上がりました。その時のメンバーは私服で、今日は違った(スーツ)姿だった・・・またぜひ来てほしい!」とお母さんの一人が熱っぽく語る。
コンサートプログラムに報告されているアウトリーチ活動では、子どもたちのリコーダーと「翼をください」を合奏とある。
こんな工夫のこらしたコンサートなら、子どもでも自然にクラシックに入っていけるのではないか。

その後すぐ、メンバーたちはコンサートの疲れもみせず、全員が希望する観客に気さくにサインするというサービス。
メンバーと握手して会話をかわした親子たちは本当に幸せそう!



素晴らしいクリスマスの思い出になったに違いない。

こんなにアーティストと観客が近くなれるコンサートもめずらしい!
普段日本全国さまざまな場所でアウトリーチ活動を精力的に行っているメンバーの努力と市民のボランティア活動のささえがあったからこそ、こんな温かいコンサートができるのだと実感した2011年のクリスマスだった。


追伸

今回の記事は小田原市文化政策課による文化情報紙ワークショップの仕上げとして、正式な取材をさせてもらった。
10人の受講生による取材を講師の芹川明義氏が編集し、情報紙として1月下旬に市の施設に配布するという。
私も小田原市の腕章をつけて、普段よりやや控えめに写真を撮らせてもらった。(コンサート中は撮影できず、残念!)
しかし、私は単独取材の方が自分らしく動けていいかな・・・腕章なんてつけて取材したことがないので、(経済サミットなどでは札をぶら下げて参加したけど)逆に観客へのインタビューなどは照れくさくてあまりできず・・・
最近は学校の広報誌などで取材する機会があるため、子どもたちに取材するのが楽しくなってきた!




「カルテット・スピリタス」クリスマスコンサートに酔う!<前半>~小田原市民会館大ホールにて

2011-12-25 | スポーツ一般・娯楽
2011年12月25日、凍てついた小田原城横の小田原市民会館大ホールは、ジャズとクラシックが織り交じったサクソフォンの音色とそれに酔う人々の熱気に包まれた温かい幸福に満ちた空間と化した。

大ホールの舞台には、「カルテット・スピリタス」という4人のサクソフォン奏者たちが舞い降りた。
「サクソフォン・カルテット」というめずらしいサクソフォンだけの編成によるコンサートで、「カルテット・スピリタス」は2003年に結成され、クラシック、ポップス、現代音楽までさまざまなジャンルの音楽をその高度なテクニックでこなす。


コンサートオープニング前のプレトークにて 
左からメンバーの松原孝政 波多江史朗 松井宏幸 東涼太

第1部のオープニングはクラシックの王道、バッハの「G線上のアリア」で、ほぼ満員の観客をクラシックの世界へいざなう。
彼らが私たちに広げるイメージは完全なオーケストラ。
大きな立体感のある音の世界に泳ぎだし、ふと気が付き我に返るとそこには4人のサクソフォン奏者男子たち。

アルト・サックス担当の波多江史朗氏が、「この曲は主催者からのリクエストで、3月の震災以降いろんなことが起こり、苦しんでいる方もいるので、追悼の祈りをこめてこの曲を演奏した」という。

2曲目は「のだめカンタービレ」のテーマ曲で有名にもなったガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」。
待ってました、父と私の大好きな曲!(小さいころからこの曲聞いて育った)
「ガーシュインはジャズとクラシックを融合させた人で有名」と波多江氏の説明で納得がいく。
「この曲は本来ピアノとオーケストラで演奏され、アルト・サックス2本とテナー・サックス1本が使われるが、それを4本のサクソフォンでやってしまおう」と説明は続く。

4人のサックスの掛け合いが絶妙で、観客は一気に夜中のニューヨークのジャズの世界へワープ。
マンハッタンの美しい夜景を目に浮かべながら、体を揺すり、気分は超リラックス状態へ・・・

この名曲が終わると、メンバーの担当の4本のサックスの紹介。
一番高い音のソプラノ・サックス、アルト・サックス、ジャズの主流であるテナー・サックス、一番低い音のバリトン・サックス。
サックスって女性を体の芯からとろけさせる非常に憎い楽器のイメージがあるが、クリスマスにこれにどっぷり浸れるのはサイコーの贅沢ではないか!

「カルテット・スピリタス」の演奏活動は単にコンサートだけではない。
全国各地のアウトリーチプログラム*に参加していて、11月8日に小田原市の2つの小学校でも演奏し、子どもたちに喜ばれたという。
*アウトリーチとは、普段、芸術文化に触れる機会の少ない方々に対し、その生活の場(学校や福祉施設など)に出向いて演奏等の働きかけを行うこと。
この日のクリスマスコンサートにもその小学校で彼らの演奏を聴いて感動した子供たちが多く来ていた。

メンバーは、「宮城の名取市の被災者たちにも演奏していて、地元の中高校生の吹奏楽部のメンバーと交流をした」と演奏前のプレトークで、テナーサックス担当の松井宏幸氏が語った。
そのときに、被災者たちの強く生きようとしている姿に逆に励まされたという。(波多江氏)

本当に音楽の力ってすごい!

この項続く






`Airplane` by New Hollow

2011-11-08 | スポーツ一般・娯楽



写真は、http://en.wikipedia.org/wiki/New_Hollowより

英検の教材を探していて、アメリカのNew Hollowというティーンのロックバンドの「Airplane」というラップ調のカバー曲が気に入った。
オハイオ出身の15歳から17歳という若さの同じ学校に通う高校生3人。
ラジオに一切流さずレコードレーベルとも契約もせず、去年のデビューから、この曲を含めてビルボードでいきなり3曲とも1位を獲得という驚異的な超若手新人グループ登場!
あの女の子に人気の大手洋服メーカー、「Justice」(なつかしい・・・)とデビュー時に契約し、Justiceのマーケティングが成功したらしい。
日本にいてアメリカのミュージックシーンはフォローしていないため、状況が詳しくわからないのだが、日本もアジアもあちこちで高校生や中学生グループが活躍しているから世界的な傾向だろう。
アジアの国々でもあちこちで秋元氏のプロデュースするAKBに似せた「○○○48」というグループがオーディションで誕生しているらしい。

このAirplaneという曲、一番後からバンドに入ったドラマー担当のチャッド(写真の真ん中)がラップを担当し、ベースのエバン(左)とギターのミック(右)の二人が美しい歌声とキーボードでささえている。(ワタシはエバンが好きだが)
インタビューの中のエバンによると、チャッドはWacky (変わり者)でPrankster(いたずらっ子)らしい。

なんかアメリカのどこにでもいそうな感じの普通の高校生たち3人。
日本のAKBだってそうだもんな・・・

そうそう、このバンドを探したきっかけが「Time for Kids」のサイト内のエンターテインメントの欄。
3人の詳しいインタビューも入っていて、このサイト中高校生の英語学習にいいかも。
この3人の音楽の好きな人なら、必至で私のように彼らのインタビューも聞き取ろうとするだろう。

http://www.timeforkids.com/news/ready-rock/15656



目撃!小田原城ミュージックストリート~文化情報紙制作ワークショップの取材にて

2011-10-16 | スポーツ一般・娯楽
小田原にいると自然の美しさに感動することばかりではない!
驚いたことは、さまざまなイベントの多さ。
毎週末何かのお祭りがあちこちで行われ、「私たち市民はいったいどこに行ったらいいの!」とうれしい悲鳴を上げることに・・・

昨日はその小田原の大きなイベントの一つとして定着してきている「小田原城ミュージックストリート」の一部を取材してきた。
平成19年に誕生し、今年で5回目となり、100組以上のミュージシャンが出演するという神奈川県下最大の野外音楽イベントに成長。
去年は10万人もの来場者を集めたという。(文化政策課「小田原城ミュージックストリートについて」より)

今年も秋のさわやかな青空のもと、小田原駅東口周辺と小田原城址公園内の11カ所で、さまざまなミュージックのパフォーマンスが繰り広げられた。
小田原城址公園ではオダワラ・フード・フェスタや北條六斎市という大骨董市もドーンと広げられ、音楽と食べ物が混然一体となった超巨大空間が野外に出没!
まさに小田原の人々の熱気に圧倒された一日であったといっても過言ない!

このミュージックストリートの取材は、小田原市文化政策課が主催する文化情報紙制作ワークショップの実践編。
ワークショップの講師は、アートディレクターとして長年活躍されている芹川明義氏で、初心者向けの制作ノウハウを伝授するという市民にとって夢のような企画。

「小田原市やってくれるわぁ!!こういう企画って少ないんじゃないか!」と飛びついた私。
芹川氏はユーモアあふれる話術と高度なプロの写真技術、企画力、編集力、取材力、文章力で、講義を聴いているメンバーを鼓舞する。

というわけでみんなで小田原市の紫色の腕章をつけて正々堂々と正式取材に突入!
北條ポケットパークにて、一人のミュージシャンの演奏が終わるや否やみんなで囲んでインタビュー。
美しいプロのゲストインタビュアーが、最初に質問のお手本を披露する間、みんな一斉にメモをとる。

その後、3、4人のグループに分かれて取材に行く。
私たちのグループは情緒あふれる城址公園へ。
あちこちでギターをかかえたボォーカルたちを見る輪や店の前に小さなステージができている。
中には飛び入りでパフォーマンスするグループあり、その横でうれしそうに応援しながらビールを飲み干す友達あり。

城址公園のおいしそうな全国からの屋台を横目に、奥の水の公園というお堀横の巨大な車でできたステージをめざす。
そこでパフォーマンスをしていたのは、なんと<2人の人間+1頭の雌馬>。



いや馬のかぶり物をしていたのは、おそらくうら若き美しい女性であろう。
なんともったいない!
ボォーカルとみられたロンゲのサングラスをした男性は、黒い大きなカーボーイハットをかぶりウエスタンな装い。
もう一人の女性は真っ黒のドレスに身を包む。
なんとも表現のしようのない不思議な組合せのこの3人は、バラエティを売りにした米々クラブをどことなく彷彿させる。
観客もその奇妙な取り合わせからかもしだされる独特のオーラに引き込まれ、パフォーマンスが終わってもじっと彼らを見ている。

もうこれはインタビューするっきゃない!
CDをみんなが買いはじめたので、私たちはひたすら待つ。
その間そのまか不思議なお馬ちゃんが来てくれたので、インタビューを申し込んだが、首を振るだけで、何もしゃべってくれない・・・
うーん、こんなミュージシャンもいるのか・・・

以下、インタビュー内容を簡単に記す。
彼らのグループ名は「TOPLESS(トップレス)」で、海賊がテーマのコスチュームを身にまとい、小田原出身の「プリケツ船長」、同じく小田原出身の「とらわれの姫」、現代アートから抜け出てきたようなシュールな雌馬ちゃんは「非常食」というメンバーなんだそうな。
我々観客はクルーというイメージらしいから、一緒に音楽を楽しもうという感じなのかな。

メンバーの入れ替えはあったらしいが、このスタイルになって4、5年。
まだインディーズだが、4、5本都内を中心にライブ活動を行い、「うたげロック」という音楽をベースに、メジャーデビューをめざしているそうだ。
今回はこのイベント初参加で、私たちは写真も撮り、ブログ掲載許可をいただいた。
ちなみに、船長さんこと平城ケン氏はイラストレーターでもあり、トップレスのイラストがかわいい!
TOPLESSのHPと船長のブログは、 http://topless-web.com/  http://gree.jp/topless


お城を背景にトップレスにポーズをとっていただいた そのアンバランスなとりあわせに絶句!

こういうユニークなミュージシャンやごくごく普通の庶民的な音楽家などが総動員して、小田原城ミュージックストリートを盛り上げている。

このトップレスを知ってしまい、私たちのテンションは上がる一方。
一気にダンスを見に行こうということになり、「おだちか」に直行する。
小田原駅地下街にある「おだちか」では、高校生によるダンスパフォーマンス(高校生以外のグループも超カッコよかった)が華々しく披露され、多くの観客がかたずをのんで見ていた。

いやもう、現代の高校生のパフォーマンスレベルの高いこと。
私たちが見たのは、西湘高校と小田原高校の生徒たちのダンス。
本格的なブレークダンスやヒップホップダンス、そしてクリエーティブなロボットダンスっぽいのまで、私たちを大いに楽しませてくれた。
こういうのを見ると、K-Pop人気の影響もあってか、今の日本はダンスばやりなんだと実感する。
息子も高校の文化祭で女子とダンスを披露するらしい。
みんな勉強や他の活動をやりながら、なんとも器用に複雑なダンスをマスターするから、私たちはその活動を応援するのみ。
時間がなくて、この高校生たちにインタビューできなかったのが残念だったが、また時間があれば文化祭でその踊りを見に行こうっと。

さて、一通り取材が終わって、みんなは講師のもとに集合し、取材内容をやや興奮気味にお互い伝え合う。
みんなインタビューをしっかりしていて、一般記者とは一味違った市民の目線での素晴らしい取材をされている。
こんな素敵な感想を聞くと、ある意味市民記者って必要なんじゃないかと思う。

芹川先生の感想は「小田原は音楽の町だと思う・・・初めて会うのにジャムセッションできたり・・・(この音楽ストリートは)ずっと10年と続くだろう」とさらりといってのける。
小田原市文化政策課の方は、「市民による市民のための個性ある面白い文化情報紙を作ってほしい・・・行政が伝えても面白くない。今回の切り口はミュージックストリートだったが、産業祭りや食べ物の祭りなどさまざまなイベントがあるので、(今回のイベントに)こだわらずに、小田原の街づくりがどうなっているか伝えてもらいたい」という本当の意味での市民の立場に立った気持ちのいい言葉でまとめられた。

次回は、昨日撮影した写真を持ち寄り、自分たちが作成する文化情報紙のタイトルを考えてくることが宿題。
文化情報紙を作ってみたいが、具体的に作るとなると難しい!
芹川先生も作られるというから、どんな感じに仕上がるか楽しみである。

文化政策課の方々、9月からのこの講座の企画及び講座準備を毎回入念にやっていただき、本当にありがとうございました。
ネットワークも広がりそうな予感もあり、小田原市の魅力がますますわかってきました。














箱根駅伝、早稲田がんばれ~!

2011-01-02 | スポーツ一般・娯楽
箱根駅伝が始まった。
午後1時現在、早稲田1位。
東洋大の柏原君が早稲田の猪俣君を追う。

イケメンの猪俣君、落ち着いた感じで走っている。
臙脂色のユニフォームが光っている!
小涌園前で2位との差33秒。
じわじわと縮められている。
早稲田がんばれ~~!

ではこれからでかけるのでまた!


バンクーバーオリンピック最高の闘い~浅田真央とキム・ヨナ

2010-02-27 | スポーツ一般・娯楽
バンクーバーオリンピックの最大の注目競技、女子フィギュアの浅田真央とキム・ヨナ対決は、キム・ヨナに勝利の女神は微笑んだ。
ショートプログラムでキム・ヨナの完璧な演技を見て、これは浅田の金メダルは難しいと思ったが、予想通りの結果となった。

浅田も史上初のトリプルアクセル(ショートとフリー両方で決める)を計3回も決めるという離れ技を見せたが、キムの非の打ち所のない完璧な緻密に計算されたプログラムによって、金メダルは遠のいてしまった。

日本人なら誰でも浅田を応援して金メダルを浅田にと思うだろうが、キムのあまりの高度なテクニックゆえ、キムがとって当然だとついつい思ってしまう。
不思議にくやしさが巻き起こってこない。
むしろ、アジア勢2人が金、銀を占めたという誇らしさが強い。
表彰台に上る19歳同士の美しい二人の金、銀メダリストの姿にため息。
もう絵になるとしかいいようがない!

4年前、15歳で出会ったという二人。
最初はキムが浅田に完敗だったという。
それ以来ずっとライバルとしてお互いの技を高めあってきたという。
ショートでは、浅田が先に滑り、トリプルアクセルを成功させ、その強さを見せ付けたが、それを見たキムの表情には「私のほうが上」というふてぶてしい雰囲気で、不敵な笑みさえ浮かべる余裕すら感じられた。
フリーでは滑る順番が逆で、完成度の高い演技を見せたキムの直後の浅田は、Ipodで音楽を聞き、自分を集中させ、会場の雰囲気を消し去る。
この2人の対照的な態度でも金、銀の結果が垣間見える。
この2人のメダリストの快挙はお互いが存在してこそ取れたのだ。

浅田は次のオリンピックでは金をとると心で誓っているだろうし、キムは2連覇を誓っているだろう。
国境の垣根を越えて、お互いの国の選手たちの健闘を祝福したい。


「おくりびと」を観る!~やっぱり、納棺師としてのもっくんがすごい!

2009-03-13 | スポーツ一般・娯楽
今日は、ついに話題のアカデミー賞における外国語映画賞受賞作、「おくりびと」を観た。今日の朝のテレビ番組で、音楽担当の久石譲氏がゲストででて、「おくりびと」のテーマソングをピアノで演奏しているのを見てから、友達を急遽誘って、さいたま新都心の人気の「シアターコクーン」へ出動。さっぱりした気性の頼りになるママ友、アヤちゃんが、愛車白のカローラで、送り迎えをしてくれるという大サービス。2人とも「ああ、本当に映画っていいですね!」という台詞がでそうな心境である。さすがに、中高年の観客が多かったけど・・・



とくに、ストーリーに大きな盛り上がりがあるわけでなく、淡々と1人の男の人のキャリアの転職を描く。納棺師という稀有な職業に焦点をあて、人間の生と死の根源を考えさせる。



遠い昔の祖父の葬式の場面の記憶をたどりながら、もックンの納棺師としての所作の美しさに魅入る。祖父が交通事故で突然亡くなったときは、どんな納棺だったのか、納棺師がどんなことをしたのか、まったく記憶にない。というか、そんな儀式はなかったのではないか。初めて目撃した納棺の正式な儀式が、静謐とした空間に輝いてくる。その儀式の中で、死者に化粧をほどこすと、死者に崇高なものさえただよってくる。見ている家族の驚異の視線。死者への悲しみが増す中で、死者に対して尊敬の念が強まる。死ぬということは、一段上の世界へ「旅立つ」ことへの準備という日本人の持つ独特の死生観。そう考えると、不思議と心が落ち着く。死への恐怖心がなくなる。

美しい東北の自然とともに、自分の原風景を振り返る。どこにでもある田舎の日本の原風景が、日本の文化によりそう。これは、私たちみんなが持っている原風景ではないだろうか。

日本人の尊い文化と自然観をこんな風に海外の人々にアピールできた映画。その結果が、アカデミー賞を受賞した。そのおかげで、そのことをますますさまざまな人々に知らしめることができる。日本人として、本当に誇らしいことだ。ありがとう!もっくん、滝田洋二郎監督、映画関係者の方たちみんな。そして、本当に受賞おめでとう!滝田監督は、「バッテリー」も手がけていると公式サイトにありました。

音楽担当の久石氏がおりなす、チェロの響きが、映画を盛り上げる。音が映像にはまりすぎて、気がつかないほどだ。東北の自然の中で、1人でチェロを演奏する主人公の姿が本当に美しかった。

このテーマを長年温め、映画化までもってきて、主演したもっくんこと木本雅弘氏は、20日に、このシアターコクーンで、埼玉県民栄誉章を受賞する。もっくんは、桶川市出身で、しぶがき隊に所属していたアイドル時代、甲子園常連校、浦和学院に通っていたのは、有名だっとの友達の話。それにしても、同じしぶがき隊にいて、現在朝の番組「はなまる」で司会をやっているやックンたちと大きく差が広がったものだ。でも、アカデミー賞受賞の次の日のインタビューで、やックンが親友の快挙を一番喜んでいたような感じがする。もっくんは、本当にまじめで、自分の信じた道を黙々と突き進む努力の人のような印象。また、この映画をもう一度見に行きたくなった。

http://prosv.pref.saitama.lg.jp/scripts/news/news.cgi?mode=ref&yy=2009&mm=3&seq=34

もっくん以外の脇役の味わい深い演技も光っていた。しぶ~い納棺師の社長を演じる山崎努、「天地人」の秀吉役で活躍中のベテラン俳優、笹野高史、もっくんの奥さん役の広末涼子など。暗い題材だから、明るく吹き飛ばすような笑いを誘う箇所も絶妙にはさまれている。久し振りに大いに笑って、ストレス解消!

「おくりびと」公式サイト:http://www.okuribito.jp/

菊田俊介の渋谷クロコダイルでのライブで感じたシカゴ・スピリッツ!

2009-03-04 | スポーツ一般・娯楽
ブルースギタリスト菊田俊介氏の渋谷クロコダイルでのライブは、US新聞で詳しくリポートしたので、細かくこのブログには、書かないが、3月8日(日)の鹿児島でのライブが最後で、日本ツアーは残り4日間。シュンさんのブログの日本ツアーを読むと、日本全国で、さまざまなミュージシャンとセッションを精力的に行い、各地で感動の渦を巻き起こしている。

渋谷で、シュンさんの姿を見たとき、その場に「シカゴの風が吹いている!」と強烈に感じ、その風を竜巻のごとく吹き上げ、周りを巻き込みながら、日本縦断しているかのよう。日本にいる音楽ファンにとっても、私たちのようにシカゴ滞在していた人々にとっても、シュンさんの日本でのライブは、シカゴを強く思い出させる起爆剤となって、元気をもたらせてくれる。そんな風に強く思うほどの音楽を越えた次元のスピリッツを感じる。

取材してきて、またシュンさんの公式サイトなどを読みながら、びっくりしたのは、彼の華々しい今までの経歴だった。読めば読むほど、一流ブルースミュージシャンとして、トップを極めている世界的な第一人者ということがわかる。そんな日本人が、シカゴで身近にいたんだなあ。シカゴのライブハウスでは、そんなシュンさんがまじかで、いつでも見れる。なんという贅沢。「あ~あ、もっとシカゴ駐在の早い時期にライブに行っておけばよかった」と後悔の念。子供たちが小さかったので、そういう余裕がなかった。最後の年に少しでもシュンさんのライブが観れてよかったな。

クロコダイルでのライブのゲストとのセッションは、圧巻であった。ゲスト2人の名前が読み上げられ、あの鮫島秀樹さんが出てくる。ツイストで世良正則の隣でベースを弾いていたテレビではおなじみの方だ。キャップをかぶり、昔とまったく雰囲気は変わらない。ほとんど、顔を上げず、細身の体で、黙々とベース演奏に徹する。当時一世を風靡したツイストが思い出される。「あんたが・・・」と世良さんが、手を差し出した姿がなつかしい。(1977年の大ヒット曲「あんたのバラード」です)



そして、ギタリストのイチローさん。めちゃくちゃ、カッコいい!思わず身を乗り出して見入ってしまうほど。



イチローさんとシュンさんの強烈なバトル・セッションは、もうカッコよすぎて、言葉では表現できない。シュンさんのなんともいえないうれしそうな表情を写真でとらえられたので、私はそれだけで大満足!



イチローさんのソロも堪能。一瞬、シュンさんのライブであることを忘れるほどの迫力であった。イチローさんと鮫島さんは、The Sonsというバンドで活躍されている。

シュンさんの率いる「Shun Kikuta Band」もすごくよかった。やはり、オリジナル曲は、日本人の血と魂も込めているだろうから、日本人の気心が知れた仲間でやるのがベストなのだろうか。シカゴの日本人社会でも、いつかシュンさん自身のライブが開かれれば、サイコーに盛り上がるのではないだろうか。



それから、シュンさんのブログを読んでいて、ブルースの奥深さを私たち一般人にわかりやすく理解させてくれる力量に感動していた。音楽以外のことにも日米にわたって幅広く書かれていて、読んでいてついついさまざまなカテゴリーをクリックして、はまってしまうほどだ。アートの研ぎ澄まされた才能を持つ人というのは、その感性がますます研ぎ澄まされて、他の分野に対する感性も磨かれていくのだろう。

この項、写真を追加する予定です。(時間があればです)

ブルースギタリスト、菊田俊介氏の日本ツアーライブリポート

2009-02-28 | スポーツ一般・娯楽
シカゴのブルースシーンで活躍するブルースギタリスト、菊田俊介氏の日本ツアーが、大盛況だ。2月12日の札幌から始まり、ちょうど半分経過した模様。先週の土曜日、21日の渋谷クロコダイルの熱狂ライブの模様をリポートした記事が、US新聞に掲載されたので、音楽やシュンさんに興味がある方はぜひぜひ読んでください。

http://www.usshimbun.com/column/baba9.html



このブログのブックマークにシュンさんのブログ「ブルース日記」もリンクしてますので、チェックしてみてください。

のりさんのブログ「のりの音楽と日常日記」にもクロコダイルライブの模様が、手にとるように生き生きと書かれていますので、ぜひ読んでみてください。

http://ameblo.jp/nori3213/entry-10212657157.html

詳しく今はここで書く時間がないが、シカゴのライブハウスとまったく違う雰囲気のシュンさんの演奏。なぜかというと、シュンさん自身の日本人で構成するバンドが、シュンさんのオリジナル曲を多く演奏したためだ。一緒にこのライブを目撃したシカゴ友達仲間、ヨシコさんもシュンさんのギター演奏にいたく感動していたが、「やっぱり、シュンさん、オリジナル曲をやっているときのほうが、もっとかっこいいわあ!」と声を上げていた。


シカゴ駐在中は、シュンさんのライブを見逃してしまったというヨシコさんとご主人 日本でシュンさんのライブを満喫できて、大満足!

ほんとに、ファンキーなアレンジも入り、独特の菊田ワールドを作り上げていたような感じ。また、写真などもアップしますので、このライブに関しては、もう一度チェックしてみてください。