Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

帰国子女動向その3~国立学芸大付属高校へ進学したSちゃんの場合

2009-07-27 | 帰国子女動向
このブログの読者は、シカゴ日本人学校出身の家族の友達が多いが、その輪もじょじょに広がって、ときどき思わぬ人からシカゴ友達を通して連絡がきたりする。ブログの影響は大きい。最近、私が息子の受験状況を書いていたら、シカゴ仲間からうれしいメールが届いた。私たちより一足早く日本に帰国したKさんからの高校受験に関する貴重な体験談である。Kさんの一家は、聡明な女の子3人。上のお嬢さん、Sちゃんは、シカゴ日本人学校全日校をへて、中学のとき現地校へ移り、真ん中のYちゃんは、ずっと全日校でうちの息子の同級生。末っ子のMちゃんは、ずっと現地校と三人三様だった。

現在Sちゃんは、国立学芸大学付属高校の2年生で、日々充実した高校生活を送っている。以下、Kさんからのメール内容を彼女の許可をへて、記して置く。


最近のkuniさんのブログで塾や高校のことについて考えておられる様子なので、我が家の経験が少しでも参考になればと思い、メールしました。

長女(Sちゃん)は現在国立附属高校の2年生です。中2の10月に帰国し、地元の公立中学に編入しました。部活動の大変盛んな学校で全国大会まで行く部活がいくつもあります。その中で編入してすぐ吹奏楽部に入り、中3の10月末まで活動しました。学校に通いはじめて1ヶ月ほどで本人が塾に通いたいと言い、ほとんど休みのない部活動を考え、自宅から近いこと、難関校への合格の実績があるという2点を条件に塾を探し、12月から通いはじめました。

2年生の間は、英国数、3年生からは、英国数に加えて国立を目指す生徒のための理社のクラスにも通いました。ただ、部活が優先されるため、塾の遅刻、欠席は非常に多かったです。でも塾の先生方は一生懸命やってくださり、補習や授業のDVDの貸し出しで対応してくださいました。国立や私立の難関校は塾のテスト(駿台模試)を受けないと自分がどのくらいの実力があるのかもわからないし、また、実際受験のスケジュール(本命校やすべり止め校の選択)の組み立ても学校の成績ではなく、模試の結果から判断していくので、塾は娘にとっては、必要不可欠なものでした。

受験校の決定は塾と話し合い、学校には報告して内申書を書いてもらうだけでした。また、一緒に塾で過ごした友達の存在も大きかったと思います。学校では難関校を目指す子は少ないけれど、能力別のクラス編成を行っている塾では、同じ目標に向かって勉強している子ばかりなのでよい影響を受けたようです。

最後に現在通う高校についてですが、内部進学が3分の2、帰国生も含めた外部が3
分の1です。外部生は100パーセント塾通いをしていたようですが、勉強ばかりをしていたわけではなく、部活の部長であったり、生徒会で活躍していたりと多方面において能力が高い子がほとんどです。学校はテスト、レポートが多く大変ですが、行事の時には皆一生懸命取り組むです。何に対してもモチベーションが高いので学校全体に活気があります。

受験まであと半年、精一杯、悔いのないようがんばってくださいね。


大変参考になる経験談である。難関校に受かるには、大変な努力を要するということだろう。でも、ここまでいろんなことをきちんとやれば、どういう結果になっても悔いはなしということだろう。

浦和実業の公開講座でさまざまな生物に出会う!~カメレオン、ハリネズミ、クラゲなどなど

2009-07-26 | 日本の教育一般
昨日は近所の浦和実業という学校の人気の公開講座で、実験や学校で飼育しているさまざまな生物たちを堪能した。地元の子供たちに人気のこの講座。無料で地元のコミュニティに教育をほどこしてくれるとあって、浦和実業への私たちの好感度は高い。上の息子の女友達は、この講座にはまり、小学校の頃からかかさず参加して、さまざまな生物をもらって飼っているという。その女の子の妹さんも昨日はお母さんと一緒に参加していた。今年の公開講座は、6月が第1回。うちは6月はいけなかったのだが、今回の2回目には参加できた。

生物実験室の部屋に行く廊下で、いきなりギョッとした瞬間!なんと大きいカメがこちらに向かってくる。のっし、のっしという感じで、人間がいようがいまいがお構いなしにわが道を歩いている様子。



飼っている実業の生物部の生徒たちは、女の子でもいとも簡単にカメを抱きかかえて、方向を変える。「さすがに慣れているんだなあ!」と感心する。このカメは、ケズメリクガメという種類。50人の生物部員の実験室で管理する人気生物ベスト10のうち堂々1位。(「2008年度生物部紀要」より)

2時開始の講座なのに、2時前に実験室に入ると、すでに大勢の子供たちでにぎわっている。お父さんやお母さんたちもうれしそうに参加している。ざっと下の息子が見回して、生物をチェックする。目の前の水槽にイソギンチャク、クラゲなどがフワフワ。その後ろには、ハリネズミたちがいる。そして、黒板の前に男子生徒たちが、「ここにあるカブトムシ、クワガタ、オタマジャクシ、ヤドカリは持っていっていいですよ!」と優しく呼びかけている。うちで飼っているアカハライモリも1匹づつ小さなプラスティックケースに入れて置いてある。各昆虫や生物の数が多いので、かなり手をほどこして、丹念に飼育しているのだろう。お兄さんが飼い方も親切に説明してくれる。

息子は、コクワガタを手にのせてもらい、その可愛さに私は感動!



次にお兄さんがのせてくれたのは、ノコギリクワガタ。迫力満点なのだが、息子の手から離れなくなってしまった。お兄さんがとろうとすると、その鋭い角で息子の指をはさんでしまい、息子は思わず、「いってえ~!」と叫ぶ。お兄さんたちは、「まあ、それもまた人生経験だ」とくったくがない。

てっきりクワガタをもらうのかと思いきや、息子は、「どうしようかなあ!」とかなり迷いながら、結局可愛らしいヤドカリにする。オタマジャクシ、カブトムシ、そしてイモリを飼ってきた息子にとって、新しい生物が新鮮なのだろう。早速、「ヤドカリに必要なものをそろえなくては」と張り切っている。なんだか、だんだん家の中が水槽や飼育箱だらけになっていくようないやな予感が・・・

お兄さんたちの横には、大きなグレーのヒキガエルが3匹じっとしている。かなり大きなケースに入っているので、ふたをあけても飛び出さない。そのケースの上にはコケのこびりついた中型のカメが小さなケースでばたついていた。

さて、各テーブルでは実験やクラフトのようなことを生徒たちが参加している子供たちに教えてくれている。息子もお姉さんにクラフトを教わる。その横のテーブルでは、顕微鏡がいくつかあり、熱心にお兄さんたちが子供たちに説明している。息子が行くと、お兄さんが顕微鏡をセットしてくれて、ゾウリムシの動きを見せてくれた。自分で実際にスポイトでゾウリムシをとって、顕微鏡で見る。



その横のテーブルでは、自分の髪の毛を顕微鏡で見た。その鮮やかなように見える白黒の世界に圧倒される。ドローイングで書いたようなきれいな不思議な物体に見える。貴重な経験をさせてもらった。

回りに置いてあるさまざまな生物を観察する。お姉さんたちがハムスターと小さなヤマネを持ってきて、手にのせてくれる。




その可愛らしさに私が感動していると、息子が「タイガーサラマンダーだ!」とめったに見れない生物を見つけて、興奮している。その近くには、かなりの大きさのナマズが水槽にいた。




ガラスを火で温めて、膨らませる実験のテーブルに行くと、顧問の先生がガラスケースを見ている息子に向かって、「カメレオンに触る?」とケースを開けてくれた。鮮やかな色のカメレオンが頭と胴が反対向きに木にへばりついている。そっと私たちが触ってもじっとしている。その先生がミルワームという大きな虫のえさをくれて、息子がケースに入れたミルワームをカメレオンに近づける。カメレオンはえさに顔を近づけるが、なかなか食べようとしない。先生が、「そんなにおなかがすいていないから」と言う。それでもしばらくじっと待っていたら、その長い舌で、ぺろりとえさを食べた。ヒエーッ、こんな体験は初めて。息子の興奮は絶頂に達する。このカメレオンは、エボシカメレオンといい、人気生物ベスト10の堂々2位。




この浦和実業の生物部は、50人の中1から高3までの生徒たちが共通の研究テーマのもとに活動しているという。小動物研究班、植物研究班、水槽生物研究班、昆虫研究班、細菌研究班、イベント企画班の6グループで、日々研究している。マスコミにもよく登場し、地元の視線も熱い浦和実業の生物部。息子も弟子入りし、「将来浦和実業に入ろうかな・・・」と考え始めたほどだ。いい体験をさせてもらった。上の息子も話を聞いて、「俺も次は行こうかな」来月の第三回の公開講座は、8月22日(土)9時から12時。浦和実業生物部の皆さま、本当に素晴らしい講座をありがとうございました!


「彩の国進学フェア」でゲットした高校の資料と格闘中!~その2

2009-07-24 | 日本の教育一般
18日に参加した「彩の国進学フェア」では、午後は2校の話を聞いた。人がかなり待っていた人気校、早稲田大学本庄。先生の話では、今年から全学年共学がそろったというほど、最近共学色がでてきた難関校なので、女子からの人気も高まっているのだろう。本庄というと、かなり遠そうだ。しかし、学校のパンフレットを見ると、古墳群に囲まれた広大な敷地に早稲田大学の校舎まで併設され、大学のキャンパスのような雰囲気だ。「ウワーッ!私がいってみた~い!」と心の中で叫ぶ。上越新幹線「早稲田本庄」駅から徒歩10分とあるから、新幹線で通う生徒たちもいるのだろう。

早速、帰国子女枠が息子にあてはまるのかチェックしてもらう。説明してくれた先生は、最初の文を一読して、だめなようなことを言われた。慶応志木も帰国枠が使えない。ガクッときていたら、その先生、もう一文を読んで、「ああ、大丈夫ですね!」「おお、よかった!」と受けるかどうかわからないのに、やたらほっとする。そして、「本庄を受けるなら、ぜひ(早稲田)高等学院の方も一緒に受けてみたら」と勧めてくれた。みんなこの2校は一緒にうける生徒が多いらしい。そういうものか!早稲田系列の高校の先生たちは、みんな早稲田のどこかにいい生徒が入ってくれれば、うれしいということなのだろう。私は、今まで早慶に関して、まったくのド素人で、関心がなかった。「そこって、西早稲田にあるんでしたっけ?」とおバカなことを言うと、「あんた、何いってるの!」といわんばかりに、あきれたように、「いえいえ、西武新宿線の上石神井ですよ。さいたま市からなら、こちらの方が近いかもしれませんよ」と言われた。すみません、早稲田に関して何も知らなくて。今の今まで早稲田系列の高校もいくつあるのかわからず、慶応系列の高校にいたっては、やっと最近、志木以外に神奈川の日吉と湘南にも2つあるのだということがわかったばかり。慶応大学のある三田にも高校があるのだと思っていたのだ。

もうここまでくると、息子の志望校を選んでいるというよりも、「有名難関校を記者としてこの目で見て取材したいわ~!」のノリになってくる。だって、そういう形で楽しまないとやってられないよ!

さて、4校目は、昔のシカゴ日本人学校仲間で、現在学芸大学付属高校に通っているMちゃんが滑り止めとして受けた栄東。Mちゃんの母親Mさんの話から、国公立、私立の難関校を受ける生徒たちの滑り止めのイメージがあったのだが、話を聞くと、やはりその通りのようだ。帰国生というと、担当の先生がわざわざきてくださった。とても親切に丁寧に対応してくれた。αクラス、アドバンスクラスと分かれていて、そして、9月からの北辰偏差値72を2回とると、特待生として1年間授業料がタダになるという。73を2回とれば、A特待として3年間授業料がタダ。偏差値72、73をコンスタントにとるのは、大変な努力を要するだろう。北辰テストはブレがあり、波がある。息子も初めて受けた北辰テストで、高い偏差値を出してまわりを驚かせたが、2回目はその偏差値より5も下がっている。(今月の3回目の北辰では、やや盛り返したらしいが)8月は北辰はないので、次の9月の北辰がいきなり本番となる。この夏に北辰の過去問をしっかりやって、対策をしっかりしていないと、目標の偏差値はとれないだろう。そういう意味で、Mちゃんは、しっかり栄東の特待をとって、志望校に望んだというからすごい!「(偏差値70以上のような子は、)上をめざして、うちを滑り止めとして受けてもらって、縁があればぜひ入ってもらって」というようなことをその先生がきっぱりと言われる。すごい割り切りだ。なるほど、もらった資料を見ると、平成21年度のαの合格者数が合計1117名で、入学者がたった104名だ。志望校がダメでも、進学校である栄東に入り、大学受験でリベンジするというわけだろう。一つ一つ学校のデータなどを吟味していくと、素人ながら少しづつわかってくるものだ。

そうそう、さまざまな高校をリサーチしていたら、一つ大切なことを発見したのでお知らせ。国立難関校、学芸大学付属高校の今年度の2次の面接日が、埼玉の公立高校の前期の筆記テストの日と重なっていたのだ。これでは、学芸大を第一志望にし、公立上位校も視野に入れている埼玉の子供たちにとって、両方を受けるのは、不可能というわけだ。埼玉の公立の前期試験が今年から遅くなったためだ。そのことを塾の室長に言ったら、知らなかったらしく、「エッ、そうなんですか!」とびっくりしていた。

今日は、フェアでもらってきた資料に少しづつ目を通す。各学校の説明会、文化祭などをカレンダーに記入。みるまに秋の土日の予定がうまっていく。意外と8月にオープンスクールや説明会は少ない。公立はいくつかあるが、多くの私立の学校が7月分が終わり、あとは9月以降。そうしていたら、友達から夏休みに部活の体験もできるという情報がきたので、そちらも調べ始める。大急ぎで、数校の部活体験を息子が調べる。よかった、のがさなくて!塾が個別なので、予定がつめてなく、よゆうがある。来週、また数校調べなくては!東京の学校も調べなくてはならない。と思っていたら、ちょうどいい説明会があった。

30日に、帰国子女財団主催の「帰国生のための学校説明会」が国立オリンピック記念青少年総合センターで開催される。シカゴ在住の中3生たちも一時帰国して、こういう説明会に参加するのだろう。知っている人に数人出会えるかもしれない。息子に合ういい学校を見つけられるかもしれない。皆さま、お互いいい学校に出会えるといいですね!

皆既日食、埼玉は見られず!~硫黄島での皆既日食の瞬間の神秘さ!

2009-07-22 | 日本の教育一般
今日のテレビの番組は午前中から皆既日食一色。遮光板も2つ用意し、ワクワクしながら迎えた今日だが、昨日からの雨で、埼玉のグレーの空は何も見えない。ちっ!なんだよお!しかたがないので、テレビの各地からの中継を見る。

中でも印象に残ったのが、硫黄島での皆既日食の中継が神秘的であった。コロナと小さくふきだしてくる(実際は地球の数倍の大きさらしいが)赤いプロミネンス(これで正しかったっけ?)が、まわりの黒との対比で美しかった。大洋から発する光が漆黒の中に絶妙に溶け合って、水墨画のような静謐な瞬間をつくりだしていた。テレビの映像でもいいから、生でこの瞬間を目撃できたので、私たちは満足。受験勉強を昨日より開始した上の息子や夏休みの宿題にいそしむ下の息子は、合間合間にテレビをチェック。

世紀のイベントはあっけなく終わった。シカゴってどうだった?

高校受験の夏休みは個別塾20コマと進研ゼミでやってみるか!

2009-07-21 | 日本の教育一般
「彩の国進学フェア」の続きを書くべきなのだが、迷いに迷った夏休みの息子の受験対策の方向がやっと決まったのでご報告。というか、どう進めたらベストなのかは、結局はわからず、とりあえず進めてみようといったところ。何日間も資料と格闘し、さまざまな塾の室長の話を吟味し、息子の要望を聞き、予算と相談し、決めた。

日本に帰国してから、この経済危機の中、給料は減り、家計は火の車。(私が努力していないせいでもある、すまん!オット)いまさら、いくら息子が塾に行きたいと言っても予算に限界がある。それにしても、個別の塾は高い!セットのグループの夏期講習が一見高そうに見えてもお得で、すべてを網羅しているから、親は安心である。子供たちは、長時間勉強漬けにされても、安心料、保険料を払っている親の至上命令であるからして、従わらざるをえないのだ。しかし、他の多くの友達と違って、うちの息子は「絶対に個別がいい!」と言いはる。しかも、「1日3コマとりたい」とも言い出し、1ヶ月36コマだとテキスト代も入れると、軽く10万をこす。ぞっとしてしまうような額だ。今まで1円も塾にかけてこなかったうちとしては、まあこの夏ぐらいはいいのではないかと妥協もしたくなるのだが・・・

どうしたものかと思っていたら、ある個別の塾の方で、いい提案があった。うちの息子のような自分で勉強を進められる子なら、数学16コマと理科4コマ、たった20コマとればいいという。このコマ数で、この夏に数学と理科の3年生の範囲を終わらせる予定をたててもらう。国語、英語、社会は自分でできている部分もあるので、あとは、自分のペースで塾の問題集を使って、問題を解いていくこと。1日に入れるのは、たった1コマ70分。この4コマ単位で、1つの単元をやっつけていくことになった。私は、半信半疑ながら、この塾の室長が数学の先生で、その説得力に納得。去年、同じようなやり方で、県立浦和高校に受かった男の子がいるという。新しい単元を授業でやり、あとは自分で塾の問題集で演習をやる。そのほか、ネットを使ってやる教材も勧められたが、「そんなに一度にできない」と私は断った。塾は、これでもかこれでもかとさまざまなものを売りつける。友達の話によると、ふと気がつくと、1ヶ月10万請求がきているとか・・・みんな弱味につけこまれているようだ。本当に必要なものを親が見抜けないと、次から次へと脅されながら、高い買い物をさせられる。

私は、不安を見せながらも、うちは予算がないことを強調。おかげで、無理に勧められることもなかった。費用を確認しながら、体験学習の安い費用も利用し、値切ったし、それを払うのも夏期講習全部を一気に払わず、(本当は最初に全額払わなくてはいけないようだが)息子が塾になじむのを確かめるために、少しづつにしてもらった。こんなに要求をのんでくれるとは、やはり言ってみるものだ。

そして、授業をとらないほかの教科をどうしようかと思っていたら、昨日友達が、塾に行かず進研ゼミだけで何人かの友達が高校受験に成功していることをまた教えてくれた。ゼミの受験に関する情報もすごいらしい。よし、それじゃあ、この夏進研ゼミもお試しだ。息子も「やってみるか」と言っている。塾の室長に正直に言ったら、塾の問題集も在庫がなく、注文しなくてはいけないので、日数がかかるという。内容は、進研ゼミとそんなに変わらないと言う。ただ、難関校の問題が塾の問題集にはもっとあるという。進研ゼミを調べると、テキストは3日ぐらいで着くとある。塾の個別で数学だけを主にやり、後は進研ゼミでカバーできるのだろうか。半信半疑だが、息子の力を信じて、うちはわが道を行こう!

しかし、高校受験って頭使うのね~!もちろん、学校まわりで体力もだけど。高校と塾と業者テストのもたれあいのおかげで、親たちのお金は吸い取られていく。これから一番お世話になる塾だけど、あまりに金儲け主義に走っているので、どうしても不信感がまとわりついてしまう。皆さま、まわりの情報に振り回されずに、じっくり子供たちの道を見極めてくださいね!

人、人、人の「彩の国進学フェア」~さいたまスーパーアリーナにて~その1

2009-07-19 | 日本の教育一般
昨日は、見渡す限り人波の中の「彩の国進学フェア」に上の息子と参加。さいたま新都心駅横のさいたまスーパーアリーナでおびただしい人と格闘しながら、埼玉県の高校の情報集めにまい進した。

朝、9時過ぎの最寄り駅。大宮方面のホームは、中学生たちでぎっしりあふれている。みんなフェアをめざしている。ほとんどの中学生たちが制服姿。ふと気がつくと、息子はリグレーフィールドのブルーのティーシャツに半ズボン。ゲッ、こんな格好だったのか!「だって、単なるフェアだぜ!」息子はほざく。さいたま新都心駅に着くと、恐ろしい人の波が襲っていた。アリーナへの道は、すでに長蛇の列。

超スローなペースで動く。蒸し暑さの中、延々とアリーナの周りをぬって待つ。「何万人の人がここにいるのかな?」「2日間で4万人ぐらいだから、今いるのは2万5000人ぐらいか?」と私。「こんなに大勢の人を見たのは、(シカゴの)リグレー観戦以来じゃないか!」とおののく息子。まるで、サッカーのワールドカップや大物ロックスターのコンサート待ちの状態だ。埼玉県下の中3生の親子がみんな集まっているって感じ。

いったいいつから高校受験がこうなったのだろうか?私たちの頃は適当に自分で本の中から調べて、公立、私立の滑り止めの学校などを見学に行って、さっさと決めた。親は一緒に学校を見に行ったのか記憶にない。いつからこんなに親がかりで学校を決めるのに時間を費やすようになったのだろうか。学校の数が多くなったのかもしれない。

さて、やっとアリーナの建物に入ったものの、またしても延々と列が続き、歩くこと歩くこと。結局会場に入れたのは、駅についた1時間後だった。会場に入ったら、またまた山のような人だかり。各学校のブースにありのようにたかっている。公立会場の方はすごい人だったので、私立の方へ向かう。息子が最初に向かったのは、埼玉県で偏差値トップの学校で、帰国子女にも人気の慶応志木。「きっと、あまり人がいないのでは」と予想したとおり、待たずにすぐに話が聞けた。質問を何も考えてこなかったので、しばしの沈黙。が、記者魂を見せるために、聞きまくった。息子は、いつになく緊張の面持ち。パンフレットを見ながら、大学受験を考えずに、のびのびと高校生活を送れる素晴らしい教育環境をうらやましいと思う。

そして、息子の次のお目当ては、立教新座。偏差値、高校野球、ともにレベルの高い私立の学校というイメージなので、チェック。待っている間、パンフレットを見ながら、「キリスト教か!」とうなっている息子。話をしてくれた若い女の先生がとても気さくて、息子にフレンドリーに話しかけてくれる。志木のときに硬かった息子も、ついついいつものように口がなめらかになる。パンフレットを見ると、施設がすごくよさそう。「今度ぜひ見学にきてね!」と先生がにっこりしたので、「ええ、ぜひ!」と答える。最後に「男子校だし」と先生。「うっそ~!男子校だったのか!」と心の中で叫ぶ私。私は、息子には共学にできれば行ってほしい。自分が共学の学校だったので、どうしても男子校というイメージがわかないのだ。しかし、すべてにおいてバランスのとれた素晴らしい学校で、息子が気に入れば男子校でもしかたがない。男子校は男子校のよさがあるのだろう。

そして、この後に息子の幼稚園時代の友達にばったり会う。すっかり変わってしまったタッちゃんだ。タッちゃんと息子は、幼稚園で3年間同じクラスで、息子はよくタッちゃんの家には遊びに行っていた。タッちゃんのお母さんには、1年間、ピアノを教えてもらった。息子は音楽は歌を歌うのがイマイチ苦手だが、音階だけはわかる。すべてタッちゃんのお母さんのおかげである。ここで、タッちゃんのお母さんが、フェアでのコツを教えてくれた。急いでぐるっと回って、興味のある学校のパンフレットをもらい、説明はそんなに聞かなくてもいいとのこと。そうだよな、待ちに待ってから、説明聞いていたら、日がくれてしまう。ここから、私たちは、偏差値60以上ある学校で、興味を引く学校のパンフレットを片っ端からもらうことにした。

すごい勢いで、各高校のブースをくまなく駆け抜ける。疲れてきたが、止まるわけにはいかない。人だかりのだだっ広いアリーナを汗をかきかき一回りして、満足。パンフレットの量はすごく、重い!中には、無理矢理パンフレットを渡す学校もある。とりあえず、食事をしにいくことに。息子は、たった私立の2校しか話を聞かなかったのだが、面白くなったらしく、もう少し数校の学校の話を聞きたいという。北辰対策の予約をある塾に入れていたが、息子はやめることにする。日曜日の北辰対策よりもここで学校の話を聞くことが大事と判断。というか、この人波にもまれて、疲れ切きってそれどころではない。息子と私が聞きたかった帰国子女にも人気の早稲田本庄は、やはり予想通り一番人気で最初からずっと列が長かった。栄東も負けず劣らず人だかり。そして、公立高校にいたっては、整理券が配られているほどみんなひたすら待っている。はたして公立も午後すくのかしら?では、また後で。~続く


明日は埼玉の高校が出展する「彩の国進学フェア」だ!

2009-07-17 | 日本の教育一般
明日は、さいたまスーパーアリーナにて、「彩の国進学フェア」開催!埼玉県を中心とした高校がブースにて、情報提供を受験生たちにしてくれる。しかし、4万人以上の人が繰り出されるため、開始時間10時ごろの午前中はかなりの混雑らしい。問い合わせると、10時ぐらいは、かなり並び、明日の午後2時以降かあさっての方が、比較的すいているという。息子も何時に行くのが、ベストが思案中。学校の先生も時間をずらして、午後から行ったほうが得策とのアドバイス。ママ友たちは、並ぶのを避けるため、かなり早い時間にみんなで待ち合わせていくという。ものぐさの私は、どうしよう!息子は、明日フェアのあと、塾にて、自由参加の北辰対策の勉強会に行くつもりだ。この北辰対策って、効果があるものなのだろうか。半信半疑で申し込む。

フェアでは、すさまじい数の高校のブースをぬって、パンフレットをもらわなくてはならない。興味のある学校情報は、かたっぱしからとるという感じか。パンフが多すぎて、重さで持って帰れるのだろうか。学校側は、個別に質問や相談にも応じてくれるらしいが、なんせ人の数が多いだろうから、どうなることやら。参加する高校のことさえよく調べていないから、質問事項も考えられず。あとで、ネットで興味のある参加校だけすばやくチェックしておかねば!いざ出陣!皆さま、フェアでお会いしましょう。

中学生の英検面接対策開始!~高校受験のために頑張る子供たち

2009-07-05 | 日本の中学校
またまた英検の季節がめぐってきた。一次試験が筆記とリスニングで、それに通れば、二次試験は面接。今回の英検の二次は、7月12日の日曜日なので、本番まで後残り1週間。先週ぐらいから、少しづつ上の息子の面接練習を始めていた。息子は、2級の一次試験は1月に合格していたのだが、二次試験がスキー教室と重なり、今頃になってしまった。

ここで、合格しないと、秋まで引きずることになり、高校受験直前にわずらわしいものが増えてしまうため、是が非でも一発で合格したい息子。練習当初は、普段しゃべっていないため、英語がなめらかでなく、かなり苦労しそうな気配だったが、徐々に慣れてきた模様。後半のフリーの解答では、得意らしく、ペラペラとようしゃべること、しゃべること。問題は、1番目のパッセージを読んで、質問に答える部分。わからない単語があろうと、即座にカンで答えを見つけて、完璧なセンテンスで答えることがコツだ。たとえ、質問で使われてない言葉でも、文章の言葉を使って答えてもOKだ。英検面接は、コツをつかんで、慣れること。これが大事。

「息子1人でも大変だな」と思っていたら、息子の友達もみんな助けを求めてきた。なんと4人の友達が面接対策が必要なのだという。男の子と女の子2人づつ。3人が3級、1人が準2級。みんな高校受験のために、なんとか英検の希望級をとって、受験の内申点の加算につなげたいようだ。志望校合格がかかっているとあって、みんな必死なのだ。「子供たちがみんな頑張っていて、助けを求めているなら、それでは、こちらもお手伝いしなくてどうする」というわけで、今日は息子の野球部の2人の友達に、息子も交えて英検3級の面接の模擬練習をした。

T君もK君もなかなか堂々としていて、はっきりとした英語で答える。私が思っていたより、発音もそこそこできていて、スムーズに英語が読めたり、しゃべれるのに驚いた。なんといっても、落ち着いた態度が素晴らしい!素直にリピートして、きれいな発音になる。「これなら、充分合格だわ!」と息子と2人でほっとした。しかし、K君の面接の本番が始まる前の挨拶、「How are you? 」の受け答えに、K君いきなり真剣な面持ちで、「I'm hungry.」にはみんなで爆笑!かなりがっしりした体型のK君にまさにぴったりの答えだったので、私は笑いが止まらなくなってしまった。

終わって、2人に聞くと、もう1回面接練習をしたいという。やる気もある子供たち。来週は、木曜日にこの男の子たち2人、金曜日に女の子たち2人に面接の模擬練習をすることになった。子供たちに英語を教えていい気持ちになっていたら、おっと、うちの息子の面接練習を忘れていた。夜にでもやろうかしら。

高校受験は塾でなく、進研ゼミという選択あり!~うーん、息子はいかに?

2009-07-04 | 日本の教育一般
ああ、もういいかげんいやになってきた、上の息子の高校受験の夏期講習のための、塾選び。調べること自体面倒くさい!もう何件資料をとりよせ、電話や塾に足を運び、話を聞いたことだろう。今頃塾を調べているものだから、ほかの人たちよりかなり遅れをとっているという焦りもあり、いろんな塾をあたっているうちに、何がなんだかよくわからなくなってくる。どの塾も料金が高く、リーズナブルな大手の塾の夏期講習の長時間のセットとなっているカリキュラムでは、うちのマイペースを貫く息子にとって、時間と金の無駄のような感じにもなってくる。

というわけで、今日は思い切って個別の塾もあたってみたが、室長の話はうまく、息子も入る気になっていたが、客観的に考えて、なんとなくうさんくさい。先生が東大生というのだが、「本当なのかな?」と疑いたくもなってくる。たった40分で、1800円もとる。ウーン、なんか通わせる気になれない。ただ、塾の先生との話は、情報収集というおつりもあるので、決して無駄にはなっていない。「私立や公立より国立がいかにいいか」というような情報などもゲット。塾回りは大変だが、話をするだけなら、タダで学校から得られない情報などが得られる。とにかく、かなりのお金を払うわけだから、いい塾を慎重に選びたい。と思っていたら、主人から「塾代ぐらいいらでもだしてやるわあ!」と太っ腹な回答があっけなくでたではないか!ナーンだ、それじゃあ、サピックスでも早稲田アカデミーでもいけるじゃん!よし、頑張って、さがすぞ!と思っていたら・・・

今日は、下の息子が近所の神社のお祭りで、うきうき状態ででかけた。ついでに私も便乗したら、さまざまな上の息子の友達のママ友に会う。1人の古いママ友が言うには、息子、タロウ君は塾にまだ行ってなくて、とりあえず進研ゼミを申し込んだという。タロウ君は、息子の幼稚園前の公園友達の1人。バスケット部で活躍して、ジャニーズ系の超イケメン。(これ、ホントです。目がすごく大きくて、超キュートな子で、私の一番のお気に入りの男の子である。でも、昔はやんちゃだったよなあ!)「ええ~意外!」と思っていたら、ほかのママ友も「進研ゼミっていいらしいよ!Y君ちのお兄ちゃんは、塾に通わず、進研ゼミで浦校(県立浦和高校)に受かったのよ!」と興奮気味に言う。進研ゼミは、月々5000円ぐらいだ。こんな安さで志望校合格を果たせるのか!究極の節約受験というやつか!「息子よ、どう?」と言ったら、通信教育の受験勉強はまったく自信がないという。母はガックリ!確かに、こういう通信教育は、よほど意志の強い子でないと続かないよね。やっぱり、徹底的に息子に合った塾を捜すしかないか!またしても、振り出しもどりの日々。

日本の小学生の夏休みの計画を立てるのは大変だ!

2009-07-01 | 日本の小学校
上の息子の夏休みの高校受験のための塾の講習をどうしようかと頭を悩ませながら、同時進行で、下の息子の夏休みの計画を立てる。日本の小学生たちの夏休みの過ごし方をみんなに聞くと、長い休みの過ごし方がむずかしくて、みんななかなか大変らしい。学校の補習やプールの時間は、あっという間に終わって家に帰ってくる。長い1日をどうやって過ごさせるか、みんな頭が痛いと言っている。

埼玉県のさまざまな施設で1日単位のイベントがあるのだが、往復ハガキで申し込みしなくてはならない。生物好きの息子のために、埼玉県自然学習センターの講座を申し込んでみようと、今日電話した「セミのぬけがら調査」は、今日の朝9時からの始まりの申し込みがあっという間にうまってしまい、すでにキャンセル待ち状態だという。こういう子供たちが興味を持つ講座は、申し込みが殺到するのだとわかった。

県主催の泊まりの格安のキャンプも今日から申し込みで、何回電話してもまったく電話がつながらない。「ああ、キャンプ、されどキャンプ」と心の中で叫ぶ。やれやれ!シカゴなら、2週間ドーンとサマーキャンプに申し込めば、親は何もしなくて、カウンセラー任せで9時から3時過ぎまで子供たちはとても楽しい時間が過ごせた。スポーツキャンプ、サバイバルキャンプ、ゴルフ・テニス・セーリングキャンプなど毎年毎年素晴らしいプログラムが目白押し。なんてサイコウの環境だったのだろう。日本は、細切れで、1日単位で、一々手間をかけて申し込み、挙句の果て、抽選だ。またまた、学校からもらってくるさまざまなパンフレットをにらみながら、「申し込む往復ハガキを買わなくっちゃ」とため息をついている今日であった。