Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

井口選手、日本へおかえりなさい!~メジャーから千葉ロッテマリーンズ入団へ

2009-01-29 | 日本プロ野球
4年間、アメリカのメジャーリーグでプレーしてきた井口選手が、来季は日本にもどってくる。千葉ロッテマリーンズと契約したのだ。井口選手は、2005年のシカゴ・ホワイトソックスのワールドチャンピオンに貢献し、その後もフィリーズ、パドレス、去年は最後、フィリーズといくつかのメジャー球団でプレーしてきた。

シカゴにいた井口選手は、2006年、シカゴ日本人学校で野球教室を開いてくれたり、生徒たち全員をホワイトソックスの本拠地、USセルラーフィールドの招待してくれたりと、私たちにはなじみが深く、私たちの家族は特別の思いを抱いてきた。私は、メジャーリーガーとしての井口選手の印象があまりに強いため、できれば続けてメジャー球団にいてほしかったけど、日本のプロ野球、しかも関東の球団に移籍するとなると、身近で井口選手が見れるため、気持ちを切り替えて、家族で大喜び。日本に帰ってきてよかった!

いつも井口選手は、自分のブログで動向をファンに報告している。今回もその報告を待っていたら、ロッテマリーンズ入団が決まる前から、そのブログ上のファンの書き込みはすさまじかった。井口選手にもどってきてほしいホークスファンとロッテファンのさまざまな意見が交差し、ブログ炎上状態。太っ腹の井口選手は、どんな批判を受けても、それを消さずに、我が道を行く。日本のプロ野球の事情がわからない私は、「メジャーで活躍するのを期待してます」のようなノーテンキでまとはずれな書き込みを1人していた。メジャーからもいくつかオファーがあったというから、少し期待していたのよね。ホークスからはオファーがなかったと井口選手は正直にブログで報告している。井口選手って、日本のプロ野球ファンにとって、そんなに気になる存在だったのね!シカゴで見かけた井口選手は、メジャーリーガーの存在感をムンムンと発しながらも、誠実な態度で、私たちファンに接してくださった。アメリカ人のファンも全国区でたくさんいるというに。それ以来、私たちも井口選手を身近な存在に感じてきた。でも、日本では、注目度がもっとすごいんだということがわかった。

ロッテマリーンズ入団発表の記者会見の模様もニュースで少し見たが、いつものイグチスマイルは健在。とてもうれしそうに、ロッテマリーンズ入団へ静かに闘志を燃やしている感じだった。主人が、「井口選手は、切り替えが早くて、やはり頭がいいね」と感心していた。メジャーで、ワールドチャンピオンという実績も残し、メジャーに未練なく、スパッと日本に頭を切り替えられるのも井口選手らしい。きっと、メジャーでの経験をチームの若い選手たちにも伝え、千葉ロッテマリーンズは活気付くだろう。パ・リーグの若手ピッチャー、岩隈、涌井、岸、ダルビッシュたちと井口選手との対戦を見れるかと思うと、私たちファンにとっては、たまらない。

帰国子女動向その2~みんな日本大好き!

2009-01-27 | 帰国子女動向
今日は、上の息子のシカゴ日本人学校全日校のクラスのお母さんたち8人に新宿の伊勢丹で会う。みんなのお姉さんのような存在であるべテランキコク母、ハルミさん(年齢は若いんだけど)が、みんなに連絡してくれて、何年ぶりかで再会した友達もいた。みんな全然変わっていない!昔のままで、ほっとする。

このメンバーは、神奈川、東京、埼玉の関東組。息子が、小学2年生から3、4年間一緒だった子供たちのお母さんと久し振りに会う。もう日本に帰国して、数年経過している。帰国子女がどのような道をたどったのか、興味深々で聞くと、みんな「日本が大好き!もう一度アメリカに住みたいかと聞くと、遊びには行きたいけど、住みたくないという」と女の子のお母さん。その友達の話では、他の帰国子女のクラスメートもまったく英語など振り返らず、日本の生活にどっぷりつかっているという。みんなが必死に受験する英検も興味がないキコクの子もいるというから、不思議。さまざまな移り変わりの激しい文化を持つ日本とは、日本人である子供たちにとって、サイコーに楽しい居場所らしい。

そして、みんなの一番の話の盛り上がりは、受験情報。上の息子や娘たちの高校の話を聞く。「あの子は、慶応志木」「あの子は、学芸大付属」など有名校の名前が飛び交う。その中で、うちの近所に住んでいる人の息子さんが、このあたりでは、人気のある公立高校に通っているとのこと。私がちょっと目をつけている学校だ。その学校の名前がでたとたん、身をのりだしてしまった。息子さんは、とても楽しく通っていて、雰囲気のいい学校だという。帰国子女枠で、3教科で受けたとのこと。しかし、帰国枠で、5教科受けなければいけないところを3教科にしぼれたが、やはり、その3教科は他の一般受験の生徒たちと同じ土俵で争ったという。部活から毎日8時に帰って、受験と両立させたという。倍率の高い学校なので、その状況で合格できたなんて、すごい!

うちが、「今は塾に通ってなくて、来年部活が終わった夏あたりから通おうか」とのんびりしたことを言ったら、「サピックスのような難関私立をめざす塾だと、あまり遅いと(塾にも)入れなくなるよ」とくぎをさされた。まあ、うちの息子は、難関私立はめざさないと思うけど・・・まだまだ、何も調べてなくて、のんきな私たち。来年の今頃は、身震いしている自分がいるのだろうか。まったく、想像がつかない。

わりと息子と仲の良かった、小学5年生ぐらいに帰国した男の子K君は、東京の郊外の公立中学で、学年トップの成績。息子と同じく、野球も続けていて、塾にも通わず、頑張っているらしい。マイペースを保てる、自分を強く持った個性的な男の子だった。シカゴ駐在中は、シカゴ・ホワイトソックスの熱狂的なファンの家族だった。ホワイトソックスが、2005年11月にワールドチャンピオンになった直後に帰国した。そのとき、この家族は、記念ティーシャツを買いまくって、家に飾っていたのを思い出す。そのことにふれると、K君は、今はまったくメジャーリーグには興味がないという。またしても、帰国子女が日本に根付いたのね。それでいいんだよね。

さて、友達の話では、来年度の埼玉の公立の高校受験は、かなりの変更があるらしい。まだ、まったく調べていない。まあ、もともとの内容を知らないわけだから、私たちには、その変更も関係ないけど。しかし、子供たちが通う高校の名前を聞いただけで、「あの子はやはりできたからね」という日本のお決まりのパターンって、どうにかならないのだろうか!どんなお母さんたちのグループと会ってもみんな同じだ。志望校を決めるのも、偏差値を見て、自分のレベルの学校をだいたい決めるという。いつまでたってもこのシステムというのは、私たちの時代から変わらない。子供たちの教育の理想はわかっていながらも、親の見栄というのは、見え隠れするものだ。

ハルミさん、いろいろとランチの場所の設定から、全員の飲み物クーポンまで持ってきてくれて、ありがとう。とても楽しいひとときでした。


7歳のめいっ子、サラちゃんはヒップホップダンサー!

2009-01-25 | 日本の小学校
今日は、7歳の可愛らしいめいっ子、サラちゃんのことを紹介します。「我が妹の一人っ子」という身内のことなので、かなり叔母バカはいっちゃいますが、お許しを!まあ、たまには、こういうのもいいかと。

サラちゃんは、明朗快活で元気いっぱいのごくごく普通の公立の小学校に通う小学1年生の女の子。得意なことはいろいろありそうだが、ノートなどをのぞくとひらがなの文字がかなり美しい!うちの息子たちの字よりもずっと大人っぽい字を書く。ついでに、おばあちゃんから教わって縫った小さなきれのエコバックも玄関にひっそりと飾られている。もうこれだけで、男の子2人をもつ親である私なんぞは、ハートをぎゅっと持っていかれるのだが、サラちゃんには、よりインパクトのある特技があった。ダンスである。普通のバレーではなく、ヒップホップだ。我が妹の血を引いて、踊るのが抜群にうまい!それで、幼稚園の年少から、ヒップホップのクラスに通っている。

日本のダンス事情はよくわからないが、そんな小さな子たちがヒップホップを習うクラスがあるなんて・・・きっとそういうクラスが出来始めた当初に入ったのかもしれない。妹は、「女の子の習い事の定番のバレーとかではなく、他の子がやらない習い事をやらせたかった。他のに比べて、安いし・・・」さすが、私よりも頭のきれる我が妹。その先見の目は正しかった。今やその子供用のヒップホップのクラスは、生徒が溢れるほどの人気らしい。



今日は、そのヒップホップのちびっ子ダンサーたちの関東大会のコンテストの日。関東各地から、ヒップホップダンサーチームがきらびやかに競い合う。午前と午後で、キッズ部門(幼稚園から小学低学年)とジュニア部門(小学高学年)に分かれて、日ごろの練習の成果を披露するとのこと。サラちゃんたちの年齢のチームの子供たちは、化粧はしないが、ジュニア部門にいたっては、化粧はバリバリで、髪型もヒップホップとあって、細かく編みこみをいたるところにしている子もいて、ド派手だという。チームとして競い、また、個人にも賞が贈られるので、昨日会ったサラちゃんは、はりきっていた。賞をとれているといいなあ!

昨日は、久し振りにサラちゃんに彼女が住んでいる市川で会う。サラちゃんは、同じヒップホップのクラスをとっているお友達のバースディプレゼントを買うというので、一緒につきあった。日本にいる小学1年生の女の子がどういうものを選ぶのか興味津々であった。しかし、なんのこっちゃない、学校で使う連絡帳にするんだという。だが、サラちゃんは、文房具の場所ではなく、女の子たちの小物売り場へ向かう。そこにあったノート群。キラキラしたパーツやら、お花のデザインが盛りだくさんのものをサラちゃんは手に取っている。



なんだ、これは!よーく、見ると、驚くなかれ、連絡帳。こんなマンガの付録のようなものを学校にもっていくんかいな、最近の女の子というのは。シカゴ日本人学校全日校や補習校の女の子たちも持っていく子はいるのだろうか?さぞや高いだろうかと思いきや、そうでもない。



そのまま、さまざまな女の子が興味のある小物を妹に教えてもらう。ウーン、とてもついていけない。私は、やはり子供が男の子でよかった。きっと女の子を持てば、一緒に可愛い小物を探すことも楽しいひと時であろうが、とても指南などできやしない。今後は、サラちゃんにくっついて、日本の女の子トレンドを教えてもらおっと。これもまた浦島太郎と化してしまったおばさんの楽しみの一つである。


オバマ大統領の就任式を見て・・・アメリカ人の友達に思いをはせる

2009-01-22 | アメリカ生活雑感
日本時間21日の夜中に始まったワシントンDCでのオバマ新大統領の就任式。私は、NHKBS1のABCの特別番組の放送を副声音の英語にして、アメリカにいるような臨場感を味わいながら、1人興奮して見ていた。アナウンサーの女の人の声は、なつかしいやり手、ダイアン・ソイヤーのようだ。80年代より、彼女は、ずっとABCに君臨している。もう1人のアナウンサーとのやりとりで、なんとなく、いつもよりもはしゃいだ雰囲気が伝わってきた。

カーター、クリントン、ブッシュ親子など歴代の大統領が続々と夫人たちとともに登場。ブッシュ父は、足元がおぼつかないが、なんと紫のスカーフを巻いてしゃれっ気をだしている。みんな黒人初の大統領誕生の瞬間に立ち会うとあって、やや眩しげに、微笑みあっている。見守る200万人以上の全国から集まってきた人々。国会議事堂から延々と続く人人の群れの壮観な様子が映し出される。ときおり、待ちきれずに「オバマ!オバマ!」とチャントする人たち。ブッシュ一家の家具は出され、オバマ一家の家具がホワイトハウスに運ばれている模様。

気温は零下なのに、世紀のイベントを前に、人々の心は熱い!オバマ氏の待機している姿が映し出されるが、赤いネクタイを締め、冷静にかすかな笑みさえ浮かべて、緊張している気配がない。不思議な人だ。こんなに何億人いや何十億人もの世界中の人々がオバマ氏一点だけを見つめているというのに・・・

就任式の開会宣言をしたのは、ファインスタイン上院議員で、女性。とても堂々としていて、アメリカの歴史史上かつてない出来事だというのを実感できた。アリサ・フランクリンの美しい歌声がワシントンDCの町のかなたに響きわたる。厳粛な瞬間が訪れるのだと呼びかけているようだ。

バイデン副大統領の宣誓式に続き、チェロ奏者のヨーヨー・マたちの清らかな演奏。バイオリン、ピアノなどの演奏だが、こちらも多種多様の人種で構成される。いかにもオバマ氏の大統領就任式にふさわしい心憎い演出だ。

いよいよオバマ大統領の宣誓だ。言われた言葉を繰り返すだけだが、おっと、最初の文をちょっと言い間違えたかしら、オバマ氏、やはり緊張してる?と思いきや、かる~いノリでかわして、注目の宣誓はあっさりと終わった。オバマ氏の話では、最初は資金力もなく、ネットによる草の根運動で、短期間でアメリカという国の頂点にたどりついた。ちょっとしたテレがオバマ氏にあったのだろうか。そんなことが可能となるほど、アメリカ国民の政府に対する怒りは爆発寸前だったのだろう。

オバマ大統領というのは、いまやアメリカ国民全体の象徴なのだ。みんなの声を代表する本来の意味の大統領をめざす。昨日のNHKの「クローズアップ現代」で、オバマ氏には、ネットを通した百数十万人ものサポーターがついているという。オバマ氏は、いつでもどこでも一斉にこの人たちと対話が可能で、たとえオバマ大統領の意見に反対する議員がいても、国中にいるサポーターが、その議員に圧力をかけて、説得することができるという。また、ホームレスや職をなくした人たち、低所得者など、どんな人の意見もすくいあげるほど、それらのサポーターの人々のネットワークづくりができているという。アメリカはどん底を経験し、国民が一致団結して、這い上がろうとしている。

私の一番のアメリカ人の親友べスと彼女のボーイフレンドのマットも人一倍アメリカという国の方向性を杞憂していた。二人共贅沢とは無縁だが、シカゴ郊外の美しい町で、日々の生活をエンジョイしながら、まじめに働いている。マットは、まだ50代はじめなのに、パーキンソン病に冒されている。この病気が発覚してから、数年たち、年々ひどくなっている。なのに、去年べスからマットのことを聞いたとき、健康保険会社に保険に入るのを断られたという。重い病気になっているから保険に入らなければ生活が成り立たないのに、その病気がひどくなっているから、保険に入れないのだと言う。まさに弱者切捨ての社会!いつも冷静なべスだが、このときは「この国は、弱いものをサポートしない!アンフェアだ。」と強い怒りの表情をあらわにしていた。そして、べスもマットも2人とも勿論「オバマ氏が大統領になりますように!」と願っていた。去年シカゴで、私の周りのアメリカ人はみんな同じ意見だった。でも、それがこんなに早く実現するとは!

オバマ大統領の演説が始まった。今までの国の経緯を説明し、「今求められているのは、新たな責任の時代だ。それは、1人ひとりの米国人が、私たち自身とわが国、世界に対する責任があると認識することだ」とやや引き締まった表情であたかも1人1人を見渡すかのように語りかけた。ときには、言葉をかみしめるかのように、絶妙の間をとる。自分自身にその言葉を刻むかのよう。「米国は再び主導する役割を果たす用意がある」とオプティミスティックな言葉で、みんなに希望と自信を持たせ、励ます。キング牧師のような声を震わせるような大げさな演説ではなかった。オバマ流とでも言おうか。冷静にみんなを励ました。

就任式の前日だったか、ボランティア・ディを国民に呼びかけ、オバマ氏自らボランティアとして、ペンキ塗りをする姿が、印象的だった。やりながら、インタビューに答える。話し方が、演説のときのオバマ氏と打って変わって、ややぶっきらぼうで、なぜか普通のその辺にいる中西部の若者と同じ雰囲気を感じる。なんか、親しみやすい大統領やなあ。普段着のオバマ氏といつもの演説での冷静沈着で理性的な大統領のイメージのオバマ氏とのギャップが、ますますファンを増やすのだろう。

オバマ大統領と新生アメリカ。どうか、どうか、オバマ政権の改革がうまく行くように!それは、日本と直結し、しいては、私たち自身の生活にもじわじわと影響を及ぼす。今後は、アメリカ発のニュースに目が離せない。


追伸

先ほど、べスよりメール。「アメリカの経済状況、引き続き悪し。オバマ大統領の就任式はエキサイティングだった。しかし、人々の期待があまりに大きすぎて、現時点でオバマ大統領が到達できる範囲を超えている」と警戒のコメントだった。私も同感。



オバマ大統領就任式は、日本時間21日午前1時半から~NHK総合で1時10分より放映!

2009-01-19 | アメリカ生活雑感
オバマ新大統領の就任式は、21日午前1時半より。この模様は、NHK総合で1時10分から2時35分まで放映される。日本にいても生で見られる!オバマ氏がどんな就任演説をし、就任式がどう演出され、アメリカ人たちがそれにどう熱狂していくかを見られるというだけで、ワクワクしてくる。

Good Luck, Obama and American people!
We are soooooo excited to see you, gyus.


Skypeを使って、フリーで海外の友人と会話する!~日本の生活の立ち上げその9

2009-01-15 | 日本生活雑感
やった!ついに、念願のSkypeを利用して、海外の友達とパソコンを通して会話をした。ずっとやりたいと思いながら、利用者の話を聞きかじるだけで、Skypeの具体的な概要が今までつかめなかった。しかし、家族全員が海外に多くの友達がいるため、一刻も早く始めたい。日本の生活での立ち上げの最初にパソコンをつなげ、電話もフリッツ光に奇跡的につなげた私。パソコン音痴の私でもなんとかなるもの。今回も、必要にせまられて、自分で「ええい、やってしまえ!」の精神がきいた。

まず、Skypeを自分のパソコンにダウンロードする。しかし、どうやったらいいのか具体的に書かれていない。ヘッドフォンマイクが必要とある。いつも使っているのは、ヘッドフォンのみだったので、ヘッドフォンマイクを買わなくてはいけないと思っていたら、主人が、古いソニーのバイオのパソコンについていたのが使えるという。こんな古いので大丈夫だろうか。しかし、どこにつなげていいのかもわからない。今までヘッドフォンにつなげていたところにつなげてみるが、まったく聞こえてこない。おかしいなあ・・・主人に言うと、そりゃマイクだけだから、マイクの方の穴に入れないとだめだという。なーんだ。これって、スピーカーとマイクが一緒ではないのか!マイクだけか!考えてみりゃなんて恥ずかしいことをしていたの!わけのわからないことをしたが、ちゃんとプラグインしたので、主人が言うには、これで話ができるはずだという。

私が一番わからなかったのは、相手の人もパソコンにつなぎながら、会話するのか、相手の電話にかかるのか、どちらなんだろうかということ。やっぱり、パソコンであるはずよね。でも、いちいち電話で知らせないと、パソコンに向かえないから、あまり意味ないんじゃないか、などとぶつぶつ主人も言う。IT関係の仕事についているのに、Skypeの存在を知らないという。タダで通話ができるなんて、何か落とし穴があるのではないか、と脅す。ウイキペディアで調べるが、具体的なやり方が書かれていない。

数年前、シカゴにいるとき、Skypeを真っ先に勧めてくれた古い友達であり、パリ在住の有名な画家でもあるH氏にまずトライすることにする。久し振りにメールで、日本に帰国したことと、Skypeにアカウントをつくったので、話したいことを報告。メールで彼から返信が来る。私のパソコンメールは、SBCのアドレスからは、届かず、BIGLOBEのアドレスは遅れて着き、携帯のDOCOMOのアドレスのメールがが一番早く着いたという。SBCはフランスと相性が悪いのだろうか。

そうしたら、H氏から先ほど電話があり、30分後パソコンに向かって、Skypeを開いておくように指示があった。H氏のSkype名は自分のコンタクト相手の中に入れてある。たんに勝手に入れておいただけなのだが、これをしておかないと話せないことさえ知らなかった。

そして、時間通りに・・・かかってきた。なつかしい、H氏の声が電話よりはっきりと聞こえる。私の声もきれいに聞き取れるという。思わず、「キャー!私達、(日本とフランス間で)タダで、話しているんですね!」とあまりの感動に叫んでしまった。「そうだよ、タダだよ。」と子供をさとすような優しいお父さんのような口調のH氏。

H氏は、日本の知り合いとは、Skypeでしか話さないという。前もって、メールで話す日と時間を決めて、お互いパソコンに向かうという。遠く離れたパリで、ものすごい集中力を要する繊細な仕事を黙々と続けるH氏にとって、Skypeは貴重な日本とのコミュニケーションのツールなのだろう。

Skypeは、基本的にユーザー同士でないと料金がフリーにならないが、ユーザーでない人の固定電話でも格安だという。こちらもやってみようかと思う。Skypeにアカウントをつくるのは、一瞬で、タダでできる。まだ詳しく概要がわからないが、とにかく、便利な代物である。このところ、いろんな日本の会社や団体のウェッブサイトなどの電話番号にもSkypeユーザーの表示があるのに気付いた。こんなにいろんな所で利用されていたんだ。アメリカでは、ウェッブサイトにそんな表示はなかった。日本の方がユーザーが多いのだろう。ウイキペディアを読むと、ヨーロッパが多いようだ。

さあ、これで海外のユーザーの特定の友人とは、ゆっくり料金を気にせず、話ができる環境が整った。ただし、多くの人々が利用しているものだけに、ウイルスも入りやすいだろうから、慎重にやっていこう!

http://www.skype.com

英検、漢検の季節がやってきた!

2009-01-12 | 帰国子女動向
1月25日は、英検の一次試験日、2月1日は、漢検の試験日。いつも英検と漢検は続けざまにあるので、両方受ける子供たちは、かなりのプレッシャーがかかるだろう。うちは、上の息子は、今回両方受ける。なぜかと言うと、野球の試合のシーズンオフだから。シーズンが始まってしまうと、試合がたてこみ、試験が受けづらくなるためだ。

超マイペースの小学3年生の下の息子は、漢検のみ。去年の秋から英検を受けるのを勧めたが、しり込みして、受けていない。日本人学校の息子の英会話担当の先生からは、「受ければよかったのに」と残念がられたが、私も帰国直前で超忙しかったので、やめた。今回英語力が落ちていない時期(もう何もしていないから、落ちているかもしれないが)に英検を受けさせたかったが、本人自ら、「漢検を受けたい」と言い出した。兄が受けるので、漢字が大好きな次男も漢検に初めて挑戦したくなったようだ。毎日漢検の問題集を1項目づつ、楽しみながら、コツコツ勉強している。今のところ、問題はほとんどできている。日本人学校全日校での熱心な漢字への取り組みと日本の小学校での毎日のきっちりした漢字の宿題をこなしているおかげである。海外にいながら、こんなに漢字を好きになれたなんて、本当に日本人学校のおかげだ。毎日日本人学校全日校の3年生のクラスの宿題でやった「漢字博士」よ、ありがとう!

さて、肝心の上の息子だが、先月冬休みに英語の塾のお試しをやって、今月から通うはずだったのだが、風邪で体調をくずし、微熱が続き、この塾に通えなくなってしまった。せっかくやる気になっていたのに・・・やはり、車社会のシカゴに比べて気温が高いとはいえ、防寒着もなく、制服で30分も歩いて学校に通い、激しい体力を消耗する部活を数時間外でやるという生活がたたったのか。日本にいる生徒たちは、中1からこの生活をしているから、じょじょに体も慣れていっているのだろうが、息子はいきなりこの生活に入ったので、疲れもたまっていたに違いない。微熱がなかなかひかない。朝ひいても、夜ぶりかえす日々。治ったと思って、部活をやると、また微熱がでてしまった。

というわけで、英検試験日2週間前をきった今日から、いよいよ私が英検の勉強をしない息子にムチを入れることになった。いままでまったく息子の勉強は見ていなかった私。というか、たまに唯一口出しできる英語を見ても、いつもけんかで終わっていた。シカゴでは、中学に入って、面倒見のいい日本人の家庭教師の先生に英文法を見てもらっていた。カワセさんという人気の先生で、厳しさもあり優しさもありと中学生をうまく勉強するようにもっていくスキルのある方。おかげで、学校の英文法は、心配がなかった。しかし、今となっては、毎週シカゴの家に来てくれていたその頼みのカワセさんもいない。日本の家では、私がやるしかない。

春、夏の英検は野球の試合で受けられないことを想定して、受験が本格化する前の秋の目標級の合格をめざして、息子のおしりをたたくことになる。もともと勉強の時間数が少ない息子。勉強時間が少なくても、英語以外の教科は得意の速読と集中力で点数がとれてきた。しかし、英検の2級以上は語彙力が勝負。勉強をコツコツしなければ絶対に合格できない。なんで、こんな日常会話にでてくるような単語を知らんのか!と驚き、ついつい口に出してしまう私。「そんなの知るかあ!聞いたこともないわ!」と答える息子。息子の家庭教師を親がやるというのは、いかにむつかしいことか、身に沁みてわかった。しかし、英検の勉強を一緒に真剣に少ししてみると、ホント、会話で使わないようなどうでもいい単語があることに気がついた。勿論、ほとんどの単語は、将来知っていて役に立つものなのだが・・・
しかし、息子の英検のテキストを真剣にやると、「なーんだ、私がやる気になれば、塾に通わなくても充分教えられるのね!」という気にもなってくる。日本に帰ってくると、塾代などの教育費もかなりの家計圧迫にはなる。今まで上の息子の教育はほったらかしだった私。いっちょうやってみるか!という気になってきた。
ただし、本人がやる気になってくれればの話ですが・・・なんとかおだてて、やる気にせねば!





1月20日、オバマ氏の大統領就任式を前に

2009-01-12 | アメリカ生活雑感
いよいよバラク・オバマ氏が第44代アメリカの大統領となる日がせまってきた。2009年1月20日というのは、アメリカがついに黒人大統領を誕生させた記念すべき日となり、アメリカ市民にとって、歴史に残る忘れられない日となるであろう。

日本で、近所の書店に行っても、オバマ氏の本は多い。英語教育関係の雑誌も12月は、オバマ特集だらけで、11月4日の大統領選挙のときのシカゴでの勝利演説を英語のテキストにする雑誌も多かった。本の帯に「ケネディを越える感動 歴史はこの演説でつくられた!」とあるから、その人気のほどはいかに!




私は、ユーチューブでしかオバマ氏の演説は聞いていない。11月4日のシカゴでの熱狂の中でのオバマ氏を生で見たかったが、日本への帰国でそれもかなわず、今頃冷静にオバマ氏の演説を聞く。画像がかなりぼやけているが、淡々と説得力のあるトーンで、みんなと同じ目線で話す。むずかしい言葉は使わず、敵も味方も大人も子供も人種も包み込んで、すべての人々に語りかける。185センチとすらっとして背が高く、47歳と若い!若くても誠実さがにじみでている。こんな人が大統領になったら、「みんなで一致団結して、国を建て直していこう!」とこぶしを振り上げたくなるだろう。

それに比べて、日本の政治家ときたら・・・何が言いたいのか、やりたいのかわからない。麻生さんがでてくると、声を消したくなる。日本にもオバマ氏のような若いフレッシュな政治家が、彗星のごとく現われないだろうか!14歳の上の息子に、「オバマ氏を見ていけよ!これからは、あんたたちの時代だから。(広い視野を持つ)あんたたちが、ネットを駆使して、みんなで手をたずさえて、日本の新しい時代をつくっていけよ!」などとけしかけている。今の中学生というのは、ネット世代である。英語もそこそこ書けるから、彼らが世界中の同じ世代の人たちと手を組んで、ネットを利用して、いい方向へ持っていけたら、その鋭い感覚で、とほうもないこともできるかもしれない。

オバマ氏陣営は選挙の際、ネットを駆使して、演説にもあったように、1人1人の票を大事にしていったのだろう。私たちのシカゴ駐在のときの中国人の大家さん、ハンズは、オバマ氏にガソリン代の高さをメールで訴えて、数時間後に長い返信がオバマ氏自身からきたので、それを私たちに転送してくれた。確かにオバマ氏からだったが、きっと周りのブレーンの人たちが、1人1人にメールを返信しているのだろう。だが、そのやることの速さがすごい!アメリカ人の決断力の速さ行動力の速さというのは、誠に恐れ入る。

今日は、本屋で、下の息子が読む伝記の本を探していたら、店頭に並んでほかほかの本を見つけた。これだ、今読んでおかないと!「オバマ YES WE CAN!」(著ロバータ・エドワーズ、絵ケン・コール 訳日当陽子)という小学生向けのオバマ氏の伝記本だ。



岩崎書店から出版され、なんと発行日が、2009年1月20日、オバマ氏の大統領就任式の日になっている。ケニア出身のお父さんと白人のお母さんの間に生まれたオバマ氏。しかし、彼が2歳のときに、両親が離婚し、2度目のお父さんがインドネシア人で、インドネシアに4年間住んだこともあり、その後ハワイで祖父母に育てられたという。その後の大統領候補となるまでの道のりもわかりやすく、ケネディやリンカーンの偉大な大統領の伝記本のようなタッチで書かれている。あたかも、オバマ氏が歴史に残る大統領になるような予感を抱かせるような本である。

最後に、小学生向けの本にはめずらしく、11月4日の演説が日本語と英語で全文掲載されている。この演説も1963年のワシントンDCでのマーティン・ルーサー・キング牧師の有名な演説「I have a dream」と同じようにみんなに受け継がれていくのだろうか。(この演説は学生時代よく聞いたものだ。大好きな先輩がスピーチコンテストで優勝したのもこの演説で、キング牧師の真似をしている姿が、めちゃかっこよくって、感動したものさ。)


シカゴ日本人学校全日校中学部3年生卒業おめでとう!

2009-01-10 | シカゴ日本人学校全日校
今日は、シカゴ日本人学校全日校中学部の卒業式。現在現地時間で9時過ぎだから、式が始まったところだ。全日校の入学式と卒業式は、最初から最後まで、ピーンとした空気が流れ、日本人であるということを自覚できるほど、厳かな雰囲気の中で行われる。シカゴの地で、日本人というアイデンティティを守り続けられる日本人学校。その頂点が卒業式なのかもしれない。

中3のメンバーの顔を思い浮かべながら、息子と「みんな今日は神妙な顔をしているのかなあ・・・」とみんなの様子を想像している。私たちが帰国する直前の10月30日、中2の息子のクラスのお別れ会があって、中学部の教室に行ったときのこと。ちょうど、運動会の団長をしたオチ君がいたので、呼んだ。

「福留選手の応援どうだった?」「緊張した?」10月、福留選手が日本人学校を訪問したとき、最後の応援エールをオチ君が団長としてみんなをリードしたのだ。オチ君の絶妙なリードで、みんなのエールは体育館にとどろき、福留選手も驚き、感動してくれたのだ。お手柄のオチ君。そのときの感想をどうしても聞きたかった。オチ君は、言葉少なめに、「ええ、でも運動会でやっていたから(大丈夫だった)・・・」とぼそっと話してくれた。ウーン、オチ君らしい返答。

ちょうど、他の中3男子メンバーが数人いて、そのメンバーも私のところに来てくれたので、写真を撮らせてくれた。そのときの表情がとてもさわやかで、みんなが仲がいいというのがよくわかった。



1人名前がわからない生徒がいたので、聞くと、ものおじせず、「アオキです」と答えてくれた。「ああ、あのとき、(文化祭のソーランの太鼓パフォーマンスで)太鼓をたたいていた男子だ」と私も思い出した。こんな風に、中2の保護者にもさわやかに対応や挨拶をしてくれていた中3生。その前の年の中3生もそうだった。中3になると、全日校全体をまとめるのだという責任感とその達成感で、独特のいい態度と表情がでてくるのだろう。ああ、息子も全日校を卒業できたらよかったのに!またまた、この言葉がでてしまう。ただ一言、中3の保護者が、う・ら・や・ま・し・い!

とにかく、中3生、おめでとう!そして、今までありがとう!みんなシカゴ日本人学校での素晴らしい思い出を胸に、日本やアメリカで羽ばたいていってください!


中3のクラスのガラスには、担任の先生の崇拝する吉田松陰の言葉がかかっている。「松下村塾」と横に掲げてある。