Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

日本の公立中学校に入学!

2012-04-11 | 日本の中学校
いよいよ新しい年度が始まった!
次男は地元の公立中学校に入学した。
私たちにとって日本の中学校の入学式は初めて経験する。
長男の中学の入学式は、シカゴ日本人学校全日校でアメリカで経験した。

小田原市の息子の入学式は先週の木曜日。
息子の入学式の雰囲気はなかなかよかった。
近所の仲良しの友達親子と一緒に登校し、門の横で記念撮影をしたら、すぐに在校生の女子の一団が並んでいて「入学おめでとうございます!」とさわやかなあいさつをしてくれた。

6年生のときにとくに仲が良かった友達と一緒のクラスになり、その友達もうれしかったらしく、息子の肩をたたいて喜びあっていた。
受付を済ませると、先生たちがずらりと並んでまたまた「入学おめでとうございます!」と一斉にあいさつ。

入学式は、息子たち新入生たちがきちんと式にのぞみ、話している生徒は一人もいなくて、しっかり式に集中していた。
二つの小学校が合体してこの中学に入ったのだが、息子たちの学年はみんなしっかりしていて両方の小学校ともに評判がいいので、やはりという感じ。
校長先生も頼りがいのありそうな感じのいい方で、「みんなで協力してこの学校を日本一のいい学校にしていこう!」という学校を愛する気概が伝わってきて、私たち保護者も大いに励まされた。

息子の担任の先生は社会担当で、これだけで私の心の中は「やった!」。
息子は6年生のときみんなから「歴史博士」として一目おかれるほどの大の日本史好き。
息子も担任の先生が社会担当であり、また初日から進路などいろんな話をしてくださる先生をいたく気に入ったようだ。

入学式でびっくりしたのは、一人の先生の話が終わるたびに、日の丸におじぎをすること。
橋下市長が見たら何と言うのかしら・・・
やっぱり、日本の入学式だ!

式の後はPTA入会式で役員決め。
私は小学校に続いて広報委員を引き受けた。
なり手がなかなかない広報委員と指名委員が決まったときに、みんなから拍手が起こったのにはびっくり!
私たちが関わった小学校の広報誌が市のコンテストで上位に入り、大いに気をよくしたのもあり、役員になると知り合いも増えるという利点も考えてみんなが嫌がる広報にしただけなんだが・・・

5年の途中から小田原の小学校に転入した息子だが、いい友達に恵まれて、合体したほかの小学校のメンバーも感じがよく、いいクラスに入ったらしい。
早速文化祭関係の委員に立候補し、5人の中から選ばれて意欲満々!
部活も勉強もやる気満々!
勉強は塾には入らず、進研ゼミを頑張るらしい。
学ランには最初とまどっていたが、今週は慣れてきて、帰りはこの学校の人気のジャージをはおって帰ってきてうれしそうだ。
小学校とはガラリと変わった環境だが、一歩大人に近づいたようで、心配した「中1ギャップ」が逆にいい効果になっているような気がする。

今日はこれから初回の委員会に行ってきます。


追伸

中学から思い切ってコンタクトを付け始めた息子。
みんなから大好評で、とても楽らしく、女子のウケもよさそう!
仲良しの友達も入学式でめがねなしの息子を見て、まねし早速この子もコンタクトにした。
ちょっとしたことを変えてやるだけで、子どものやる気って変わってくるものね!


昭和の匂いを感じる中学生~その1

2009-12-29 | 日本の中学校
今日は昨日と対照的な中学生の話。
息子を始めとして、日本にはときたま一風変わった中学生というのはいるもんだ。
息子は妙に昭和を引きずって生きている。

根本的には歴オタ(歴史オタク)なんだけど、きわめつけは太平洋戦争オタクってやつ。
ありとあらゆる太平洋戦争に関する本を読んでいて、(勿論第一次世界大戦もだ)各国の戦略やら有名な軍人たちの細かい戦略や飛行機の細かい性能など、現代の中学生にしては戦争に精通している。
11月から週刊雑誌「第二次世界大戦データファイル」(戦略・人物・兵器--7年間の全記録)が出始めて、これをすみずみまで読む。
第1回に、ドイツのロンメル将軍、ヘッジホッグという兵器、エースパイロット坂井三郎がでていたら、「おおっ、ロンメル将軍!」と叫んで、飛びついていたので、買ってやったら、毎週買うようになった。
(しかし、最近は休刊になっちまったらしく、息子はがっくり!)
きれいにさまざまなデータを集めてファイルしている。

そうそう、NHKの「坂の上の雲」も食い入るように見ていました。
こちらは、明治時代ですけど、当時の有名な軍人の秋山兄弟(もっくんと阿部ちゃん演じる)と正岡子規(香川照之演じる)が主人公なので。



大日本帝国海軍連合艦隊司令長官、東郷平八郎(渡哲也演じる)や大蔵大臣をやった高橋是清(西田敏行演じる)がでてきたときは、興奮していた。

息子は決して、戦争に参加したいとかそういうわけではない。
戦争の悲惨さを充分に理解した上で、その時代の人々の我々には想像できないような強靭な精神力のようなものに惹かれているのだろう。
息子は、もうすぐ始まる受験の面接で、もしも「一番尊敬する人は?」と聞かれるなら、「栗林忠道」と即答するという。(2番目はメジャーリーガー松井秀喜)
硫黄島総指揮官で、映画「硫黄島からの手紙」の主人公になった人だ。
それほど深く、栗林中将のことを尊敬しているらしい。
今日、古本屋で、「散るぞ悲しき 硫黄島総司令官・栗林忠道」(著梯久美子 新潮社)という本があったので、遅まきのクリスマスプレゼントとして渡したら、大喜び。


この本は、アメリカ駐在中、シカゴの盟友T君から借りて何回も読んでいた。

T君も息子に負けず劣らず太平洋戦争オタク。
T君は現地校に通っていたのだが、家では昭和天皇の終戦を告げる玉音放送や東條英機の学徒出陣のときの演説、はたまた軍歌などを聞いて暗記していたというから、すさまじい。
そして、息子とT君がたまに公園で会うと、30分ぐらい太平洋戦争のことを語り合ってから遊ぶのがつねだったそうな。
隣で、M君が2人の会話を盗み聞き、ギョッとした顔で引いていたという。
そりゃそうだ、アメリカの広々とした美しい公園で、戦時中の戦略やら日本軍人の話をする 中学生たちっているのかな?

息子が太平洋戦争に興味を持ったのは、シカゴ日本人学校の小学3年生のとき。
このときの担任のオカムラ先生が熱血で、さまざまな悲惨な戦争の写真集などを子供たちに見せ、話もしてくれたという。
それから息子は原爆に関する写真や本を読み、猛烈なショックを受けながら、どんどん深みに入っていったのだろう。
なぜ日本がそういう戦争に巻き込まれていったのか?
そういう問いをしたら、延々と何時間も話し続けるであろう。
戦争に関することなら、おそらく5日間はずっと話し続けられると昨日言っていた。
広島、長崎の原爆記念日の日は、必ず黙祷をささげるのが習慣。
今年、長崎の記念式典を見るのをのがしてしまったときは、「しまった!黙祷をささげるのを忘れた!」と叫んでいた。

息子たちの考えていることはよくわからないが、戦争の悲惨さを理解し、それを後世に伝えていけるなら、戦争オタクでもいいじゃないか。
息子は私のように書く仕事がしたいと言っているが、今後も息子なりに戦争を検証し、戦争を体験した人々に取材して、私たちに知らせて欲しいものだ。



栗林忠道辞世3首を捧ぐ 

国の為重きつとめを果たし得で 矢弾尽き果て散るぞ悲しき

仇討たで野辺には朽ちじ吾は又 七度生まれて矛を執らむぞ

醜草(しこくさ)の島に蔓る(はびこる)その時の 皇国(みこく)の行手一途に思ふ

最初の句の「散るぞ悲しき」が、新聞では「散るぞ口惜し」と変えられているのである。国のために死んでいく兵士を、栗林は「悲しき」とうたった。それは、率直にして痛切な本心の発露であったにちがいない。しかし国運を賭けた戦争のさなかにあっては許されないことだったのである。

(「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道」著梯久美子 p23 新潮社より)

受験生でもおしゃれな男子中学生~嵐、松潤意識か?!

2009-12-27 | 日本の中学校
受験生にとって冬期講習真っ盛りの年末年始。
わが息子も2つの塾を掛け持ちであちこち飛び回りながら、受験勉強中。
といっても、他のまじめな受験生よりかなりマイペース。
塾から帰るとのんびり読書三昧。
弟とじゃれあったり、バカバカしいテレビ番組や歌番組を見たり、パソコンやったりとこれで受験生かという感じだ。
いろんな友達のお母さんたちに聞くと、みんな塾で1日中必死に最後の追い込みをしているらしい。
息子の仲良しのMちゃんは、朝9時から17時まで弁当もちで頑張っているらしい。
帰ってからも、宿題におわれているというから、勉強量が息子とは大違いだ。

さて、いつもは個別の塾で生徒と先生が2対1で、マイペースの息子だが、この冬休みは大手の塾の単科ゼミもとったので、大勢の受験生と一緒に講義を聞いている。
息子は、大勢のグループのクラスの塾はうるさくて集中できないときがあるという。
今回ゼミをとって、息子はやはり個別の塾に入ってよかったのだとつくづく思った。

何回か前の投稿の嵐の踊りで紹介したセンスのいいH君とこのゼミでは一緒だという。
噂では、H君は早慶狙いとか。
早くからしっかり早慶に狙いを定めて着々と準備をしていたというから、素晴らしい!

と思っていたら、昨日突然、息子が、「いやあ、Hはほんとおしゃれだよ!」と言う。
H君は、塾に行くのに、先のとがったブーツにバーテンダーがきるような派手な服を着ているんだそうだ。
そういえば、息子やH君たちが踊った嵐の「キミ・ハ・ムテキ」の映像の中の松潤の格好にそっくりだったという。(息子にとってこの格好は一昔前の感じがするらしいが・・・)
熱狂的な嵐ファンのH君。
ファッションも嵐を意識しながら研究しつくしているのだろう。

H君は細身で異常に足が長いので、何を着ても似合うらしい。
音楽コンクールのとき、息子のクラスで1人やけに足が長い男子が目立っていたのだが、これがH君だった。
このとき、H君のソロが会場をわかせたが、もう一度その美声を聞いてみたいもの。
息子もわりと足は長い方だが、さすがにH君の腰の高さにはかなわない。
おまけに、いいにおいのするコロンを息子の隣でプンプンさせて、さっそうと茶色の革ジャンをはおっているという。
ジャケットも毎日違うカッコいい雰囲気のを着ているらしい。

息子は、続ける。
「Hはね、いつも学校から帰ったらシャワーを浴びて、コロンをつけて塾に行くようだ」
ウーン、H君のおしゃれへのこだわりは強いとみた。
H君は、野球部でみんな坊主にするよう監督から言われても、1人切らずにロン毛で通していたという。

それに比べて、うちの息子。
2種類しかないパーカーをとっかえひっかえ、(親も買ってあげてない)下はジャージで、靴はきたないトレシュー。
いつも2人並んで自転車で塾から家まで一緒に帰ってくるという。
「この2人が並んで走っているから、周りは不思議がるだろうなぁ」と客観的に自分たちを分析する息子。

H君のおしゃれが少しでも息子にのりうつってくれないかしら・・・
とH君の話を息子としていたら、息子も少しはましなジャケットや服を買う気になってくれた。
ただし、私がコーディネートすることとの条件つき。
さほど高くない近所のライト・オンあたりでみつくろうかなぁ・・・

写真は嵐のベストアルバム「ARASHI 5x10 All the Best 1999-2009」の中の冊子より

今日は2つ投稿してます。

息子、嵐の踊りで中学校の女子たちのアイドルに!

2009-12-21 | 日本の中学校
今日、上の息子が帰ってくるや否や、「やばいよ!やばいよ!」を連発。
興奮して何がなんだかわからないような感じ。
普段冷静に物事を説明してくれるのに、言葉がうまくでてこない。

息子の話によると、今日の放課後の全校生徒の前での嵐の踊りがバカ受けなんてもんじゃないほどすごかったらしい。
というか、なぜか息子に対する声援の声がものすごかったらしい。
「Bく~ん」という黄色い大声のコールがまず中3の女子全員から連発し、おそらく70、80人の女子の「B君コール」が体育館中にとどろいたことに、息子はかなりびびったらしい。
そして、それがあっという間に中2の女子にものり移り、体育館にいた女子がみんなで息子の名前を大きな声で連呼してくれたらしい。

やはり、いつものバカまじめなイメージを払拭するかのような嵐のかっこいいパフォーマンスがきいたのか・・・
先週の最初の踊りの披露で女子たちの噂となり、息子が踊る場所の前には女子のグループが陣取って、例のピストルを撃つ振りの場面では、ますます黄色い声がキャーキャー上がったという。
先週は、みんなジャージ姿だったのだが、今日はワイシャツのボタンもいくつかはずし、黒いズボンだったので、ちょっと嵐に近づけたか!
いやあ、この演出もにくいなあ。
いつもの息子は、きちんとしたなりを示すクラス委員で、みんなの服装をチェックする側である。
その息子がそういう格好をして、嵐のナンバーをしっかり踊っていたので、きっとみんなから親近感や共感を呼んだのだろう。

帰りの校門の前でも30人ぐらいの女子たちに囲まれて、「あの(ピストルの)振りやって!」と何回もやらされたという。
「まわりで見てた人からは何と思われたかなぁ・・・」と恥ずかしかったようだが、のせられてついついやっちゃったらしい。

とにかく、こんなに大勢の女の子にもてたのは初めてだったので、(普通ありえないよなあ)「そりゃあ、悪い気はしないよ・・・」と気持ちはうれしいのだが、戸惑いも大きく、「精神的に疲れた・・・」とベッドに倒れこんでいた。

私は、いつも勉強面や生活面で一生懸命みんなの世話をしている息子のことを女子たちもよくやっているとわかってくれていたのではないかと思うのだ。
そして、みんなも受験勉強でストレスもあり、それが一気に爆発して、普段のストレスを解消してたのではないかと思う。
そう、何事も恥ずかしがらずに、パフォーマンスというのは思い切りやることが大事なのだ。
アメリカから日本に帰国して1年。
息子は公立の中学ですさまじいカルチャーショックと闘いながらも、ここまでみんなに溶け込んで、「公立の中学もまんざらでもないなぁ・・・」と感じているかも。

「いやあ、ほんといまどきの中学生って予想つかないね!」と昔風の息子は思っているに違いない。

嵐よ、本当にありがとう!国民的アイドルたる所以である。
そして、H君、すばらしい振り付けを考え、息子に指導してくれて、ありがとう!


追伸

明日、息子はクラス委員の学年代表として、集会でみんなの前で作文を発表するらしい。
そのときまた「あの振りやって!」と女子に言われたら、やるのかと聞いたら、「そんなことできるわけないでしょ、集会なんだよ!」とおこられてしまった。
またまた、息子は普段通りのくそまじめなクラス委員にもどっていた。

息子たちの踊り大成功!~嵐になりきり!そしてアンコールのア・ラ・シ

2009-12-19 | 日本の中学校
どうしたのか、今週から閲覧数のヒット数が大幅にジャンプしている。
そんなに変わったことは書いていない。
手帳のことを書いてからだ。
大衆の興味というのはわからん!

先日投稿した息子たちの嵐の踊りであるが、大反響だったらしい。
息子たちのパフォーマンスは初っ端で、女子も男子もオオノリで見入ったらしい。
一部女子から「Bく~ん!」と叫ばれるほど受け、しまいには、アンコールの嵐(まさに嵐だ!)で、再び踊ったという。

やはり選曲勝ちだ。
昨日のニュースで、嵐がオリコンの2009年の年間ランキングで、シングル、アルバム、ミュージックDVDの3部門と総売上金額のアーティストトータルセールス部門で1位を獲得し、史上初のCD、DVD4冠を達成したと報道された。



松潤たちの輝く笑顔がいいなあ!
今やおばさんも日本国中追っかけするほどの国民的アイドルとなった嵐。
その嵐のナンバーなら受けないわけがない。

息子はダンスのクラスが終わってからも、30人ぐらいの女子たちから、「Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ」の「あの振りやって」と指でピストルを突き出す独特のポーズを何回もやらさせたという。
みんなから「B君、うまかったわぁ!」とほめられ、なぜか息子だけすごい反響の嵐だったという。
普段のクラス委員としてバカまじめな態度の息子のイメージと嵐の振りをクールに踊ったというあまりのギャップで、女子たちは驚いてしまったのだろう。

家に帰って、息子がうれしそうにそんな話をしているので、「ちょっとどうやったのかやってみて」と言ったら、説明しながら踊ってくれた。
なかなか動きがさまになっている。
うーん、全体の動きもかなり凝っている。
嵐の振りを見事に7人でアレンジした動き。
さすが、振りつけの総合プロデューサーH君である。
受験勉強しながら、練習をこなして、みんなお見事。
まあ、みんなに注目を浴びて、息子もまんざらでもないのだろう。
このごろまた女子たちから「B君、B君」とやたら声をかけられるというから。
月曜日の放課後、全校生徒の前でこの嵐の踊りを再び披露するのだそうだ。



息子明日嵐のナンバーを踊る!~中学の選択体育「ダンス」のクラス

2009-12-16 | 日本の中学校
明日、息子たち7人の男子中学生は、人気グループ、今年の嵐のヒットナンバー「Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ」を踊る。
選択体育のダンスのクラスでグループに分かれて競い合うらしい。
このダンスのクラス、男子のグループはさすがに1つだけ。
つまり、男子でダンスを選択したのは、息子を含めて7人だけらしい。

息子がダンスを選択したのは、女の子たちにとってかなり意外性があったらしい。
「剣道かと思っていた」などと言われたらしい。
しかし、息子は見かけと態度は戦時中の軍人みたいにバカまじめなんだけど、踊りは嫌いではなく、手足が長く体が柔らかいので、割とうまいほう。
今回の振りもかなり複雑なんだけど、1回見ただけで覚えてしまったという。

さて、今回の指導は、嵐の大ファンだというイケメンで、お母さんたちに圧倒的な人気を誇るH君。
「Hさん」と唯一さん付けされるほど、お母さんたちから一目おかれている。
彼は、頭もいいが、運動神経抜群で、スタイルもよく、音楽や芸術の感性もかなりいいらしい。
というわけで、H君がすべてしきって、みんなの振りを完璧に指導したらしい。

最初、出だしのマツジュンの気障なパートを息子がやるはずで、ユーチューブを使って、しっかり振りを決めていたのだが、(うーん、夜中ユーチューブを見ながら、踊っている息子の姿を想像して、なんとも複雑な気分に陥ってしまったが)途中で、アクロバティックな動きまでできるやり手のO君にそのパートは取られてしまったらしい。
これもH君の命令だそうだ。

それにしても、H君が完璧に嵐のナンバーを指導できるってことは、日々受験勉強をしながら、大きな鏡を見ながら嵐の振りを研究しながら、踊っているのだろうか?
息子と2人でその話をしたら、なんだか妙な気分になっていった。

この嵐のナンバー、女の子たちの間でも評判らしく、みんな期待して明日の息子たちのパフォーマンスを待っているらしい。
だが、だが、だが、今日になって、肝心のH君が熱をだしているとか・・・
息子が電話したら、「絶対に明日行くから!」とのこと。
がんばれ、H君。
私も見たいわ!

http://www.youtube.com/watch?v=3IlZBfIdibw
嵐のこのナンバー、やっぱり本物はカッコいい!
嵐に関心のないシカゴの保護者の皆さま、ぜひ見てみてください!

息子が女子中学生に読書の勧め~「読書は受験勉強だ!」

2009-11-10 | 日本の中学校
受験生でも読書の秋は変わらない。上の息子は、受験勉強とテストの合間をぬって黙々と読書に励む。私は、「また、勉強もしないで、本を読んで!」と心配になるのだが、息子の理論では、「読書も受験勉強」となるらしい。実際、テストの国語能力や作文力は上がり続けている。

昨日息子に聞いた学校での面白い出来事。昨日は、2回目のさいたま市の学力テストが行われた。そこそこむずかしかったようで、前回よりもみんな悪かったらしい。一人の女子が、放課後、最初息子に英語のテストのリスニングのことを質問してきた。息子が懇切丁寧に内容を解説していたら、他の女子も集まって聞いていたらしい。6人の女の子に囲まれた息子。英語のテスト全体の解説になってしまった。

そこで、みんなが、「なんで、そんなに頭がいいの?」「どういう勉強をしているの?」と聞くので、つい「本を読んでいるから」と答えてしまった息子。(だって、特別な勉強はしていないわけだし・・・これは事実だ)すると、みんなが、「頭が良くなる本を貸して!」と息子に言う。そして、6人の女の子たちが、息子の机の中をあさり、今読んでいる本を探す。福井晴敏の「Twelve YO」を見つける。自衛隊のことを描いている本らしい。女の子たちは、それを見て、あきれる。しかし、最後に、「頭が良くなる本」を持ってくることを約束させられる。

そして、律儀な息子は、本棚から丁寧に女の子にも読みやすくまとまっている本を6冊選んで、ヒーコラ言いながら、30分歩いて学校に6冊とも持っていった。女の子に貸すため、内容が過激な本、歴史物、野球の本は避けたようだ。



しかし、その6冊の本を借りに来たのは、6人のうちたったの1人だったらしい。他の女の子たちは、本のことなんて、すっかり忘れていたようだ。まさに、骨折り損のくたびれもうけ。ちなみに、1人の女の子に貸した本は、重松清の「エイジ」でした。でも、この受験の追い込み時期、今さら一時的に本を読んでも、急激に読解力ってつかないと思うんだけど・・・

写真は、女の子たちのために選んだ6冊。息子は、小学生の頃からこの重松清の本を愛読。息子は小学5年生のとき、四谷大塚の「予習シリーズ」の国語を独学で、解いていたのだが、このテキストにも中学受験の入試問題として、重松の「エイジ」「ナイフ」などはかなりでていた。その当時、椎名誠の「岳物語」は中学受験の定番だったっけ。伊集院静の短編小説もでていた。これらの作家の少年ものは、きっと読みやすいと思うので、小学生を持つ親も参考にして、子供たちに勧めてみてもいいかも。

個人的には、中学生には石田衣良の直木賞受賞作「4TEEN [フォーティーン]」がお勧めだ。月島に住む4人の中学2年生の男の子たちの冒険物語。彼らは自転車で風を切って月島を走り回る。息子たちのように・・・いや、部活に明け暮れていた中2だった息子たちよりもずっと自由に。「自分自身の十代のなかで一番たのしかった年はいくつだったろうか。高校時代は本ばかり読んで暗かった。やはり中学生がいいだろう。それも受験勉強が厳しい三年生でも、まだ中学に慣れていない一年生でもない。やはり底抜けにたのしかったのは、中学二年生十四歳のときだ。」と石田氏はあとがきに書いている。私は、アメリカにいて見れなかったが、ドラマ化もされたんだよね。この小説のキャラクター、ダイやテツローやジュンたちの数年後が見たい。



結構きわどいシーンがあるので、息子はこの本を女の子たちには勧めなかった。私は、息子に中1ぐらいで、思い切ってこれを勧めたが・・・最近、「フォーティーン」の新しいバージョンがでたんだよね。

中学最後の合唱コンクール~新型インフルのため中3だけ!

2009-10-29 | 日本の中学校
今週は、忙しい。昨日は勤務する小学校のハロウィンパーティをやり、今日は上の息子の中学の恒例の合唱コンクール。(通称合唱コン)新型インフルエンザの感染がひどいため、中1と中2は延期という異常事態となり、今日は中3だけのコンクールとなった。



うちの息子の中学はこの合唱コンに力を入れている。審査員にも大学の教授という専門家を招き、きちんと評価する。しかし、中3生だけなので、保護者の人数も少なく、ちょっとさびしい感じだった。おとといぐらいに、中1が学年閉鎖のため、参加を延期、そして、当日の今日、午後から参加予定だった中2の延期が突然アナウンスされた。こんな事態になるとは、誰も予想しなかったであろう。

去年、アメリカから帰国した週に、いきなり合唱コンに参加した息子は、それでも3日で歌詞を覚え、一生懸命歌っていた。さて、今年は・・・

息子のクラスの出番は、4番目であった。歌う前、ステージの一番後ろの台に上がると、息子はきちっと姿勢をまっすぐにのばしたまま、1点を凝視し、微動だにしない。他の生徒たちはわさわさしているというに。何かをにらみつけたような雰囲気の息子。他のお母さんたちが、口々に「B君、まったく動かないんだけど・・・」と言い合っているのが聞こえてくる。隣にいる2人の仲良しのママ友は、ついに笑い出してしまった。その1人、アヤちゃんが、「B君、時代を間違えて生まれちゃったかも・・」うん、確かに、息子の態度がまるで、戦時中の軍人のようだったかも。超まじめなのは素晴らしいのだが、まわりがままわりだけに、ちょい浮いている感じ。それをわかっていても、本人はまったく気にしないで、わが道を行っている。

さて、残念ながら、息子たちのクラスの歌声は、あまり迫力がなかった。おとどしのNHK合唱コンクールの課題曲となった「虹」という曲も難しく、息子の話では、男子がちっとも放課後の練習に参加しなかったので、しかたがないかもしれない。常時練習に参加したのは、息子を含めてたった3人だったという。クラス委員として、毎日ぼやいていた。でも、その割には、みんなちゃんと歌っていたので、ややほっとする。息子の近所の友達で、野球部のなんでもそつなくこなすカッコいいH君が、ソロで歌い、母たちをうっとりさせる。このH君は、ポジションはショートで、いつも華麗なフィールディングを見せ、母たちにもファンは多い。母たちは、なぜかこのH君のことを「Hさん」とさんづけする。頭もよく、スポーツ万能な上に、あらゆる方面でセンスがよく、歌、踊り、そして美術までできるというから、さぞやもてるのでは。

他のクラスは、ピアノ演奏が男子のクラスが、歌声がそろっていて、会場に響き渡り、とても印象がよかった。息子の仲良しのイケメン友達、T君が指揮をしたクラスも「モルダウ」を歌いこなし、雰囲気があって、とてもよかった。T君は180センチの長身で、手足が長く、優雅に指揮をこなし、最後のアクションも決まっていた。ママ友たちと、「T君、カッコいいね!」と言い合う。



7組までの合唱が終わって、大学教授の講評。かなり専門的に各クラスの合唱を分析してくださった。細かくすみずみまでチェックされていて、まさに合唱コンクールの意義を見せてくださったような感じ。最後、歌声と話し声を分けるような工夫をするようにアドバイスをくださった。

いよいよ1位から3位までの発表。私が気に入ったピアノ演奏が男子のクラスが2位。1位は、「手紙」を合唱したクラス。ピアノ演奏が息子の幼馴染で、仲もいいMちゃん。



Mちゃんは、生徒会もこなしながら、勉強も抜群にできる努力家の女の子。このクラスは他のクラスより参加人数が少なかったが、大変健闘していた。Mちゃんのピアノ演奏も素晴らしかった。私は、昔から知っているMちゃんのピアノ演奏が聴けたので、大満足。

さあ、受験前の大きなイベントが終わった。一番忙しい中3なので、無事に予定通り行われてよかったと胸をなでおろす。他の近所の中学の合唱コンで、髪の毛を金色にした生徒が、ステージにでて、舞台に立たずに座り込んで、何もしていなかったというから信じがたい。うちの中学も普段態度が悪いと思われる生徒は少なくないのだが、合唱コンではみんなまじめに歌っていたので、よかった、よかった。みんなご苦労さまでした。きれいな歌声をありがとう!

高校受験三者面談~私立難関校へも気持ちが傾く!

2009-10-20 | 日本の中学校
今日は、上の息子の担任の先生との重要な三者面談であった。並行一番、先生が「いつもお世話になっていま~す!」とおどけていうので、びっくり!息子がクラス委員としてかなりみんなの面倒を見ているので、こんな言葉がでるのだろう。

すでに、公立高校を第一志望校とし、その他、私立難関校、滑り止め校と書いたものを提出している。先生は、早速10月1日に受けたさいたま市の学力検査の結果を息子に見せる。校内の順位までしっかりとでている。「やあ、順位返り咲いたね!」と先生。夏休み明けのテストで順位を落とした息子だったが、これではまたいつもの順位。そして、息子の公立の志望校の合格判定。1学期の内申点とこの学力検査の合計点などを計算し、グラフでどの位置にいるのか見せてくれる。息子の位置する場所なら受かっているという意味の○が見える。グラフの中のXは不合格。グラフの上の方に○が点在していて、息子の位置はなかなかいい。「まあ、たぶんこの分なら大丈夫ですね」と言われる。しかし、ひとしきり、息子のレベルだとちょっとしたケアレスミスが難関志望校の合否をいかに分けるかということを言われる。この学力テストでもケアレスミスで数学だけが悪かった。問題を解き終わったあとに、もう一度頭をまっさらにして、解きなおさないといけないらしい。「わかっているんですが、それができないんですよねえ・・・」と息子。なんとか、訓練せんといかん。

次は、滑り止めの学校のこと。これはとくに問題なし。そして、次は、難関私立のこと。息子は、土曜日に見に行った難関私立校がいっぺんで気に入ってしまった。私が薦めた大学付属の学校だ。自分が好きな学校だったので、文系の息子の感覚に合うのではないかと思ったのだが、案の定。学校の施設の雰囲気といい、ビデオの生徒たちの雰囲気といい、カリキュラムなども学問を追及するという感じでとてもよかった。生徒の雰囲気は、シカゴ日本人学校みたいな感じも受ける。帰国子女の受け入れに歴史があり、帰国子女の数もちょうどいい感じ。息子が一番気に入った点は、なんと図書館だった。本好きの息子は、各学校の図書館をすみずみまでチェックする。この学校の蔵書数は4万5000冊。息子が言うには、息子の趣味の本が多岐に渡ってあったという。主人が「まあ、そういう学校の選び方もあるんだなあ」と感心している。

しかし、この学校のことを私の信頼する友達に言うと、みんなが反対する。ちょっとちゃらちゃらと軽すぎて、まじめな息子に合っていないというのだ。私がとても頼りにしている情報通のエカミルさんは、「え~、Y君には合わないよ、その学校。私は、Y君に早実を受けてほしいわあ!」とかなり強く言う。そりゃあ、私だって、斉藤祐樹君の大ファンだから、早稲田実業に息子が入ってくれるのを夢見たけど。息子は、野球の強豪校は絶対に選ばない。高校で仕切りなおしで、レギュラーを狙いたいのだ。

さて、みんなの印象がイマイチのこの私立の学校。先生に思い切って、どう思うか聞いた。しかし、息子の性格をよくわかっている鋭い女の先生は、息子がこの学校を気に入るのがよくわかると言う。受験するのを奨励してくれた。そして、すぐに「では、公立とこの学校2本立てで行きましょう!」と言われた。そして、私たちが出した学校の受験スケジュールをチェックしながら、難関私立が受かってこの学校に行くと決めたら、すでに出してある公立の願書をとりやめる手続きなどをやるように言われた。もう一つの気になる難関校の合格発表日が、公立の学力検査と重なるので、(最初の私立の後にテストがある)この学校にするなら、公立を受けないといけないことも言われた。最後にスマイルを見せながら、先生は、「まあ、公立が押さえって感じね!」とぽ~んと言われた。私は苦笑いしながら、「うーん、それは絶対普通ありえないが・・・」と心の底で言う。「しかし、先生がそう言うなら、そういうことにしておこうじゃないか!」

そんなこんなで、初めてでた難関私立の説明会で学校にいとも簡単に魅せられてしまった息子なので、「もっと他の難関私立も見ないといかん」と言い渡した。もう一つのもっと難関である遠い私立の学校の説明会も学校を早退して行くことを先生に言う。こちらも大学付属校。だって、お金払うのは親である私たち。よっぽどいい学校でないと大学付属の学校なんて行かせられない。慎重に選んでもらわなければ。というわけで、まだまだ志望校が確定していない状況である。


日本の中学校の体育祭の盛り上がり!

2009-09-12 | 日本の中学校
今日は、上の息子の公立中学校の体育祭。あいにくの天気で、雨がぽつりぽつりと降るのを気にしながらも、後半なんとか天気も持ち直し、無事に中学最後の体育祭は幕を下ろした。といっても、私たち元駐在員家族にとって、初めての日本の中学での体育祭。人数が多いので、あっという間に終わって、盛り上がりもないのではと期待していなかったのだが、なかなかどうして、生徒たちは勿論、保護者たちも大声で声援して盛り上がっていた。



7年弱いたシカゴ日本人学校全日校の運動会は、毎年美しい芝生でゆったりとピクニック気分で見られた。テーブルやローンチェアを持ち出して、家族でお弁当もゆっくり食べれた。しかし、日本の中学は、土まみれの中、人数が多いため、座れない。保護者たちは回りをぐるりと囲んで、立ちっぱなしのため、自分の子供が出る競技だけ見て、さっさと帰る人も多い。日本人学校では、赤白に分かれて、保護者を感動の渦に巻き込む熱血の応援合戦もない。


体育委員による聖火の点火の演出がすごくよかった!

うちの息子の中学は、クラスごとにチームの色が決まっていて、クラス対抗の戦い。3年生は6クラスあり、息子のクラスは黄色。赤、白、緑、赤、オレンジで、グラウンドのバックには、各クラスのスローガンがカラフルな旗に大きく掲げられ、派手な演出。息子のクラスは、息子のスローガンが選ばれている。そのスローガンは、「Winds of God」あの神風特攻隊を題材にした同名タイトルの映画のパクリだ。意味が「神風」なんて、誰もわからないなあ!ま、いっかあ!と息子も私も言い合う。でも、要は盛り上がればいいわけ。



一番面白かった競技は、やはりムカデ競争。1年から始まって、だんだん人数が増え、3年生はなんとクラス全員が一つのムカデとなって各クラスで競争。ちょっと想像できないでしょ。そして、今年もまた去年に続いて、息子はまん前だ。同じ野球部のメンバーW君と組んで、一番重要な前を進む。去年もまん前でみんなをリードし、ぶっちぎりで、一番を勝ち取ったのだが・・・今年は、なかなか大変そうだった。


40人ぐらいのクラス全員が綱で結ばれて動く 真ん中に女子を固めて、男子が引っ張るらしい

みんなかなり健闘していたが、うちのクラスは2回戦平均真ん中あたりの順位。ぶっちぎりの1組は、女の先生が横にずっとついて、熱血指導。子供たちをあおりまくる。1組は、ぴたっと動きが全員きまっていて、その団結力がすごかった。

最後のクラス対抗リレーは、うちのクラスは女子が1位で、男子が6位。息子もでて健闘していたが、息子の次の選手が転倒してしまった。しかし、女子のおかげで、うちのクラスは3位に食い込む。ありがとう、女子!1位はやはり1組であった。

体育祭の間、私たちは、いつものように、幼稚園時代一緒だった仲良しのママ友たちとしゃべりまくる。みんなの面白かったコメントは、体育祭の競技の前の準備体操の話。準備体操の後、この中学独自のエアロビクス体操が面白いのだ。私はこのエアロビを見ても、とくになんとも思わなかったのだが、ママ友たちにとっては特別な感慨があるらしい。数年前の先輩たちがこのエアロビ体操を編み出したらしいが、みんな中学に入ってから、これを覚えるのに時間がかかったらしい。そして、それができるようになってからやっているのを見ると、「ああ、うちの子が元気でよかったあ!」と感動を覚えるのだという。みんな母親たちは、その音楽を聞いただけでも、涙がでるのだという。みんなが「そうだ、そうだ!」と納得しているのだが、ウーン、私にはまったくその気持ちがわからない!うちの息子は3回で覚えちゃったって言うし。それに、息子の動きは他の子に比べてかなりよかった。(体が異常に柔らかいため、踊りにかけてはうまいんだ)「やっぱり、みんなとは中学で、保護者として過ごした時間が違う!」と最後、妙にしらけていた私であった。