Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

シカゴダウンタウンの摩天楼 vs ビーン~ミレニアムパークにて

2015-07-26 | シカゴダウンタウン
シカゴに着いて3日目は、ベスとマットの通うWoodstockにある教会へ連れて行ってもらい、礼拝受ける。
言っていることは文章ごとになんとなくわかるのだが、結びついていかない。

4日目、まだ時差ぼけがひどくほとんど寝れず、だるい朝を迎えるが、いてもたってもいられず、シカゴのダウンタウンを目指した。
ベスの所からメトラの駅まで歩いて5分。
こんな便利な場所ってありえない。
車で送り迎えされる必要なくてラッキー!



メトラはほぼ時間通りに来て、2階席に座る。
無人駅なので、車内でconductor (車掌さん)から切符を買ったら、conductorが座席の横に切符をはさんでくれる。
これってアメリカの鉄道は昔から変わらなくて、切符なくさなくていい方法だと思う。
日本みたいに混まないから快適な旅。

メトラに乗って1時間ちょっとで、突如巨大な摩天楼群が現れる。
黒いのっぽのビルはシカゴが誇る全米2位の443mの高さのウイリスタワー。
いやシアーズタワーだ!



数年前名前がウイリスタワーに変わったらしいが、誰もそう呼ばない。
シアーズタワーはシアーズタワー。
私たちが駐在の頃は全米一ののっぽビルだったのに、名前も変わるし…
と、ユニオン駅に着く。

このユニオン駅は1987年の映画『アンタッチャブル』のクライマックスシーンの銃撃戦の舞台になった。
巨大な空間の待合室はギリシャ風の柱や彫刻の内装で占められ、シカゴであることを一瞬忘れるほど荘厳で美しいので思わずうっとりして、駅にしばらくたたずんでいた。



駅から外に出ると、次から次へと目の前にシャープな建物が迫ってくる。
ふっと見上げると、やけに長~いビルと思ったら、あれまあ、シアーズタワーが見下ろしてる。



橋の斜め向かいに1992年に私が若い頃勤めたアメリカの通信社、Knight-Ridder Financial News のシカゴ支局のオフィスがあったChicago Mercantile Exchange (シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ、取引所)の二つのビルが堂々とそびえ立っている。



いつ見てもクールだよなあ、マーカンタイル・エクスチェンジは。
毎日トレーダーに英語で取材だったから緊張してたっけ。

夏休みなので、シアーズタワーの入口からすごい人が並んでいて、外まであふれていた。

ジャクソン沿いにずんずん進むと、ラサールという通りのドンつきに重厚な歴史のあるChicago Board of Trade (シカゴ・ボード・オブ・トレード、シカゴ商品取引所)という建物が見えてくる。



私が1992年秋にKnight-Ridder の記者として最初にカバーしたのがnight bondで、全く動きがなく、つまらなかった。
環境に慣れて徐々に昼間の株の先物とかカバーさせてもらったけど、野獣のようなトレーダーの間をぬって歩いて取材したのは勇気あったよな。
若かったの一言。

連邦政府センタープラザにあるカルダー作のオレンジ色の「フラミンゴ」を横目に見ながら進み、やっとお目当のミレニアムパークへ。





シカゴのダウンタウンの中心とでも言おうか。
観光はまずはここから出発する。
2005年にできた美しさではNo.1の公園。



向かい合う大きな人の顔の映像が流れる2つのタワーからわんさか水が流れる。
突如映像の口から水が出てくるというユーモラスなCrown Fountainという作品。



バルセロナの美術家ハウメ・プレンサのデザイン。



その後ろにいたいた。
大目玉の通称ビーンとシカゴニアンに親しまれている巨大オブジェ。



ビーンを取り巻く美しい摩天楼がビーンに反射して、摩訶不思議な景色をシルバーの中に閉じ込めてしまう。
ビーンに映った自分の姿と摩天楼を比べながら、ファンタジックな瞬間を味わえる。





やっぱり一番人気の場所。



正式名はCloud Gateだが、みんな知らないんじゃない。



この日は時間がないので、大好きなPaneraでスープとサンドイッチのランチして、すぐにシカゴ美術館へ。



美しい自然保護地区、Prairie Crossingというコミュニティ

2015-07-18 | Weblog
私がシカゴで滞在するのは、シカゴ郊外北部のGrayslake市のPrairie Crossingという自然保護地区の美しいコミュニティの中のコンドミニアム。

1992年アメリカの通信社のシカゴ支局で記者をしていた時、知り合ったアメリカ人の親友ベスとパートナーのマットが住んでいる。
親友といってもお姉さんのような存在のベスなので、「ベスねえ」と呼んでいる。
当時シカゴのダウンタウンのスタジオを借りて、勤めた通信社に日本人はいなくて、夜になると孤独だった私に「部屋をシェアしないか」とベスが誘ってくれた。
ベスはダウンタウンのレンガ造りの素敵なタウンハウスに住んでいて、家賃も安かったのですぐに引っ越し、そこから通信社のオフィスがある先物取引で有名なシカゴマーカンタイル取引所に通った。
8年後に偶然うちの駐在もシカゴになり、ベスとの交流も復活したというわけ。
つくづくシカゴとは縁があったんだなと思う。

到着の夜中は時差ぼけでウトウトして、鳥のさえずりで目を覚まし、なかなかほかほかのベットから立ち上がれない。
早朝ボーッとした頭でいたが、オーガニックの野菜サラダにマット特製のギリシャ風ドレッシングをかけ、大好きなTrader Joe’s (通称トレジョー)のオーガニックのココナッツオイルをトーストにつけて食べたら、体が浄化されたみたいに元気になってくる。

オーガニック野菜はJewelなどの普通のスーパーに売っているという。
7年前はオーガニック専門店のWhole Foodsで買ってたよなあ…いろんなことが変わっているらしい。

トレジョーのコーヒーにマットオススメのトレジョーの南米産の天然スイーツのsteviaというのをレモンいりの水に数滴垂らして飲んだら、眠気がすう~と消えて、コンドミニアムから見下ろす木々の緑と水色のだだっ広い空を見上げていたら、やたらエネルギーが出てきた。
今日はおそらく昼間猛烈な眠気に襲われるかもしれないので、この美しいコミュニティの自然の草原の中を散歩することにした。

マットの話では、このコミュニティの家々は小さなサイズの部屋が多く、小ぶりらしい。



conservation community (自然保護地区)という珍しい町で、保育所や小学校、牧場や畑などがある。
自然を守るために、あるいはエネルギーや天然資源を節約するために設けたさまざまな規制は守らなければならないが、自然を愛する人々でコミュニティを作っている。



各家々のフロントヤードは美しく花や植物が配置され、プレイリーという名のごとく自然の植物があちこちに広々と茂り、家々ときれいなコントラストを描いている。





おそらく大草原の自然な姿を保ちながら、家々をうまく配置し、道路や公園を築いて行ったのだろう。
コミュニティ内に美しい公園も10個ぐらいあり、バレーコートやテニスコートも隣接されている。
様々な見たことがないような形態の小さな鳥たち。
鳥のさえずりとさやさやと木々を揺らす風の音。
懐かしい芝生を刈る音。
こりゃまさに楽園だわなあ…と心の中でつぶやく。



大好きだったお目あての湖を目指して、突き進む。
シダや葦などで囲まれた湖は、大きなビオトープって感じ。





小さな魚たちがうじょうじょいる。
以前ここで泳いだときに、魚に足を噛まれて痛かった。

砂浜には8羽のカナディアンギース軍団と小さなボートやヨット。



カナディアンギースには近づかない。
昔幼児の次男と襲われそうになった経験から。
私が湖に来たときは、女の人が1人台で日光浴をしていたが、その人がいなくなったら、8羽のギースたちが我が物顔に湖を泳いだり、ビーチで毛づくろいしたりとせわしなく動く。



こんな美しい湖と景色が日常とともにあるなんて、なんと贅沢な生活なんだろう。
季節のいい時期は、毎日が避暑地。




以前ここにきたときにそう思ったが、日本に住んでいる身としては、ますますその思いが強くなる。冬の寒さは想像を絶するし、風も「ウインディ・シティ」の異名を持つシカゴのダウンタウンよりすさまじく強いらしいから、自然の良さ悪さを常に意識させられる場所といえる。

シカゴオヘア空港到着!

2015-07-18 | アメリカ生活雑感
久しぶりの長時間の国際線は映画1本観て本を読んだり、仮眠とったらあっという間。
かつて駐在していた時のように、飛行機がシカゴの地へ着いた途端、別世界が広がる。

当たり前だが、シカゴオヘア空港は、日本人以外の人種の人々と表示も流れる言葉もすべて英語。
入国審査のブースに入る時も身構えた。
自分で手続きをするブースがいくつもあり、昔と変わっていることにびっくり。
おそらくアメリカに住んでいる人、Residents用だろう。
どのブースなのか聞こうとして、とっさに英語で言いたいことがでてこないと戸惑っていたら「ESTA, for the first time?」と聞かれたので、すぐにブースに入れた。
ESTA(エスタ)とはアメリカに入るためのビザのようなもので、インターネットでお金を払って申請すれば一瞬で取れるので、昔のように大使館でビザを取る手間が省けて便利。

「しまった!カブスかホワイトソックスの帽子を持って来ればよかった」と一瞬後悔。
駐在時は、カブスファンかソックスファンというのがわかると、途端に入国審査官との会話がはずんで、フレンドリーになりいい感じで入国できたから。
今回はキレイな金髪のお姉さん相手だったが、えらく仏頂面。
事務的に聞かれて指紋と顔の照会終わり何事もなくホッとした。

荷物の受け取りでは、私のスーツケースは他の人のに比べてあまりに小さくてびっくりした。
自分では結構必要ないものも入れて重くなったと思ったのだが、8キロぐらい。

到着ロビーに誰もいなくて心細かったけど、30分ぐらい待ったらマットが来てくれてホッとした。6年9ケ月ぶりに見るシカゴのハイウエイからの風景は、昔と変わらず、懐かしい芝生が広がる。

いざ、シカゴへ里帰り!

2015-07-17 | アメリカ生活雑感
現在成田国際空港なう。
搭乗始まっているので大急ぎで書いています。
これからシカゴへ飛びます。
約7年ぶり。
故郷へ戻る気分。
次男は来週1人でシカゴへきます。
念願でした。

シカゴでも時々投稿できればと思います。
WiFiレンタルしないので、メールもブログ投稿もままならないかもしれませんが。
8月5日に戻ります。

US新聞に早川俊二展レビュー記事掲載!

2015-07-01 | アート
大変お待たせしました。

今週早川俊二長野展のレビュー記事がUS新聞の私のコラムに掲載されたので、お知らせします。
http://www.usshimbun.com/column/Baba2/Baba2-4.html


同僚の友達もさいたまから新幹線で行ってくれた。

藤原真理コラボコンサートの様子や藤原氏と早川氏のミニ対談、読売新聞編集委員芥川喜好氏の講演会など詳しくリポートしていますので、ぜひ読んでください。

早川俊二長野展は先月末大盛況のもとに終了。
地元のテレビ信州、信濃毎日新聞、週刊長野、市民新聞などが続々報道し、観客数も徐々に上昇。



後半は毎日新聞のウェッブのコラムでも紹介されたり、読売新聞の人気コラム「時の余白に」でも大きく取り上げられ、全国から足を運んだ観客動員数を大幅に増やし、市民の手作りによる大成功の展覧会になったそうです。

http://mainichi.jp/feature/news/20150623org00m070004000c.html