Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

WBC優勝おめでとう!侍ジャパン、夢と勇気をありがとう!侍ジャパン

2009-03-25 | WBC
昨日は、侍ジャパンの動向とWBC優勝の興奮で、1日が過ぎた。今週書いている記事があと少しで仕上がるという所で、WBC決勝戦。いてもたってもいられない。シカゴに住んでいる仲良しの友達、リカさんとその息子で下の息子の親友、リオ君とリク君がうちに遊びに来た。

韓国との決戦を手に汗を握りながら、リカさんと2人で観戦。息子たちは、見たり見なかったり。私たち2人は、ずっとテンションを上げながら、侍ジャパンを応援した。

日本は私の予想通り、岩隈の先発。ときどき、さわやかな笑みをこぼしながら、抜群の制球力で、冷静のピッチング。このWBCの活躍で、私は岩隈の大ファンになった。できれば、MVPを岩隈にあげたかったほどいい内容だった。

日本はヒットを重ねるが、なかなか点に結びつかず、(14残塁)決勝戦にふさわしく、日本のリードを韓国が追い上げる接戦の試合運び。8回裏、3対2と追いつかれ、さすがの岩隈も杉内にバトンタッチ。9回も杉内がそのまま投げるのかと思ったら、ダルビッシュのお出ましとなった。このとき、リカさんと私は、「なぜダルなのか?!」と大ブーイング。1回もヒットを打たれていない杉内を続投させればいいじゃないか。ダルビッシュで大丈夫なのか!という不安でいっぱいだった。やはり、日本のエース、ダルビッシュを最後に投入させ、日本を印象付けたいのだろうか。藤川の調子が悪かったせいなのか。

案の定、予感があたり、ダルがフォアボールを連発し、3対3に追いつかれる。やれやれ、どうしよう!私たちの心臓はバクバク状態で、顔をおおいたくなった。リオ君は心配で別の部屋へ逃げてしまうし・・・

しかし、ダルなんとか逃げ切り、忘れられない10回表の侍ジャパンの攻撃を迎える。2死2、3塁で、イチローが打席。この日はイチロー当たってる。ファールを4発も連発。打ち気満々で、イチローの気迫がみんなに伝わってきた。野球人生のすべてを賭けているような感じで、打席に立っている。イチローのあの独特の構えに入る前のバットを一旦突き出し、顔の半分を隠す儀式が、勝利の儀式に見えた。

パンときれいにセンターに抜けるイチローらしいパーフェクトなヒット。2打点をかせぐ。さぞや、イチロー心の中のもやもやがすべて消えていったことだろう。韓国の監督は試合後のインタビューで、「イチローと勝負したのが裏目にでた」と正直に告白している。ほんと、真っ向勝負したのが、運のつき。でも、このときのヤクルトのストッパーでもある韓国のピッチャーは、あっぱれ、えらい、イチローとの勝負を選んでくれた。とほめたくなるほどだ。

ダルビッシュが10回を無難に抑え、最後の打者を三振にとると、仁王立ちになって、雄たけびをあげた。城島と抱き合う。侍たちがマウンドに集まってきて、大はしゃぎ。イチローが一番はしゃいでいたかもしれない。試合直後もシャンパンファイトでのインタビューも子供のように大声で、興奮状態を隠しきれなかった。びしょ濡れの中、弟分の川崎が横に来る。イチローのことを心底尊敬する川崎の表情が、超キュートだった。ムードメーカーの川崎のひたむきなプレーもよかったあ!みんながイチローのことを心配し、逆にイチローを引っ張り、盛り立てていったWBC。その中で、調子の悪かったイチローの胸の苦しみは、想像を絶する。最後の方は、痛みとなっていったというから、かわいそうだ。苦しみを乗り越え、無邪気に喜ぶ、こういうイチローって人間っぽくっていいなあ。今回のWBC、やはりイチローの苦しみに始まって、イチローの大喜びで終わった感がある。

MVPは、3勝した松坂。前回に続いてのMVP。これで、名実ともに、「世界ナンバー1のピッチャー」となったわけだ。「今回の日本の勝因は、投手力につきる」と新聞に分析されている。日本のピッチャーの防御率が群を抜いてよかったらしいから、ますます日本のピッチャーは、メジャーから注目されることだろう。ダルは勿論すでにたびたびESPNでも紹介されているが、岩隈、杉内、田中マー君なども。岩隈さん、メジャーに挑戦してほしいような、してほしくないような・・・

シャンパンファイトの原監督の掛け声は、まるで時代劇の中の年寄りのお母さんが息子たちにさとすように、「おまえさんたち・・・強い侍になったなあ!」と役者してたね。

松坂、キューバ打線を封印!~侍ジャパン、キューバに6対0で快勝!

2009-03-16 | WBC
今日の早朝5時台から午前中は、テレビにかじりつきだった。むくっと起きたら、松坂投手の堂々としたピッチングに、眠気も吹き飛ぶ。WBCの第2ラウンドがサンディエゴのペトコパークにて、日本対キューバ戦が行われた。

日本のエース、松坂の見事なピッチングと打線の適時打で点を重ね、あの強豪キューパを6対0と快勝。松坂は、6回を86球投げ、8奪三振、5被安打とキューバ打線をシャットアウト。松坂の後のピッチャーも次々に好投。ピッチャーの調子がいいと、打線もつながる。あの164キロをだすと言われたひょろ長い全身バネのようなチャップマンを連続安打で、マウンドから引きずりおろした侍ジャパン打線。きっと今までのすべての彼の投球などを研究し尽くしていたのだろう。ああ、気持ちがいい!

1人の打者に、イチロー、城島と連続してファウルを落球するという予期せぬアクシデントにも松坂は耐え、その打者を三振にきってとる。気がつくと、なんとフォアボールはゼロではないか!やっぱり、大試合には松坂だ。まつざか、まつざか、まつざか!あなたがいる限り、日本は負けない!と叫びたくなるほど、うれしい。

3回の日本の先攻は見事だった。城島、岩村、片岡のヒットで、1アウト満塁で、チャップマンは交代。ワイルドピッチで、岩村がホームインし、その後3番青木が右中間へ意地のタイムリーヒット。これで2対0。勿論、続く4番の村田も犠打で、追加点で、3点目をもぎとる。その後の青木の果敢な走りもキューバのピッチャーを揺さぶったことだろう。青木の存在感光ってました。

最初のワイルドピッチで先攻したときの原監督のうれしそうな顔が印象的だった。原監督の表情が、生き生きしている。試合中のテレビに映った横顔が、選手のように若々しい。原監督のスマイルがずっとテレビ画面に映り続けてほしい。そして、最後は若々しい監督が宙に舞いますように!

今日韓国はメキシコに快勝!ということで、あさって日本は韓国と対戦。水曜日、日本時間11時50分より。勝てば、ベスト4が決定。最初に圧勝し、2回目の対戦で、惜敗した相手韓国。油断できない。ダルビッシュ、頼む!もしも、少しでもぐらついたら、どんどんピッチャーを総動員して、強打線を抑えてほしい。あのふてぶてしい韓国の4番、恐るべし!今日のメキシコ戦での驚異のバッティングを見てしまった。

先週現地に着いた直後の選手たちの様子は、我らがMJのまとめ役で、メジャーに近しいキシダさんのリポートによると、「決して勝利に向かいがむしゃらにという雰囲気ではなく試合は真剣、プライベートはリラックス」というような感じもただよっていたとか。うん、うん、そうこなくちゃ!せっかくサンディエゴに滞在しているのだから、マー君たちのような若い選手たちも、ぜひいろいろ楽しんでほしいと思う。


写真は、マクドナルドで、息子がもらってきたフォールダー。松坂、藤川、小笠原、岩村、川崎、そして青木が写っている。前回のWBCのときの写真を使用しているようだ。なぜかというと、小笠原が髭をはやしている。岩村の雰囲気も違って、なんかスッとした感じ。去年のレイズでの優勝争いまでのぼりつめた活躍もあり、今は、もっと闘志が燃えたぎっているような気がする。

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WBC開幕!サムライジャパン、中国に4対0で快勝!

2009-03-05 | WBC
今日は、夕方6時半頃から、家族3人はテレビにくぎ付けとなった。いよいよ待ちに待った第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の幕明け。東京ドームで、日本はまず中国と対戦した。

強化試合から日本のメンバーを見ているが、まさに怪物打線!(息子が名づけた)今日なんて、打順7、8、9番が、メジャーリーガーのオンパレード、下位打線が、福留、城島、岩村と貫禄の打線が続くとあって、中国の選手はびびっていただろう。クリーンアップが終わってからも、またまた3番からのクリーンアップが続く感じだと主人が言っていた。福留選手は、たしか強化試合の初日の選手紹介のときに、1番うれしそうに、グランドに走っていったのが印象に残っている。国際試合で、5ホーマーと強い数字を残している福留選手。前回のWBCでは、代打でホームランという勝負強さを見せた。肝っ玉が据わっているというわけか。というわけで、原監督は、先発で、福留選手を起用した。熱烈なシカゴ・カブスファンの私たちとしては、誠にうれしい!福留選手も落ち着いて、フォアボールを選び、いつもの選球眼のよさをアピール。

しかし、あの中国にあの打線で、4点はないぜ!リーダーのイチロー選手が5打数無安打と調子がでていないせいもあるかもしれないが・・・目のさめるような見事な連続安打の安打製造機の青木選手とメジャーばりの低い球をすくいあげて、ホームランにして、見せてくれた5番の村田選手の2人が、打者では今日は印象に残るだけだ。中国の選手は、守備があまりうまくなく、エラーが多かった。だとすると、もう少し、たたみかけるような日本の攻撃がほしかった。追加点がなかったのに物足りなさが残る試合だった。

ただ、とてもうれしかったのが、先発のダルビッシュ投手が、強化試合とはうってかわって、見事なピッチングを展開。4回を無安打。決め球は、ストレートが多かった。日本のエースは、こうこなくっちゃ!190センチ以上もある長身からのストレートは、背の低めの中国の選手をさぞや威圧したことだろう。ダルの調子がよく、球数も多くなかったので、今後も期待。ああ、すっきりした。インタビューのダルは、あまり表情を変えず、淡々と話していた。

とりあえず、原監督もほっとしたことだろう。イチローの調子が悪いので・・・と心配する記事が多いだろうが、ヒット性のあたりをイチローの見事なファインプレーで、ピッチャーを救ったのも大きい。きっと、日本がピンチになってきたら、イチローが調子を上げてくるに違いない。

サムライ・ジャパンのヘルメットの横には、「世界をつかもう」との文字が大きく入っている。果たして、もう一度日本は世界一になれるか!