Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

水嶋ヒロファッションとiPod nano で昭和から現代の中学生になる

2009-12-31 | 日本生活雑感
大晦日の今日は、日本国中大荒れの天気。
今日は上の息子の受験する学校の試験場の下見に息子と東京に出かけたが、強風で寒かった。
大晦日に何で?と思われるかもしれない。
しかし、1月に入ると22日から始まる受験校の学力テストの過去問対策でそんな時間もなくなる。
塾の冬期講習が昨日からお休みなので、寒さの中、間をぬって行って来たというわけ。

昨日は、近所のライトオンで、お店のお兄さんに息子のトータルコーディネートを頼む。
ライトオン、31日まで50%引きとあるので、必死になる。
私が頼んだのは、白いシャツとジーンズとジャケット。
ちょっと80年代風のなりをしたロン毛のお兄さんは、息子に合う細身の黒いPコートをいそいそと持ってくる。
お兄さんは息子に「絶対合う!」と選んできたが、トラッドなPコートが息子にぴったり。


そして、きやすそうな白いシャツ、ほどよいやや濃い目のグレーの細身の体にぴったりとフィットしたパーカ。



ジーンズは、息子が自分で黒いジーンズをぱぱっと選ぶ。

あとでネットでライトオンのサイトをチェックしたら、水嶋ヒロ君がはいている。

ライトオンといえば、水嶋ヒロ君。
ヨーロッパで育ち、桐蔭学園で活躍したサッカー少年だった。
まさに帰国子女の星のヒロ君。

「ヒロ君が着ているダウンあるか?」と聞くと、お兄さんが言うには、水嶋ヒロが着ているウォッシャブルの黒いダウンはあっという間に売れてしまったという。
彼が着ていると、同じものはあっという間に売れてしまうとか・・・
ヒロ人気すごし。
でも、息子に合ったワイルドな黒いファーつきのダウンジャケットが見つかった。
1万9800円したのが、5940円に下がっているので、質は良さそう。

これで、トータルコーディネート完了。
ダウンは、普段のアウターとして、Pコートはデート用のアウターとして使い分けることをアドバイス。

今日は、帰りに池袋の駅前に新しくできたヤマダ電気の総本店、ラビで、息子が前からほしかったというiPodの黒いnanoをゲットした。

すごく薄くて軽く、ビデオ撮影も16時間できるすぐれもの。
2.2インチディスプレイで、16GB容量。(最大4000曲、14000枚の写真)
歩数計やボイスメモ、FMラジオなどもついている。

息子の話では、ダウンのうちポケットにこれを入れて、自転車に乗りながら中学生たちは音楽を聞くんだそうだ。
中学校で、iPodを持っていないのは息子1人だったというから、なんで今までほしいと言ってくれなかったのか・・・自転車に続いて、さぞやバカにされてきたことだろう。

息子はこのところずっと受験勉強に集中していたから、久しぶりの2日にわたる買い物で、気分爽快って感じ。
日本に帰国して1年でやっと日本の音楽にも興味がでてきて、紅白歌合戦も楽しめるようになった。
少し音楽でストレスを解消して、1月の受験に備えて欲しいもの。

というわけで、ファッションとiPodで、あっという間に息子は、時空を一気に超えて、昭和の中学生から現代の中学生へワープした。

もうすぐ、2009年が終わる。
今紅白の終盤。
嵐よかったなぁ!
皆さま、今年はいろいろとお世話になりました!
来年もよろしく!また、引き続きこのブログを読んでください!

昭和の匂いを感じる中学生~その1

2009-12-29 | 日本の中学校
今日は昨日と対照的な中学生の話。
息子を始めとして、日本にはときたま一風変わった中学生というのはいるもんだ。
息子は妙に昭和を引きずって生きている。

根本的には歴オタ(歴史オタク)なんだけど、きわめつけは太平洋戦争オタクってやつ。
ありとあらゆる太平洋戦争に関する本を読んでいて、(勿論第一次世界大戦もだ)各国の戦略やら有名な軍人たちの細かい戦略や飛行機の細かい性能など、現代の中学生にしては戦争に精通している。
11月から週刊雑誌「第二次世界大戦データファイル」(戦略・人物・兵器--7年間の全記録)が出始めて、これをすみずみまで読む。
第1回に、ドイツのロンメル将軍、ヘッジホッグという兵器、エースパイロット坂井三郎がでていたら、「おおっ、ロンメル将軍!」と叫んで、飛びついていたので、買ってやったら、毎週買うようになった。
(しかし、最近は休刊になっちまったらしく、息子はがっくり!)
きれいにさまざまなデータを集めてファイルしている。

そうそう、NHKの「坂の上の雲」も食い入るように見ていました。
こちらは、明治時代ですけど、当時の有名な軍人の秋山兄弟(もっくんと阿部ちゃん演じる)と正岡子規(香川照之演じる)が主人公なので。



大日本帝国海軍連合艦隊司令長官、東郷平八郎(渡哲也演じる)や大蔵大臣をやった高橋是清(西田敏行演じる)がでてきたときは、興奮していた。

息子は決して、戦争に参加したいとかそういうわけではない。
戦争の悲惨さを充分に理解した上で、その時代の人々の我々には想像できないような強靭な精神力のようなものに惹かれているのだろう。
息子は、もうすぐ始まる受験の面接で、もしも「一番尊敬する人は?」と聞かれるなら、「栗林忠道」と即答するという。(2番目はメジャーリーガー松井秀喜)
硫黄島総指揮官で、映画「硫黄島からの手紙」の主人公になった人だ。
それほど深く、栗林中将のことを尊敬しているらしい。
今日、古本屋で、「散るぞ悲しき 硫黄島総司令官・栗林忠道」(著梯久美子 新潮社)という本があったので、遅まきのクリスマスプレゼントとして渡したら、大喜び。


この本は、アメリカ駐在中、シカゴの盟友T君から借りて何回も読んでいた。

T君も息子に負けず劣らず太平洋戦争オタク。
T君は現地校に通っていたのだが、家では昭和天皇の終戦を告げる玉音放送や東條英機の学徒出陣のときの演説、はたまた軍歌などを聞いて暗記していたというから、すさまじい。
そして、息子とT君がたまに公園で会うと、30分ぐらい太平洋戦争のことを語り合ってから遊ぶのがつねだったそうな。
隣で、M君が2人の会話を盗み聞き、ギョッとした顔で引いていたという。
そりゃそうだ、アメリカの広々とした美しい公園で、戦時中の戦略やら日本軍人の話をする 中学生たちっているのかな?

息子が太平洋戦争に興味を持ったのは、シカゴ日本人学校の小学3年生のとき。
このときの担任のオカムラ先生が熱血で、さまざまな悲惨な戦争の写真集などを子供たちに見せ、話もしてくれたという。
それから息子は原爆に関する写真や本を読み、猛烈なショックを受けながら、どんどん深みに入っていったのだろう。
なぜ日本がそういう戦争に巻き込まれていったのか?
そういう問いをしたら、延々と何時間も話し続けるであろう。
戦争に関することなら、おそらく5日間はずっと話し続けられると昨日言っていた。
広島、長崎の原爆記念日の日は、必ず黙祷をささげるのが習慣。
今年、長崎の記念式典を見るのをのがしてしまったときは、「しまった!黙祷をささげるのを忘れた!」と叫んでいた。

息子たちの考えていることはよくわからないが、戦争の悲惨さを理解し、それを後世に伝えていけるなら、戦争オタクでもいいじゃないか。
息子は私のように書く仕事がしたいと言っているが、今後も息子なりに戦争を検証し、戦争を体験した人々に取材して、私たちに知らせて欲しいものだ。



栗林忠道辞世3首を捧ぐ 

国の為重きつとめを果たし得で 矢弾尽き果て散るぞ悲しき

仇討たで野辺には朽ちじ吾は又 七度生まれて矛を執らむぞ

醜草(しこくさ)の島に蔓る(はびこる)その時の 皇国(みこく)の行手一途に思ふ

最初の句の「散るぞ悲しき」が、新聞では「散るぞ口惜し」と変えられているのである。国のために死んでいく兵士を、栗林は「悲しき」とうたった。それは、率直にして痛切な本心の発露であったにちがいない。しかし国運を賭けた戦争のさなかにあっては許されないことだったのである。

(「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道」著梯久美子 p23 新潮社より)

受験生でもおしゃれな男子中学生~嵐、松潤意識か?!

2009-12-27 | 日本の中学校
受験生にとって冬期講習真っ盛りの年末年始。
わが息子も2つの塾を掛け持ちであちこち飛び回りながら、受験勉強中。
といっても、他のまじめな受験生よりかなりマイペース。
塾から帰るとのんびり読書三昧。
弟とじゃれあったり、バカバカしいテレビ番組や歌番組を見たり、パソコンやったりとこれで受験生かという感じだ。
いろんな友達のお母さんたちに聞くと、みんな塾で1日中必死に最後の追い込みをしているらしい。
息子の仲良しのMちゃんは、朝9時から17時まで弁当もちで頑張っているらしい。
帰ってからも、宿題におわれているというから、勉強量が息子とは大違いだ。

さて、いつもは個別の塾で生徒と先生が2対1で、マイペースの息子だが、この冬休みは大手の塾の単科ゼミもとったので、大勢の受験生と一緒に講義を聞いている。
息子は、大勢のグループのクラスの塾はうるさくて集中できないときがあるという。
今回ゼミをとって、息子はやはり個別の塾に入ってよかったのだとつくづく思った。

何回か前の投稿の嵐の踊りで紹介したセンスのいいH君とこのゼミでは一緒だという。
噂では、H君は早慶狙いとか。
早くからしっかり早慶に狙いを定めて着々と準備をしていたというから、素晴らしい!

と思っていたら、昨日突然、息子が、「いやあ、Hはほんとおしゃれだよ!」と言う。
H君は、塾に行くのに、先のとがったブーツにバーテンダーがきるような派手な服を着ているんだそうだ。
そういえば、息子やH君たちが踊った嵐の「キミ・ハ・ムテキ」の映像の中の松潤の格好にそっくりだったという。(息子にとってこの格好は一昔前の感じがするらしいが・・・)
熱狂的な嵐ファンのH君。
ファッションも嵐を意識しながら研究しつくしているのだろう。

H君は細身で異常に足が長いので、何を着ても似合うらしい。
音楽コンクールのとき、息子のクラスで1人やけに足が長い男子が目立っていたのだが、これがH君だった。
このとき、H君のソロが会場をわかせたが、もう一度その美声を聞いてみたいもの。
息子もわりと足は長い方だが、さすがにH君の腰の高さにはかなわない。
おまけに、いいにおいのするコロンを息子の隣でプンプンさせて、さっそうと茶色の革ジャンをはおっているという。
ジャケットも毎日違うカッコいい雰囲気のを着ているらしい。

息子は、続ける。
「Hはね、いつも学校から帰ったらシャワーを浴びて、コロンをつけて塾に行くようだ」
ウーン、H君のおしゃれへのこだわりは強いとみた。
H君は、野球部でみんな坊主にするよう監督から言われても、1人切らずにロン毛で通していたという。

それに比べて、うちの息子。
2種類しかないパーカーをとっかえひっかえ、(親も買ってあげてない)下はジャージで、靴はきたないトレシュー。
いつも2人並んで自転車で塾から家まで一緒に帰ってくるという。
「この2人が並んで走っているから、周りは不思議がるだろうなぁ」と客観的に自分たちを分析する息子。

H君のおしゃれが少しでも息子にのりうつってくれないかしら・・・
とH君の話を息子としていたら、息子も少しはましなジャケットや服を買う気になってくれた。
ただし、私がコーディネートすることとの条件つき。
さほど高くない近所のライト・オンあたりでみつくろうかなぁ・・・

写真は嵐のベストアルバム「ARASHI 5x10 All the Best 1999-2009」の中の冊子より

今日は2つ投稿してます。

小学生の息子、新幹線の1人旅へ

2009-12-27 | 日本生活雑感
今日は小学4年生の息子にとって、チャレンジングな日。
東京から主人の実家がある大阪まで、初めての新幹線1人旅。(京都よりなので、京都で降りるが)
主人は先に車で行ってしまっている。
往復車だと体力も使い、息子も予定が入っていたので、私が東京まで見送り、主人が京都駅で出迎えるということになった。

小学4年生とはいえ、弟である息子のことは、上の子と違って、さまざまな面で心配である。
こうしようというのは、主人の発案で、私はそんなことは思い付きもしなかった。
新幹線の切符を購入するときに、JRに聞いたら、車掌さんが面倒を見てくれるような「ちびっこ1人旅」のようなサービスはないという。
私は少々心配になったが、大阪のおばあちゃんに相談したら、「車掌さんの近くに座っていたら、大丈夫なんじゃない」と太っ腹。
本人も「大丈夫、大丈夫」と全然気にする風でもない。

今日は、東京駅ではりきって、好きなお弁当を買い、新幹線に乗るやいなや、弁当を広げた。
帰省時とはいえ、帰省ラッシュの直前だったせいか、指定席はガランとしていた。
おばあちゃんの提案の車掌さんの近くに席をとってもらったので、すぐに車掌さんが見つかり、事情を言ったら、ニコニコして、「気をつけておきます」と言ってくれた。

あわてて新幹線からすぐに降りて、私が手を振ると、息子は一人旅がうれしいのか、ニコニコして手を降りながら旅立っていった。
私も小学3、4年生の頃、福岡県の久留米から祖父母が住む熊本までバスで一人旅をした。
そのときは、ドキドキしたけど、「1人でできた」という自信になってよかったのを鮮明に覚えている。
いやあ、「可愛い子には旅をさせろ!」というのは、本当だね。

本場日本での空手発表会

2009-12-26 | 日本の教育一般
今日は下の息子が通っている空手のクリスマスパーティー兼発表会。
まだ通いだして数回しかたっていないのにもかかわらず、みんなの前で形を披露するとあって、私はハラハラドキドキしたが、無事になんとかこなす。



学年ごとにそろって演技を発表するのだが、級の高い子供たちの形がピシッと決まっていて、びっくりした。
低学年ぐらいの小さな女の子がきびきびとした動きで、拍手をさらう。
とくに2人の初段の中学生の女の子と4年生の男の子の演技が圧巻であった。

最後は、この空手のクラス全体を見ているイケメンの先生の模範演技。
いやあ、これが、言葉でいいつくせないほどめちゃくちゃカッコよく、見ていたお母さんたちからはため息。



「空手をやらせてよかった!」と心から思った瞬間。
これを見れたので、来た甲斐があった。

来年は息子はまずは級をとるのに挑戦する。
こつこつ頑張ってほしいものである。

サンタを信じる心~今日はクリスマス!

2009-12-25 | 日本生活雑感
今日はクリスマス。
上の息子の受験のため、私と上の息子はこの年末年始は家に待機。
一足先に、主人は車で大阪の実家へと向かい、下の息子は新幹線で後から大阪へ向かう。
主人がいないクリスマスだが、上の息子が父代わりとなるため、なんとかなる。
勿論、家族そろってのクリスマスがいいが、こういう場合もしかたがないさ。

昨日は、クリスマス・イブのため、下の息子は丁寧にサンタさんあてにほしいプレゼントの手紙を書いて壁にはっておいた。
毎年毎年、「サンタさんへ」と書いて自分がほしいものを書いておくのが恒例。
上の息子も小さな頃からそうしていたのが、成長するにつれ、いつの間にかしなくなった。
小学4年生の下の息子は、今でもサンタクロースの存在を信じている。

今日の朝起きて、そのプレゼントが枕元にあり、「サンタさん、何時頃きたのかなぁ・・・煙突がないのに、どうやって入ったのだろう?」
「ママが寝たのが1時過ぎだったから、その後2時か3時頃じゃない」と私。

おとといのニュースで、フィンランドからサンタクロースがトナカイが引っ張るそりにのって、プレゼントをのせて出発したと白いひげをたらした立派なサンタクロースの映像を流していた。
息子はそれを見て、「サンタさん、出発した!」と喜んでいた。

息子は、クリスマスの前に「シカゴでは暖炉があったから、サンタさんは煙突から入ったんだよね。火をたいてなくてよかったよ。たいていたら、サンタさん死んじゃったよね・・・僕、夜中音がしてサンタさんがきたのがわかったんだ」と大真面目で無邪気に説明する。
息子はサンタクロースがどうやって家にたどりついてそっとプレゼントを置いたかを想像していた。
シカゴのクリスマスは、雪に埋もれていて、各家に煙突があり、いかにもサンタクロースがでてきそうである。
7年弱いたなつかしいシカゴのタウンハウスでのクリスマスに思いをはせた。

19世紀の末、ニューヨークに住む8歳の少女、バージニアが地元の新聞「ニューヨーク・サン」に1通の手紙を送った。
「友達がサンタクロースなんていないと言います。本当のことを教えてください。サンタはいるでしょうか」
それを受け取ったその新聞の編集局は社説で答えた。
「サンタはいるよ。愛や思いやりの心があるようにちゃんといる」
「サンタがいなかったら、子どもらしい心も、詩を楽しむ心も、人を好きになる心もなくなってしまう」
「真実は子どもにも大人の目にも見えないものなんだよ」
(12月19日付朝日新聞朝刊 「サンタはいる」答えた新聞より ニューヨーク 立野純二氏執筆)

これは、米ジャーナリズム史上最も有名な社説と呼ばれ、その後さまざまなメディアでたびたび引用されたという。
息子がいつまでサンタの存在を信じ続けるのかはわからない。
息子の友達もみんなサンタさんからのプレゼントを楽しみにしていて、みんなお願いしているという。
そんな話を聞くと、子供たちの純粋な想像力もまだまだ捨てたものではないと思うし、私たちもサンタの存在を信じる心を子どもとともに持ち続けたいと思う。

個別相談終了~1月の志望校の出願へ向けて準備

2009-12-24 | 日本の教育一般
12月の個別相談は終わり、志望校がだいたい固まった。
先週末、急きょ浮上してきた滑り止めの私立高校の最後の個別相談会に親子で行く。
確約をもらい、と同時に教頭先生から一番上のクラスに入るA特待もいただいたので、「これで悔いなし」と個別相談会への参加も打ち止め。
主人が勧めたこの学校を受けるかどうかはかなり未知数。(息子は受けないことにしたようだ)
うちからは結構遠く、塾や学校の先生たちの話だと、滑り止め校は、とにかく近いところというのが、最近の埼玉の傾向だという。
最初に決めていた滑り止め校を何かあったときのために、2回受けてはどうかと塾長に今日言われた。

それにしても、本命よりも滑り止め校を決めるのが大変だったという事実。
多くの受験生や保護者も同じ思いであろう。
第一志望校がだめな場合に「ここなら行ってもいい!」と思える学校を見つけ、本人が納得するまでもってくるのは大変だ。

とりあえず、息子の最後の頑張りで、北辰テストの偏差値の目標値をキープし、3つの学校の特待の確約もとれ、公立への合格判定もかなり上昇。
「よくやった」と胸をなでおろした。

ここまでくると、学校も絞り込んでいこうという感じ。
私立難関校、公立難関校、そして滑り止め私立校の3つでいいんじゃないかと。
絞ると、1つの学校の過去問にもじっくり取り組む時間がでてくる。
滑り止めの学校の数学の過去問も今週から始めたが、いい感触らしい。
公立の数学の過去問を見たら、これは油断できない感じだという。
息子が思うに、志望校である私立の難関校はまだ五分五分で、合格は見えてこないらしい。
しかし、最初からこういう難関校の準備をしてきたわけでないので、落ちたら落ちたでしかたがないという感じ。
息子は、夏休みから塾に入り、11月の学校の説明会に行って志望校とし、11月ぐらいからこの学校の数学の過去問に取り組み始めたので、最初から難関校対策を続けている多くの受験生とは勉強量がまったく違う。
「そういうできるやつらには太刀打ちできないよなぁ・・・」と息子。
苦手と感じる数学しか塾でやってこなかったので、息子が自信を持っている国語と英語(英語は自信ないが)は、ほとんど手をつけていない。
この冬休みでざっと総ざらいし、どこまでもっていけるか・・・
いや、国語に関しては、息子はきっと受験勉強はしないであろう。
彼の持論は、「読書は受験勉強である」だから。
受験勉強をしながら、読書を日々続けているのだ。

今日は中学の終業式。
学年通信に、今週の学年集会でのクラス委員学年代表としての息子が発表した2学期の反省の作文の報告の主旨のまとめが掲載されていた。
主任の先生は、息子の作文のことを「なかなか辛口で、クラス委員の苦労や本音も伝わるとともに、行事などで見せた団結力を高く評価した、いい内容の話でした」と書かれている。
よくまあみんなのことを観察し、分析し、まとめようと努力していたのだと感心した。

高校へいく内申書となる通知書とその受領書という重要書類もきて、1月の高校への出願の書類の手続きが迫ってきている感じだ。
高校へ願書とともに送る調査書を8日の始業式にもらい、そのままその日に郵便局から出願しなければならない学校がある。
早い高校は、1月4日の週から出願が始まるのだ。
公立前期入試を受験するなら、冬休みに証紙を購入しておかなければならない。(市立は現金納入)

来週1週間は、息子は塾にも行かず、黙々と(?)過去問に励むようである。
いつも息抜きが多く受験勉強の時間が人より少ない息子だが、ここからは悔いのないように頑張ってほしいものである。


追伸

と思っていたら、今日塾から帰ってきた息子が、今週初めて受けた英語のクラスの先生がすごくいいので追加したいと言ってきた。
大急ぎでその先生のあいている時間をチェックし、来週も含めてこの冬休みに4コマ入れた。
シカゴでお世話になった最強家庭教師、カワセさんに似た雰囲気の若い女の先生。
個別の塾とは別に他の大手の塾の単科ゼミも今日から取り出した。
今日は、社会2時間で日本史の総ざらい。
全部頭に入っていたようで、講義を受けながら、自分でどんどん必要事項を追加していったという。
日本史はまったく問題ないということが確認できたからよかったと自信をつけたようだ。
今日受けた個別の塾とは違った雰囲気の講義形式のゼミといい感じの英語の個別授業とで、息子はやっと受験勉強が面白くなってきたという。
受験勉強もいつもと少し環境を変えるだけで、いい気分転換となり、いい方向へ行くもんだと思った。

そうそう、今日志望校も3校に決定し、息子自身もすっきりしたのが大きいのかもしれない。
やはり、難関校を受けるにあたって、自分自身で納得がいくしっかりとした滑り止め校を選べたというのが精神的なささえとなっているのだろう。
私も久しぶりに息子のうれしそうな顔を見て、気分がすっきりした。


息子、嵐の踊りで中学校の女子たちのアイドルに!

2009-12-21 | 日本の中学校
今日、上の息子が帰ってくるや否や、「やばいよ!やばいよ!」を連発。
興奮して何がなんだかわからないような感じ。
普段冷静に物事を説明してくれるのに、言葉がうまくでてこない。

息子の話によると、今日の放課後の全校生徒の前での嵐の踊りがバカ受けなんてもんじゃないほどすごかったらしい。
というか、なぜか息子に対する声援の声がものすごかったらしい。
「Bく~ん」という黄色い大声のコールがまず中3の女子全員から連発し、おそらく70、80人の女子の「B君コール」が体育館中にとどろいたことに、息子はかなりびびったらしい。
そして、それがあっという間に中2の女子にものり移り、体育館にいた女子がみんなで息子の名前を大きな声で連呼してくれたらしい。

やはり、いつものバカまじめなイメージを払拭するかのような嵐のかっこいいパフォーマンスがきいたのか・・・
先週の最初の踊りの披露で女子たちの噂となり、息子が踊る場所の前には女子のグループが陣取って、例のピストルを撃つ振りの場面では、ますます黄色い声がキャーキャー上がったという。
先週は、みんなジャージ姿だったのだが、今日はワイシャツのボタンもいくつかはずし、黒いズボンだったので、ちょっと嵐に近づけたか!
いやあ、この演出もにくいなあ。
いつもの息子は、きちんとしたなりを示すクラス委員で、みんなの服装をチェックする側である。
その息子がそういう格好をして、嵐のナンバーをしっかり踊っていたので、きっとみんなから親近感や共感を呼んだのだろう。

帰りの校門の前でも30人ぐらいの女子たちに囲まれて、「あの(ピストルの)振りやって!」と何回もやらされたという。
「まわりで見てた人からは何と思われたかなぁ・・・」と恥ずかしかったようだが、のせられてついついやっちゃったらしい。

とにかく、こんなに大勢の女の子にもてたのは初めてだったので、(普通ありえないよなあ)「そりゃあ、悪い気はしないよ・・・」と気持ちはうれしいのだが、戸惑いも大きく、「精神的に疲れた・・・」とベッドに倒れこんでいた。

私は、いつも勉強面や生活面で一生懸命みんなの世話をしている息子のことを女子たちもよくやっているとわかってくれていたのではないかと思うのだ。
そして、みんなも受験勉強でストレスもあり、それが一気に爆発して、普段のストレスを解消してたのではないかと思う。
そう、何事も恥ずかしがらずに、パフォーマンスというのは思い切りやることが大事なのだ。
アメリカから日本に帰国して1年。
息子は公立の中学ですさまじいカルチャーショックと闘いながらも、ここまでみんなに溶け込んで、「公立の中学もまんざらでもないなぁ・・・」と感じているかも。

「いやあ、ほんといまどきの中学生って予想つかないね!」と昔風の息子は思っているに違いない。

嵐よ、本当にありがとう!国民的アイドルたる所以である。
そして、H君、すばらしい振り付けを考え、息子に指導してくれて、ありがとう!


追伸

明日、息子はクラス委員の学年代表として、集会でみんなの前で作文を発表するらしい。
そのときまた「あの振りやって!」と女子に言われたら、やるのかと聞いたら、「そんなことできるわけないでしょ、集会なんだよ!」とおこられてしまった。
またまた、息子は普段通りのくそまじめなクラス委員にもどっていた。

息子たちの踊り大成功!~嵐になりきり!そしてアンコールのア・ラ・シ

2009-12-19 | 日本の中学校
どうしたのか、今週から閲覧数のヒット数が大幅にジャンプしている。
そんなに変わったことは書いていない。
手帳のことを書いてからだ。
大衆の興味というのはわからん!

先日投稿した息子たちの嵐の踊りであるが、大反響だったらしい。
息子たちのパフォーマンスは初っ端で、女子も男子もオオノリで見入ったらしい。
一部女子から「Bく~ん!」と叫ばれるほど受け、しまいには、アンコールの嵐(まさに嵐だ!)で、再び踊ったという。

やはり選曲勝ちだ。
昨日のニュースで、嵐がオリコンの2009年の年間ランキングで、シングル、アルバム、ミュージックDVDの3部門と総売上金額のアーティストトータルセールス部門で1位を獲得し、史上初のCD、DVD4冠を達成したと報道された。



松潤たちの輝く笑顔がいいなあ!
今やおばさんも日本国中追っかけするほどの国民的アイドルとなった嵐。
その嵐のナンバーなら受けないわけがない。

息子はダンスのクラスが終わってからも、30人ぐらいの女子たちから、「Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ」の「あの振りやって」と指でピストルを突き出す独特のポーズを何回もやらさせたという。
みんなから「B君、うまかったわぁ!」とほめられ、なぜか息子だけすごい反響の嵐だったという。
普段のクラス委員としてバカまじめな態度の息子のイメージと嵐の振りをクールに踊ったというあまりのギャップで、女子たちは驚いてしまったのだろう。

家に帰って、息子がうれしそうにそんな話をしているので、「ちょっとどうやったのかやってみて」と言ったら、説明しながら踊ってくれた。
なかなか動きがさまになっている。
うーん、全体の動きもかなり凝っている。
嵐の振りを見事に7人でアレンジした動き。
さすが、振りつけの総合プロデューサーH君である。
受験勉強しながら、練習をこなして、みんなお見事。
まあ、みんなに注目を浴びて、息子もまんざらでもないのだろう。
このごろまた女子たちから「B君、B君」とやたら声をかけられるというから。
月曜日の放課後、全校生徒の前でこの嵐の踊りを再び披露するのだそうだ。



北辰テスト終了!~再び私立高校特待候補もぎとる~高校受験

2009-12-18 | 日本の教育一般
今日は、北風が強くて寒い真冬の天候。
私は、上の息子の受験する滑り止めの私立高校の個別相談に出かけた。
息子にとって、この学校の3年特待を取るのが当初の目標であった。

この学校は、難関校を受ける生徒たちにとって、受けなければいけないハイレベルの滑り止め校。
北辰テストで、高い偏差値をキープし、特待生として確約をとることで、難関校への階段に少し近づくといった感じなのだろう。

本来なら息子は9月と10月の北辰テストで決めるつもりだったのだが、9月が今までない大失敗で、12月まで引きずってしまった。
昨日遅く12月の北辰テストが届き、目標以上の数字だったので、ほっとする。
というわけで、事前に予約を入れていた個別相談に今日行ったきたというわけ。

11時の予約で行くと、ガラ~ンとしていて、いつもの個別相談とはうってかわってひっそり。
担当の面倒見のいい先生がニコニコしながら、「いや~あ、お待ちしていました!」
私からのキャンセルがなかったので、「(目標値を)いった!」と思われたのだろう。
すぐに北辰を広げ、もう一度きちんと9月からの偏差値を3科、5科とすべて書き出し、目標値を赤で丸をつけ、3年特待であるというA特待の印鑑を押してくれた。

3科で特待をとったのだが、その数字を見て、「安定していますね。(今回)5科がすごい!」とほめてくださった。
一番上の東大や医学部を狙うクラスを用意されていることを言われる。
うーん、しかし、そのクラスでは部活の時間が削られる。
息子は、野球を思い切りやりたいのだ。
「その下のクラスでできないか」と聞くと、「特待生でそういう子は今までいなかった」らしい。
そういうクラスに入るというのは、やはり1つのステータスなのだろうか?
毎日7時限も勉強して、1年生から受験勉強をするというのは、あまりに大変だ。
受験勉強をひたすらして、やっと高校に入学できるというのに・・・
そんなに東大をめざすことが大事なのだろうか?
わからん、わからん!東大を頂点とする日本の教育界のしくみが!

先生は、「やはり特待で、このクラスに入っていた女の子が東大に入った」と言って、その子のことを話し出した。
その子は、高校受験のとき、慶女(慶應女子)と豊島岡に受かっていたという。
だが、なんと、なんと慶女をけって、この私立高校を選んだという。
「ええ~っ、なんですって!!」と私は思わず大声を上げてしまった。
理由を聞くと、慶女だと慶應にしかいけないけど、この学校なら東大などいろんな大学にいける可能性があるからだという。
慶女を受けたのは、中学3年間頑張ってきた力を試したかったからだという。
「すごい子がいるんだなぁ・・・」と感心してしまった。

と同時に、こういう底力のある私立の魅力もすごいのだとつくづく思った。
滑り止め校として、難関校を狙う子供たちの精神的なささえとなり、落ちた時には大学へのリベンジを助けるという役割。
この面倒見のいい先生の話を聞きながら、いつしか「がんばれ、埼玉の私立よ!」と応援したくなった。
最初は息子の話だったが、後半は記者の目で客観的に取材対象として見てしまった。
とにかく、息子を応援してくださったI先生、本当にありがとうございました。
また、お会いするときはくるのでしょうか。
いやいや、今は第一志望校に向けてがんばってほしい!