Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

シカゴ日本人学校中3生同窓会~東京ドームシティにて

2010-03-25 | シカゴ日本人学校全日校
最後の冬の寒さと雨が降る3月24日、シカゴ日本人学校全日校の中3メンバーの同窓会が東京ドームシティにて決行。
22人の中3生と11人のお母さんたちが日本各地から集まり、数年ぶりの再会を喜び合った。

春休み、高校受験が終わった今がチャンスとばかり、日本各地にちらばった仲間たちにメールで私と神奈川のKさんで母たちに連絡。
息子は知りうるネットワークでみんなにできるだけ連絡。

シカゴ日本人学校中学部を卒業したメンバーは、ほとんどが父を残し、日本に先に帰国しているという。
3月に本帰国したてのほやほやのコーキ君とユーヤ君。
コーキ君は兵庫から、ユーヤ君は名古屋から、ぎりぎり連絡がとれ、前日新幹線に飛び乗り、息子が東京でピックアップし、うちに泊まる。

札幌のエリカちゃんが母と飛行機で来る。
福井からモリサキちゃんが日帰りで、母と来る。
滋賀からアツシ君が母と来る。
京都からショータ君とコヤマ君がショータ母と日帰りで来る。
三重からシミが同じ新幹線で名古屋から合流。
新潟からムラキ君が日帰りで新幹線で来るので、ケイ君が東京駅でピックアップ。
大阪のマキちゃんはたぶん埼玉のミライちゃんがピックアップしたであろうと推測。
山梨からぶらりと1人でカズキ君が最後に到着。

ドームシティホテルのロビーに集合した総勢22人の中3生たち。
それをちらちらながめる母たち。
数の多い男子たちは、3つのグループに分かれていた。
主に中学で一緒だったメンバーたち、小学校高学年組、そして低、中学年で一緒だった古手メンバーたち。
うちの息子はすべてのグループのメンバーを網羅している。
息子はあっちに行ったり、こっちに行ったりしてメンバーを確認。

がらりと雰囲気が変わってしまった人、自然に大人っぽくなっている人、背だけのびてほとんど変わらない人などさまざまだ。
かつて、自然に囲まれたのびのびとした環境のシカゴでの濃い時間を共有した貴重な友達。
あの頃のあの時間が彼ら彼女らの大きな幹となって、心の中にどかっと腰をおろしている。
あのシカゴの心象風景がいつまでも心の安定剤になっているのだろうなぁ・・・
その時間や風景を理解できる貴重な仲間たち。

それは母たちも同じだ。
11人の母たち1人1人とゆっくり語り合えなかったけれど、顔を見ただけで一瞬で時間が吹っ飛ぶ。
微笑みを見ただけで安心できる。
テーブルを囲みながら、あのときの話が遠慮なくできる。
みんな帰国してきた人は言う。
「他の人にアメリカの話はできない・・・」と。
だから、みんなどんなに楽しい思い出も話すことを封印する。
というか日本にいるみんなはそんなに興味がないみたいだ。

私は、英語を教えているので、ときどき教えている子供たちにアメリカの話はできるけど・・・
子供たちはキラキラした目で話をじっくり聞いてくれる。
そんな時間は楽しい。

日本国中に散らばった仲間たちだけど、いとも簡単にメールでつながる。
今回もメールで呼び寄せたようなもの。
「子供たちにとっていい時代になったね!」Kさんがふっと言う言葉に納得。
今回連絡できなかった人もまた呼べるといいな。
またみんなで集まってシカゴ日本人学校の同窓会をしよう!

写真撮影はケイ母。
早速メールで送ってくれました。サンキュウ!!



「長谷川等伯」展終了間近~「松林図屏風」は人波で・・・~パリ在住画家早川俊二氏からの便り

2010-03-20 | アート
昨日、上野の東京国立博物館で開かれている「長谷川等伯展」に友達と行ってきた。
テレビや新聞で話題の日本を代表する巨匠の展覧会のため、すごい人ではないかと予想していたが、さすがに中高年の美術愛好家の数はすさまじく、疲れ果ててしまったほど。

ちょうど展覧会に行く前、パリ在住の画家、早川俊二氏とメールのやりとりをしていた。
早川さんには等伯の代表作である国宝「松林図屏風」の空間表現に多大な影響を受けたと前々からインタビューでも言われていたので、私が展覧会に行くことを報告したかったからだ。
しかし、すでに早川さんのもとには、等伯展に行った人からの報告がメールできており、「2時間待ち」「朝一でいって、20分待ち」などと書かれていたため、私たちは朝早めに出かけたが、国博に着いたら、長蛇の列で、「30分待ち」と書かれた看板。
展覧会でのこんな列は今まで見たことがない。
大昔の「モナリザ展」などは、美術館の周りをぐるりと囲むほどの列だったそうだが、長期間アメリカに住んでいた私としては、こういう日本の展覧会の状況が理解しがたい。
評価が確立されている画家の展覧会に殺到する構図はいつの時代も変わらない。

展覧会に関する国博のホームページを見ると、すでにこの展覧会は20万人を動員し、金曜日から最後の三日間は夜の8時まで開館を延長とある。
史上最大規模の等伯展とはいえ、メディアの力というのはおそろしい!

ぴったり30分並んで入るが、第一会場は込んでいたので、後期の水墨画中心の作品のある第二会場から入る。
吸い込まれるような濃淡の墨絵の世界。
フラットが特徴の日本画なのに西洋画にも通じる奥行きのある世界が広がっている。
ふんわりとした筆跡には、押し付けがましくない雰囲気を感じさせる。
黒と白だけの空間にいるおだやかな鳥たち。
霧のもやっとしたなんともいえない空気が伝わってくる。

さて、いよいよみんなのめざす「松林図屏風」だ。
しかし、そこには黒山の人だかり。
だめだ、じっくり味わうのは不可能!
思い切り人の中に分け入って、前から見るが、すごい人の数で片方の屏風部分しか見れない。
片方でさえ、人が気になって、この稀に見る名画を味わうことができない。
遠くに離れてみても、人の頭で上の部分しか見ることができない。
何年も前に1回この名画に出会ったときは、ひんやりした空気を感じることができて、この、松林の中に自分がすうっと入っていくような気配まで感じることができたのに・・・

あまりのすさまじい人波との闘いにヘトヘトになって帰って、早川さんにメールで報告したら、「やはり人気のある展覧会の終盤は行くべきではないですね。始まってすぐ行くのが賢明です」と厳しいお言葉。たしかに!
私が「中高年が多かったので、もっと等伯は若い人たちに見てもらいたい」と書いたら、早川さんも「等伯の世界が人気があるというのは嬉しいことですが、確かに若い人達にみてもらいたいですね。同感です」

ところで、早川さんからは、最近今年度の挨拶状が届いていた。
一部を紹介しよう。

(略)
個展では沢山の人に絵を見て頂き、皆様から感想を聞かせて頂き、大変勉強になりました。
「ロマネスク教会のマリア像を見ているのと同じ思い。」
また、「東北の旅の途中、突然に現れた紅葉した山に出会った時の感動、真っ赤に染まった山の現象と、山の量という存在感が一挙に押し寄せてきた感動と重なる」・・・
頂いた感想を僕が間違えて捉えているかもしれませんが、この二つの感想は、僕が求めている方向の両面を要約してくれており、多くの人が同じような感想を持たれたようで、大変嬉しくなりました。
身の回りにある日常的な小さな静物や、人物を描いているだけなのですが、描かれているものの先にあるものを観て頂いている様子が実感でき、これからの製作に力を与えて頂きました。
(中略)
この地球の薄い岩盤の上に、偶然か必然か僕には分かりませんが、生命現象として一緒に立ち現れた全ての生命達と、生きている喜びを末永く分かち合えるような意識、人類独尊ではなく共存の意識を高めねばならないと切に思います。

人も自然の一部であり、それを忘れて自然から逸脱している現代人は、身体の奥深いところにある自然感覚を取り戻さねばならないことでしょう。
未来があらゆる生命にとってよりより環境であることを祈って。

                    パリ 2010年2月 早川俊二

230人ものおそらく個展を観てくれた人々にこの挨拶状を送られているという律儀な早川さん。
後数人で挨拶状を書くのが終了するらしい。
その誠実さに頭が下がる思いである。
最後のメールに「これで昨年の個展が終了した感じですね。これから未来に向かって頑張ります。見ていてください」と力強い言葉で結ばれていた。

私にとっては、過去の長谷川等伯より今を突き進む早川俊二のほうが気になる存在なのである。

写真はアスクエア神田ギャラリーの去年の早川俊二展にて
左側の早川さんとツーショットで撮りました。




受験、卒業式、仕事納め後の脱力感!~図書ボランティア活動の懇談会に出席

2010-03-17 | 日本生活雑感
3月第一週目で私が勤める小学校の英会話の授業は終わり、昨日もう1人の英語講師の先生と教材整理で、今年度の仕事は終了。
初めてチャレンジした英会話講師の仕事の一年が終わった。
長蛇の列の確定申告を終え、15日の月曜日は、上の息子の中学の卒業式。

また、卒業式のことや仕事の感想などは別の機会に書くとして、今は心底ほっとしている気分。
この一年は、仕事と息子の受験で振り回され、自分の時間がなかったなぁ・・・
シカゴでは、大学で好きな勉強をしたり、カード作りをかじったり、高級フレンチレストランに出かけたりと優雅だった。
しかし、ここ日本では減った給料で節約に努め、細かい分別をしゴミだしをし、チマチマした生活。
最初は慣れるのに大変だったけど、帰国後1年5ヶ月をへて、このところやっと要領を得てきた。
友達のネットワークもじょじょに広がり、帰国当初はほとんどいなかった下の息子の友達のお母さんとも何人か電話連絡して話せるような友達になった。
子供がいると、友達の輪や地域活動は広がっていくもの。

今日は、下の息子が通う小学校の図書ボランティア活動の懇談会に出席した。
この小学校では、図書活動に地域の人々を巻き込んで活発にさまざまなことを行っている。
今日は週一回ボランティアの人たちが行う朝の読み聞かせ活動の一年の振り返りだった。
私は、今年度仕事があってこの読み聞かせは参加できなかったが、本にカバーをつけるなど少しだけ図書ボランティアに参加した。
読み聞かせに参加された方々の話によると、この小学校の子供たちの聞く態度が日を追うごとに良くなっていき、とても集中しているとほめていた。

司書の先生に聞いたら、読み聞かせは英語の本でもいいという。
来年度の読み聞かせをする曜日は私の勤務する曜日と重なっていない。
小学校で英語を教えていることをつげ、「英語でやってみたい!」と言ったら、「ぜひ!」と笑顔で皆さんがうなずいてくれた。
「よし、来年度の新しい挑戦!」

といった感じで、日本でもまあ、少しづつ自分のやりたいことが広がっていっているような気配・・・

公立後期入試の結果に負けるな、中3生!~縁のあった高校を大事にしよう!

2010-03-11 | 日本の教育一般
埼玉県の公立高校の後期入試の結果が昨日発表された。
ランチを約束していたママ友のお子さんは、残念ながら公立はダメだった。
そこに偶然入ってきたママ友のお子さんもダメだった。
今年の公立入試は、改革の年だったせいか、学力テストも厳しかった。
経済情勢のため、倍率もすさまじかった!
どこの中学も例年よりも多くの不合格者をだしたのではないか。

2人のママ友共に朝公立高校の合格発表の結果を知り、その足で銀行へ行き、滑り止め私立高校の入学金を払い、大急ぎでその私立高校の手続きをしてきたという。
どうやってなぐさめようかと思いきや、2人とも意外とさばさばした表情だった。
ランチの約束をしていた友達は、「公立より私立でよかった・・・」という。
公立では進学対策が不安だからだ。
その滑り止め校の進学プログラムは良く、学費も安いという。
「やっぱり、学校は縁だね・・・」とお互いつぶやく。

そして、もう1人の友達は、手続きをすませたばかりだというのに、野球部の練習のことを話している。
入学する高校の野球部の練習があるかもしれないから、今月ある中学での卒業試合には参加できるかどうかわからないという。
まだ、入学前だというのに、野球部に入ると決めている生徒たちは、練習参加も可能な高校が多いらしい。
なんて、せわしい~!やっと入試が終わったばかりだというのに・・・

うちの息子が入学する高校も含めて、課題もみんなでているようだ。
息子はまだ卒業式の練習や春休みの計画を立てたりして、まだ頭が高校モードになっていない。

公立高校に入れば金銭面で親は助かるが、果たしてそれがベストな選択なのだろうか?
部活と受験勉強の両立は相当大変だろうし、学校が進学指導をきちっとやってくれるとは限らないと聞く。
予備校代もバカにならない。
埼玉県の名門県立高校浦高でも浪人は多いらしい。(ここは進学指導はきちっとやってくれるだろうが、第一志望にこだわるから浪人が多いと聞いた)
すでに入試前から、駿台などから高1のプログラム内容をびっしり列記したパンフレットは送られている。
そんなことを考えると、面倒見のいい施設の充実した私立で予備校も通わず、勉強と部活を思い切りやるのもいいでのはないかと思う。
公立を落ちて今は深い挫折感を味わっていても、頭を切り替え、その結果を前向きにとらえ、縁の合った私立高校を大事にし、高校生活を充実させ、現役で第一志望校に合格するのも可能ではないかと思う。
がんばれ、中3生たち!



今年度の小学校の英会話講師の仕事終了!~充実した一年

2010-03-05 | 日本の教育一般
昨日私が勤める小学校の今年度の英会話の授業が終了。
各クラスの最後にみんなからの寄せ書きの立派な色紙をいただき、感謝感激!
「一年間なんとかがんばってよかった!」としみじみ感じた瞬間だった。

今週は最後の単元で、自分が入りたい中学での部活を考えて、その理由を考えるという時間。
本来は2時間必要なのだが、卒業式の練習等で時間がとれず、1時間という短い時間でゲームなしで英語の表現を覚え、一気にミニプリゼンテーションにまでもっていった。
みんな言えるかどうか心配だったが、ほぼ全員きっちり表現を言え、自分が中学で入りたい部活を英語で言って、その理由も英語で述べられた。

私が「サッカー部に入りたい人?」と英語で聞いて、入りたい子たちが立つ。
みんなで「What club do you want to join?」と一斉に聞く。
「I want to join (the) soccer club. 」と答える。
みんなは「Why?」と一斉に聞く。
「Because I like soccer.」などと1人1人理由を答える。
勿論、理由は日本語でもOK.
みんな楽しそうに自分がやりたい部活を言い、さまざまな理由を言ってくれた。

中には、「I want to join (the) drama club.」「 Because I want to be an actress.」という女の子がいたり、「自分にはテニスの才能があるから、テニス部に入りたい」という子もいて、高度な英語を話す姿にびっくりした。
男の子たちでも普段英語が苦手そうに見えた子たちもしっかりこの表現がでていて、「2年間の英会話の授業の成果がでたのかな」と思えたほどだった。

最後の数分は、自分の経験にもとづいた話を日本語でさせてもらった。
英文記者をしていた話をして、「中1から英語を始めても遅くなく、私のように英語を使った仕事につけるから、中学に入ったも英語を勉強していって!」というような話でみんなを励ましたら、みんな真剣に聞いてくれ、目を輝かせて元気に「はい!」と答えてくれた。

色紙には、「英語の時間はとても楽しかった」「わかりやすくて、英語が好きになった」「アメリカの話はとてもおもしろかった」などという声がかなり多く、新米英会話講師の私としては、自分の授業に自信が持てなかったので、素直でやる気のあるこの学校の子供たちに大いに励まされた。
これも担任の先生たちの力が大きい。
いつも私がうまく出来ない分、しっかりみんなを引っ張っていってくれた。
英会話の時間というのは担任とのチームティーチングなので、私だけ英語で話してもみんなはついてこない。
うまくいくかどうかは、担任の先生がいかにクラスコントロールをうまくやってくださるかにかかっている。
いつも行う担任の先生とのデモンストレーションでは、慣れない英語をしっかりとものにし、英語の表現が自分のものとなっていく先生たちの姿にも感動した。
みんなありがとう!!
来年度もがんばるぞ!



シカゴ日本人学校全日校中3生同窓会は3月24日東京ドームシティ(後楽園)にて

2010-03-03 | シカゴ日本人学校全日校
お待たせしました!
神奈川のKさんと先ほど話し、お互いの子供たちの了解をへて、今回は場所を東京ドームシティに(後楽園)にしました。
前回がお台場ジョイポリスで、(男子は息子と千葉のK君で、たった2人しかこなかった)前々回が東京ドームシティだったそうです。
北海道から来るEちゃんの予定に合わせて、3月24日とします。
東京ドームシティアトラクションズでは、今「卒業生だけのスペシャルチケット」があり、2000円でアトラクション乗り放題、卒業生限定のクーポン付きでボーリング1ゲーム無料となっている。
そのほか飲食店にもこのクーポンがつかえそう。
http://www.tokyo-dome.co.jp/cgi-bin/schedule/User/attractions/schedule-attractions.cgi

みんなが集まる時間と場所は、息子とKさんと私が手分けして連絡します。
連絡先がわからなくなっている方もいらっしゃるので、皆さまご協力をお願いします。
山梨のK君、大阪のK君、滋賀のA君、名古屋のT君、福井のSちゃん、群馬のCちゃんもきそうな気配です。
鹿児島のT君はこれないかな?
こうやって書いていると、日本人学校のメンバーは日本中に散らばっているね!

シカゴ日本人学校同窓会、3月24日か!?

2010-03-02 | シカゴ日本人学校全日校
先ほど、北海道のEちゃんの母よりメールがきた。
3月24日が都合がいいらしい。
というわけで、24日が同窓会になる可能性大。
名古屋のT君、福井のSちゃんからも問い合わせの連絡がEちゃんにあったそうです。
みんな遠くから来れるのかしら?

神奈川のKさんどうしましょ?

シカゴ日本人学校全日校現在中3生同窓会を3月に企画してます

2010-03-01 | シカゴ日本人学校全日校
息子の話によると、北海道在住のEちゃんが関東にでてくる日が3月23日から25日ごろらしいので、その頃に息子たちのクラスの同窓会(現在中3生)を行う予定らしい。

私たち母たちはどうする??
Yさん、Hさん、Kさんどうします?メールするね。