Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

断捨離決行中!~で、紅白の嵐を見ようぜ!

2010-12-28 | 日本生活雑感
2学期の小学校の勤務が終了してから、少しづつ大掃除をしているのだが、今年流行した「断捨離」を実践している。
いやあ、これがまた気持ちがいいこといいこと。
まあ、要は不要な物を捨てまくり、本当に自分にとって必要なものを探すという作業なのだが、思いがけない物を探し当てて、それが現在の自分にプラスに働いたりして、すごく楽しい作業!
大げさだが、過去の自分を見つめ、過去の自分を改め、新しい自分に生まれ変わるといった感もある。
1人で、「断捨離」「断捨離」とぶつぶつ言いながら、部屋中の不要なものを捨てながら、掃除をしている。

上の息子も受験期にたまりにたまった問題集や教科書をやっと整理。
2人でえいやっと捨てまくっている。
今日はゴミ袋5袋分は捨てたな・・・
いや、まだまだ大量の資料を整理しなければならない。
やるぞ!このさい。

しかし、昨日の夜息子がキッチンの蛇口をひねったら、なんと上の部分がとれてしまい、水がでなくなってしまった!
2人で焦りに焦る。
急遽マンションの管理人に紹介してもらい、今日の夕方水道屋さんにきてもらう。
「これはアメリカ製で、この会社はなくなっていて、在庫はないですよ・・・」
「修理してもすぐにダメになるから、新しく換えるほうがいい」と勧められる。
「おいくらで?」
「3万8000円」
「は~あ・・・」
「TOTOのいいやつです」
大急ぎで息子にネットで調べさせる。
「3万ぐらいだ」
じゃしかたないか!
この年末に思わぬ出費。

まあ、このマンションも15年たっている。
新しい蛇口に換える時期なのだろう。
でも、新しい蛇口で気持ちいい!
新年はこれで安心して迎えられるな。
紅白の司会初挑戦の嵐も存分に見れるわ!

なんてことをしていたら、まだ年賀状をほとんど書いてないことに気付く。
でも、「龍馬伝」の総集編が始まって、息子と「あのシーンはああでもない、こうでもない」とついつい見入ってしまう。
後藤象二郎役の人が案内人なのだが、怪演した後藤のときと実際の人物のあまりのギャップにおののく!
武市半平太、岡田以蔵よかったなぁ・・・ウウッ、以蔵の最期何回見ても佐藤健君がかわいそうすぎる・・・

ブログも書いてるし、こんなことしてたら、今年も年賀状が着くのは遅れるなぁ。
ごめんね、みんな。




冬休み、息子と話しながら・・・高校生たちのつながりを考える

2010-12-28 | 日本の教育一般
いよいよ年末に突入ですね。
今日は下の息子と主人は、小田原から大阪の実家へ車で帰省。
すいていたようで、すいすいと行けたとのこと。
私は、昨日の深夜埼玉へ来て、今日は午後一から仕事。

3人の可愛い女の子たちに英語をたたきこみ、ランチ後はずっと上の息子としゃべりっぱなし。
というか、息子がずっと高校生活をしゃべる、しゃべる。
止まらない。
3時間はしゃべっていたかも・・・
いやあ、面白かったこと。
ゲラゲラ笑ってしまうほど面白かった。
ユニークで個性あふれる私立高校の先生たちの個々の説明から、テスト内容、文化祭までのクラスの様子。
息子の話から、レベルの高い先生たちがテストのうわべの点数だけではなく、内容までしっかり見て評価してくださっていることもわかった。
結果、息子がいかに今の学校に満足し、充実した日々を過ごしているかがわかった。

息子を含めた生徒会の1年生3人も生徒会活動もクラス活動や部活と両立させながら、必死に頑張っているようだ。
息子はせっかく大学付属校に入ったのだから、学業をこなしながら、「本当に自分のやりたいことに重きを置いてやる」というスタンスのようだ。
自分なりに考えてテスト勉強の配分もしているようだ。
この学業と部活や生徒会活動などの活動とのバランスをとるのはかなり難しそうな気がするが、息子は淡々とこなしている。
親としてはハラハラしながらついつい勉強のことを心配してしまうのだが、「まぁ、本人に任せるしかないな」と思う。

26日行われた早稲田大学での早稲田高等学院主催の討論会でもさまざまな高校生や大学生と知り合い、新しいネットワークを広げた息子。
百人弱の高校生が集まり、さまざまな議題で討論し、午後は個性的な大学生と交流し、刺激的な体験だったようだ。
厳しい経済情勢のため、内向きになっているといわれている大学生だが、息子の話を聞いていると、いくつもの会社を起業したり、海外に飛び出して日本語教師をしたりと積極的な大学生たちも多くいるようだ。
詳しく知りたい方は、息子のブログでの報告をぜひ読んでみてください!
なかなか面白いことを書いています。
http://blog.goo.ne.jp/yuyabaseball/e/55a02c224f66507a3113c40ec8964a5a

最近朝日新聞に連載されていた「いま子どもたちは――つながる」という興味深い特集を紹介しよう。
以下、朝日新聞12月26日付朝刊 p31より

最近の高校生の傾向として、「同世代として、高校生はいろんな人と合う機会が限られていると思う。他校の人との出会いなんて「塾が一緒」くらいしかなく、校内ですべて解決してしまう。遊びも部活も勉強も。「他校の人とつながらなくても十分楽しめる」というのが今の高校生じゃないかな。高校生団体は関東に20くらいある。出会う場がないというより意識の問題だと思う。」(水落有起)「高校生って基本的に現状に満足しているよね。」(矢田久美子}「満足の沸点が低い」(熊澤拓)

結局、二極化しているというわけか・・・

また、12月23日付けの同じ特集の記事では、博報堂・若者生活研究室原田曜平氏がネット社会の中での子どもたちの賢い生き方を指摘している。
「ネットで上で見ず知らずの人と交流しているというのは大人の勝手な想像。若者の方が怖さや面倒くささを知っている。(中略)子どもたちと実際に接していると初対面の人と関係を結ぶのが高いと感じます。(中略)でも、雇用も経済も不安定になり、人口が減って高年齢層が増えている社会で、若い子たちが安定志向になるのは、世の中を冷静に分析できているからだと思います。根性論的に、やみくもに経済成長を唱える大人や政治家より、よほど地に足がついているのではないでしょうか。」

うーん、大人たちが考えているよりも子どもたちは先の先を読んで行動しているのかもしれない。
恐るべし、君たち!



長かった2学期終了!~仕事、高校保護者会、エコノミクス甲子園など・・・

2010-12-26 | 日本の教育一般
ご無沙汰してます。

長かった2学期が終わった。
小学校の英語講師の1回も仕事も休むことなく、無事に終わることができた。
1回だけ下の息子が風邪で体調をくずし休んだが、学校が次の日に振り替えてくれたおかげで休みとならず。
土曜日に市の研修もあり、仕事納めといったところ。

上の息子は、学業、生徒会、二つの部活、そして「子ども国会」の仕事をしながら、家事をこなした。
2学期の最後体調をくずし、かなり冷や汗ものだったが、担任の先生にささえられて、なんとか無事に乗り切ったようだ。

息子の私立高校は規則がなく自由だが、学業面は結果をださないとやはり厳しい。
規則がなくても抑えるべき部分はちゃんと抑えてくれている感じ。
保護者会の全学年合同会にでてそう思った。

クラス別の懇談会では、若い担任の先生の配慮がすみずみまでいきとどいていて、感激した!
この先生は生徒たちにも絶大の人気があり、息子も最初から頭がよくて面倒見がいいとべた褒め。
かつての日本人学校中学部のときの切れ者の担任のT先生のような感じらしい。

担任の先生がスライドの写真を見せながら、2学期のクラスの様子をいろいろと説明してくださった。
その説明もユーモアあふれていて、生徒たちそれぞれの個性まで紹介してくれて、保護者たちは笑いを連発しながら、息子たちのクラスの雰囲気や学校の様子にふれることができた。

文化祭でのクラスの出し物の準備から当日の様子。
委員の男子を囲んでその子が指示をだしながら真剣にみんなが取り組む様子。
後夜祭での一発芸コンテストでの息子の嵐のダンスパフォーマンスに、学院長も微笑みながら楽しんでくださった様子。
球技大会のソフトボールに参加した息子の本当に心の底からうれしそうな様子。
(これを見てやはり息子は野球が大好きなのだと実感)
クラスが一致団結して、さまざまな行事にとりくんできたという感じが伝わってきた。

何人かの保護者の方とも連絡先を交換して、お互いの子どもたちの様子を知ることができた。
個人面談での待ち時間では、ここぞとばかりみんなでケータイの赤外線通信をずっとし続けたほど。
兄弟姉妹でこの学校に通っているという保護者の方も2人ほどいて、みんなこの学校を愛しているのだと実感する。
なんとなく、保護者の雰囲気が、シカゴ日本人学校の保護者の雰囲気と共通する部分が多かったような・・・
個人面談では、担任の先生が二重生活でのさまざまな心配事の相談にのってくれて、精神的にほっとした。
今回の保護者会で学校の全体像がつかめてきて、やっと息子がこの高校の一員になったとつくづく実感した。

上の息子は、冬休みに入ってすぐ、政経部として参加するビックイベント「エコノミクス甲子園」の埼玉大会に2年生の先輩とペアで出場し、満喫し、カッコいいティーシャツをもらってきた。
この先輩は美形の女子で、帰国生なんだそうだ。
別名「全国高校生金融経済クイズ選手権」といって、埼玉大会では埼玉りそな銀行が主催し、あのテレビで有名な「高校生クイズ選手権」よりやや小スケールな感じなのかな。

ウイキぺディアの「エコノミクス甲子園」の最後の欄には、ライオンと日本テレビが主催する「全国高等学校クイズ選手権」(高校生クイズ)とは名称が似ているが、一切の関係はない。しかし、第1回の「エコノミクス甲子園」で優勝したチームのリーダーが同年の「高校生クイズ」で優勝し、第2回のエコノミクス甲子園で優勝したチームが同年の高校生クイズで準優勝、第3回のエコノミクス甲子園で優勝した学校が同年の高校生クイズで優勝した。」とある。(「ウイキペディア」より)

今回は、3年生の元部長ペアが、決勝でぶっちぎりで破り、優勝!
準優勝もうちの高校がゲット!
http://econ-koshien.sblo.jp/ エコノミクス甲子園ブログ

元部長たちは2月に行われる全国大会に出場するらしい。
うわあ、やっぱ早稲田付属の政経部だけあるわなぁ・・・
ぜひとも強豪を破って、全国制覇してほしいもの。
3年生になってもイベントに全力投球できるという部分が大学受験のない附属校のよさだろう。

というわけで、年末に突入してしまいましたが、ブログを書くのをやめて、年賀状かかなきゃ!
皆さまよい年末を!
大掃除も頑張りましょう!







二宮尊徳の偉大さにふれる~小田原の尊徳記念館にて

2010-12-15 | 日本生活雑感
先週12月の寒さに慣れてきた晴天の日に、小田原市栢山にある尊徳記念館を訪れた。

小田原栢山というと、二宮尊徳の出身地。
そう、薪を背負いながら本を読みながら歩く銅像で有名なあの偉人、二宮金次郎だ。


全国の一部の小学校に金次郎の銅像があり、(小田原市内の小学校はとくに多く、あちこちにある)勤勉なイメージだが、本当の彼の偉業は意外と知られてないんじゃないかと思う。
私も本を読むまでどんなことをした人なのか知らなかったが、日本各地の多くの農民たちを救い、自分の身を捧げて、日本の農業の発展に尽くした人だということを知った。
詳しいことは尊徳の本を読んでもらうとして、尊徳記念館のことを少し紹介しよう。

小田原駅から小田急線で北上し、富水駅でおりる。
この駅までに住宅の間から美しい富士山が姿を表す。
なかなか快適な電車の旅だ。
富水駅から記念館まで田園風景が広がる中、歩いて15分くらい。

尊徳記念館の正面には、またまた大きな富士山が真正面に現れる。
記念館の敷地には、わらぶき屋根の尊徳の生家もあるので、尊徳は毎日富士山を拝みながら田畑を耕していたのではないかと思う。

この生家は、保存状態がよく、なかなか立派だ。




いろりや当時の台所道具なども置いてあり、あたかも今も尊徳の家族が暮らしているかのようだ。

記念館の入場入り口に、小田原市内の小学校4年生による尊徳学習成果が展示してある。
いやあ、お見事としかいいようがないほど素晴らしい研究発表内容。
さまざまな角度から尊徳の人生を語り、それをいろんな手法で展示。
カレンダーあり、すごろくあり、カルタあり、人形劇あり、はたまた劇までやってのけてしまうという発表。
尊徳が子どものころ作ったという藁ぞうりまで、実際に児童たちが作って展示してあり、びっくりしてしまった。
こういう昔の人々の体験を今の子どもたちが追体験するというのはすごいことではないか!
うちの息子もぜひ参加させたかったなぁ・・・
地方の小学校のよさがでている。

記念館のほうはアニメや人形で尊徳の人生が描かれ、小さな子どもたちにもわかりやすく説明されている。
こういう場所があるから、小田原の子どもたちは二宮尊徳という人物に愛着がわき、地元の英雄として尊敬し、素晴らしい研究発表ができるのではないか。
児童たちの文章の表現力もよく、自然に囲まれた環境の中で落ち着いて勉強に励んでいる様子が伝わってくる。
うちの息子も私も小田原住民になれてよかったな。


 尊徳記念館 

小田原市栢山2065番地の1
℡: 0465-36-2381




紅葉の箱根湯本を散策

2010-12-06 | 日本生活雑感
仲良しのママ友と初冬の箱根湯本を散策した。
紅葉が心地いい小旅行であった。

箱根湯本は箱根の入り口のような場所だが、駅を降りると目の前に早川の涼やかな流れが目に飛び込み、蒼然とした山々が早川を囲むという大パノラマが広がっている。
小田原から小田急箱根登山電車で15分で、新宿からだと小田急ロマンスカーで1時間半という便利さ。
東京や埼玉から楽に日帰り旅行ができる。

今回は、埼玉の友達と9時過ぎに駅で待ち合わせ、新宿からロマンスカーに飛び乗り、優雅な電車の旅をおしゃべりしながら楽しみ、11時半に湯本に到着。
JRの湘南新宿ラインを使うより200円高いだけ。
ロマンスカーから見た雪におおわれた富士山の眺めは絶景でまぶしかった。
その見えてくる瞬間や相模川などの詳しい説明もまるでバスガイドのようにロマンスカーではしてくれる。
車掌さんたちの穏やかで誠意ある接客態度もすごく好感が持てた。
ぜひともロマンスカーの利用を薦める。

湯本に着いたらまずはゆば丼でランチ。
精進料理って軽いかと思ったら、意外ともつ優れもの。

さて、肝心の箱根湯本の紅葉であるが、ちょっと抱いていたイメージと違った。
山々の所々が枯れていて、色づいている木々がまばら。
友達と2人で「どうしてだろう?」と分析しながら坂道を歩く。
友達に楽しんでもらおうと前回下見に来て、回る道のりもチェックしていたので、感動が少ないのが残念。

ただ、早雲寺の裏の庭園の紅葉は冬の京都を思わせるほどの風情があり、思わずうなってしまった。
ここには北条五代のお墓も早雲から整然と順番に並んでいる。

そして、旧街道石畳へ。
江戸時代箱根の山越えは最大の難所と言われ、1680年幕府は石を敷き通行の便をよくしたという。
250mも石畳が続く。
ちょっと足が痛いが、気分は幕末。
龍馬もこの道を歩いたのかしら・・・

玉簾の滝を見て、それを所有する(?)天成園という温泉のお店でおしるこを食べて休憩した。
ここでもゆっくりおしゃべりでき、駅にもどって3時18分のロマンスカーに乗れた。
小田急の人が言うには、この3時18分はいつも混んで満席になるという。
中高年の人たちが平日は多いからみんなラッシュの前に早めに帰るのだろう。

箱根湯本は短い時間でほどよく回れるという小旅行にぴったりの場所である。
友達もリラックスした表情で帰りに何度もお礼を言ってくれた。
いやいや、はるばる一緒に行ってくれてこちらこそありがとう!
旅行をしながら、本音でさまざなことを言い合えるこういう友達を大事にしていかねばとつくづく思う。



パリ在住画家早川俊二氏からの手紙~ミケランジェロデッサン展を見る

2010-12-05 | アート
昨日今日といたく落ち込むことが起きて、しばし気分は鬱状態・・・
めずらしくドーンと落ちて、気持ちが闇の底を這い回る。

そうしたら、パリ在住画家の早川俊二さんから長いメールが携帯に届く。
11月30日からウィーンに3泊4日滞在し、Albertina美術館でミケランジェロのデッサン展を見に行ってきたという。
日本人の画家の中でも卓越したデッサン力と空間の表現力を持つ早川さんが、一番影響を受け、自身もめざしたであろうミケランジェロの白と黒のデッサンの世界を今一度確かめるという崇高な行為。
日本でのチマチマしたことが一気に吹き飛んでしまうような出来事である。
以下、パリにもどって書かれた彼からの手紙(メール報告)をぜひ読んでいただきたい。(早川さんからブログへの掲載許可をいただきました。)


ウィーンから一昨日夜0時少し前に帰宅しました。
ご存じかと思いますが、今年のヨーロッパは雪が多くて、やはりウィーン空港でも大雪のために3時間半ほど遅れて飛び立ちました。

3泊4日の旅でしたが、雪が降らなかったのは1日だけで、到着した翌日は吹雪の中を歩き美術館を見学しました。
ミケランジェロは滞在中、3日間毎日通いました。

ミケランジェロのデッサンはすごいの一言です!!僕の人生の中で見た最大の展覧会でしょう。
おそらく、これからもこれ以上の展覧会を見ることはないと思います。
セザンヌ展も大変素晴らしい展覧会でしたが、今回のデッサン展はミケランジェロの代表作の大半は揃っていたのではなかろうかと思います。
もちろん僕が影響を受けたデッサンも展示されており、よく見納めてきました。
この作品は「創造的対話inパリ」の最終章・前編の最終ページに掲載されています。

どの作品もそうですが、図版では絶対出ない調子があり、今回実物を見たあとすぐに
カタログを見て印象の違いを確認しておきました。図版は調子が飛んでおり、またスカスカです。
僕の稚拙な言葉でも、感想を書いておいた方が良いかなと思っています。
出来るかどうか分かりませんが挑戦してみますのでお待ちください。

初日、ミケランジェロを見たあと美術史博物館のブリューゲル、ベルヴェデーレ美術館のクリムト、エゴン・シーレを見たのは失敗でした。
ミケランジェロで味わった崇高な感覚がどんどん遠のいてしまって、翌日からは他の絵を見ないことにしました。

雪の中のウィーンは街を歩くのに不便しましたが、一生忘れられない印象深い旅になりました。
ドイツ語圏で何を言われているのかまったく分かりませんでしたが、シャルル・ド・ゴールに降りて入ってくる言葉が理解出来ることのありがたさを痛感しました。

滞在中、食事はホテルで朝食をたっぷり食べて出かけたので、昼食は2、3時頃、自然食・菜食レストランに毎日通いました。
普通のレストランでは野菜が少ないので、ここで思い切り食べました。
これは大変助かりましたね!!
パリは雪があまりありませんでしたが、零下3度という寒さでストーブを焚き続けても暖かくならずに震えて寝ました。
昨日夕方になって部屋の中が暖かくなりホッとしました。
簡単ですが旅の報告でした。

早川俊二   12月5日   朝


冬のヨーロッパの凍りついた空気の中、ウィーンという国をイメージしながら、早川さんが長年影響を受け続けてきた生のミケランジェロに再会できた喜びが伝わってくる。
この崇高な出会いが今後の早川作品にどう影響していくか、ファンとしては胸騒ぎが・・・

写真の作品は、10月から11月にかけてのアスクエア神田ギャラリーでの「早川俊二小品展」から。
ワタクシの気に入った作品。

Albertina美術館のサイト: http://www.albertina.at/jart/prj3/albertina/main.jart