Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

東日本大震災~Our thoughts and prayers are with you.

2011-03-19 | 事件
あの日から1週間たちました。
昨日埼玉に戻り、ネット環境に接し、久しぶりに投稿します。
私たちは無事です!
このブログを読んでいて心配してくださった方々、申し訳ありません。

震災の日、私は小田原にいました。
モールの中で激しい揺れにみまわれ、揺れの中非常階段を一気に下り、大勢の人々が恐れおののく中、一目散でモールとモールの間を駆け抜け、自転車に飛び乗って、息子の通う小学校に直行しました。
小学校では、息子たち5年生は3階の教室にいて、椅子の下に全員もぐっていて、担任の先生が1人1人保護者に引渡していました。
若い女の先生の顔が青ざめていて、揺れの大きさを物語っていました。
最大の心配事は学校が海に近いので、津波に襲われるのではないかということ。
児童を誘導していた年配の男の先生に聞くと、「新幹線通るあたりまで津波が来る可能性がある」との返答。
やはり!余震が足元を揺さぶる中、大急ぎで家に戻りました。

早速テレビをつけると、東北で大地震が襲い、津波が押し寄せているという信じがたい映像。
美しい田畑を次々に覆いつくす津波に声を失ってしまいました。
この地震は東北地方が震源地に近かったのだとやっと気がつき、それから起こったさまざまな報道に関してコメントすることはできません。

埼玉に1人でいる高校生の息子のことを心配し、次の日に新幹線で小田原にきたので、家族が1つになり、ほっとしました。
報道される被災者の方々のことを思いながら、無我夢中で日々の生活をこなしましたが、自分の人生の中の価値観がひっくりかえるような出来事だったと思います。
計画停電のため、計画的に食事を用意し、できるだけ買いだめをせず、今後のために家族の健康を保つこと。
地震に備え、身の回りの品を点検し、荷物をまとめ、津波がきたときのために、避難場所へのシュミレーションとどう逃げるか練習。
主人は通勤が困難な会社の人たちの送り迎えを最寄駅まで行い、自分たちができる範囲内のことを考えました。

埼玉県は、福島県双葉町の住民約1800人と町機能をさいたまスーパーアリーナの一時避難場所に受け入れました。
ボランティアの登録を受け付けているようです。

近所の友達は、福島に住む家族や親戚を呼び寄せたそうです。
その友達のご主人は夕方埼玉を車ででて、福島に着いて30分休憩して一気に車で連れもどってきたそうです。
1つの家に総勢13人。
「私たちも手伝えることはないか」と尋ね、彼女は「大丈夫」ということでしたが、ささやかな食料を渡しました。

私たちが今被災者の方々にできることは何か。
現在自分の体調が悪く、思うように考え動けないのですが、日々の生活をきちんとこなしながら考えたいと思います。

Our thoughts and prayers are with you.

シカゴにいる親友のべスが送ってくれたメッセージです。
私たちも被災者の方々に対して同じ思いです。






近況報告~今年度の小学校英語講師の仕事無事終了!

2011-03-06 | 日本生活雑感
皆さま大変ご無沙汰しています。
お正月よりブログに書く機会がなく、というか諸事情でネットへのアクセスがままならず、3月になってしまいました。
日々のこのブログの閲覧数もさぞやダウンしているものかと思いきや、さほど低下していなくてほっとしました。

昨日はオックスフォードの英語教師用の大宮でのワークショップに同僚のユウコ先生と参加。
新しいゲームやチャンツなどを教えてもらい、なかなか有意義な時間でした。
フィリピン人の先生たちの数に圧倒されましたが・・・
日本でも人気のOxford Reading Treeシリーズのフォニックス用を下の息子用に買ってみました。


この本ではないですが・・・帰国子女の息子、英語はまったくフォローできず、放置してました・・・

このシリーズイギリスの教科書にも使われていると英語教育の定番らしいが、アメリカの絵本に慣れている私にとって絵があまり好きになれなくて、今まで買うのを躊躇していました。
お試しに息子に無理矢理やらせてみよう!

先週私が勤める公立の小学校の今年度の英会話の授業が終わり、ほっとしているところです。
今年は5年生を担当し、6年生の昨年度よりも元気いっぱいのエネルギーに溢れ、かつキュートな子どもたちとともに大いに授業を楽しみました。

熱意あふれる担任の先生もいて、毎回毎回この先生たちとのデモンストレーションのやりとりがめちゃくちゃ面白かった。
年配の主任の先生が一番エネルギッシュでユーモア溢れていて、子どもたちをぐいぐい引っ張っていってた。
授業準備の雑用もいつもこなし、授業前までに準備万端に用意してくださって、2重生活をする忙しい身の私にとって本当にありがたかった。

イケメンの若い男の先生は、パソコン関係でおおいにお世話になった。
最後の授業はALTマットによるワールドクイズ。
担任の先生が多目的ルームにプロジェクターと大きなスクリーンを用意してくれて、アメリカの人気クイズ番組「ジェパディ!」ばりにクイズ問題を点数ごとに並べ、各クイズの内容を映像で流したので、子どもたちは歓声をあげながらおおいに盛り上がった。
これはマットのオリジナルクイズで、学校、食べ物、言語とカテゴリごとに別れ、主にアジアの国々のユニークな文化がわかり、子どもたちは大喜び!
アジア諸国で人気の「カバディ」という不思議な団体レスリングのようなスポーツなんて、マットが動画も用意してくれ、マット自身の実演つき。
「カバディ、カバディ、カバディ・・・」と叫びながら、私はマットにかかえあげられてこわかったわ!

ハロウイーンパーティーでも体育館にプロジェクターを用意してくださったので、全クラスを集めて一気に授業を行った。
マットがメークをほどこした強烈なフランケンシュタインばりのモンスターになり、このイケメンの先生に死神マスクをつけてもらい、体育館を真っ暗にしていきなり2人が現れたので、子どもたちはびっくり!
これは大成功だった。

そうそう、この最強ALTマットとのコンビの授業はサイコーに楽しかった!
マットは、コミカルでだいたんな動きと大きな迫力ある声で、子どもたちを英語の世界へぐいぐい引き込んでいく。
英語とか日本語とか関係なく、異文化コミュニケーションの世界へこどもたちをいざなう。

おかげで、子どもたちから先週の最後の授業で私に送られた手紙には「英語がわかりやすかった」「5年生になって英語がわかるようになり、好きになった」「家でも英語がでるようになった」などとポジティブで英語の授業を楽しんだ手紙ばかりで、うれしかった。
アメリカ文化や習慣、歳時記、他の国の教科書や遊びなどもなどもときおりまぜて紹介したので、子どもたちはぐっと英語に興味を持ったようだ。

ときどき私の力量のなさで授業がうまくいかないときもあったが、担任の先生たちやALTのフォローでなんとか1年を終えられた。
「B先生のような英語の先生になりたい」「来年もB先生だといいな」といううれしいコメントがあり、「来年度の4月からもこの学年の子どもたちを教えられるといいな」と気持ちを新たにしている。