Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

ブルースギタリスト、菊田俊介氏の日本ツアーライブリポート

2009-02-28 | スポーツ一般・娯楽
シカゴのブルースシーンで活躍するブルースギタリスト、菊田俊介氏の日本ツアーが、大盛況だ。2月12日の札幌から始まり、ちょうど半分経過した模様。先週の土曜日、21日の渋谷クロコダイルの熱狂ライブの模様をリポートした記事が、US新聞に掲載されたので、音楽やシュンさんに興味がある方はぜひぜひ読んでください。

http://www.usshimbun.com/column/baba9.html



このブログのブックマークにシュンさんのブログ「ブルース日記」もリンクしてますので、チェックしてみてください。

のりさんのブログ「のりの音楽と日常日記」にもクロコダイルライブの模様が、手にとるように生き生きと書かれていますので、ぜひ読んでみてください。

http://ameblo.jp/nori3213/entry-10212657157.html

詳しく今はここで書く時間がないが、シカゴのライブハウスとまったく違う雰囲気のシュンさんの演奏。なぜかというと、シュンさん自身の日本人で構成するバンドが、シュンさんのオリジナル曲を多く演奏したためだ。一緒にこのライブを目撃したシカゴ友達仲間、ヨシコさんもシュンさんのギター演奏にいたく感動していたが、「やっぱり、シュンさん、オリジナル曲をやっているときのほうが、もっとかっこいいわあ!」と声を上げていた。


シカゴ駐在中は、シュンさんのライブを見逃してしまったというヨシコさんとご主人 日本でシュンさんのライブを満喫できて、大満足!

ほんとに、ファンキーなアレンジも入り、独特の菊田ワールドを作り上げていたような感じ。また、写真などもアップしますので、このライブに関しては、もう一度チェックしてみてください。



中高生「携帯漬け」の報道だが、一方携帯を持たない中学生もいます!

2009-02-27 | 日本の中学校
日本に11月に帰国してから、メディアの中高生と携帯に関する報道が激しくなっているせいか、学校側もこの問題に対して、かなり敏感になっている。そして、それは、中学校だけではなく、小学校でも意識しだしている。今日の小学校の懇談会でも、小3の息子の担任の先生から時間をとられて、その問題について意識するように言われた。日本は、そこまで携帯を持つ子供たちの年齢が低くなってきているのか、と驚く。

2月25日、文科省は、「携帯電話を持つ中2の2割は1日のメール利用が50件以上。高2では2割前後が食事や入浴、授業の最中に携帯電話を使っている。」という全国調査の結果を公表した。携帯電話の所有率は、小6が25%、中2が46%、高2では90%に及ぶ。(2009年2月26日付朝日新聞より)

同じ日の朝日新聞の関連記事に、子供たちの「ケータイ依存」が進んでいることが指摘されていた。文科省の調査では、プロフを公開している高2生が、44%もいるのに、公開を知っている保護者は17%。保護者の認識が薄いことも指摘されている。

今日の小学校の懇談会で、高校でも教えたことがある先生が、先生の経験上「顔が見えない!相手が見えない!」携帯のこわさをもっと理解しておく必要があると言われた。プロフやチェーンメールでネットいじめをされて、不登校になった生徒たちや、込み入ったネット犯罪に巻き込まれる子供たちが増えているという。小学5、6年生ぐらいで、ネットに興味を持ち出すので、その年齢が下がってきて、4年生でも興味を持つ可能性があると私たちに注意を促してくださった。ネットいじめにあうと、落ち込み、食事が食べられなくなったり、1人でボーッとするケースがあるという。闇の中のネットの陰湿さ。恐ろしいことだ。

上の息子の中学でも、最近、携帯のプロフやブログの使い方に関するDVDをみんなで見て、間違ってネットを使ったときの恐ろしさを勉強したようだ。私もブログに書く時は、内容に本当に気をつけなければとつくづく思う。

大阪府教育委員会は公立小中学校向けに「子どもたちが学校に携帯電話を持ち込むのは原則ノー」と発表した。政府の教育再生懇談会も同じ案をとりまとめた。メールが届いたら3分以内に返信するという中学生は15%。現場の教師に聞くと、3分以内で打ち返すという暗黙のルールもあるらしい。返信の早さで互いの親密度を測る。(2009年12月26日朝日新聞社説より)

この携帯依存の傾向は、子供たちだけではなく、多くの大人たちも同じようだ。先日、テレビの番組で、異常に携帯依存する若い女性のおろかさを描いていた。すぐに返信が来ないと不安になり、相手の状況を考えずに、精神的におかしくなっていく状況。笑い事ではすまされない。私たちの携帯のやりとりの中でも、半日、あるいは、1日返信が遅れると、必ず「遅れて、ごめんなさい」とみんなあやまる。礼儀とばかり、返信の早い人もかなりいる。メールが来ると、「早くちゃんと応えなければ!」という気持ちは私にも存在する。このような傾向は、主人曰く、「機械に人間が使われている」状況だ。だから、私のように、海外生活が長く、携帯にうとい人間は、逆に気が楽である。「ごめんね、携帯苦手で、返信遅くって」と言い訳ができる。携帯メールが全然こなくても、パソコンメールもあるので、まったく気にならない。打ち返すわずらわしさがなくて、逆にほっとするというか・・・

しかし、子どもたちにとって、携帯メールというのは、唯一友達と繋がっていると確認できる重要なツールなのだろう。携帯を使わないと人間関係が成り立たないというのは、何が原因しているのか?規律に従わなければならない学校での活動、放課後のハードな部活、そして、受験を意識した塾と、1日中急がしい日本の中高生たち。学生時代というのは、さまざまな本を熟読したり、将来のことをじっくり考えたりと、一人になる時間というのも大変必要なことだと思う。部活や勉強から離れて、のんびり1人で部屋で過ごす。1人でボーッとする時間が思春期の子どもたちには必要なのではないか。思い切って、1人になる勇気も必要だ。

というわけで、うちは、息子たちは携帯は持っていません。携帯は、いらないらしい。めったにないが、部活がない休みの日(週末もほとんど部活で、休みはなかなかないが)に外出するときも、「私の携帯持っていく?」と私が聞いても、「いらない」と却下される。外から用事があるときは、公衆電話から電話をしてくる。携帯を持つと、時間をとられるというのが、わかっているのかもしれない。私たちが、息子を全面的に信頼していることも大きい。子供をある程度信じて、子供の判断に任せて、ほっておくのは大事だと思う。親子で信頼関係を築くと、互いに束縛し合わないほどよい距離が生まれて、毎日が楽になる。勿論、子供が不安になっているとシグナルをだしていたら、考え、すぐに行動する。

息子は、毎日、夜、パソコンでシカゴや日本国中の友達とメールで話している。それも時間を決めて。だらだらとすると、次の日の部活の朝練に響くので、自分でコントロールしているようだ。シカゴ日本人学校にいたおかげで、友達が日本中に散らばってできた。

息子の周りの友達も意外と携帯を持っていない。「学校裏サイト」とかいうのもうちの学校にはあるのかないのか息子は知らない。ないといいけど。まったく、興味がないのだ。そんなのを読んでる暇に野球の記事や本でも読んでいるほうが息子は楽しいらしい。

最近、さいたま市で、ネットいじめで自殺してしまった女子中学生がいたというニュースも流れた。うちの学校ではなかったようだが、ドキッとした出来事だ。そんなことがよくあるから、学校も保護者たちもかなり神経質になっている。「個人情報」だからと下の息子の小学校は、クラスの子どもたち全員の名前や電話番号も公表されなくなった。連絡網は、一列5人のみで、他はどんな子どもたちがいるのか私たちにはわからない。だから、クラスの中の親たちの関係はかなり薄いような気がする。

26日の朝日新聞の記事の見出しは「中高生「携帯漬け」」だった。それは、あたかも中高生の多くがケータイ依存症になっているかの印象を与える。しかし、みんながみんな日本の中学生が、ケータイ中毒ではないことを私は言いたい。多くのまじめな中学生たちは、ケータイメールをする時間もなく、部活や勉強にいそしんでいる。そして、大事なことは、私たち保護者が携帯を与えたとき、子どもたちを放任せず、ルールを設定して、適切な使い方を教え、見守っていかなければいけないと思う。まあ、うちは携帯を持てと言っても持たないだろうが。

久し振りに、記事を執筆中!WBCが気になるし、「おくりびと」アカデミー外国語映画賞受賞!

2009-02-23 | 日本生活雑感
今日の日本は、1日中、雨。だったらしい・・・というのは、一歩も外へ出ず、ひたすら資料と格闘し、少しづつ記事を書いていたからだ。記事を書くのは、去年11月の帰国直前のシカゴの福留選手の野球教室以来だ。あの時は、引越し準備はさておき、無謀にも取材を敢行し、ぶっ通しで書き続けたなあ。でも、早くださなくては!という緊張感が快感!

その福留選手は、3月5日から行われる第2回ワールド・ベースボース・クラシック(WBC)の最終の日本代表メンバー28人の中に選ばれ、(パチパチ!)前回のWBCの活躍を上回るようなことをしたいと日本優勝に向けて、気持ちを引き締めていることだろう。ううッ、しかし、体調をくずした西武の岸投手は、メンバーからもれていた。残念無念。せっかく、応援しに行こうと思っていたのに・・・でも、ドームに行かなくちゃ!ダル見たいし、日本人メジャーリーガーの松坂、イチロー、岩村、ジョーがいるし・・勿論、川崎も。息子は、藤川、涌井、岩隈、稲葉、そして、育成選手出身の山口など別の選手の名前を挙げるだろうが・・・それにしても、岩村選手、貫禄でてきたなあ。28日に西武、3月1日に巨人と東京ドームで強化試合をする。昨日の巨人との強化試合では、福留、中島、岩村の3本塁打という活躍で、13点で巨人を圧勝したらしい。ああ、ダメだ。もっと書きたくなってしまう。が、いかん、いかん、今書いている記事を書かなくては!

今日のニュースは、やはり第81回米アカデミー賞の発表で、滝田洋二郎監督「おくりびと」が外国語映画賞を、加藤久仁生(くにお)監督「つみきのいえ」が短編アニメーション賞を獲得した。1956年度に外国語映画賞が設けられて以来、日本作品の受賞は初めてという。短編アニメ部門も、日本人監督作品の受賞は初めてだ。(2月23日付朝日新聞ウェブサイト、http://www.asahi.com/national/update/0223/TKY200902230088.htmlより)本木君の喜ぶ姿が浮かぶわ!受賞前のインタビューでは、えらく緊張した堅い表情だった。後で、ニュースで受賞の模様を見なくては!では、お仕事にもどります。一時の気分転換の投稿でした。



息子は福島へスキー教室、私は深夜まで渋谷で取材!

2009-02-22 | 日本生活雑感
今日は、朝5時に起きて、福島県へ2泊3日のスキー教室へ向かう上の息子を送り出した。昨日は、深夜まで渋谷のライブハウスでギンギンの取材。家にもどってきたのが、12時過ぎだった。早く寝ていろといったのに、息子はやはり起きていた。私の顔を見て安心したのか、すぐに就寝。下の息子をしっかりとベビーシッターし、10時に寝かしつけてくれていた。というわけで、今日の朝、私は、なんとか起きて、寝不足状態で、しっかり朝ごはんを用意。息子よ、無事で帰ってこいよ!室長としてみんなの面倒をみてくると言い残す。

さて、久し振りの渋谷は、あまり面白くなかった。昔から若者の町であったが、私たちの居場所はなくなっている。道を歩くのもこわいほど。一緒にライブに行ったシカゴ仲間友達、ヨシコさんも同じように感じているらしい。若いころは、学校が渋谷にあって、父の会社も渋谷で、原宿まであちこち探索して、どこに何があるか頭に入っていたのに。通信社で働いていたときも、アメリカ人の友達や同僚とよく渋谷に来た。

あのハチ公前のスクランブル交差点でさえ、スクリーンが増えすぎて、ますます落ち着かなくなっている。ハチ公は昔よりピカピカになっているが、昔の方がもっと人がハチ公の周りにいたような気がする。ヨシコさんの話では、渋谷のもう一つの地味な銅像、モアイ像の方を待ち合わせ場所にする人が増えているとか。

7年ぶりの日本での生活なので、東京という大都会の大きな変化をじっくり観察していきたいと思う。

この項続く~写真もまたアップします 仕事しなくちゃ!

石川遼君、アメリカツアーデビュー!

2009-02-20 | スポーツ一般・娯楽
話題のゴルファー、石川遼君が、ついにアメリカツアーデビューした。昨日がノーザントラスト・オープンの第一ラウンドの1番ホールで、いきなり得意のドライバーで300ヤードを越えて、落ち着いて、バーディーをとる。いつもの大きなサングラスに目立つ黒い派手なウエアを若者らしく着こなし、堂々デビューだ。(いつものあの赤いゴルフウエアよりもずっとカッコいいです)ニューヨークタイムズ紙は、ツアー前の記者会見で、「派手なパンツと黒髪に載せたサングラス。彼はまるでロックスターだ」と表現している。(2009年2月20日朝日新聞より)

しかし、さすがに緊張しているせいか、7番ホールで右へ。アメリカのくせのある芝のため、ダブルボギーに。13番ホールでは、ピンにからみ、2つ目のバーディーをとる。そして、18番ホールでは、パーで飾り、第一ラウンドのスコアは2オーバーの73で終わった。

遼君は、「緊張した。アメリカの歓声は日本のゴルフファンのとは違っていた。終盤で自分のゴルフができた」とインタビューに答えている。小学生の頃からの夢だったアメリカでのデビューは、かなり緊張したことだろう。憧れのウッズとの対決も夢見ているに違いない。ウッズは前進のニッサンオープン時代に16歳で出場している。若い頃の早熟したウッズを彷彿させるような遼君は、日本のメディアは勿論、アメリカのメディアにも囲まれ、英語でのインタビューにも堂々と英語で答え、17歳とは思えない貫禄ぶりだ。埼玉県の出身で、1月生まれなので、17歳になったばかり。身長173センチで、6歳からゴルフを始めた。

遼君は、いつも移動の車の中で、英会話の練習をしているほどの努力家。遼君の公式サイトにも、今後挑戦したいことに、クロスカントリー大会出場とともに、英会話とある。あいかわらず、この日も理路整然として素晴らしいコメント。さわやかなルックスに礼儀正しい応対。このいつものレベルの高いコメントのため、実力プラスの上々の好感度で、日本での人気があらゆる年齢層に高く、コマーシャル効果も絶大だという。

遼君効果のため、ゴルフをやる子供たちやゴルフをやらせたい親たちも最近増えているという。今日のNHKの朝のニュースでそのことをリポートしていた。アジア最大のゴルフフェアが、東京ビックサイトで行われているが、子供用のゴルフグッズもかなり置いてあるとか。子供たちが、みんな遼君の活躍で、ゴルフに興味を持ち始めている。ジュニア育成のためのシンポジウムもあるというから、この子供たちのゴルフブームが続くといいが。上の息子のサッカー少年の友達もゴルフもやっているらしい。

ヒラリー・クリントン国務長官の訪日アピールと中川財務相の辞任と・・・

2009-02-19 | 日本生活雑感
今週は、ヒラリー・クリントン米国務長官が訪日し、新政権の最初の訪問国に日本を選んだというほど日米関係の重要さをアピール。私たち日本人のオバマ政権に対する期待は、ますます大きくなる。が、対する日本側の政治の動きは、中川財務・金融相が辞任を提出するというおそまつさ。ますます麻生政権は混迷に拍車がかかる。せっかくクリントン長官が来ているというに・・・辞任のニュースがなければ、ヒラリーさんのきりりとした美しい顔が、新聞の一面を飾っていたろうに・・・

火曜日のクリントン長官のスケジュールは、8時半の明治神宮参拝から、分刻み。麻生首相との夕食会の後は、民主党小沢代表との会合まで、ほとんど休憩もなかったらしい。朝日新聞やテレビ局のインタビューなどに次々答え、東大のタウンミーティングもこなし、日本国民に直接アピールした。ヒラリーさんは、日本人にもわかるクリアではっきりとした発音で挨拶したので、好感度を持った日本人はきっと多いだろう。東大の講演では、女子大生の質問にも気さくに答えるというサービス。北朝鮮拉致被害者家族とも面会した。この点も米国が、北朝鮮核、ミサイル問題だけではなく、日本国内の北朝鮮問題にも思いやりと理解を示していることをみせてくれたので、私たち国民としては誠にうれしい。

それに比べて、中川財務相の辞任劇。CNNやBBCが日米外相共同記者会見を生中継しているとき、日本のテレビは、その辞任騒動に占拠されていたというから、せっかくのクリントン国務長官の日本国民へのアピールはかき消されてしまった。朝日新聞によると、アメリカ側にも失望が広がっているという。

世界中に広がる経済危機の中で行われたG7後の記者会見で、もうろうとした姿を世界中のメディアにさらけだしてしまった中川財務相。現在の日本の老獪な政治家では、驚くほど早いスピードで動いている世界の要人たちとは渡り合えないだろう。いつも話題になる大阪府の橋下知事のような独創的で若い人でもでてこないことには、日本の未来はない。早く若手政治家が表舞台で活躍できる時代がきてほしい。

漢検、英検、数検・・・そして次は理検ッスか!~歴検もあります

2009-02-18 | 日本の中学校
昨日、中2の上の息子が学校からもらって帰ってきたちらしは、「理検、理科検定のご案内!3級(中学3年終了程度)取ったら履歴書に書き込もう!」という内容で、理科検定のお誘いだった。ちらしによると、「アンケートで希望の多かった級別検定を採用、内容は教科書中心で受験しやすくなりました。理科の復習や到達度の目安、受験に役立ててみませんか?」ときた。

漢検、英検は受験する中学生は多い。小学生だって受けている。この辺の塾では、数検も奨励している。塾で受検準備をして、みんな塾で受けられるようだ。しかし、理検というのもあったとは、知らなかった。日本理科学検定協会が行っている。息子の中学では、4級(中学2年終了程度)と5級(中学1年終了程度)を受けられ、今回は中1、2年生が対象。しかも実施会場は、息子の中学にて、3月13日の放課後となっている。こりゃ便利だ。4級は1800円、5級は1500円でお手ごろ。

息子に聞いたら、即「受けない!興味ない!」との答え。まあ、英検2級の一次試験が終わり、やっと合格し、漢検準2級も終わり、やっとほっとしたところだ。息子としては、春の公式戦に向けていよいよ本格化していく最後の中学の部活との両立が大変だし、もうこれ以上は受けたくないだろう。

先日、埼玉の公立高校の来年度の受験選抜基準が発表になったが、ざっと目を通したとき、理検のことにはあまり触れてなかったような気がする。たしか、埼玉県の公立トップの県立浦和高校は、英検2級、漢検2級をとれば、点数が加算される。(詳しく見てないけど)さすがにトップ校だ。「日本語も英語も両方完璧にやるべし!」との学校側の強い意向がみえる。しかし、帰国子女(全日校出身)なら楽に2級レベルに持ってこれるだろうが、(現地校出身者なら準1級、あるいは1級も楽勝だろう)日本にいながら、どうやって、英検2級レベル(高校卒業レベル)まで持っていくのだろうか?おそらく塾で英検用の受検対策をこつこつやるのだろうが、まったく、近頃の日本の中学生、恐るべしだ!実際、息子の野球部の友達で、息子よりも早く2級に受かっていた男子が近所に1人いる。ウソみたいな話。

それでは、社会はどうなのだろうか?という疑問がわいたので、ネットで調べたら、歴史能力検定(歴検)というのがあった。これこれ、息子が飛びつきそうなの。日本の歴史を人一倍愛する息子にとって、この検定だけは、のがしたくはないだろう。社会のテストが大好きな息子。今回の中学の学年末の定期テストも社会だけは、満点を取ると燃えていた。

シカゴ日本人学校全日校中学部の社会の先生の授業がやたら面白く、歴史好きの息子の心に火をつけてくれたのもある。「あの先生の授業なら、1日中とっていてもあきない!」と大げさに日本の友達に豪語していたほどだ。息子に「関ヶ原」の発表の機会を与えてくれ、さまざまな本をリサーチし、みんなの前で発表したらしい。もっといろんな歴史のイベントを発表したかったらしい。日本人学校の息子のもう1人の歴史大好きな友達、カイト君は、「川中島の戦いの4回戦」だったらしい。去年の運動会の騎馬戦のテーマ「川中島の戦い」だったのだが、この熱血感の社会の先生は、武田信玄の「風林火山」の旗と上杉謙信の「毘沙門天」の旗を徹夜で作り上げたほどの人だ。自分のクラスの教室には、彼の敬愛する吉田松陰の「松下塾」という大きなボードが掲げてあった。

そうそう、それから、文章検定とかいうのも、漢検を受けたときに、同時にあった。ずいぶんいろいろな検定をつくるものだなと感心してしまう。

とついつい話がそれてしまった。最近のニュースでは、日本漢字能力検定協会は、ここ数年の漢字ブームにのっかって、もうけすぎで、マスコミに叩かれている。ついに、文科省の立ち入り調査を受けた。納税で優遇される公益法人なのに、毎年何億円もの利益を挙げてきたのが、検定者たちに還元されていないというわけだ。検定料が値下げされるべきだと新聞に書かれている。漢検は、今や英検を上回る270万人が受検している。

漢検や英検ばやりの背景は、やはり受験や就職に有利ということが大きい。「○○高校受験に○級を取得していれば有利!」との思いが親や子供たちを塾や検定受検へと追い立てる。そして、それが今や小学生にまでおりてきているような気がする。うちのように、帰国子女で、全日校に通っていた子供たちは、漢検も英検も両方そこそこいい級も取り易いだろうが、英語環境の少ない日本で、両方上級をめざす子供たちには、かわいそうな気がする。といっても、漢検や英検を受けない中学生たちも息子の周りにはたくさんいて、受ける子はどんどん上を目指し続け、受けない子はまったくという、ここでも前の投稿で指摘した二極化傾向がある。

日本は花粉症対策でマスクだらけ!

2009-02-17 | 日本生活雑感
ついに日本は、花粉の季節到来!先週末、急に温度が上がってきて、スギ花粉が飛び始めたようだ。花粉症である私も、週末より鼻がつまり、目も痒く、体全体がだるくなって、咳まででだした。インフルエンザが峠を越したかと思ったら、次は花粉症対策で、道行く人々がみんなマスクをしている。なんだか異様な感じ。今日は、気温も下がり、風も強いので、外出も控えなければと思う。

シカゴ駐在中は、一年中まったく花粉症の症状がでず、この季節はそんなに日本に一時帰国せず、7年間とても幸せだった私。花粉症のひどかった上の息子もピタッと症状が止まっていた。しかし、今や上の息子も鼻がかなりつまっている。改めて、日本のスギ花粉の恐ろしさを実感する。シカゴもさまざまな季節ごとに、さまざまな花粉が飛び交い、それに反応する人たちも多いと医者から聞いていた。下の息子は、去年の5月頃、何の植物なのかわからないが、ある種の花粉症で、悪化し、咳がとまらず、学校を1週間以上休んだ。めったに病気をしない息子で、学校も休んだことがなかったのに・・・花粉の威力はすごい!

昨日あまりに体がだるかったので、近所の病院に行った。風邪の症状か花粉症なのか見分けがつかない。シカゴとは少し違った内容の薬をだされた。眠気がこない薬というわけで、アレグラがだされた。昨日よりのみ始めたが、結構眠くて今日はボーっとしている。去年、シカゴで一番勧められた花粉症の薬は、グラクソ・スミス・クライン社のZyrtec(ザイテックとシカゴの医者は呼んでいた)。日本名は、「ジルテック」といって、第一三共からでているようだ。去年よりアメリカでは医者の処方箋なしで、薬局で自由に買えるようになったようだ。



春先に、このザイテックや同じ成分の値段の安いウオルグリーンからでているWAL-ZYRが山積みになっていた。



6,7年前までは、アレルギー性鼻炎がひどかった上の息子は、Claritin(クラリティン)を勧められていた。2002年に私たちがシカゴに駐在したてのときは、このクラリティンも処方されないとだしてもらえなかったのだが、すぐに薬局で自由に買えるようになった。日本ではこの便利なクラリティンは医者の処方箋がまだ必要かもしれない。薬局では見たことがない。



このクラリティンの安いウオルグリーン版もでているので、お試しあれ。1,2ドル安くて、まったく成分は変わらないはず。

猫の毛アレルギーでもある息子たちは、このクラリティンを飲むと大丈夫なので、猫を飼っている家などにおじゃまするときは、行く30分前ぐらいに飲んでいた。そのほか、下の息子が2歳ぐらいのときは、ベナドリルを鼻炎用に飲んでいたが、この薬、試しに私が飲むと、あまりの眠気に頭がくらくらしたことがあり、あまりオススメでない。下の息子はけろりとしていたから、子供と大人で反応が違う。



日本もこういう便利な薬が薬局ですぐに手に入るようになるといいのに・・・と思うのだが、すでに症状がでてしまったので、来年は、もっと早くから病院に行き、いい薬をもらって、花粉の季節の前から準備をしていこうと思った。

日本の中学生は勉強もスポーツも二極化方向へ

2009-02-15 | 日本の中学校
昨日、息子の公立中学の部活動の様子をリポートしたが、今日は日本の中学生の今までの全般的な印象を書いてみようと思う。前からママ友に聞いていた話と、息子の話を聞いていると、勉強面では、公立は完全にかなりできる生徒たちとまったくできない生徒たちとに、二極化が進んでいるようだ。学校からの各教科の成績分布図などを見ても一目瞭然。

息子の話で、生徒たちがあまりにうるさく、授業にならないときもあると聞いていたので、生徒の質がみんな悪いのかと思えば、部活も塾も必死でこなし、とてもまじめで、感じのいい優等生の生徒たちもかなりいる。とくに息子が所属している野球部のメンバーは、学年でもトップの成績を収めている生徒が数人いるほど。野球部は、中学の部活の中でも拘束時間が長く、練習量も多いため、みんなかなりの集中力で、勉強にのぞんでいるのだろう。

先日うちに試験勉強しにきた野球部やサッカー部のメンバーたちの話だと、みんな生活態度もかなり先生に気を使って、優等生を演じているようだ。彼らのような先生への立ち回りのうまい生徒たちと、まったくそんなことをあきらめて、教科の提出物をまったくしないで、授業中も先生におかまいなしにおしゃべりをし続けている生徒たちもいるというから、両者がとても対照的で、不思議だ。

そして、部活を含めた最近の中学生のスポーツ面に関して、とても興味深い記事が朝日新聞に載っていた。文科省が全国の中2を対象に行った「全国体力調査」の結果、中2女子の約3割が、1週間のそう運動時間が60分未満という結果がでた。この記事を書いた生島淳氏によると、「中学校における部活動の衰退も一因として考えられないだろうか」と問題提起している。「学校内での部活動をしっかり指導する時間がなかなか取れないという話を聞く(中略)ところが北京五輪のメダリストを見ると、部活育ちでない選手が増えている。(略)これらの競技に共通するのは、指導者が長期にわたって選手をコーチングしている点だ。中学校の部活の場合、先生の転勤が避けられない以上、10代前半の重要な時期に、指導力の安定性が保証できなくなる。」「大局的にとらえると、日本の中学校の部活動は大きな転換点を迎えている。このままだとクラブや部活の強豪校で活動するエリートと、まったく運動しない層の二極化がすすむのではないか」とまとめている。(2009年2月7日付朝日新聞「読み解く スポーツ 生島淳著」より)

私は、現在の息子たちの公立中学の部活動の様子を見て、勉強と両立できうる、ほどよい拘束時間としっかりとしたメニューをこなしている運動量だと感じる。冬の間のハードなサーキットトレーニングや1日に6~9キロの走りこみのおかげで、息子の下半身がみるみる安定してきているような気がするのだ。息子は、自身の努力で必死でついていったと言うが、自分の体力にかなり自信が持てるようになってきている。

私たちは、シカゴの日本人学校で、部活動がなかったのを知っているため、このような素晴らしい日本の部活動のプログラムに対して、また先生が週末もいらして、つねにそれを監督してくださっているということに、頭が下がる思いである。昨日は、まだ2月の半ば。シカゴだったら、真冬で、室内練習しかできない時期なのに、外で、練習試合ができるというぜいたくさ。日本は、誠にありがたい環境である。

日本の中学生、高校生の二極化は、マスコミでよくとりあげられるスポーツ選手にも象徴されている。たとえば、高校生プロゴルフファーの石川遼君、数年前に甲子園で優勝した早稲田実業の斉藤ゆうき君など、インタビューの受け答えが、堂々として、理路整然として、自分というものを強く持っている。シカゴ日本人学校の中学生たちもつねに前向きでしっかりしている。このような、若者たちが、将来の日本を背負ってたつのだろうか。

これらのエリート層ともいえる若者たちは、やはり親たちの財力や子供たちの教育に対する熱心な姿勢に後押しされて、つくりあげられているという背景もある。成績が底辺の生徒たちというのは、親たちからのサポートも少ないというか、塾などでサポートする財力がないのだろう。まさに、ここ数年の日本がつくりあげた格差社会の結果といえる。そして、それは、小学生にもいえるのであろう。

上の息子の紅白戦デビューは、特大ホームラン!

2009-02-14 | 日本の中学軟式野球
今日は、急に気温がぐんぐん上がり、20℃以上のポカポカ陽気の中、上の息子は、今シーズン初の中学野球部内での紅白試合に参加。中1と中2の36人の部員たちが、3チームに分かれて、3イニングづつ、3試合行われた。

先日リポートした姪っ子のサラちゃんも応援に参加して、少し遅れて、私たち家族も見学にいった。息子の中学校のグラウンドは、そんなに広くないし、アメリカのように芝生もないため、砂埃がすごい。杉花粉の量もはんぱではないとか。この時期は、息子を含めて花粉症の部員にとって、恐怖である。3塁側は、真横に体育館がそびえたっているため、ますますボールの軌道がせばまる。

息子は、センターの守備位置にいる。内野が捕れなかったボールが大きくバウンドして、息子の上へ。これが軟式野球か!主人が、「軟式は、バスンときて、この大きなバウンドがあるから(硬式と違う)・・・」と私たちに説明してくれる。アメリカのリトルリーグの硬式野球しか知らない私達。ずっとアメリカで硬式しかやっていなかった息子も軟式野球との違いで、守備には、苦労しているようだ。しかし、さすがに今シーズン初の練習試合とあって、みんな動きがシャープでなく、雑なプレーが多かった。

息子は、打順は5番。チームの2番手のピッチャーT君のコントロールが定まらず、ランナーを貯め、満塁で、息子が打席に立つが、フォアボールで押し出し。つまんな~い。ここいらで、お腹がすいたので、お弁当を買いにいく。しかし・・私たちが、コンビニに行っている間に、なんと息子がライト方向へバカでかいホームランを放つ。主人が、「ホームラン見た?」と聞くので、「はあ?」またしても、あーあ、母は息子のホームランを見逃す。主人は、コンビニの前でしっかり見たらしい。軸がぶれず、体がくるりと回り、ボールをバットの芯でとらえているという。テスト勉強が続き部活動が休止のため、バッティング調整をあまりしなくても、いきなり長打を打てたので、さぞや気持ちがよかったろう。

息子のチームは、点を重ね、息子は次の打席でもレフト方向へ三遊間を抜けるきれいなタイムリーヒットを放つ。バッティングは調子良さそうなので、ほっとする。練習試合なので、ここいらで、私たちはグラウンドを後にする。

その後、息子は、ピッチャーでも1イニングを投げ、1三振を含む三者凡退に抑えて、ピッチングも調子がよかったらしい。主人の話では、上半身がぶれずに、最初からストライクがはいり、コントロールがいいとのこと。この冬場、こつこつとサーキットトレーニングをやり、1日6キロから9キロの長距離の走りこみがきいて、下半身も安定し、ピッチングやバッティングのフォームにいい影響を与えているようだ。この息子の投打の調子が、もうすぐ始まる他校との練習試合、そして公式戦まで続いてくれるといいが。