今週は、ハーパーカレッジの「アメリカ野球の歴史」のクラスで、「エイト・メン・アウト」という1919年に実際あった、ブラックソックス・スキャンダルとよばれるワールド・シリーズでの八百長事件を描いた映画を観た。この映画は、この八百長事件にからんで、永遠に野球界を追放された悲劇の選手、シューレス・ジョー・ジャクソンを題材にした不朽の名作と言われる、「フィールド・オブ・ドリームス」と並んで、野球映画の名作中の名作と言われる。
「フィールド・オブ・ドリーム」を観て以来、シューレス・ジョーのことを知り、ものすごく才能のある選手が、八百長事件に巻き込まれ、その選手生命が絶たれたということで、その真相が知りたくて、この映画もずっと観たかった。イチローがメジャーリーグに移った直後、シューレス・ジョーのことを引き合いにだして、イチローを比べていたので、シューレスがどういう選手だったのか、興味があった。
「エイト・メン・アウト」の映画の中でのシューレスは、八百長をしたくなくて、普通のプレーに徹して、他の選手との板ばさみになった彼の苦悩が描かれる。実際、シューレスは、ホワイトソックス対レッズのワールドシリーズで、ヒットをよく打ち、チームで唯一1人、ホームランも1本放っている。エラーもしていない。子供のファンも大事にしたシューレスに、子供のファンが「ウソだと言ってよ、ジョー!」と言った有名な話も重要なシーンとして、映画で流れ、私たちの心はせつなさでつまされる。
"Shoeless Joe Jackson" from Wikipedia (ウイキペディアより)
映画の最大の魅力は、1900年代初頭のアメリカ野球の世界が、時代背景とともに、とてもノスタルジックに克明に描かれていて、ちょっとだぼっとした縦じまのホワイトソックスの古めかしいユニフォームをまとった選手たちの独特の動きが、当時を想像させて、私たち野球ファンにはたまらない。ユニフォームの左胸にある昔のソックスのロゴの方が、いたく味わいがあるし、今のスマートなユニフォームより魅力的にさえうつる。今も昔のソックスのロゴがついた帽子をかぶったファンが多いのは、そのせいであろう。
1919 White Sox team photo
"Black Sox Scandal" from Wikipedia (ウイキペディアより)
ただ、八百長にからんだ選手たちが、わざとフライのボールを落としたり、ピッチングで暴投したりする場面は、正直言って、見ていて、映画の世界とはいえ、とても悲しい。一緒に観ていたクラスメートのスティーブも「あの場面は、見るのが、しのびないほどつらい!」とデパルマ教授にもらしていた。やはり、野球とは、負けてもいいから、技と技とのぶつかりあいで、常に真剣勝負であってほしい。それが、私たちファンの願いだ。
デパルマ教授の話では、オーナーのコミスキーが当時とてもケチで、ボーナスをやるといっておいて、選手たちにあげず、選手たちが八百長に手を染める原因になったという。コミスキーは、ギャンブラーとも通じていて、八百長のことを知っていたという。それなのに、選手たちだけが、球界を追放になるなんて・・・まさに、スケープゴートだ。
さて、やはり、映画の焦点は、「シューレスが無実なのか?!野球殿堂に入れるか?」という部分だ。映画を観終わって、デパルマ教授が、そこの部分をみんなに聞いたとき、私は、「入れる!」と思わず、思い切りうなずいてしまい、どうしてそう思うか聞かれた。「だって、シューレスのプレーの結果が、それを物語っている。」とはっきり言った。でも、八百長をもちかけられて、それを黙認して、プレーをしていた。だから、同罪だとも言える。他の学生たちは、そこの部分でひっかかっているようだった。シューレスは、1908年から1920年までプレーし、通算打率3割5分6厘で、かの有名なタイ・コッブ、ロジャー・ホーンスビーに続いて、歴代打率3位。もしも、この事件がなければ、もっと輝かしい記録を残し、野球殿堂入りはまちがいなかっただろう。
シューレスたち8人の選手が野球界を永久追放されて、数年たった後のシーンが最後に流れる。そのシーンがすごくよかったので、DVDを買って、またゆっくり観たいと思う。
「フィールド・オブ・ドリーム」を観て以来、シューレス・ジョーのことを知り、ものすごく才能のある選手が、八百長事件に巻き込まれ、その選手生命が絶たれたということで、その真相が知りたくて、この映画もずっと観たかった。イチローがメジャーリーグに移った直後、シューレス・ジョーのことを引き合いにだして、イチローを比べていたので、シューレスがどういう選手だったのか、興味があった。
「エイト・メン・アウト」の映画の中でのシューレスは、八百長をしたくなくて、普通のプレーに徹して、他の選手との板ばさみになった彼の苦悩が描かれる。実際、シューレスは、ホワイトソックス対レッズのワールドシリーズで、ヒットをよく打ち、チームで唯一1人、ホームランも1本放っている。エラーもしていない。子供のファンも大事にしたシューレスに、子供のファンが「ウソだと言ってよ、ジョー!」と言った有名な話も重要なシーンとして、映画で流れ、私たちの心はせつなさでつまされる。
"Shoeless Joe Jackson" from Wikipedia (ウイキペディアより)
映画の最大の魅力は、1900年代初頭のアメリカ野球の世界が、時代背景とともに、とてもノスタルジックに克明に描かれていて、ちょっとだぼっとした縦じまのホワイトソックスの古めかしいユニフォームをまとった選手たちの独特の動きが、当時を想像させて、私たち野球ファンにはたまらない。ユニフォームの左胸にある昔のソックスのロゴの方が、いたく味わいがあるし、今のスマートなユニフォームより魅力的にさえうつる。今も昔のソックスのロゴがついた帽子をかぶったファンが多いのは、そのせいであろう。
1919 White Sox team photo
"Black Sox Scandal" from Wikipedia (ウイキペディアより)
ただ、八百長にからんだ選手たちが、わざとフライのボールを落としたり、ピッチングで暴投したりする場面は、正直言って、見ていて、映画の世界とはいえ、とても悲しい。一緒に観ていたクラスメートのスティーブも「あの場面は、見るのが、しのびないほどつらい!」とデパルマ教授にもらしていた。やはり、野球とは、負けてもいいから、技と技とのぶつかりあいで、常に真剣勝負であってほしい。それが、私たちファンの願いだ。
デパルマ教授の話では、オーナーのコミスキーが当時とてもケチで、ボーナスをやるといっておいて、選手たちにあげず、選手たちが八百長に手を染める原因になったという。コミスキーは、ギャンブラーとも通じていて、八百長のことを知っていたという。それなのに、選手たちだけが、球界を追放になるなんて・・・まさに、スケープゴートだ。
さて、やはり、映画の焦点は、「シューレスが無実なのか?!野球殿堂に入れるか?」という部分だ。映画を観終わって、デパルマ教授が、そこの部分をみんなに聞いたとき、私は、「入れる!」と思わず、思い切りうなずいてしまい、どうしてそう思うか聞かれた。「だって、シューレスのプレーの結果が、それを物語っている。」とはっきり言った。でも、八百長をもちかけられて、それを黙認して、プレーをしていた。だから、同罪だとも言える。他の学生たちは、そこの部分でひっかかっているようだった。シューレスは、1908年から1920年までプレーし、通算打率3割5分6厘で、かの有名なタイ・コッブ、ロジャー・ホーンスビーに続いて、歴代打率3位。もしも、この事件がなければ、もっと輝かしい記録を残し、野球殿堂入りはまちがいなかっただろう。
シューレスたち8人の選手が野球界を永久追放されて、数年たった後のシーンが最後に流れる。そのシーンがすごくよかったので、DVDを買って、またゆっくり観たいと思う。