昨日は、澄み渡った秋空の下、下の息子は、レイク・ズーリックの秋のリーグのチームに滑り込みで入れ、初めてバッファロー・グローブ以外の地域の新しいチームで、試合を楽しんだ。
秋のリトルリーグのプログラムがある地域というのが、まことに少ない。バッファロー・グローブのパーク・ディストリクトは毎年あるのだが、11歳以上。下の息子は10月で9歳なので、チャンスはない。しかも、今年のパーク・ディストリクトのプログラムは、人数が集まらず、キャンセルになってしまい、レジストしていた上の息子たちはガックリ!
私は、ネットでさまざまなプログラムをリサーチしまくった。ウイーリング、プロスペクト・ハイツなどなど。あきらめずに、一つ一つチェックしていったが、どこも秋の野球のプログラムはない!万事キュースか!と思いきや、ふと何年か前にアメリカ人のお母さんが言っていたことを思い出した。レイク・ズーリックで、下の子のサッカーのチームの友達のお兄ちゃんが秋の野球をやっていると。
そうだ!レイク・ズーリックだ!ネットで探し出し、各リーグの担当者に即電話。その人に聞くと、レイク・ズーリックの住民しか登録できないだろうとのこと。すかさず、バッファロー・グローブの友達が登録できたことを言う。秘書担当にメールして聞けとのこと。サイトでチェックしても、メールアドレスがわからないまま、レジストの期日がせまっていたので、えいやっ!とチェックをそえて申し込んでしまった。
この貴重な情報を数人の野球少年を持つ友達にも教えると、2人の友達も半ばやけくそで申し込んだ。そして、必死で、秘書のアドレスを探し出し、メールを入れる。すぐに返信は来た。住民が登録してから、8月22日過ぎに入れるかどうかわかるという。しかし、22日過ぎてもまったく連絡は無かった。9月に入ってあきらめて、下の息子はバスケットのクラスをレジストして、とる予定にしていたら、9月4日にいきなりチームのコーチから連絡が入り、下の息子はチームに入れたという。上の息子たちのコルツ・リーグは、またしても人数が集まらずキャンセル。残念!しかし、下の息子だけでも入れてよかった。だめもとでやってみるものだ。このプログラムに2人の息子たちのレジストをした近所のミヤタさんちも兄弟で下のシンジ君だけ入れたという。
今回のことで、やはりあきらめずにいろいろと手を尽くしてやってみることが一番だということがわかった。このプログラムは、週1回の試合のみで、練習もなく、10月半ばの短い期間行われる。私たちのように帰国をひかえて、忙しい身にはまことにありがたい、貴重なプログラムだ。
さて、土曜日にチームのメンバーの顔合わせと練習が2時間ほどあり、チーム名はメジャーリーグのチームではない「セインツ」で、白の可愛らしいユニフォーム。番号のみで、名前は入らず、いたってシンプル。帽子は、ブルーで、レイク・ズーリックの「LZ」のイニシャルが入っている。
レイク・ズーリックは知らない土地なので、知っている子はいないだろうと、メンバー表を見たら、なんと息子がメダリオンという幼稚園時代の友達、「ザンダー」の名前があった。ザンダーは、ラジオのFMの地元シカゴの代表局、101.9のミックス・ステーションの朝の人気番組、「エリック・アンド・キャシー・ショー」の有名DJキャシーの息子。ちょっとハスキーボイスで、軽快なエリックとの掛け合いが毎朝ラジオを通して流れる。テレビのWGNとミックス・ステーションが提携しているため、WGNの朝のニュースにもたまに出演したり、ダウンタウンを走るバスの看板や53の高速沿いの大きな看板にもよくキャシーの顔が写っているほどの有名人。
DJキャシーと夫のバート、その子供たち (月刊誌「Chicago Parent」2007年1月号より)
ザンダーは、幼稚園時代、とてもアクティブな子だった。当時、息子は、ザンダーの妹アニカと同じクラスだったが、隣のクラスのザンダーとも仲良く、誕生会にも2人をよんで、キャシーが連れてきてくれた。アニカと息子が同じ時間にジムを取っていたのもあって、その間、多忙なキャシーとも私は話す機会に恵まれ、キャシーの気取らない人柄を知ることができた。キャシーの夫は、バートで、空手の先生。その幼稚園にもときたま教えにきてくれていたし、バッファロー・グローブに空手道場を持っている。1回うちにもキャシーが2人を連れて、遊びに来てくれたし、ザンダーの誕生会には、うちの息子たちを招待してくれた。
しかし、その時のバースディ・パーティは、すごかった。なんと爬虫類パーティーだった。3匹もの大きなワニ、大きな亀、何十メートルもある白ヘビなど。バートの空手道場にこれらの爬虫類がわんさかいたのだ。子供たちはそれらに触ったり、上にのったりとすごい状態だった。キャシーの思いつきだったようだが、上の息子はさすがに辟易して、その日の夜はなかなか寝れなかったようだ。その時、バートに聞くと、キャシーは親戚をよぶパーティーにもラクダを連れてきたりと、「まったく(この業界の人たちは)クレージーなんだよ!」とぼやいていた。
さて、昨日の試合は、7つのフィールドがあるレイク・ズーリックの大きな公園、ステイプル・パーク。さまざまな広さのフィールドを持ち、きちんとしたコンセッション・スタンドもある。ここなら、兄弟でチームに入っても、あちこちのフィールドに親が車で連れて行かなくてもすむ。
下の息子のセインツの試合は、ウルブスと対戦で、小ぶりのフィールド#4で、バッファロー・グローブの息子が属していたBGRAの今季のファームリーグが使っていたフィールドよりかなり小さい。ピッチャーとバッターの距離も短い。去年の息子が属していたピントリーグぐらいか、それより短いかも。地域によってこんなにも違ってくるとは!
コーチの雰囲気も穏やかで、コーチの数もたったの2人。今までは、コーチが5、6人と多く、それ以外のお父さんたちもコーチと一体になって、子供たちを教えていたから、ベンチはお父さんだらけだった。早速、監督のケビンが、うちの主人を見つけて、1塁ベースコーチをやってくれとの指示。初めて参加するんだけど・・・土曜日の練習で手伝ったらしいから、早速あてにされたのだろう。
試合前の練習も淡々とのんびりしたムード。子供たちの野球技術もBGRAに比べて、そんなに高くなさそう。おっとりした息子でもここならバッチリだ。いきなり、1番バッターで、起用され、守りもセンター、3塁、1塁、キャッチャーといろんなところをまわしてくれた。1塁やキャッチャーの守りはやったことがない息子にとって、いい経験だ。BGRAではみんな数箇所の守りを固定だったから、そんなチャンスがなかった。こちらは、打順も守りも完全に公平にまわしていくというから、上手い子もへたな子も関係ない。
バートが、BGRAは、コンペティティブで、ザンダーにはあわないから、こちらでやっていると言う。確かにその通りだ。しかし、ザンダーは、しっかりきれいなヒットを打ち、いいバッティングを見せる。あくまでも小さな頃から上をめざし、コンペティティブな環境で、必死に子供たちをきたえる親もいれば、バートたちのようにあえて、それを避け、慎重に楽しくスポーツができる環境を選ぶ親もいる。
息子は、1回目の打席はかなりスピードのあるピッチャーのため、三振。(うちのチームそのあと2者連続三振)こういうピッチャーもいるのか!あとの打席は、全部フォアボールで出塁。チームの初得点も踏み、息子気分は上々。
優しそうな監督のケビンと、息子ホームをうかがう
息子、キャッチャー姿で相手チームとハイファイ
ここのプログラムでは、フォアボールのあと、2回コーチが投げ、それを空振りしても、塁にでれるという不思議なルール。勝敗もうちのチームは、負けたようだが、スコアラーがいないので、(相手チームはスコアラーがいた)何対何かで終わったのかもわからない。アバウトな感じ。横のフィールドで同じく試合でプレーしていた4年生のシンジ君は、初試合で、3打数3安打の猛打賞デビュー。監督から一番活躍したごほうびのシールをもらって、帽子にはってうれしそう。
DJのキャシーとは「久し振り!」と挨拶し合う。3月に養子にしたアランという9ヶ月の黒人の可愛らしい赤ちゃんを抱っこしていた。ここでは、キャシーも騒がれることなく、普通のアメリカ人のお母さんとして、ザンダーを激励!3人目の赤ちゃんをかかえて、超多忙な毎日だろうが、ザンダーがプレーする試合はみのがさず、また会えそうだ。
昨日の試合で、アメリカのリトルリーグもいろんな場所で、まったく違うルールが適用されているんだとわかった。古巣で友達がいるプログラムが子供にとって居心地がいいのかもしれないが、新しい場所でプレーすることも本当にいい経験になる。息子は、このプログラムを終えて、まったく環境の違う日本のリトルリーグに挑戦する。親はドキドキである。
秋のリトルリーグのプログラムがある地域というのが、まことに少ない。バッファロー・グローブのパーク・ディストリクトは毎年あるのだが、11歳以上。下の息子は10月で9歳なので、チャンスはない。しかも、今年のパーク・ディストリクトのプログラムは、人数が集まらず、キャンセルになってしまい、レジストしていた上の息子たちはガックリ!
私は、ネットでさまざまなプログラムをリサーチしまくった。ウイーリング、プロスペクト・ハイツなどなど。あきらめずに、一つ一つチェックしていったが、どこも秋の野球のプログラムはない!万事キュースか!と思いきや、ふと何年か前にアメリカ人のお母さんが言っていたことを思い出した。レイク・ズーリックで、下の子のサッカーのチームの友達のお兄ちゃんが秋の野球をやっていると。
そうだ!レイク・ズーリックだ!ネットで探し出し、各リーグの担当者に即電話。その人に聞くと、レイク・ズーリックの住民しか登録できないだろうとのこと。すかさず、バッファロー・グローブの友達が登録できたことを言う。秘書担当にメールして聞けとのこと。サイトでチェックしても、メールアドレスがわからないまま、レジストの期日がせまっていたので、えいやっ!とチェックをそえて申し込んでしまった。
この貴重な情報を数人の野球少年を持つ友達にも教えると、2人の友達も半ばやけくそで申し込んだ。そして、必死で、秘書のアドレスを探し出し、メールを入れる。すぐに返信は来た。住民が登録してから、8月22日過ぎに入れるかどうかわかるという。しかし、22日過ぎてもまったく連絡は無かった。9月に入ってあきらめて、下の息子はバスケットのクラスをレジストして、とる予定にしていたら、9月4日にいきなりチームのコーチから連絡が入り、下の息子はチームに入れたという。上の息子たちのコルツ・リーグは、またしても人数が集まらずキャンセル。残念!しかし、下の息子だけでも入れてよかった。だめもとでやってみるものだ。このプログラムに2人の息子たちのレジストをした近所のミヤタさんちも兄弟で下のシンジ君だけ入れたという。
今回のことで、やはりあきらめずにいろいろと手を尽くしてやってみることが一番だということがわかった。このプログラムは、週1回の試合のみで、練習もなく、10月半ばの短い期間行われる。私たちのように帰国をひかえて、忙しい身にはまことにありがたい、貴重なプログラムだ。
さて、土曜日にチームのメンバーの顔合わせと練習が2時間ほどあり、チーム名はメジャーリーグのチームではない「セインツ」で、白の可愛らしいユニフォーム。番号のみで、名前は入らず、いたってシンプル。帽子は、ブルーで、レイク・ズーリックの「LZ」のイニシャルが入っている。
レイク・ズーリックは知らない土地なので、知っている子はいないだろうと、メンバー表を見たら、なんと息子がメダリオンという幼稚園時代の友達、「ザンダー」の名前があった。ザンダーは、ラジオのFMの地元シカゴの代表局、101.9のミックス・ステーションの朝の人気番組、「エリック・アンド・キャシー・ショー」の有名DJキャシーの息子。ちょっとハスキーボイスで、軽快なエリックとの掛け合いが毎朝ラジオを通して流れる。テレビのWGNとミックス・ステーションが提携しているため、WGNの朝のニュースにもたまに出演したり、ダウンタウンを走るバスの看板や53の高速沿いの大きな看板にもよくキャシーの顔が写っているほどの有名人。
DJキャシーと夫のバート、その子供たち (月刊誌「Chicago Parent」2007年1月号より)
ザンダーは、幼稚園時代、とてもアクティブな子だった。当時、息子は、ザンダーの妹アニカと同じクラスだったが、隣のクラスのザンダーとも仲良く、誕生会にも2人をよんで、キャシーが連れてきてくれた。アニカと息子が同じ時間にジムを取っていたのもあって、その間、多忙なキャシーとも私は話す機会に恵まれ、キャシーの気取らない人柄を知ることができた。キャシーの夫は、バートで、空手の先生。その幼稚園にもときたま教えにきてくれていたし、バッファロー・グローブに空手道場を持っている。1回うちにもキャシーが2人を連れて、遊びに来てくれたし、ザンダーの誕生会には、うちの息子たちを招待してくれた。
しかし、その時のバースディ・パーティは、すごかった。なんと爬虫類パーティーだった。3匹もの大きなワニ、大きな亀、何十メートルもある白ヘビなど。バートの空手道場にこれらの爬虫類がわんさかいたのだ。子供たちはそれらに触ったり、上にのったりとすごい状態だった。キャシーの思いつきだったようだが、上の息子はさすがに辟易して、その日の夜はなかなか寝れなかったようだ。その時、バートに聞くと、キャシーは親戚をよぶパーティーにもラクダを連れてきたりと、「まったく(この業界の人たちは)クレージーなんだよ!」とぼやいていた。
さて、昨日の試合は、7つのフィールドがあるレイク・ズーリックの大きな公園、ステイプル・パーク。さまざまな広さのフィールドを持ち、きちんとしたコンセッション・スタンドもある。ここなら、兄弟でチームに入っても、あちこちのフィールドに親が車で連れて行かなくてもすむ。
下の息子のセインツの試合は、ウルブスと対戦で、小ぶりのフィールド#4で、バッファロー・グローブの息子が属していたBGRAの今季のファームリーグが使っていたフィールドよりかなり小さい。ピッチャーとバッターの距離も短い。去年の息子が属していたピントリーグぐらいか、それより短いかも。地域によってこんなにも違ってくるとは!
コーチの雰囲気も穏やかで、コーチの数もたったの2人。今までは、コーチが5、6人と多く、それ以外のお父さんたちもコーチと一体になって、子供たちを教えていたから、ベンチはお父さんだらけだった。早速、監督のケビンが、うちの主人を見つけて、1塁ベースコーチをやってくれとの指示。初めて参加するんだけど・・・土曜日の練習で手伝ったらしいから、早速あてにされたのだろう。
試合前の練習も淡々とのんびりしたムード。子供たちの野球技術もBGRAに比べて、そんなに高くなさそう。おっとりした息子でもここならバッチリだ。いきなり、1番バッターで、起用され、守りもセンター、3塁、1塁、キャッチャーといろんなところをまわしてくれた。1塁やキャッチャーの守りはやったことがない息子にとって、いい経験だ。BGRAではみんな数箇所の守りを固定だったから、そんなチャンスがなかった。こちらは、打順も守りも完全に公平にまわしていくというから、上手い子もへたな子も関係ない。
バートが、BGRAは、コンペティティブで、ザンダーにはあわないから、こちらでやっていると言う。確かにその通りだ。しかし、ザンダーは、しっかりきれいなヒットを打ち、いいバッティングを見せる。あくまでも小さな頃から上をめざし、コンペティティブな環境で、必死に子供たちをきたえる親もいれば、バートたちのようにあえて、それを避け、慎重に楽しくスポーツができる環境を選ぶ親もいる。
息子は、1回目の打席はかなりスピードのあるピッチャーのため、三振。(うちのチームそのあと2者連続三振)こういうピッチャーもいるのか!あとの打席は、全部フォアボールで出塁。チームの初得点も踏み、息子気分は上々。
優しそうな監督のケビンと、息子ホームをうかがう
息子、キャッチャー姿で相手チームとハイファイ
ここのプログラムでは、フォアボールのあと、2回コーチが投げ、それを空振りしても、塁にでれるという不思議なルール。勝敗もうちのチームは、負けたようだが、スコアラーがいないので、(相手チームはスコアラーがいた)何対何かで終わったのかもわからない。アバウトな感じ。横のフィールドで同じく試合でプレーしていた4年生のシンジ君は、初試合で、3打数3安打の猛打賞デビュー。監督から一番活躍したごほうびのシールをもらって、帽子にはってうれしそう。
DJのキャシーとは「久し振り!」と挨拶し合う。3月に養子にしたアランという9ヶ月の黒人の可愛らしい赤ちゃんを抱っこしていた。ここでは、キャシーも騒がれることなく、普通のアメリカ人のお母さんとして、ザンダーを激励!3人目の赤ちゃんをかかえて、超多忙な毎日だろうが、ザンダーがプレーする試合はみのがさず、また会えそうだ。
昨日の試合で、アメリカのリトルリーグもいろんな場所で、まったく違うルールが適用されているんだとわかった。古巣で友達がいるプログラムが子供にとって居心地がいいのかもしれないが、新しい場所でプレーすることも本当にいい経験になる。息子は、このプログラムを終えて、まったく環境の違う日本のリトルリーグに挑戦する。親はドキドキである。