Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

酒匂川生き物観察会

2011-08-27 | 日本の教育一般
今週は月曜に勤めている小学校の英語の授業の校内研修後、水曜は下の息子と酒匂川の生き物観察、昨日は息子二人と湯河原の吉浜海水浴場へと残り少ない夏休みを満喫した!
同時に息子たちは夏休みの宿題の追い込み中。
下の息子は昨日自由研究と自主学習の夏休みドリルを終了!
夏休みのドリルは簡単すぎた!!基本問題ばかりで、もっと難しいのにすればよかったと後悔・・・
中学受験をしないので、この夏休みは生物採集やら趣味で飼っている60センチ水槽の海水魚研究などに専念。
あちこち行ったので、そこそこ充実した夏休みだった。
なんといっても家が小田原にあるというのは、魚好きの息子にとって大ラッキー!

水曜日の酒匂川の生き物観察会も大いに楽しんだ。
NPO神奈川県環境学習リーダー会が主催し、計25組の親子が参加し、小田原アリーナ近くの酒匂川に5班に分かれて生物採集。
毎年夏休みに行われ、5人の年配の方々が採集の仕方を教えてくれた。

本流の酒匂川の裏手の分かれたせまい川の方で採集したが、最初とまどっていた小さな子たちもすぐに慣れて積極的にあちこち網で魚をすくっていた。
一番多くとれまくったのは、オイカワの稚魚。
小さくてひとすくいで数匹とれてしまう。
みんなでドジョウ、ゲンゴロウの幼虫、ハゼ、ツチガエルなどさまざまな生物を見つけた。

ツチガエルをとった低学年の男の子とお母さんに、息子は水を入れたバケツの中に入れておくとおぼれてしまうので、石を入れて休む場所を確保するようアドバイス。
みんな真剣に息子のアドバイスを聞いている。
「うちの子ずっとカエルを飼っていたので・・・」と私が言うと、「へーえ!」とびっくりしている。
みんな意外と家で生物を飼ったことがないのかもしれない。
こんなに素晴らしい環境にいるのに、息子の周りの友達も生物好きの子がいない。
誰かいないかしら・・・

採集が終わって、アリーナでとってきた大量の生物を大きな水槽に入れ、神奈川県環境科学センターの齋藤和久氏から1匹づつ観察しながら丁寧な説明を受けた。
今回5センチくらいのアユの稚魚が1匹とれていたし、ナマズのひげが4本あるのも確認。(子どものときは6本のひげなんだそうだ)
酒匂川というとアユが有名。
アユの放流もあり、6月1日からアユ釣り解禁。
アユ釣りもしてみたいなぁ・・・

さまざまな種類の魚の説明があって、短時間にいろんな魚がとれたことにびっくりしていると、カメだと思っていた1匹の生物がなんとスッポンだった。
齋藤氏の話によると、酒匂川はスッポンが多く、歩いているところも見られるという。
ちょっと驚きの事実!
これって外来種っぽいが、「そんなわけない」と息子に言われた・・・

酒匂川には絶滅危惧種のメダカやアカハライモリも生息し、その水がいかにきれいかが証明される。
この日は講義の前に、神奈川県環境科学センターから「かながわ田んぼの生きものウオッチング」という冊子が配られ、小田原の田んぼの生きものの様子もよくわかった。
リーダー会の方からエビやカニなどの生き物の生息場所も教えてもらい、私もすます川採集に興味を持つ。
日本の貴重な生態系を守って、多様な生物が生息し続けるような努力をしなければならないと強く思った。
神奈川県環境学習リーダー会の皆さま、神奈川県環境科学センターの方々、いろいろとお世話になり、ありがとうございました。

観察終了後、またまた息子はセンターの齊藤さんにいろいろと質問し、大満足。
今回はとくに飼いたい生物がなくて、手ぶらで帰るかと思ったら、近くの蛍川で大量の水草を発見!(蛍川というぐらいだから蛍もかなり生息するのだろう)
アリーナ近辺の駅が富水駅と蛍田駅という自然を生かした美しい名前だから、このあたりは環境抜群なわけだ。
飼っている3匹のテナガエビのエサになるので、長いきれいな水草を数本ゲット。
南伊豆から持って帰ってきた2本の水草のうち1本を食べてしまっていたので、ちょうどよかった。
家に帰って水槽にさしたら、早速テナガエビが食べたり、新しいじょうぶな水草に登ったりと精力的に動き回っていた。











南伊豆合宿終了その4~養殖の普及か!~学校とNPOの交流活動

2011-08-25 | 日本の教育一般
南伊豆合宿3日目は外での活動はなく、生徒たちは研究報告会をやり、みなみの荘を10時ぐらいに出発し、電車で帰って行った。
私たちは報告会には参加せず、魚の卸売業者で今回の合宿指導者一人、齊藤浩一さんがみんなが採集した生物をせっせと梱包するのを見ていた。(齊藤の卸売業者名は「豊宝大幸」という)

酸素をビニール袋に入れ、きちっと厚めのゴムで閉じ、袋の底の両端を大型テープで張り、徹底的に密封。
いくつもの生物の入った大きなビニール袋を発砲スチールの箱にきれいに並べ、所々に水を凍らせたペットボトルを入れる。
息子は橋本先生が取ってくれたテナガエビ3匹を飼おうと決め、齊藤さんに電車の中でも持って帰れるように梱包を頼む。
何枚も厚いビニールを重ねて水がもれないようにする。
それでもテナガエビなのでビニールを破ってしまう場合があるので、新聞紙でくるんでビニールを重ねるのがいいらしい。
最後、電車の中でもれては困るので、念のため、みなみの荘から2枚大きなビニールをもらった。

後日橋本先生からのメールでは、「齊藤さんは、大変熱心な方で全力で生徒たちの指導にあたってくれます」と書かれていた。
齊藤さんの話では、現在NPO日本養殖振興会を立ち上げ、それを法人化しようとしていて、養殖を学校教育に広めて、子どもたちが魚や養殖業に興味を持つようにその普及に努力しているということだ。

いくつかの学校とも交流活動をしていて、齊藤さんがいろいろと協力されている。
学校に海洋生物のタッチプールなども設定しちゃうんだそうだ。→後日浦和実業の文化祭でも中学部に齊藤さんがタッチプールを設定し、お客さんに触らせながら生物の説明をしていた。
今回の浦和実業生物部の合宿では本格的に協力されていて、こんなふうに民間の業者の方と学校が提携して、さまざまな活動を教育に生かせるのはすごいと思ったし、これを機にいろんな学校ともネットワークを作り、日本に養殖業がしっかり根付くきっかけになるといいなと思う。
橋本先生のメールでは、浦和実業は国からの予算を受けて、実験室における水産技術の確立というテーマで3年間活動する予定だという。
簡単にいうと、水産業を家庭菜園のように楽しむ企画なんだそうだ。
指導者は、齊藤さんを始めとして、近畿大学の先生、水産試験所の方々にお願いしているという。

今年度浦和実業生物部では、齊藤さんの指導でヒラメとトラブグの稚魚を自作の2台の大きなオーバーフロー水槽で育てている。(このオーバーフロー水槽の作り方も100円ショップの材料でどう作るか橋本先生に息子は実演してもらった)
この魚たちを2回違う時期に見たが、見事に大きく成長している。
文化祭でも披露するというからその成長が楽しみである。

「これからの日本は、魚を取るというより育てるという方向へ持っていくべきだ・・・」みたいなことも齊藤さんは言われていた。
いつもいつも採集のことばかり考えていた私たちにとって、またまた新しい発見があった南伊豆合宿であった。

齊藤さんが理事長をしている「NPO日本養殖振興会」に連絡をとりたい場合は、齊藤さんの卸売業「魚介の豊宝大幸」へ連絡してください。
この新しいNPO活動をさまざまな学校に広めていかれたいそうです。


魚介の「豊宝大幸」 代表 齊藤浩一

〒345-0003 埼玉県北葛飾郡杉戸町木野川400-2
TEL/FAX 0480-38-0292 
E-mail: info@houhoutaikou.jp
http://www.houhoutaikou.jp



追伸

家に戻ると、疲れも見せず、息子は早速水槽を用意し、石やフィルターをセットし、あらかじめ作っておいた2本のペットボトルの汽水にせっせと汽水を作り、汽水をたし、あっという間にテナガエビ用の水槽を完成。
3匹のテナガエビは、水槽の上の方に登ったり、脱皮を繰り返したり、煮干しを食べたりして、元気いっぱい。
齊藤さんのしっかりとした梱包のおかげで、帰宅途中弱ることなく無事に飼うことができた。
ありがとうございました!
そう、生物採集は採集するのは楽しく割と楽に取れるが、難しいのは時間がかかる家までどう生かせるかだ。
そんなことも学んだ合宿でした!

みなみの荘の皆さん、浦和実業生物部関係者の皆様、今年も大変お世話になりました。
ありがとうございました。
また、家族で行ってみたいです。

水産総合研究センター、磯採集、川採集~浦和実業生物部南伊豆合宿その3

2011-08-22 | 日本の教育一般
翌日の南伊豆の浦和実業生物部合宿は猛暑の中、水産総合研究センター「増養殖研究所」(南伊豆庁舎)、磯採集、川採集と3か所を回るというまたまたハードなスケジュール。
とくに石廊崎の海に面した水産総合研究センターでの活動は、すさまじい暑さと湿気の高さゆえ、生徒たちも大変だったと思うが、養殖されているイセエビ、セミエビ、アワビなどを説明を受けながら熱心に観察していた。
詳しく説明を書きたいのだが、私たちは後ろの方にいたので、説明が聞こえず、詳しくリポートできなくてすみません。

ここで日本で初めてイセエビの養殖があったとか。
アワビを説明してくださった担当者の話では、日本のアワビは絶滅寸前で、もうとるべきではないという。
しかし、漁業が企業化している他の国とは違う漁業システムをとっている日本では禁止することがむつかしいと。

増養殖研究所の施設は日本に6箇所。http://nria.fra.affrc.go.jp
日本の魚たちを守るためにさまざまな努力がなされているのだと実感した。

くらくらする暑さの中、大急ぎで研究所の前の磯で採集開始。
生徒たちはこの後ランチを食べたら即海藻標本の作製が待っているので、生物部顧問深見先生の指示で、グループに分かれて色の違う海藻をとる。
私たちは、いつものようにタイドプールを物色するが、この日は採集する時間も限られていたため、見つけた生物の種類が少なかった。
今までさまざまなタイドプールで採集をしたが、一番種類が多いと思ったのが、去年の浦和実業の春合宿場所の三浦半島油壺。
地形も広くタイドプールが横に多く点在し、ウミウシやウメボシイソギンチャクなど美しくて、珍しい生物がたくさんいて、感動した。

この日の浦和実業生物部の活動は次の日の伊豆新聞の一面に掲載された。

生徒たちは、海藻標本作成のため、大急ぎでみなみの荘に戻っていったが、プログラム自由参加の小学生の息子は、齊藤さんにサンゴイソギンチャクが生息する場所にシュノーケリングで連れて行ってもらった。(本当は生徒たちも齊藤さんが一緒に連れて行く予定だったらしいが、プログラムの関係上時間がなくなってしまったらしい)
息子が家で飼っているカクレクマノミとサンゴイソギンチャクを共生させたがっていて、どうしてもサンゴイソギンチャクが採集したかったらしい。
沖縄ではしょっちゅうさまざまなイソギンチャクに遭遇できるが、関東周辺ではダイビングをしている人や専門家でないとなかなか見つけられないのではないか。
そういう意味で、齊藤さんのような魚の専門家にそういうスポットを教えてもらえるのが誠にありがたいもの。

しかし、齊藤さんの話では、そこそこの深さなのでもぐって岩底にへばりついているイソギンチャクを採集するのは難しいらしいとのこと。
採集できないと知り、息子もややこわがったため、二人はしかたなく引き返した。
齊藤さん、せっかく行ってもらったのに、すみません。
私は二人が沖に出ている間、自由に自分でシュノーケリングを楽しんだ。
海藻だらけでたしかにちょっとこわかったが、数匹ブルーの海水魚を見かけた。
齊藤さんの話だと、最近水がかなり汚れて水かさも増してしまったとか。

この日はブログ投稿「南伊豆合宿~その1」で紹介した青野川での川採集も行われたが、あまりの暑さでみんなが疲れているため、自由参加となった。
私も午前中の活動でヘトヘトになっていたので、昼寝をしてから川採集に参加した。
息子は疲れをものともせず、去年経験して川の様子がわかっているので、あちこち川を歩き回りながら生物を物色していた。
数人の男子が川釣りにも挑戦。
初めて釣りをしたという中学生も齊藤さんの指導で数匹つれたので、釣りにはまったらしい。

帰りの電車の中で、橋本先生が「図鑑をよく読んでいて知識はすごいが、(採集)体験がない・・・こういう子に(この合宿で)実際に(採集を)体験させてやりたい」と話していた。

息子は、この時に話しかけた外部の埼玉の高校教師をしている藤井先生からは、ヘビの生態や毒のことを詳しく教えてもらう。
有毒生物を研究していた息子のマニアックな質問にもスラスラ答えてくださっていた。
カメの研究者でもある藤井先生は、体が大きいので合宿参加者の中でも目立ち、独特のオーラを放っていた。
息子の質問に気さくに詳しく答えてくれていたので、まさか学校の先生とは思わなかった
「お兄さんはどちらで研究をされているのですか?」とつい聞いてしまい、実際の職業を聞いてびっくりしてしまった。

爬虫類に詳しい藤井先生からトカゲの捕まえ方のコツなども教えてもらう。
トカゲは動きが早く捕まえにくいが、どちらかというと朝のほうが活動がゆったりしているので捕まえやすいんだそうだ。
伊豆にしかいないというオカトカゲというトカゲを捕まえたら見せるように言われた。










南伊豆にて磯と川の生物採集と観察~浦和実業生物部合宿参加~その2

2011-08-19 | 日本の教育一般
私たちは浦和実業生物部の合宿に2日目から参加した。
すでに生徒たちは1日目の昆虫・植物採集、川採集1回目、マツムシの採集などの活動をこなしていた。

2日目早朝からは巣瀬先生指導による野鳥観察(去年参加したが、先生の解説すごく楽しめた!)、午前中、昆虫、植物採集2回目、磯採集1回目というハードスケジュール。

私たちは午後からジョインし、山を降りて、江戸時代江戸に石を運んだという石切り場に案内してもらい、そのきりたった不思議な空間に絶句!
山を再び駆け上り、炎天下みんなで一斉に草取りのボランティア活動。
山をふうふう言いながら登り降りした息子が、まったく文句を言わずに草取りに参加しているのが不思議。

午後は、魚の卸売専門業者で、いくつかの学校の教育活動にも協力している、齊藤浩一氏指導による磯釣り。
大瀬という場所で、齊藤氏が釣竿やエサなどすべて用意してくれて、3人に1つ釣竿の割合でつり開始。
息子はもう1組の親子ペアと組むが、なかなかつれず・・・ほとんどこの親子のお父さん任せで、お父さんもひたすら待っている。
魚はうじゃうじゃ見えているのに・・・

早々と色鮮やかなべラを釣り上げた生徒もいたが、この日はほかの生徒たちもなかなかつれなかったようだ。
つりあげた魚がなんなのか私にはわからず・・・紹介できずすみません。
一番印象的だったのが、ゴンズイの稚魚の群れを網ひとかきでとらえた女生徒がいたこと。
このかわいらしいゴンズイたち、小さなバケツの中で同じ方向に一斉に群れをなしてぐるぐる回っている。



「ゴンズイは毒があるから、飼うの大変だなぁ・・・」と息子はぶつぶつ言っている。
「いいじゃん、こんなにかわいいから」と何も考えてない私。

2日目の夜は浦和大学こども学部鶴ヶ谷柊子先生によるウミシダに関する講義。
そして、10時ごろ真っ暗な海を前に夜光虫の観察。
橋本先生が網を左右に揺らすと小さくキラッ、キラッと光るものがあちこちに飛び出す。
これはプランクトンの一種なんだそうだ。
こんなにたくさんのプランクトンが存在する。
私にとって生物を勉強しているというよりも、突如アートな感覚が海に出現しているというか・・・

盛りだくさんのプログラムの夜更けはふけていく・・・


南伊豆にて磯と川の生物採集と観察~浦和実業生物部合宿参加~その1

2011-08-19 | 日本の教育一般
今週は2泊3日で南伊豆の浦和実業生物部の夏合宿に親子で参加させてもらい、またまた生物採集にいそしんだ。
浦和実業生物部は去年から夏合宿に小学生にも参加募集を始め、私たちは去年から参加している。
南伊豆の山、川、海と三つそろった日本の原風景ともいえる美しい自然に私はいっぺんで魅せられていた。
下の息子も去年の合宿における生物部顧問の先生やOBの熱心な指南で、川と磯の本格的な生物採集にめざめた。

南伊豆は、伊豆半島の最南端に位置し、南伊豆は都心から遠いせいか、まだ観光地化されてなくて、看板やお店も少ない。
手つかずの自然がそのまま残されている感じ。



合宿場所は、南伊豆町下加茂の学校の施設でもあるホテル「みなみの荘」という所で、伊豆急下田駅からバスで20分。
建物はそんなに新しくないが、ロケーションが抜群!
青野川の海水と淡水がぶつかる汽水ができる場所付近が目の前にあるため、多様な水棲動物及び藻類が見られる。



青野川の背後には美しい山がそびえたっている。
さまざまな鳥が生息していて、そのしんとした自然の調和は言葉では言い尽くせない。
なんというか、アメリカのニューイングランド地方の湖水風景を思い起こさせる。

去年の合宿では、息子は生物部顧問の橋本先生について、この青野川で生物を探しまくった。
果敢に網をすくいあげる橋本先生。
長年の経験からのビミョーな勘とその知識で網には魔法のようにさっと生物が入る。
今年の川採集は2回目に参加したが、(合宿は3泊4日)今回息子はうまくとれず・・・
カニも何回も見つけたが失敗。
水が満ちてきて危ないので岸に渡る間際、テナガエビを取ろうとしたが、見つからず、結局橋本先生が助けてくれた。
ふっと、足元を見て、「ああ、そこにいる!」といった瞬間、二つの網を使って片方で追い込みながら、ゲット。
あっという間に何匹も捕まえてしまう。
まさに名人や!

ちょっと、書くのをここで休憩します。

この投稿続く~



丹沢湖三保ダム訪問、川の水生生物観察

2011-08-12 | 日本生活雑感
今週は沖縄旅行の疲れが残りながらも、西丹沢への「家族で楽しむ自然教室」に下の息子と参加。
美しい丹沢の山々の緑を満喫しながら、透き通った川につかって、その冷たさを確認できた。
これは酒匂川水系保全協議会(小田原市環境保護課)主催で、小田原駅に集合し、バスで移動。
費用はタダなので、小田原市の懐の大きさに感謝!
小田原市の環境保護課では、アユの放流、酒匂川の魚の親子観察会なども企画し、素晴らしい自然を生かしたプログラムを保護者や子どもたちに用意してくれている。

小田原駅から約1時間で三保ダムに到着。
酒匂川上流につながる3つの川、河内川、玄倉川、世附川が合流するところに三保ダムがある。
猛暑の中、ダムの概要の説明されながら、炎天下を歩いた。
建物にもどり、ダムができた歴史などの説明をビデオを見ながら学ぶ。

ダムの役目に洪水調節のために放流があるのだと知る。
台風や大雨の予報によってあらかじめダムの水位を下げるために、放流をすることもあるので、川で遊ぶ場合は注意しなくてはいけない。

その後、日本写真家協会会員の方による写真教室。
流し撮り、シャッターチャンスの重要性などをわかりやすい説明で学び、写真の撮影技術をもっと学びたいと思った。

午後弁当を食べた後は、バスで丹沢湖ビジターセンターに移動。
上から見た川は、黄緑がかっていて、透明度の高さがわかる。
グループに分かれてビジターセンターの人たちに案内してもらい、川の水生生物を観察。
川にいたのは、オタマジャクシ。
この時期にオタマジャクシ??
説明ではこれはカジカガエルのオタマらしい。
大きな写真でカジカガエルを確認したら、グループの人が「アッ、カエル!」と小さな茶色のカエルを見つける。
川の中の石にじっとしている。
写真の白黒のまだら模様のカジカガエルとは違うみたいだ。
たぶんヤマカガエルと説明される。

川の横の沢に移動。
すぐにサワガニを数匹捕まえて観察。
息子も小さなサワガニの赤ちゃんを見つける。
こちらのサワガニは赤。
何種類かの虫と不思議な足長のクモを石から見つける。
すぐにサワガニを沢にもどす。
息子は来週参加する浦和実業の生物部の南伊豆合宿で青いサワガニを採集するんだとはりきっている。

別の場所に用意してある顕微鏡?で川の砂を拡大してみる。
きらきら光っているのは銅なんだそうだ。

メインの川を横断しながら、川遊び感覚を味わう。
きれいな水がいきおいよく流れている。
冷たくて気持ちがいい!
川の横は40℃に対し、川の水は15℃。
台風がきてから黒い藻が現れたとか。
息子はこの藻が生物にどういう影響を及ぼすのか質問したかったみたい。

すぐに時間がきてしまい、ビジターセンターへもどる。
あっという間に、バスにのって小田原駅へ予定通り4時半ぐらいに到着。
もっと川につかっていたかったなぁ・・・
キャンプをしている人たちはみんな川の中で泳いだり、シュノーケリングをしたりしていた。
また、家族で西丹沢の川で遊びたい。
川のこわさも知り、十分注意しながら、川遊びを楽しまなくてはと思う。
自宅から水の透明度の高い川や美しい丹沢の山々にアクセスできる便利な小田原に住んでいることに感謝。



沖縄にてシュノーケリングと美ら海水族館を楽しんだら、台風9号が直撃!

2011-08-09 | 日本生活雑感
酷暑の夏休みがもどってきました。
先週沖縄に家族旅行に行きましたが、後半もろに台風に出会ってしまい、飛行機に乗るのが大変でした。

前半はリゾート地恩納村のムーンビーチにて海水魚とたわむれていました。
当初青の洞窟でシュノーケリングをやる予定でしたが、台風の影響で中止となり、ムーンビーチ沖で本格的なシュノーケリングツアーに家族で参加。
インストラクターに必至でついていき、大量の色鮮やかな魚たちを追いかけ、体全身がまさにお魚と一心同体という感じでした。
小学校低学年くらいの子どもも数人参加しており、インストラクターがつきっきりで引っ張っているのが印象的でした。

沖からボートで10分くらいなので、数百メートル離れた沖でしょうか・・・
それでもいたる所に大きな固いサンゴが散在し、サンゴに触れると危険ということで、大きなサンゴとサンゴの間を必至で泳ぎながら、海底にイソギンチャクとクマノミの共生を見つけたときは感動ものでした。
海水魚に詳しい下の息子もトウアカクマノミとイボハタゴイソギンチャクが共生しているのを見つけたり、ミドリイシやトサカなどのサンゴの仲間も見つけ、野生の生物をまじかに見れて大満足。

息子たちの話によると、オオジャコガイという世界最大の二枚貝も見たようで、この貝は危険きわまりなく、足をつっこむとはさんで離さなくなり、溺れ死ぬんだそうです。
後でこの話を聞いて、ぞっとしました。
下の息子は有毒生物にも詳しくしょっちゅうその話もするのですが、そういう知識も海でもぐるのに、必要なんだと痛感しました。

最後にみんなで一斉に餌やりをしたら、一番多くいた黒と白の縞々の魚たちが一気に寄ってきて、ガブリ!
ちぎって落とさなくてはいけないのに、ずっと手に持っていたら、次々につつかれてその貪欲さを見せつけてくれました。

ムーンビーチにもどり、右端の岩場に近い浅い遊泳場所に海水魚たちのすみかを発見!
おなじみのブルーのルリスズメダイたちが多く住んでいた場所に、さまざまな魚たちがうずまいていたのです。
ゴーグルだけで、さまざまな魚たちの生態をじっくり見ることができ、私は子どもたちのことはほったらかしで、ずっとその場所をもぐり続けていました。

家族で見つけた生物は、ショウグンエビ、オトヒメエビ、ナマコ、ハコブグ、デバスズメダイ、マメスナギンチャクなどなど・・・(名前がわからない魚がたくさんで、息子に教えてもらってます)
とくにムラサメモンガラというさまざまな色彩の線が入ったユニークな姿態の魚には主人も私も心奪われた!(この魚の名前はわからなくて、美ら海水族館で名前を確認できた)

また早く海水魚に会いたい!!

翌日は待ちに待った憧れの美ら海水族館に移動し、3匹の世界一大きい魚であるジンベイザメに遭遇。
なんでもこの水族館は世界で初めてジンベイザメの飼育に成功したとのこと。
水槽の大きさもギネスにのるほど世界最大のようで、まさに日本が世界に誇る沖縄の美ら海水族館でした!

後半は那覇で台風9号に遭遇!
町の至る所木々の枝がなぎ倒され、暴風雨で歩けないほどでした。
土曜日に沖縄に台風が去った後もまだ暴風雨が吹き荒れる中、午前中果敢にも首里城に行ってまいりました。

結局、2日間空港の全便が欠航し、足止めをくらいましたが、土曜日の深夜11時に遅延した飛行機が無事飛び、夜中の2時半くらいに自宅に帰って来れました。

空港はキャンセル待ちの人々があふれかえっていましたが、混乱することもなく、みんな淡々と待っている様子で、またしても日本人の冷静な忍耐強さに驚きました。