Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

2008年度シカゴ日本人学校百人一首大会を観る!

2008-01-31 | シカゴ日本人学校全日校
今日は、またかなり冷え込む中、シカゴ日本人学校の大体育館にて、新年恒例の百人一首大会があった。小学5年生から中学2年生が参加した。

この日のために子供たちは、百人一首を覚え、学校でもかなり前からテストでチェックされ、家で練習する熱心な子供たちもいる。うちの長男は、とくに家で練習するわけでもなく、淡々としている。こんなんで大丈夫だろうか?5、6年生にやられるのではないかと心配するのは、親ばかり。

今回は、平安時代の仏像などの写真が貼られ、琴の音色も流れ、平安調の雰囲気がかもしだされている。(中学部の先生いろいろとありがとうございます。)

6、7人のグループに分かれ、輪になってちらし取りというスタイルで取る。1回戦の途中から観に行ったのだが、息子は調子が良さそうだ。淡々と取っている。5年生ぐらいの小さな男の子が、「はい!」と言いながら、小柄の体で手をのばしている姿が微笑ましい。体が大きくがっちりした中学2年生の男子が、やや小さくなりながら、真剣に取り組んでいる。みんなしっかり、正座をして、背筋がピンとのびている。シーンとした静けさがただよう。これこれ、全日校らしい生真面目さがでている。いいなあ、シカゴにいながらも、本当の日本らしいことにしっかり取り組めて。またまた1人で感動に浸っている母。

1回戦終了。息子に聞くと、なんと1位。各グループの同順位同士で、2回戦を行う。息子のグループは、凄腕の中2の女子がいた。早い!何回も素早く取る。この女子が、おそらくダントツであろう。他にもできる中2の女子がいたようで、息子は苦戦している模様。これで、予選落ちだな・・・とがっかりしていたら・・・

いよいよ順位を決める決勝戦。それまでは、ちらし取りだったけど、1対1の源平合戦。おおっ、なんと息子が決勝戦に残っている。キャー!母としてはうれしい!忙しい中、来た甲斐があったというもの。昨日の交流学習の次男の展開と対照的だわ。

息子は、小学5年生のみるからにやる気満々の男の子と対戦。なんとか、中学部の意地を見せて欲しい。しかし、この男の子がすごかった。パンとはたくように、手をスライドする技を見せながら、取りまくる。息子もくやしさが表情にただよう。1、2位決定戦は中2の男子と女子の対決。両方ともやり手のメンバーだ。勿論そのうちの1人は、2回戦で息子のグループでダントツだった女子だ。

結局、息子は、5年生の男の子にやられ、残念ながら6位。優勝は、その中2の女子。でも、みんな真剣に取り組む姿が、本当に素晴らしいし、かっこいい!去年の百人一首大会も中2の女子がダントツで優勝した姿が私の目には焼きついている。どうして、日本人学校の子供たちは、こんなに何にでも一生懸命できるのだろうか。

最後は、クラス対抗。これは、うれしいことに、息子のクラス、中1が優勝。学級委員でかつ文化委員でこのイベントをささえたコウキ君とリサちゃんの2人がしっかり賞状を受け取った。ご苦労様。最後、息子の担任の先生に「中一、よかったですね。」と声をかけたら、嬉しそうだった。さて、来年はいかに!

追伸

息子が持って帰ってきた「百人一首大会要項」を見ると、細かくスケジュール、ルール、進行表がある。その中に、司会をする生徒が言う台詞に「選手宣誓 宣誓、ほくたちは、江戸時代から親しまれてきた百人一首を楽しむことにより、日本の伝統遊技の素晴らしさを知り、大切にしていくと共に、小学部・中学部の交流を深め、清々堂々と勝負したいと思います。」と書かれている。私は遅れて行ったので、この部分を逃がしてしまったのだが、やはり、またまたさすが全日校、完璧な行事をしようという心意気を感じて、うれしくなってしまった。

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4 コメント

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Hiraさんへ (kuni)
2008-02-22 00:26:58
前の投稿を読んでくださって、ありがとうございます。本当に素晴らしい学校です。サポートしてくださっている双葉会の方々がいつも学校のことを考えて、時間をさいて尽くしてくださっています。
先生方が、生徒たちを本当に愛してくださっていて、全力でクラスを運営してくださっています。それに対して、子供たちがいつも授業やいろんなイベントに対して前向きに一生懸命に取り組む姿が、素晴らしいです。お互いに刺激し合いながら、みんな仲良しです。
残念ながら、スクールバスの関係で、部活動は、授業の中でしかないようですが、その代わり、中学部全体で作り上げていく、ソーランの踊りが圧巻で、先輩が後輩に伝えていくという感じです。地元のジャパンフェスティバルや現地校との交流学習で披露して、年々評価を得ているようです。詳しくは、US新聞の私の記事をみてみてください。http://www.usshimbun.com/childcare/futaba-soran.html
今後も日本人学校のことを紹介していきますので、またブログやUS新聞を訪問してみてください。
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風吹く街の奇跡の学校 (Hira)
2008-02-21 14:03:16
部活動などもすばらしいんでしょうね?私の知っている日本の学校ではこんなことありえませんよ。ネットで調べたのですが、シカゴに拠点を置く日本企業が寄付してできた学校だとか。成り立ちもすごいですね。アメリカでは現地校に子供を通わせているのですが、物足りなさを感じています。楽しいだけでは感動はないです。こんなすばらしい学校がアメリカにあるなんて、風吹く街の奇跡の学校ですね。
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shokoさん (Kuni)
2008-02-01 07:23:07
お母さんが教えてくれたなんて、いいなあ。私は、高校の時、勉強したけど、どうしても興味が湧かなくて、(古文、漢文も)いまだに良さがわからないまま。一部の句は、いいと思うんだけど。だから、日本人学校で、こんなに早くから真剣に取り組めるのは、すごいと思う。勿論、上の句だけで、みんな取っているよ。上位入賞の子供たちは、すべて完璧に覚えているんだろうね。たしか、去年の優勝者の中2の女子も5年生の時に覚えたと言ってました。とにかく、日本人学校の子供たちの真摯な取り組みが素晴らしいです。日本の学校では、ここまで真剣にはならないと校長先生もおっしゃられていました。シカゴ日本人学校全日校は、本当に素晴らしい学校、(世界一)先生、子供たちなのです。
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すばらしい! (shoko)
2008-02-01 04:13:49
素敵なイベントですね。私も百人一首が大好きで、母に教えてもらいながら子供の頃一生懸命覚えました。
子供たちは上の句だけで(続きを読まれないうちに)下の句を取るの?だとすると素晴らしい!こういうイベント運営のカンペキさも日本人ならではでしょ?日本に帰ると感動すら覚えるよね。
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