草もち姫 徒然なるままに

日暮し、PCにむかひて心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

浅草寺で大吉そして七之助さんの涙の熱演

2006年01月06日 | 歌舞伎
 楽しみにしていた浅草公会堂での新春浅草歌舞伎に末っ子と出かけました。初詣などしていなかったので、公会堂に行く前にちょっと浅草寺に寄ってみました。そこで引いたおみくじがなんと『大吉』でした。生まれて初めてかも

 若手の中村勘太郎・七之助・獅童・亀鶴・市川亀治郎・男女蔵を中心とした舞台です。通常の歌舞伎座よりも若い方を対象にしているので値段も安め。当日券なら学割もあります。お正月ということでちょっとはりこんで1等席をゲットしました。しかも前から2列目の花道の真横。花道7-3の真横でこれはなかなかいい経験でした。
 お年玉の新年のご挨拶は勘太郎兄さんで、歌舞伎初心者にもわかりやすい解説と『携帯電話はマナーモードにするか、きってくださいね』がよかったです。
 獅童さんの「鳴神」もよかったけど、圧巻は仮名手本忠臣蔵の七之助さんの早野勘平でした。まぁこれは赤穂浪士のお話のサイドストーリーで、この早野勘平というのは頭首の一大事には彼女といちゃいちゃしていて居損ねて、そのあだ討ちには入れてもらおうと金策するも妻は身売りにだされ、そのお金を持ちかえる途中の義理の父親を鉄砲で撃ち殺したと勘違いして、(本当は盗賊に襲われて、その盗賊を撃ち殺していたというもので、義父のあだ討ちをしていたことが判明)死ぬ間際に潔白が証明されて殿様のあだ討ち参加の血判状だけを残して死んでしまうという本当に運のない男のお話なんですけど。七之助さん昼の部は勘平に扮して夜の部は勘太郎さんが勘平をするというもの本当は七之助さんの『おかる』を娘に見せたかったナとは思っていたのですが、いやいや昼でよかった。七之助さん勘平になりきって涙と汗と鼻水で大熱演。私はまた別の日に夜の部来ますしね。
 先日DVDでお父さんの勘三郎さんの勘平・玉三郎さんのおかるを見たばかりだけど、負けていないよ。貧しい若侍という設定からすればむしろビジュアル的にはよかったな。
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