毎朝のにょろの散歩道、今年に入って結構お気に入りの道が出来て、ほとんど朝晩通っていた。
線路から住宅街に向かう、梅林、栗林、畑の間の道。
一昨日の朝歩いていたら、猫の鳴き声?小さな声だけどにょろも反応したので立ち止まってぐるっと見回してみた。
「ねこちゃ~ん」と呼んでみた。
笹の間から元気よく出てくるのかと思ったら、
私の握り拳よりちょっと大きな白と灰色の子猫がこっちを見ていた。
あらぁ、、ねこちゃん、、近づこうと思ったけど右目が赤くなっていてビビってしまった。
「みゃーん、みゅーん」と小さな可愛らしい声で2度啼いた。
連れて帰らなくちゃ、、と2秒くらい思ったけど、すぐに、、止めてしまった。
猫好きの先輩や、お友達が目に浮かんだ。「あの人たちなら迷わず連れて帰るよな」不思議にそんな感情ばかり浮かぶ。
でも、、結局そのまま帰ってしまった。寝られずに夜や明け方に思わず玄関を開けて、、閉めた。
この事は絶対に他言しない、、と思ったけど、つい娘に話してしまった。
「幼稚園児のいるお隣さんとか、すぐそばに最近建ったお城みたいなお家の人が気づいて拾ってくれないかなぁ」と二人でむなしい希望を語った。
「もう絶対にあの道は通らない。ねこちゃんごめんなさい。」
意気地無しの自分に腹が立って仕方がない。他言しなければ自然に消えていったかもしれない嫌な記憶。
文字に残してどうするの?と思いつつ、めそめそしながらこれを書いている。