ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

富岡

2010-03-15 13:41:13 | Weblog
群馬県の富岡製糸工場跡に行きました。

「工場」「跡」というのが、私にとってのツボです。

工場写真を撮る方々、工場フェチ?、廃墟マニア、等々、気になるところなのです。
機械とか、配管とか、どういうわけか惹かれます。
それが朽ちていると尚更です。

そんなわけで、富岡製糸工場跡をのんびりと訪ねました。

世界遺産登録を目指して町をあげて頑張っていますね。
日本の製糸業の歴史的な意義や、女工哀史については学校で習った記憶がありますし
そういう意味では意義もあるのかなあと思います。

うららかな春の陽気でした。
工場の敷地の中、建物や、機械の風景も印象的でしたが
富岡の町の昭和を色濃く残した風景もとても印象的でした。
時間から取り残されたようなものたちが、ここかしこに残っています。

一番目に入るのが、看板ですね。
昔の面影を保ったまま役割すら忘れられたような風情。
なんとも愛おしくなります。

旧いものには時間が刻み込まれている。
その時間の圧縮を見るというのも、今の私たちには必要ではないかとも思ってしまいます。
新しいものの下には必ず旧きものがあるものだということを、忘れないように。

旧いものが必ずしも不要なものではないということも。

世の中に不要な物などあるのだろうか…

核兵器さえも、考え方によっては「抑止的」に必要だとさえ唱える人もいるものです。
私自身は、核抑止論者ではありませんが…

なんでも切り捨てる方が怖いこともあります。