ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

活字の美しさ 「本の知と美の領域   白井敬尚の仕事」

2011-03-21 17:44:50 | 職人芸
白井敬尚さんと出会ったのは、京都造形芸大 通信部 情報デザインコースの授業だった。

それまで、タイポグラフィとは無縁だった私は「、MINIMIMON 」という文字のの文字組み、
という初歩の練習課題を
とても新鮮に、そして素晴らしい世界の入り口に感じてとても感激した。

もともと印刷活字がなんとなく好きだったせいもある。
そもそも「印刷」というものが好きだった。

その後、白井敬尚氏が、タイポグラフィに造詣の深い著名なグラフィックデザイナーであることを
知った。

白井氏は雑誌「アイデア」のエディトリアルデザインを担当するに当たって、「フォーマットをつくるかどうか?」を編集長に聞いたそうだ、しかし、毎号新たなものを作るという白井氏の方針で、毎号
違う誌面デザイン、組版に取り組んでいる。
そのお仕事の、裏話を聞いたことがある、毎号毎号徹夜の連続過酷なデザイン作業。
その渾身の仕事ぶりは誌面を一見すれば、よくわかる。

タイポグラフィの歴史や根源にのっとった、正統派デザイン。
端正で静かで、読み易さを突き詰め、美しい

小さな展覧会ですが、活字の美しさ、文字組、組版というデザインの美しさ

本というプロダクトの美しさ、改めて本はなくならないと思った。