ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

わかり合えないことを乗り越えること(世界報道写真展2013)

2013-07-14 10:27:51 | 生活改善プロジェクト

しばらく、放ったらかしにしておいたこちらのブログ

ブログやらSNSやら、twitterやら発信ツールが多すぎて、それぞれをどう「棲み分け」すればいいのかな。

とりあえず、ここは一応「匿名」なので、いいたいことを吐露する場にすることにしました。

匿名とはいえ、簡単に辿れちゃうので「完全匿名」にはなり得ないことは承知の上。web上での発言は、調べれば大抵出所は割れるので、完全匿名なんて存在しないのだと思います。

「方丈記」にしよう。ブログ名、後ほど変えます。

 

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東京都写真美術館で開催中の「世界報道写真展2013」を観ました。https://syabi.com/contents/exhibition/index-1862.html

毎年チャンスがある限り観るようにしています。こういう報道写真は、普通に生活していると目に出来ないからです。規制にひっかかるものが多いのでしょう。でも、こういうことも事実としてあること、そしてそれを単に芸術作品としてみてしまう自分がいること、いろいろなことを感じます。

今回は友人に付き合ってもらいました。

友人の感想

・西側(反イスラムのバイアスを感じる)

・展示の仕方のルール?が意味不明でよくわからない

・なぜいいのか、何がいいたいのか、さっぱりわからない作品が何点もある

 

若干機嫌を損ねてしまいました(笑)

私はどの作品が気になったのかと聞かれて

「女性が虐げられている作品が気になった」「イスラムの女性の?」

「それよりも、貧困から来る女性の置かれた状況の写真が気になった」「オランダでは売春は貧困層の仕事ではないよね?」

むーん。私はそこで黙ってしまったのです。

女性が虐げられているテーマの作品は何点かありました。イスラムの女性の差別を物語るもの、移民としてアフリカからヨーロッパへ渡り草むらで売春生活で生活する女性たちの写真、夫に劇薬を浴びせられ顔が崩れたまま生きている母娘の写真、売春が合法であるオランダで一人娘を育てているシングルマザーの写真

特に売春に付いては男性とは意見が食い違いますね、仕方ないかもしれません、男性は「買う」方です。私も、ここでこれ以上私がなぜこの人たちが貧困故にこういう生活をするのか、心の中ではどう感じているのか、を主張したところで、実際そういう女性を買う側の彼が、私の主張を納得はしないだろうと思い口をつぐみました。

経済的に普通かそれ以上、そして教育や環境が整っていれば、体を売って生計を立てる生き方はハイリスクなので自ら進んでは選ばないはずです。そして夫からの暴力も多くは男女ともに生育歴も含め貧困に原因があることが多い、ハイソサイアティの男性でDVの人もいますが。

男性に抗えないことは、多くの場合、経済的な貧しさが女性の側の事情でしょう。

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そんなことを話せなかったのです。わかり合えないことを確認するだけの結果を見るのが怖かったからです。

最近、おなじような経験をよくします。ああ、これ以上言っても、わかってもらえないから黙ってしまおう。

男女どちらのの友人でもあります。所詮人のことなんかわからないものだから、と思って生きて行けば、ある程度楽なのかもしれないけれど、そうやって厚い仮面の下に自分を隠して生きて行くことは、自分の人生においてだけではなく、社会を形成するという意味でも、果たして意味ある行為なんだろうか?

もっと、わかり合えないけれども自説を述べ合う方がいいのではないか。しかし自分にその勇気も、戦う気力も、そんな好戦的な生き方を生け入れる社会的土壌もないです。

どちらがいいのか、まだわかりません。

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「世界報道写真展2013」 東京都写真美術館 8/4まで 

私も「西側バイアス」を感じました。そして、展示方法にも主催者の意図的な偏向のようなものを少し感じました。作者の意図を曲げていないか?と感じる展示が何点かあったように思います。

ですが、「(日本以外の世界の)西側から見た世界」を知るには、いいチャンスだと思います。

日本にいると、本当に世界は平和なんじゃないか、と錯覚しさえ起こしかねません・・・

 

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