ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

弘法筆を選ばず…空海と密教美術展

2011-09-03 10:18:23 | art
台風接近で、不安定なお天気。
この展覧会もとても混んでいるとの情報を得て、こういうお天気を狙っていかないと!と
行ってきました。
会場は入場制限はしていませんでしたが、やや混み状態。
ゆっくり見られる、というわけでもなく、人気の展示品は人の頭越しに覗き見る感じです。

前半は、空海の自筆の書が並びます。
伝空海だけではなく、空海筆、もあり、見応えがあります。


空海筆の書を見ていたら不思議な感覚へ陥りました。
~8世紀頃に生きていた人がいて、現代人と同じ言葉を話したり書いたり
この漢字の文章は8世紀に書かれているのに、21世紀の私が読むことが出来る。
漢字だから書かれている意味も少しわかる。

1200年の時空を越えて、偉業を成した人と今私が共有しているものがある、
という不思議な感覚を覚えました。
そこに記されている

書が美しかったから、だと思います。

空海が唐から持ち帰った仏具や経典
その目録など

高野山や東寺所蔵の、密教資料
そう、両界曼荼羅図(血曼荼羅)がありました。
迫力がありましたが、当時のもっと鮮やかな色彩で観る迫力はいかばかりだろう?
とかなり経年変化が激しい(当然)実物を見て思いました。

それにしても℃の資料も表具や修復の見事なこと。
特に修復はどれも緻密で美しく修復されていることに感動しました。

そのあと、空海滅後の密教資料

そのあとにいよいよ仏曼荼羅
東寺の立体曼陀羅の仏が配置されて、その間を縫って歩ける(360度見られる)
まるでテーマパークです。

私は持国天立像に魅せられました。
恐ろしいという感情は全く受けません、ただ美しいと思いました。
とても静かな静的な印象を受けました。

このテーマパーク展示?回遊式?はとても楽しい展示でした。
展示最後のフィナーレというところも、憎い感じです。

密教と美術の密接な関係を実感できました。

私は漢字(書)の美しさ、意外と自由奔放さが心に残りました。





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