ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

紙布と上布

2009-09-02 21:32:23 | 工芸
仕事関係です。

布を織る技術は、日本が世界一ではないかとひそかに思っています。

麻も和紙も、ビックリするくらい繊細な織物にしてしまう。
麻=リトアニアリネン と思っている方、日本の麻織物を見てください。
リネンとラミーとヘンプは違う織物です。麻はリネンだけではないのです。

和紙が布になる…丈夫なの?濡れても大丈夫?…全然大丈夫なのです。和紙の繊維は長く強くその繊維が和紙になるともっと強くなります。


紙布作家 木村素子さん の個展が開かれます。
9月9日から12日 12:00~19:00
神田小川町 ギャラリー TEORIYAにて

帯にした紙布作品が多く出品される様子です。
帯は、工房に伺った時たくさん拝見しました。
どれも砧打ちされていて、絹のような滑らかさと光沢です。

木村さんは、古紙(昔の反故紙)から糸を紡ぎ、個人で紙布を織っておられる、貴重な方。
古紙の墨跡が糸の模様となった紙布は、ため息の出る美しさです。
和紙を裂いて、糸に績んで、布に織る、気の遠くなるような、忍耐強い作業です。
だからこんなにしなやかで温かい布が生まれるのか。

木村さんは紙布のみならず、麻や綿、インドやジャワなどいろいろな古布のコレクションも膨大にお持ちです。工房はまるで博物館みたい。

貴重なお写真が染色のお仲間かしら?のブログにありました。

http://someiroiro.exblog.jp/5430841/



上州岩島麻、阿波の藍、近江上布の展覧会
9月20日から27日 11:00~18:00
渋谷 三木武夫記念館 にて

麻挽き体験
苧績み実演
藍染体験
機織り実演体験

もあり、興味津津。

三木武夫のお屋敷?も興味津津。記念館があったのですね~さすが。

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