京都みどわいふ

京都府助産師会オフィシャルblog

【12/14】産前産後フォローアップ講座開講

2024年12月14日 | 産前産後支援者養成講座

冷たい小雨が降る朝。京都の西や北部では小雪が舞う冬らしい土曜日。

京都アスニー3階の第2研修室に集まっていただいた支援員資格所有者の皆さんと、楽しいアイスブレイクで場が和んだあと、レベルアップの研修が始まりました!

四天王寺大学看護学部の上野昌江教授による「ケア計画を立ててみよう!」では、新しく設置された子ども家庭センターの役割と仕組みについて教えていただきました。

心理的虐待に家庭内のDVの目撃も含まれたことで一気に増えた虐待件数ですが、やはり死亡例は0歳が半数で、地域の母子保健に関わる者として気が引き締まる統計の解説がありました。

妊娠届も出さず、病院にも行かず、トイレや海岸などで産み落とされる事案がなくならないことが引き続き我が国の課題です。様々な施策の中で、地域資源としての支援者活動への期待が高まっています。必要な支援を必要な人に届けるため、皆さんと頑張ってゆきたいと思いを新たにしました。

ケア計画(サポートプラン)が十分に機能するには、個々の利用者の状況をよく知る必要があります。リスクアセスメントとは視点が違う、支援のためのアセスメント(お母さん自身の発達特性や生活状況から、状態に合わせた関わり)について学びました。親に共感することでまずは関係性を作ること、長所に焦点を当てる解決思考アプローチが出来る支援者を目指します!

架空の事例を使ったケア計画の策定では、チームごとに様々な状況を想定しながら、ママのニーズについて考えを深める時間となりました。宿題としての個人作業を経て、次回1月15日には支援計画を発表できる予定です!

午後は対人コミュニケーションの講座です。ビジネスの接遇やコミュニケーションのコンサルタントをされている井上舞先生の貴重なご講義に全員くぎ付けになりました!

20代の頃は京都市教育委員会の小学校教師として活躍されていたお話、学級崩壊で荒れまくる子どもの家庭に訪問して保護者と心を通わせ、解決に導いてこられたエピソードには心を打たれました。心が安定すれば学校が楽しくなるし成績も上がる、子どもの生涯を成功に導く接し方をすべての教諭の皆様にも学んでいただきたいと思いました。

先生のお話で「コミュニケーションはテクニックである、センスに任せたら大やけどする!」という言葉は、心優しく受容的で誠心誠意の援助を目指す支援員にとっては目から鱗が落ちる考え方であったと思います。内外一致はもちろん基本ですが、相手がどう受け止めるかが相手への影響力となることを教えて頂きました。

それは、出会う対象者との第一印象をいかに制するかに左右されること。座る姿勢や聞く態度についても実習があり、メラビアンの法則でいう視覚情報に気合を入れて頂きました!女性であることの強みを活かして、髪型や身だしなみ、所作を磨いて信頼される支援者になってゆきましょう~(≧∀≦)ノ

あっという間の一日目、学んだことをすぐにお仕事に対人関係に活かしてゆけそうで、受講された皆さんはラッキーでした!
来月の二日目も、体調に気をつけて元気にご参加いただけますよう願っております。

(文責:中川淑子)


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R5産前産後支援員養成講座南部会場2日目実施しました!

2023年11月09日 | 産前産後支援者養成講座

11月5日秋の週末、南部会場京都アスニーで、第二回産前産後支援員養成講座が開催されました。午前中は「妊娠・出産・産褥期の生理的な心と体の変化を知る」
~女性の一生に寄り添う助産師の視点から~講師は当会副会長、中村由美子助産師です
妊娠出産に伴う変化をしっかり学ぶことにより産前産後の女性にしっかり寄り添っていきたい。36名の受講生はメモを取りながら真剣に聞いておられました。出産の動画では目頭を押さえる姿もみられました。
新生児の生理的変化と、抱っこについても解説いただきました。
北部会場の受講者に録画視聴していただくための、撮影もしています。

午後の前半は、「赤ちゃんの健康はおなかの中から」
~胎児期から始まる、妊産褥婦、および家族の食欲の大切さ~
京都府栄養士会からご講義いただきました。ちょっとした工夫で栄養価がアップする、減塩につながる調理のコツ、等も教えていただきました。
野菜は1日350g取りたい。これで何グラム?実際測ってみると、よりイメージがわきますね。

午後の後半は 当会会員(一社)つきのわコミュニケーション中川淑子助産師による、
「支援者としてのコミュニケーションスキルを学ぶ」~女性とその家族をエンパワーメントするために~、私の特徴って?自我も成長させることができる。
心の壁がなくなる聞き方ってどんな感じ?じぶんの子供にはついこんな聞き方をしてしまうね。近くの座席の方と実際の言葉のやり取りを体験しながら、自分とも、相手とも向き合う時間となりました。

学びなおしをしたい、と再受講されている方、この講座受講を、今後どのように生かしていけるか、思いを巡らせておられる方。今日も一日お疲れ様でした。3日目、4日目も講座は続きます。どうぞお体に気を付けて、次回もご参加お待ちしています。
                                (文責 藤原)




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産前・産後”家事育児支援”スタートアップ研修

2022年12月20日 | 産前産後支援者養成講座

12月19日、福知山にて開催されましたので、
ご報告いたします。

産前・産後訪問支援員とは、妊娠中や出産後に、「体調がすぐれないが、近くに協力者がいない」「気分が落ち込んでいる」「初めて子育てするので不安」・・・というご家庭に訪問し、家事・育児支援や不安や悩みの傾聴・相談支援(寄り添い)により、安心して育児に臨めるようにサポートする支援員です。

 

今回は、すでに訪問支援や育児支援サービスを実施または実施予定の事業所や団体、市町村向けのスタートアップをサポートすることを目的に行われました。

 

開会はzoomにて。

京都府健康福祉部こども・青少年総合対策室 足立敏和参事 からご挨拶いただきました。

講座の1番目は、

「産前・産後訪問支援員について」

京都府健康福祉部子ども・青少年総合対策室 母子保健係 桑本美智代様より

京都府の母子保健行政の現状、産前・産後訪問支援員養成講座の経緯等について、

スライドを用いて詳しくお話しいただきました。

  

続いて、

「産前・産後訪問支援事業の取り組み報告、訪問支援員の活動の実際」について、3つの実施団体・行政の担当者から、事業の詳細について、紹介がありました。(以下①~③)

①まいづるファミリーサポートセンター、アドバイザーの上野和美様からは

ファミリーサポートセンターの「訪問支援サービス」を具体的にご紹介いただきました。産前・産後支援事業の流れについても詳しく説明していただき、受講生の皆様も真剣に聞き入っておられました。

②南丹市の取り組みについては、南丹市役所子育て支援課の谷口課長様から、子育て支援事業の経緯と現状について、お話がありました。マタニティ訪問から、ケアプランの作成、訪問支援サービスのコーディネートの流れについて、とても分かりやすい説明でした。

③南丹市のサービス提供を担う「NPO法人グローアップ」副代表 高橋寿子様から、実際のケア内容について、事例を出しながらの説明をしていただけました。事業の効果や、課題とこれからの内容についても、興味深く参考になる内容でした。

休憩の後は

「現在の子育て世代の背景と妊娠・出産・産褥期の心とからだについて」というテーマで、舞鶴市のみき助産院 新宮美紀院長の講義でした。

助産院での産後ケアを利用される方の具体的な事例をもとに、わかりやすくお話ししてくださいました。

 

講義の後は、参加型の演習の時間です。

共感コミュニケーションの助産師によるロールプレイングを見学し、かかわり方、コミュニケーションに関する振り返りをしました。

そして沐浴の実習や、

抱っこひも・おんぶ紐の正しい使い方などを実践しながら、

参加者同士、また助産師スタッフとの交流・質問なども飛び出しました。あっという間に終了の時間が来てしまいました。

参加された皆様お疲れさまでした。

以下、アンケートの一部を抜粋しました。

産前・産後訪問支援員の実際の様子や課題と感じられていることを知ることができたので、とても良かった。

舞鶴や南丹での事業内容もわかり、産前産後支援事業に取り組みたいと思っているので参考になりました。

実習しながら交流ができて、色んな情報が入手できました。

 

今後もより対象者に寄り添う支援ができるよう、より発展的なケアサポートが広がるよう、一緒に学んでいきましょう。    

                                       丹後支部 東野直美

公式サイトはこちらhttps://kyoto-mw.jp/


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産前・産後訪問支援員養成 オンライン講座を終了して

2021年11月22日 | 産前産後支援者養成講座

 

11月21日 産前・産後訪問支援員養成 オンライン講座が終了いたしました。

 支援活動の実践のシュミレーションができる。コミュニケーションスキルを使う。対象者が主役の支援を理解することを目的に行われました。

 沐浴指導の実践場面を視聴の後、共感コミュニケーションの助産師によるロールプレイング見学、そして対象者の良いところを見つけるワークを実践した後、11のグループに参加者46名が分かれて、母親役支援者オブザーバー役をするロールプレイングへと進んでいきました。

 最後のグループワークでは、実践及びその実践を見ることを通して、回を重ねることで傾聴、共感のスキルをレベルアップさせていけたよう思います。しかし、オンラインでの画面での限界もあったように思います。カメラを通じて行うため、コミュニケーションの原則の視線を合わせることが難しかったり、ボディランゲージなど非コミュニケーションができにくかったのではないでしょうか。現在コロナ禍の状況ではオンラインによる相談支援という形も増加するかもしれません。オンラインならではのコミュニケーションスキルを学ぶ必要も感じることができた1日でした。

 多くのレポートを事前に提出し、参加された皆様お疲れさまでした。今後もより対象者に寄り添う支援ができるよう一緒に学んでいきましょう。    

                                           丹後支部 金久一美

公式サイトはこちら→https://kyoto-mw.jp/


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