京都みどわいふ

京都府助産師会オフィシャルblog

  2月お茶教室開催

2020年03月01日 | 助産師会個人事業

 2月27日お茶教室を開催しました。

2月28日は千利休の祥月命日です。 

利休の事を少し伝えますね。

約430年前に色んなことがあり、豊臣秀吉の怒りに触れ、聚楽屋敷にて切腹し、70歳の生涯を閉じました。

25日に辞世の句 「人生七十 力囲希とつ  吾この寶剣 祖佛共殺   今此時ぞ天に抛」 利休は自分の思いのを、弁解すること

もなく師を受け入れた。利休の死を人々や天が嘆いたのか? 雷が鳴り響き、大荒れの天気となった。利休の怒りが現れています。

お墓は大徳寺 聚光院に千利休の墓と三千家 (表千家・裏千家・武者小路千家) のお墓があります。

28日は聚光院にて法要があります。その後、閑隠席(重文)にてお茶をいただきます。

閑隠席は三畳間です。表千家7代 如心斎宗匠が利休150年忌に寄付した茶室です。

 

お茶は渡来した僧侶が中国より持ち帰った。 時を経て千利休は 文化や芸能を取り入れて 「わび茶」 を大成させました。 

自ら多くの道具を作り、また専門家に依頼して多くの道具をつくらせた。 利休が使用した道具が今も残っています。 

道具は中国、朝鮮、南方よりの物はとても貴重なものでした。それを日本で写しを作った。

利休は総てにおいて美的感覚に優れた方でした。 

 

大徳寺 大慈院の会記 (半床庵)

  

お稽古で利休に供茶をしお供えしました

                   

  寿福  今年の干支 ネズミ 小づち    猶有斎宗匠    

銘 「 鶯の初便り 」 遊月製  春を感じる銘とともにとても美味しかった。 花は わびすけ Yさんご持参で活けて下さった。

           

           

                

さきちゃんもしっかりとママのお点前をみていました。 とてもお利口さんでしたね。   

       

 お稽古は薄茶・濃茶のお点前をしました。 

 久しぶりに参加して下さった方、よく覚えてられていました。

 お菓子を頂き後の抹茶は香りよくて円やかで、こころ癒されます。 

 さきちゃんの参加でみんなが楽しくできました。  

 3月はお休みです。

     お茶教室担当   伊藤正子                      


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お茶教室 12月開催

2019年12月25日 | 助産師会個人事業

 今年も残り少ない日々です。

 色んなことがあった一年でした。  皆さまは如何でしか?

 今年最後のお茶の便りをいたします。

  表千家北山会館の道具組です

                   

   色紙  清水寺貫主 森清範師 筆

       「安如泰山」 (あんじょたいざん) 中国 山東省にある名山 「泰山」 その泰山のように微動だにいない、安定した様子をいう。

       物事が安定して揺るぎないさま。                          

                                                                            

   主菓子  銘= 藪柑子(やぶこいじ)  葉っぱと小さな実の真紅がいいですね。 とても美味しい~~  遊月製

                      

  今年最後の稽古は薄茶・濃茶をしました。

  薄茶は 「絞り茶巾」 をしました。 冬は寒中、夏は極暑にします。

  寒中では筒茶碗で、茶巾は半絞りにして、茶巾に端が左になるように横に置きます。

  薄茶の点前ですが、茶碗にお湯を入れ、茶筅とうしを始めて、最初に軽く茶筅を茶碗に落としそのままに置いて、お茶碗を温めます。

  お釜の蓋の上の茶巾をとり、茶巾の端を両手にとって、一度茶巾をのばし、次に四つ折りにして、建水の上で絞り直して、そしていつものように茶巾を

  たたんで、茶碗の中に置きます。茶碗をとり上げて、茶碗の中を拭き、次は回りを拭きます。 

  筒茶碗の持ち方は右手が少し茶碗の淵にかか程度です。

  お点前は、手の使い方、少しでも手先まで気をつけるとより綺麗な点前になります。

            

      

 拝見後に返却する。 正客は亭主にお尋ねする。  平棗 根来塗 お成りは? 作者? 銘は? 茶杓も同じく

                    茶入、茶杓、仕服をお尋ねする。 ご挨拶は正客だけ、お辞儀は、いつするか、誰がするのか?? 考えてすることが大切です。

               

    濃茶点前  中仕舞いをして、お茶碗にお湯を入れ茶筅とうし、お茶碗を温めて湯を捨てる。茶碗を拭き、お茶を入れてお茶を点てる。

             お湯を二回にわけて入れます。 一度目に少し多めにして、よく練ります。 二度目は不足分の湯を入れて練ります。

     

    皆さまお点前 よく覚えていられます。 お茶の点前だけてなく、所作は日常生活に生かしていけます。 

    今年一年ありがとうございました。 

    皆さま、よいお年をお迎えください。  来年の御題は 「 望 」 です。 

 

       お茶教室担当  文責 伊藤正子

    


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 お茶教室 10月開催

2019年11月03日 | 助産師会個人事業

 秋が深まりつつあり、過ごしやすくなりました。

 秋は献茶式や月釜が多くあります。 

 宇治市興聖寺に於いて毎年10月第一日曜日 「宇治茶祭」 が行われます。 栄西禅師が中国から茶種を持ち帰り、高尾、その種を宇治にまきました。

 将軍家や大名に愛された宇治茶です。  興聖寺では法要と献茶が厳粛に行われました。 

 「口切」 の儀式 5月の新茶を茶壺にい入れて、成熟させます。 この時、茶壺の封をきる。 その茶を石臼で挽いて抹茶にします。それでお茶を点てる。

 今年は表千家 三木町宗匠が献茶をご奉仕されました。 

 宇治橋から水を汲み上げ、興聖寺に届け、その水を注ぎます。 そのお湯でお茶を点ててお供えします。

      宇治川の水を注ぐ                 茶壺の口切 茶を出す                  茶葉を臼で挽いて抹茶

      

   今でも柳桜園では店内の臼場で挽いている。

 

 茶道は長い歴史があります。 日本文化も考えながら楽しみたいですね。 お道具の片づけも大事です。

 塗物(漆など使用)は軽く拭き、乾いた布で拭く。  柔らかもの楽茶碗や萩焼きなど土物は、水を含むのお茶碗を5日以上は乾燥させる。

 

 茶道はお点前も 「型」 も大切ですが・・・ 「心」 はもっと大切です。

 千家三代 元伯宗旦の言葉 「茶の湯とは、耳に伝え、目に伝え、心に伝え、一筆もなし」  目で見て、耳で聴いて、そして心で感じとるものである。

 五感が大切と言っています。  徐々に自分の心に感じるでしょう。

 お茶の稽古は月一回ですが、みなさんご自分のものにされています。

 今回は教室に参加して下さっていた戸高さま。ご出産後、母子で参加です。  田村さま見学参加でした。

 8ヶ月のお子様もじっとみていました。  誰でも参加できる 「ほっとできる」 場を提供したいです。

 

  お稽古

   瓢(ひさご) 表千家13代 即中斎宗匠の筆                       花入れ 唐津焼 花 石路(つわぶき)

   「ひょうたん」 は幸運を運んでくる。縁起のよいものです。             Yさん持参でいつも~活けて下さっています。

        

   亥の子餅 は炉開き時にいただきます。  猪は多産であり、また無病息災を願い、古くから食されています。

  とても美味しかった。  濃茶は 「楽寿の昔」 表千家15代猶有斎宗匠お好み 柳桜園詰。 とても香りよくまったりで美味しい。 

           

  お点前は中置き 前回と同じです。 

  

       

 

            

   お点前は常に心静かに自分と向き合い、静寂な気持ちで、一つ、一つ行うことが大事。  茶道と禅は共通しています。

   日々の生活に生かしていきましょう。 楽しく~~

   立冬の前後で 炉になります。 次回は11月25日です。 

 

         お茶教室担当     文責 伊藤正子

 


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お茶教室 8月開催

2019年08月30日 | 助産師会個人事業

  8月29日お茶教室、開催しました。 

 前日は大雨警報がでましたが、当日は曇り空で雨は降らずに良かったです。

 8月はお盆詣りなどあります。 ほおずきや蓮の花をよく見かけます。 今の時期、蓮はお寺の池や鉢植え、いろんなところで見られます。

 蓮の花は大きくて茶席の花には難しいが、しかし追善の茶会や茶事にはよい。 枯れて葉のない実のみを炉の季節に用いることもあります。

 蓮の花は朝7~8時に咲きます。 朝がとてもきれいです。                   八重蓮    開花4日目 少しづつ散ります。

        

 

  色紙= 江月照松風吹 (こうげつてらし しょうふうふく)    沢桔梗   桔梗には似ていないが、色は紫色でとても可憐で素敵です。

  大徳寺、黄梅院主 太玄師                              Yさん宅の花です。ご持参下さりいつも活けて下さる。

    

 

  お盆点て (略点前)

 釜の代わりに鉄瓶やポットを使ってお茶を点てることができます。 テーブルの上、野点でも、どこでも簡単にすることができます。

 覚えておこと、とてもいいと思います。

 お盆の上に左より向こうに仕組んだ茶碗を置き、右寄り少し手前に棗を置きます。 輪が右になるように服紗をかけます。

              

 茶道口で一礼し、盆を釜の前に置く。建水を運ぶ。両手で服紗をとり、腰につける。

 盆を持ちあげて、右膝の斜め置く。盆前に向き、一礼(客総礼) 茶器をふき、釜前に置く、茶杓をふくき茶器の上におく、茶筅は茶器の右側。

 右手で茶碗を中央に寄せる。服紗を逆に二つ折りにしてお盆の上を二の字にふく。 服紗を膝左におく、左手で柄杓をかまえて、右手で蓋置をだす。

 左手で柄杓をかまえて、右手で服紗で釜の蓋をあける。 そのまま柄杓でお湯をくみ茶碗にいれる。 茶筅とうしをし、湯を捨て、茶碗をふく。

 右手で茶杓ととり、右膝上、左手で茶器をとり茶をいれる。

        

  お茶を点てたら~茶碗を左手の上で向こうに2度回してだします。         客は茶碗を取りにでて、頂戴しますと挨拶し頂きます。

       

  茶碗が戻ると、盆の上に置きます。

  茶碗にお湯を入れ茶碗を回しすすぎます。 おしまいの挨拶をし (客も礼) 茶筅をすすぎます。

  薄茶点前・濃茶点前には色んなお点前があります、 次回に色々とチャレンジしましよう。 

  次回のお茶教室は9月26日(木)です。   皆さまのご参加お待ちしております。

 

             お茶教室担当  文責 伊藤正子

 

 

   

  


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お茶教室 7月

2019年07月28日 | 助産師会個人事業

   暑中お見舞い申し上げます。

 梅雨明けし~猛暑日となりました。  皆さま体調にはお気をつけて下さい。

 

 7月25日お茶教室を開催しました。

7月は祇園祭  日本三大祭のひとつ 平安時代に流行した疫病封じのために行われた祇園 御霊会が起源です。

今年は1150年で特別な行事がありました。

祇園祭は7月1日の吉符入りに始まり、山鉾建て、曳き初め、宵山、山鉾巡行、など色んな行事があり楽しめます。

日本、世界中からの観光客で賑わいます。  山鉾は豪華絢爛の装飾です 「動く美術館」 といわれています。

7月16日には山鉾巡行の無事と茶道の隆昌を祈願して八坂神社・本殿にて表千家・裏千家の交替で献茶式が行われます。

表千家 13代即中斎宗匠が祇園祭の献茶式を八坂神社で、戦前から始められました。

毎年、お茶屋・祇園一力亭で表千家 而妙会(14代而妙斎宗匠)の方々が担当されています。  

一力亭のお道具です

主茶碗 楽 吉左衛門(当代)  水指、茶碗 永楽善五郎(当代)  永楽さんのお茶碗で頂きました。    掛物  「歓喜入佳辰」 而妙斎筆

          

             舞妓さんがお運びして下さいます。    豆ふくさんポーズして下さってステキです。 

                     

  会館でのお茶教室は早や5年目になります。

 色紙 「真 如」 高野山 元管長 阿部野竜正師                花= 木槿、矢筈薄、小判草    橋弁慶山の力縄(お守り)

       

   お菓子は 紫野 和久傳のれんこん菓子   西湖(せいこ)です。

   和三盆の甘みと、蓮根のもちもちとした口あたり、つるりと、喉ごしよく、また笹の香りよく、とても美味しかった。 よく冷やす、夏には最高です。

             

  稽古ではお点前はよくお出来になられています。

  いつも薄茶・濃茶のお点前をしています。 お菓子の頂き方、薄茶・濃茶の飲み方。

  お茶碗や道具の拝見の仕方をお稽古しています。

 

    ちょっと一言

  お茶に限らすですが、自分の心がけが大切です。   

  1.装い   洋服だったり着物で  きっちりしているか? その姿勢。

  2.行い   自分がしていること  お茶だったら稽古  仕事。

  3.設え   整理整頓  お茶室ではどうか。

  4.思い   美意識    美的感覚を鍛える。  この4つを考えてお茶のお稽古をしてみたい。

 

   お湯を入れて茶筅とうし終えてお茶碗を茶巾で拭く                         茶器(棗)を持ちお茶を入れる

       

 

 濃茶点前  茶入れを出、し水指の前に置く。 茶杓を拭いて茶入れの左上に置く。茶筅を出して、茶巾を水指の上に置き、茶碗を少し手前に引く

           服紗左膝がしらに置き、柄杓をかまえ、服紗で釜の蓋をあけ、蓋置に置く。 柄杓を持ちかえ、湯を汲み茶碗に入れる。

           茶筅とうしをし、茶碗を温め、回して湯を捨てる。茶巾でお茶碗をふき、お茶入れます。

           お茶  新茶抹茶 源氏物語千年紀記念 銘 「浮舟」  柳桜園詰  香りもよくまろやかで美味しい濃茶でした。

          

  

    いつもブログをご覧くださりありがとうございます。

    暑い日々ですが、美味しいお菓子と抹茶でこの夏を乗り切りましょう。

   次回は8月29日(木) 13時~です。 皆さまのご参加お待ちしております。

  

             お茶教室担当    文責 伊藤正子


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