12月22日(土)、会館は1日中フル稼働でした
午前中は今年度第2回目の安全研修会が行われました。
今回は伝達講習2種!!
助産師会の代表として聴講して来てくれた2名の講師によって、伝達講習会が行われました。
参加者はスタッフ含み41名。
椅子に座れず、ホール端っこに三角座りで聴講する会員も多数。底冷えのする日ではなかったものの、寒かったと思います。
会員の熱心ぶりに、京都の未来を明るく感じました。
1講義目は、当会安全対策委員長の岩見香織による、今年の漢字一文字にも選ばれた「災害対策」についての講義でした。
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京都という土地も他人事ではないと感じさせられた2018年でしたので、会員もメモをたくさん取りながらでした。
有事の時に、自分の身のみならず、妊婦さん、お母さん赤ちゃん、そして今まさに産もうとしている人を最前線で守っていく役割を担えるのだろうか!?。早急に具合的行動をとっていかないとという意見が多く聞かれました。
2講義目は、当会勤務部会長、青野美佐江による「医療安全」について。
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医療事故はけして起こしてはいけないこと。安全が最優先の医療です。
でも、万が一事故が発生した時、いかにスムーズに対応できるのか、患者様・ご家族さまへの適切な対応とはどうあればいいのかについて、背筋を伸ばしながら真剣に聴講する会員たちでした。
そして午後は、助産所部会主催の研修会。
「リサーチクエスチョンを構造化する」というテーマで、滋賀県立看護大学部教授の越山雅文先生を迎えての講義でした。
自分たちが日ごろ行っている助産ケアって、きっと価値があることなのかもしれない・・・
でもそれはあくまでも感覚に過ぎないこと・・・
それを示していくために研究が必要なことは百も承知な私たち。
でもやっぱり研究って、難しい・・・
そんな思いから、この研修会を企画したのが発端です。
でも、頂いたテーマを見ただけで「なんなんそれ????」からのスタートでした。
そ・れ・が
ご講義いただき、いざ研究デザインのグループワークが始まると、結構面白いではありませんか!!
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日々疑問に感じていることを、いかに斬新な切り口で、そしてなにより硬い頭を柔らかくして考えるワークは、20年、30年、40年と助産師をしているベテラン助産師にはとても難しく楽しい時間でした。
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せめて半年以上は費やさないといけない「リサーチクエスチョン」の抽出。
これをたかが1時間で行うのですからもちろん無理があったのです。
とはいえ、チーム内ではなかなかいいかもと思えるものを発表した参加者たち。
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でも、やっぱり付け焼刃で作成したものは、グループ以外の人たちからバコバコに叩きのめされて、足元から崩された私たちだったのです。
お互い突っ込みあうことで研究の難しさを痛感しあい、同時にこのリサーチクエスチョンの構造化が研究成功のカギを握ることを学ばせていただきました。
参加者からは、是非第2弾の開催を!!との声が多く聞かれましたので、今後乞うご期待かもしれません。
そして、これだけでは終わらなかったのが今日でした。
最後は会員同志の親睦会。
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日頃ゆっくり話す機会がない会員同志が、ケータリングのお寿司と、赤だし、温かいお茶を飲みながら、熱ーく京都の未来について語り合いました。
勤務だから、開業だからなんて関係なく、やっぱりお母さんたちの笑顔をみたいのが私たち助産師。
一人一人の力は小さいからこそ、こうやって仲間が力を合わせてそれぞれの場所での役割を担っていきたい。そして、その一人一人の役割をネットワークで繋げていくことで、もっと大きな力にしていきたいと語り合いました。
12月22日、京都府助産師会館は会員の「学び」と「語り」で溢れた1日になりました。
この「学び」と「語り」を、妊婦さん、お母さん・赤ちゃん、全ての女性・皆さまにお役に立てるように咀嚼して活動に活かしていきたいと思いますので、皆さま、どうぞお近くの助産師を尋ねてくださいねぇ。
(安全対策副委員長・助産所部会長 宮川友美)