京都みどわいふ

京都府助産師会オフィシャルblog

産前・産後訪問支援員養成講座テルサ3日目(10月17日)

2021年10月20日 | 研修会

ようやく3日目にて、待ちに待った京都テルサ会場における対面式の講座が開催できました11月中旬の寒さの中、25名の受講生の皆様お疲れ様でした。残念ながら、いろいろな事情で当日欠席になられた方々も、今後のオンデマンド視聴楽しみになさってください。

3日目は、朝10時~16時半まで、以下5講座集中講義でした。講師の皆様ありがとうございました。1人1時間では話尽くせない濃い内容でした。

講座8は「赤ちゃんの栄養はお腹の中から」~胎児期から始まる、妊産褥婦、および家族の食育の大切さ~(公社)京都府栄養士会の吉田敬子先生でした。妊娠期、産後授乳期のからだの変化に伴う特に気を付けたい食事のポイントを、日常生活に取り入れやすいように、実践可能な形で教えていただきました。知っているようで、実は目から鱗の内容ばかりでした。

講座9は「妊産褥期のメンタルヘルスとケア、子どもへの影響」京都府立洛南病院 精神科医長 山﨑信幸先生でした。コロナ禍でさらに家庭内で増加している産後うつや児童虐待の実態と、それに対して私たち支援者が地域で誰もができることについても詳しく教えていただきました。

講座10は「児童館、子育て広場など、地域でつながる楽しさを学ぶ」~どのよう形で一歩外へ踏み出せるか~ 錦林児童館 館長 池田英郎先生でした。0歳~18歳まで切れ目のない支援を長年続けていらっしゃる実践を、子育て支援と地域のまちづくりの視点から総合的に話していただきました。一度行ってみたいと思われた受講生は多くおられたことでしょう。

講座11は「多胎妊娠、育児支援のポイント」~当事者の視点に立った支援とは~ (公社京都府助産師会多胎育児支援事業代表 のはらfactory 大藤栄助産師でした。誰もが多胎育児する現状を想像すらできない中で、自身が双子である経験も活かしながら、多胎のお母さんやご家族の生の声を届けていただきました。

講座12は「妊娠期からの母乳育児支援を学ぶ」~楽しく自信を持って母乳育児を継続するために~ 国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)出張専門つぐみ助産院 越山茂代助産師でした。知っているようで知らない母乳育児の大切さから、母乳の出る仕組みまで、エビデンスと経験を交えながら説明がありました。母乳育児をしている割合が増加する中いかに楽しく継続できるかは、お母さん一人の努力ではなく、適切な情報と地域のサポートにかかっていることがわかりました。

(写真の掲載は許可をいただいております)

~アンケートの一部抜粋~

オンラインでの講座の方が手軽で楽な面もありますが、実際の対面講座では親しみ易さや、気軽に会話が出来る面白さもありました。

今日は直接、先生方や皆さんにお会い出来て良かったです。久しぶりの対面授業で緊張しましたが、講師の先生方もお話しが上手でメリハリがあり楽しく勉強出来ました。

食事、メンタルヘルスケア、多胎児支援、母乳育児、どの分野においても知っておかなければならないこと、その知識をベースに個々に配慮し、その人にとってベストな支援をしていかなければならないと感じました。今日学んだ内容をさらに掘り下げて、理解を深めていきたいと思います。

たくさんの講座、貴重な学びのきっかけ多数ありすぎ、えられた内容をきっちり深め拡げる努力が必要と感じました。学べば学ぶほどにどんどん知らない事が増えてきます。学びは永遠ですね。

上記のほかにもたくさんのご意見をありがとうございました。今後の運営に活かしたいと思います。

次回は11月3日(水祝)最終日(4日目)です。修了式もありますので、是非皆様体調を整えて全員お顔合わせできることを願っています

(文責 産前産後担当 越山)

 

 

 

 


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2021年度 6月19日開催  第1回定期研修会終了しました。

2021年06月21日 | 研修会

 コロナ緊急事態宣言下での研修となり、昨年に引き続きオンラインによる研修となりました。オンラインでの研修も3回目となりました。申し込み総数は125名 当日は90名を超す多くの方に参加していただきました。皆様のご協力をいただき少しづつ、いろいろと改善してまいりました。今回の研修では、7月1日までの限定期間ですが、申し込みの方に動画も配信しています。

         

  今回の研修のテーマは、「産科救急に立ち向かう」と題しまして京都大学産婦人科の最上晴太先生を講師にお招きしてご講演いただきました。

        

      

 具体的事例を用いて話していただきとても勉強になりました。晩婚化に伴い高齢出産、不妊治療による出産が増加し、ハイリスク妊娠が増加する中、リスク因子を把握しきめ細やかな観察により異常の早期発見や医師との共同ケアが求められるのだと実感いたしました。そして、助産師としては単に知識の伝達のような保健指導ではなく、妊産婦及び家族の持つの力を生かし、より良い出産・育児へと移行できるよう、一人一人の妊産婦に向き合う努力をしていかねばならないのだと思います。施設・地域の助産師が連携し母子を見っ守っていきたいと思います。

                                       (文責 丹後支部教育委員金久)


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令和2年度 第2回定期研修会を開催しました。

2021年03月28日 | 研修会

今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、
第1回定期研修会に引き続き第2回もオンラインでの開催となりました。

教育委員会では今回の開催にあたり
前回いただいたご意見ご感想をもとに、
お申し込みシステムや広報の内容などを見直し
ご希望の多かった録画配信(今回は事前希望者のみ)も
定期研修会では初めて導入しました。

また今回は理学療法士さん、作業療法士さん、
その学生さんまで対象を広げたこともあって、
年度末のご多忙な時期にも関わらず全国の助産師会会員・
非会員・潜在さん含め申込者110名(録画配信希望者を含む)、
当日参加者81名での開催となりました。

今回は「産前・産後のリハビリテーションと体の変化」をテーマに
京都民医連中央病院 リハビリテーション療法課部 
理学療法士 木村 珠 先生にご講義いただきました。

ご勤務の京都民医連中央病院は
複数の分娩取り扱い開業助産師の嘱託医療機関として
長年お世話になる一方、当会会員である助産師も多く所属し
本会とは大変関係の深い総合病院です。

中で先生は2017年から産後リハの教育を、
最初はおひとりでボランティアで開始され、
またその後のBFH取得に向けた委員会の発足時からは委員にもなられ、
特に周産期の女性に目を向けて活動なさっているという点で、
まず助産師として大変嬉しく思いました。
他の産科施設でもこのような取り組みがなされることを期待します。

ご講義は、産前産後の解剖生理から、スライドで示しながら詳しくご説明があり、
切迫早産で長期安静後の出産までの予防的アプローチや、
産後の腹直筋離開・恥骨離開など臨床で出会う可能性の高い症状を
実際の症例も交えてリハビリ経過とともに結果までお話くださいました。

現在は医師の処方により理学療法士さんが介入されるとのことで、
助産師との連携については詳しくお話いただけませんでしたが、
筋力低下や肩こりなどに対する予防的なストレッチなどもお示しいただき、
活動の場は様々ですが皆が明日から使える知見を得られました。

そして助産師が支援の中心となるべき周産期ではありますが、
多職種で母児に関わり継続的・長期的に支援することの有効性も大いに感じました。
今後も他職種と連携しながら広い視点で女性や母子にとってより良い支援ができるよう研鑽していきたいと思います。

年度末のお忙しいところご参加いただいた皆様ありがとうございました。

来年度も魅力的なテーマで魅力的な講師をお迎えし皆様と学びを深めたいと思います。
またどうぞご参加ください!

(文責:教育委員 木村)


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令和2年度第1回研修会レポート

2020年11月07日 | 研修会

2020年11月7日、令和2年度第1回定期研修会が助産所部会と共催にて開催されました。
今年度はコロナウイルス感染症の影響で、今までのような研修会を開催できない状況でしたが、オンラインでの開催となりました。

オンラインということもあり、京都助産師会会員だけでなく、助産師学生さん、県外の方や、海外の方まで、80名の方にご参加いただきました。

今回は「助産の心と技を極める−昨今のお産事情を踏まえてー」というテーマで
兵庫県毛利助産院所長 毛利多恵子先生にご講義いただきました。

毛利先生から神戸市の産後ケアの実態、利用されたお母さんの思いを学び、
コロナにより実家のサポートが得られないなど、産後ケアの利用の増加している現状もあり改めて産後ケアの大切さを学びました。

また、産後ケアを受けたお母さんが、ご自分が受けたケアを次のお母さんに伝えていくことで産後ケアをお母さんたちに知っていただくことがある、行政と助産師の顔の見える関係を築くアプローチをされている、など助産師のケアをお母さんに、社会に知っていただくことも大切だと感じました。

「産後ケアは事後処理。妊娠期や分娩期からの関わりが必要であること」という一言も納得。

最後には助産師の今後の活動の形まで、助産師として胸が熱くなる内容でした。

講義の後は交流会で数名のグループに別れ、お互いの意見交換を行い、毛利先生への質問タイム。

あっという間の2時間15分でした。

これから自分たち助産師がそれぞれの場所で何ができるか、を考える時間になりました。
この学びの時間を、今後の活動に活かしていきたいと思いました。


ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
また次回もご参加お待ちしています。

(文責:助産所部会 松島)


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令和元年度第一回潜在研修「女性のライフサイクルと乳腺疾患」開催しました

2019年06月30日 | 研修会

遅い梅雨入りとなり、天候不安定な中

京都アスニ―には、京都一円から49名の受講者が集まりました

講師は京都市立病院乳腺外科部長、森口喜生先生です

日ごろ妊産婦さん、授乳中の方、いろいろな年齢の女性に関わる私たちにとって

とても大切なテーマの一つです

よくある乳腺疾患と女性のライフステージ

乳腺炎の種類と症例

最新の検査と悪性疾患の治療

若年性乳がんの特性など

盛りだくさんな内容でした

 

 

 小さなお子様連れの方もちびっこコーナーをご利用されご参加いただきました

会場からの質問は、時間が許せばまだまだありそうな様子でした。

アンケートでは

・母乳育児支援でかかわるとき、気になることが多い点が理解できた

・最新の治療法、検査についてなど、新しい知識を得る貴重な機会だった

などのご感想をいただきました

  いろいろ不手際もあり先生、ご参加の皆様にはお詫び申し上げます

今後とも潜在助産師再スタート事業にご理解ご協力いただきますよう

お願いいたします

 

 第二回研修は、9月28日土曜日、乳幼児発達について、一昨年の

続編を予定しております   皆様ご予定くださいね

                                                                   (文責 ふじわら)

 

                                                   

 

 

 


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