京都みどわいふ

京都府助産師会オフィシャルblog

産前産後支援員養成講座南部4日目開催しました(京都テルサ)

2017年10月29日 | 助産師会支援事業

先週に続き台風の接近が心配されましたが、無事に4日目の講座が開催されました

 

本日1講目(講座12)は「育児支援ヘルパーの視点から~お母さんの安心を明日につなげるために~」社会福祉法人京都福祉サービス協会のスタッフさまから

御講義をいただきました。京都市からの委託で、2010年より「育児支援ヘルパー派遣事業」を実施されている団体様です。

派遣の仕組み、業務の内容(家事援助と育児援助)、ヘルパーに求められる専門性、実際の現場でのエピソードなど、この4日間で学んできたことが

具体的にどのように現場で行かされるのか、みなさん身を乗り出して聞いておられました。

続く講座13は「児童館、子育て広場など、地域でつながる楽しさを学ぶ」京都市修徳児童館館長、木戸玲子先生です

どのような形で一歩外へ踏み出せるか~はじめて、ひとりで児童館に入るのにはママにとってとても勇気がいること。

児童館が行っている様々な活動をお話しいただきながら、支援者として、ママ、パパ、赤ちゃんの立場になって考えることを学びました。

「子供たちの24時間を支える」やさしくされる場、受け止められる場でありたい、先生の熱い思いに、眼がしらが熱くなる参加者のみなさんも多かったのでは

ないでしょうか。

いよいよ最後の講座14は、「今と昔の妊娠・出産・子育て事情の違いを知る」~今どきの子育て世代の心強い支援者になるために~パート2です

沐浴のデモンストレーションと、希望者の実習、抱っこと授乳体験、妊婦体験ジャケットを着用しての妊婦体験、いろいろな抱っこひもの使用、など

グループに分かれて、順次体験していただきました。

 やさしく丁寧に洗います。腕、腰を痛めないように。

「かわいいけど、毎回だと肩が凝るかな」

 

「結構重いですね」

次にスタッフが、産後ママと訪問支援員役となり、前で訪問例を演じました。役になりきってました!

次に、支援員、お母さん、オブザーバとなって実際にロールプレイしてみます。横で聞いてみるのも勉強になります。

 

最後に、4日間を受講された参加者の皆様に、終了証が、授与されました(時間の関係で手渡しは代表の方だけでしたが)とっても晴れやかですね。

受講者様のアンケートより

・支援の内容を具体的に知ることができて良かった。

・児童館の先生のお話がとても感動した。

・お母さんは答えを求めているわけではなく、受容してほしいのだと思った。

・ロールプレイをしてみてコミュニケーションのむつかしさがわかった。

4日間をとおしての感想としては

・たくさんの分野を学べて、視野が広がった。

・NPOで始める事業にとても良く当てはまるので、一緒に活動する人たちにもぜひ受けてほしい内容等々

今後、ケア専門員との共通研修もあります。

 京都府助産師会は、今回の事業を受講してくださった皆様の、これからの母子の支援者として活動を、今後も応援していきます。

 ともに支援者として、活動できることを願っています。

 4日間お疲れ様でした。そしてありがとうございました

 (文責 ふじわら)

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Kyoのあけぼのフェスティバルに参加しました

2017年10月24日 | 報告

10月21日(土)京都テルサで開催された

「第29回Kyoのあけぼのフェスティバル2017」においてワークショップを開催しました。

台風が近づくあいにくのお天気でしたが、参加者でにぎわっていました。

当会では「生き生きと年齢を重ねる女性のためのワークショップ~私らしく美しく~」ワークショップ

いきいき孫育て講座チームが担当しました。

だれもが迎える更年期、更年期症状の話を中心に、うまく付き合うために若い年代からできること、

自分らしく生き生きと(できれば美しく)年齢を重ねていくことを参加者の皆さんと考えました。

10年前の自分と今の自分を比べていろいろな変化を出してみました。

更年期とは?どんなことが起こるの?なにかできるの?ミニレクチャー

 

そしてセルフケアやストレッチを一緒に行いました。

一人一人が生き生きと年齢を重ねることは、自分だけでなく、

家族や地域の人たちにとってもメリットがあるのですね。

助産師は女性の一生に寄り添える仕事です!と宣伝もして参りました(文責 藤垣)

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都南部】H29年度 産前産後訪問指導員養成講座3日目

2017年10月22日 | 報告

10月22日(日)台風接近のため雨風の強い中でしたが、産前産後訪問指導員養成講座3日目が無事に終了しました。

 

午前中、最初の講座は「赤ちゃんの栄養はお腹の中から」〜胎児期から始まる、妊産褥婦、及び家族の食育の大切さ〜

という題で、京都府栄養士会 吉田敬子氏より講義をしていただきました。

妊娠中・産後の食生活について実際に野菜の重さを計量したりして、わかりやすく解説していただきました。

インスタントやコンビニの食事、お弁当も上手に活用することで楽にバランスの取れた食事になることも教えていただき、

忙しい子育てママたちはもちろん、私たちにもありがたい情報ですね。

今回の講座で自分自身の食生活を見直すきっかけになった人も多かったのではないでしょうか。

 

次の講座は「妊産褥期のメンタルヘルスケア、子供への影響」

という題で、京都府立洛南病院の山崎信幸先生より講義をしていただきました。

産後うつやマタニティーブルーズ、産後精神病といった産後起こりやすい精神疾患についてお話ししていただきました。

男性にも産後うつがあるという話もあり、皆さんとても驚いていたようでした。

先生の勤務している京都府立洛南病院では、5年後の建て替え時に産後うつ病の方の専用の病室が作られるそうです。

先生からどんな病室がいいでしょうか?ということを問われ、助産師からは「添い乳のしやすい大きめのベッド」

「ゆったりとしたソファー」「外の緑が見える窓」といった意見が出ていましたが、皆様はどうでしょうか?

病気にならないのが一番ですが、何かあった時に頼りになる病院があるのは心強いですね。

 

午後は「子供の発育・発達、育てにくさへの対応などを学ぶ」〜赤ちゃんの視点から子育てを考える〜

という題で、くわはらこどもクリニック 桑原勲先生より講義していただきました。

実際の症例の経過を追ってを紹介していただき、育児不安や愛着形成について分かりやすく講義していただきました。

育児方法、母乳、離乳食、出産…時代によって考え方やライフスタイルが変わってきている中で、今のお母さんたちは

自分たちが育児していた時とはまた違った大変な思いを持って育児しているのかもしれません。

 

最後は「妊娠期からの母乳育児支援を学ぶ」〜楽しく自信を持って母乳育児を継続するために〜

という題で、京都府助産師会 越山茂代助産師より講義いただきました。

混合栄養も含めるとと90%以上もの方が母乳栄養を行なっている現在、母乳に関することで悩んでいるお母さん達も

多いのではないでしょうか。

母乳栄養のメリット、母乳で育てるためにはどうしたらいいのかということをサポートする側からの視点で

お話ししていただきました。

越山助産師の講義で出てきた授乳写真のように、みんなが笑顔で楽しく母乳育児ができたらいいですね。

 

*掲載した写真は承諾を得ています

 

参加者の皆様からのアンケートより

・妊娠中の食事の摂り方を詳しく説明していただいたのが良かった。日々の食生活に活かして生きたい。

・産後うつは男性にもあることを初めて知った。

・地域やご近所での挨拶など特にお腹の大きい人を見たらこちらから声をかけるなど、うつになりにくい環境

(一人ぼっちで不安にならないように)を作っていけたらいい。

・医療者側が育児不安を作ってしまうことがある。自分が仕事をするときも言葉に気をつけなければと思った。

・母乳育児の考え方が今まで思っていた概念と変わり、一滴でも母乳育児と思っていい、お母さんがそれを聞いたら

 安心するだろうなと思った。

・専門的なことをわかりやすく丁寧に教えていただき良かった。

 

助産師会(東支部)角谷

 

 

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都南部】H29年度 産前産後訪問支援員養成講座第2日目

2017年10月12日 | 報告

10月7日、連休初日、秋の行事でお忙しい中、小雨の降る中、たくさんの方が参加していただきました。

産前産後訪問支援員養成講座の2日目、前回とは違い京都アスニーでの開催となりました。場所がわかりにくご不自由をおかけしました。次回は1日目と同じ京都テルサでの開催となりますので、お間違いのないようにしてください。

二日目の講座は、支援員として必要となる知識やスキルを勉強する講座です。毎年、この講座の担当をさせてもらっていますが、講座の内容はバージョンアップされています。毎年、新しい内容も含めとても勉強になります。

講座の様子を報告させていただきます。

*なお、掲載している写真はすべて参加者の皆様の許可を得ています。

午前の講座は「妊娠・出産・産褥期の生理的な心と体の変化を知る」~女性の一生に寄り添う助産師の視点から~ 出張専門やすらぎの森 木村助産院 木村泰恵さんから講演をしていただきました。

妊娠中に体を整えることの重要性。冷えの予防。産ませてもらうのではなくて「自分で産む」という意識の大切さ。など妊娠中の過ごし方について丁寧なお話がありました。

皆さんには、胎児人形を手にとって抱っこしてもらいました。

赤ちゃんが骨盤を通ってくるお産の様子を、模型を使ってわかりやすく説明されました。

その後、自然な出産のDVDを視聴しました。感極まってくる内容でした。私も何回も見ていますが、毎回、涙がでてきます。お母さんが産む姿、寄り添う家族、助産師。その中で生まれてくる赤ちゃんのうぶ声が聞こえる瞬間なんとも言えない思いになります。

木村助産師が関わられたお産のエピソードを写真を交えて話されたときは、みなさん、見入るように聞いておられました。産後の休養の必要性。どのように過ごしたらいいのか?それをサポートする必要性。を感じました。

なぜ、産前産後の支援が必要なのか?誰もが生きやすい幸せな世界を実現するために。できることが日々考えて実践していきたいですね。

午後の講座は、

「支援者としてのコミュニケーション・スキルを学ぶ」~女性とその家族をエンパワーするために~ 親業訓練インストラクター出張開業助産師 中川淑子さんから講演をいただきました。

エゴグラム・セルフテストを各自実施しました。今の自分の心・特徴を知ることから始めます。自分の小さいときの体験からの影響もふまえて考える機会となりました。心の壁がなくなる聞き方とは?能動的な聞き方(くりかえす、言いかえる、気持ちをくむ)については、どのような言葉が具体的にあるか?宿題となりました。能動的なフレーズをたくさんもてるようになるといいですね。

こころのキャッチボール。相手が白いボールを投げてきたら、同じ白いボールでなげること。赤いボールで投げられたらどんな気持ちになるか?実際にペアでロールプレイしてみました。なるほど、こういう気持ちになるのか?と実感できました。その後のコミュニケーションが白いボールと赤いボールでは大きく違ってくるという気づきが多くみられました。

午後の最後の講座は、

「ハイリスク妊娠・出産・産褥期の疾患、合併症、治療について」 産科・婦人科江川クリニック医長 江川晴人先生から講演いただきました。

1時間があっという間にすぎてしまうほど、とてもユーモアに話していただき、楽しく勉強することができました。最新の情報をたくさん学ぶことができました。

お母さんのメンタルヘルスの重要性。妊娠関連自殺の問題、乳幼児虐待にも強く関連している点についてはとても興味深かったです。「赤ちゃんは大事、しかしながら、母親はもっと大事」最後の先生の言葉に、この産前産後訪問支援員が果たす重要性を感じました。

~参加者の皆様からのアンケートより~

・「妊婦さんの自主性」を大切に支援を考えていくことは、私自身の見直しにつながるとつくづく感じました。その方(妊婦さん)だけでなくその家族やその方のこれからにも影響を及ぼすという意味で行動一つ、言葉かけ一つ大切にしていけないと思いました。

・出産のビデオをみて感動。みんな無事に出産できればと思います。出産は大変なことであり、出産後の病気もあったり、何かお手伝いできることがあればと思います。

・コミュニケーションスキルについて知りたかったので学べてよかったと思います。自分のものにしていくには何回も繰り返して実践していくことだと思いました。

・日常でも白いボールに赤いボールを返していることが多いと思いました。丁寧に聞いたり話したりすることが大切だと思いました。

・医療の現状などをストレートに伝えていただいて驚くことがたくさんありました。

・支援者としていろいろな方面から学習しなければいけないと思いました。

 

助産師会(南支部)谷口貴子

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都南部】 H29年度 産前産後訪問支援員養成講座 第1日目

2017年10月08日 | 報告

 

京都府助産師会公式ブログをご覧いただきありがとうございます。

気持ちのいい秋風が吹き渡る季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

今年で4回目となります、京都府子育てピアサポーター養成講座「産前産後訪問支援員養成講座」が始まりました。

この講座は京都府が主催し、京都府助産師会が運営している事業で、

妊娠中~出産後に体調のすぐれない方や協力者がいない方など、支援が必要なお母さんを訪問し、相談支援などのサポートを実施する「訪問支援員」さんを養成する講座です。

【京都北部】【京都南部】、各会場5日間の研修を予定しております。

 

 

【京都南部】第1日目〔平成29年9月30日(日)京都テルサ〕の講座では、

初対面の参加者の皆様がグループワークなどを通して意見を深め合い、実り多き講座となりましたので、その様子を報告させていただきます。

※なお、掲載している写真は全て参加者の皆様の許可を得ております。

 

 

はじめに、京都府助産師会 丹所紀代子会長より挨拶がありました。

 

午前はじめのプログラムでは、京都子育てピアサポートセンター藤本氏より、今回の「産前産後訪問支援員養成講座」事業について詳しくお話しがあり、

妊娠期からの切れ目ない支援の必要性や行政の取り組みについて理解が深まりました。

 

次に、NPO法人働きたい女たちネットワーク西村氏より、「今どきの子育て世代の生き方、ニーズを知る」~女性としての多様な生き方を受け止めるために~と題し、

実際に訪問の現場で出会うお母さま方の声をそのまま受け止め、寄り添うことの大切さについてお話いただきました。

 

 

 午前中の締めは、自己紹介を兼ねたアイスブレイクです♪♪

全員のあだ名&お名前を順番に覚えていくゲームで、脳を刺激しながら、楽しみながら、お互いのことを知ることができ、和やかな時間となりました。

 

午後のはじめは、再び藤本氏より、京都府で実際に行われている子育て支援関連の政策やサービスについて詳しく教えていただきました。

 

次に「今と昔の妊娠・出産・子育て事情の違いを知る」~今時の子育て世代の心強い支援者になるために~パート1として、

「妊娠・出産・産後間もない頃、強く記憶に残っている言動・経験」についてグループワークを行い、妊娠期から子育て期に感じる喜びや不安のなどを思い出しながら意見を出し合いました。

 

最後に味谷助産師より現在の子育て事情についてお話があり、それを踏まえた上で「最近の子育て世代の妊娠・出産・子育てに関する悩みや困っていること」についてグループで考えました。

 

 核家族、少子化、あふれる情報… 自分たちが子育てしていた時とはまた違う「難しさ」を抱えて、お母さん方は子育てしているのかもしれない。

グループワークを通して、支援を求めるお母さんやご家族の気持ちや、どんな支援が嬉しいかなど、たくさんのことを考え、共有することができました。

 

 

「少しでも困っているお母さんやご家族の力になれたら」という思いを持った人たちが集まり、この講座が開催されました。

その思いは参加した助産師会メンバーも同じです。第2日目からの講座も楽しみにしております。

 

 

~参加者の皆様からのアンケートより~

養成員の活動主旨がわかったのと、助産師会さん、保健師さん、行政なども一体になってこの事業があるんだなと思いました。このような講座を開いていただいて、参加させてもらえてよかったです。

自分が気になっていたことも、他の人と同じように気になっていたり、体験したりしていて、経験や想いをシェアできてよかったです。

今どきの子育てについて、ビックリしたことがかなりありました。

・子育てはそれぞれに価値観や今までの経験や考え方があるので、それはまず置いておいて、今の時代の子育ての悩みに気持ちを向けることが大切と思いました。グループワークでみんなと話せたのでよかった。

私が出産子育てをした時に比べて、いろいろな事業やサポートが受けられることを知りました。これがどんどん活かされ、新しく家庭を作っていかれるお母さんやファミリーにつながればよいと思いました。周りにいるもの支援する者がその人により良い方法、より楽しく子育て行ける方法をお母さんが自分らしくやっていける方法を一緒に見つけていけたらよいなと思いました。

 

 

助産師会(東支部) 林

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする