昨日は、いのちのふれあい講座「男の子も女の子もうれしい二次性徴のお話」を開催しました。暑い中、午前8組、午後4組のおや子が参加してくださいました。
最初に、体の名前当てクイズをしました。はじめは低学年の子が当ててくれました。後半は、さすが高学年、胸のところを聞くと「肺があるところ」など具体的にみんな元気いっぱいに発表してくれました。「性器」「ペニス」など今日は体の正式名称を覚えてもらいました。
水着でかくれるところと口はプライベートゾーン(自分だけの大切なところ)で誰かが見せてきたり、触ってきたり嫌だとおもうことがあったら、大人に話してくださいとお話ししました。
クイズ終了後、いよいよ二次性徴のお話しをしました。
思春期から大きく変化するこころとからだは具体的にどんな変化があるかを、グループに分けて発表してもらいました。
からだの変化では「声変わり」「太る」「がっしりして体になる」「顔が大きくなる」こころの変化では「反抗期になる」「異性を好きになる」などたくさんの変化をだしてくれました。午後の講座では「異性だけではなく、同性を好きになることもある」と発表してくれたお友だちもいました。
その後、二次性徴のこころと身体の変化を起こす、性ホルモンのお話しをしました。ホルモンのお話しはもっと簡単にわかりやすくしていきたいです!
次は女の子、男の子それぞれ具体的に2次性徴について話をしました。女の子は将来赤ちゃんが欲しいと思ったときに赤ちゃんがきてくれるように体がすこしずつ変化していくこと、外性器、内性器(エプロンシアターにて)を説明し、正式な名称を覚えてもらいました。月経はどうしてくるのかの仕組みの話は皆さん、とても真剣にきいてくれました。ナプキンは手にとってみてもらいました。「へー、はじめて触った」と興味を示してくれました。午後の部では、ナプキンにお茶をしみこませるという実験をしてもらいました。実験となると男の子が積極的で、大盛り上がりでした。月経の仕組みや月経中はしんどかったりするので女の子への配慮のお話しも男の子も真剣に聞いてくれていました。
卵子は、お母さんのお腹の中にいたときから作られていることにみんなびっくり!知識が一つ増えて自分のからだ更に思いやることができてほしいなと思いました。
次に男の子のお話しです。二次性徴が始まると男の人のいのちのもと、精子が陰嚢(いんのう)で作られます。そして精通(初めての射精)があります。女の子の初経とおんなじで大人になっていく証でとても喜ばしいことです。女の子の初経はおめでとうと言われるけど、精通はなかなかおめでとうといわれません。男の子は精通があったら、お父さん・お母さんに話して成長の証をお祝いしてもらってくださいねとお話ししました。
ペニスの役割の話ではおしっこを出すことと卵子のところに精子を届けること(性交)とお話しし、子どもたちから「ペニスでどうやって届けるの??」と声があがりました。性交は絵を示して子どもたちに説明をしました。
「男の人と女の人は、愛情いっぱいの言葉を交わします。そろそろ卵子さんと精子さんがであってもいいかなあ、いいでしょうなど愛がいっぱいです。」みんな真剣にきいてくれました。お母さんの顔をじっとみるお友だちもいました。
講座での話を機会にご家庭でも、包みかくさず性の話ができるきっかけ作りになれば幸いです。
そして勃起の仕組みや1回の射精でのでる精子の数をクイズ形式でお話ししました。
男の子の最後はマスターベーション・セルフプレジャーのエチケット(一人になれる場所を選択する。下着がよごれたら、サッと洗うなど)をお話ししました。
講座は90分と学校の授業の倍の時間でしたが、みんな真剣にきいてくれました。
講座受講のアンケートの一部を紹介します。
○肩の力を入れることなく自然に話をきくことができました。
○べんきょうになった。クイズがおもしろかった。
○息子の精通を家族であたたかく迎えたいと思います。
○自分のからだを大切にする話をたくさん聞けました。
○子どもがもっと集中して聞けるようなアイデアがあるとよかったです。
○家に帰っていろいろ質問がとぶかもしれませんが、にげずに落ち着いて話したいと思いました。
○二次性徴に対する心がまえができたような気がします。
☆最近特に涙もろい私は、受講後のアンケートを読ませていただきうるっときました。そして一層勉強してわかりやすい講座を目指したいとおもいました。
参加していただいたおや子のみなさん、本当にありがとうございました。
尚、写真は参加された方の許可を得て撮影・掲載しています。
次回のおや子講座は8月1日⒑時~「赤ちゃんのヒミツ 自由研究にも!」です。
火曜講座で気軽に性のお話しができます。そちらのほうもご希望の方はご参加ください。
文責:伊藤 嗣美