昨年12月19日に福知山で開催された
産前・産後”家事育児支援”スタートアップ研修が
1月19日に京都テルサにおいても開催されましたのでご報告いたします。(写真撮影は参加者の皆様より許可を得ております)
産前・産後訪問支援員とは、妊娠中や出産後に、
「体調がすぐれないが、近くに協力者がいない」「気分が落ち込んでいる」「初めて子育てするので不安」・・・
というご家庭に訪問し、家事・育児支援や不安や悩みの傾聴・相談支援(寄り添い)により、
安心して育児に臨めるようにサポートする支援員です。
開会のご挨拶を京都府健康福祉部こども・青少年総合対策室 足立敏和参事からいただきました。
講座の1番目は、
「産前・産後訪問支援員について」
京都府健康福祉部子ども・青少年総合対策室 母子保健係 桑本美智代様より
京都府の母子保健行政の現状、産前・産後訪問支援員養成講座の経緯等について、
スライドを用いて詳しくお話しいただきました。
続いて、
「産前・産後訪問支援事業の取り組み報告、訪問支援員の活動の実際」について、
4つの実施団体・行政の担当者から、事業の詳細について、紹介がありました。(以下①~④)
①南丹市の取り組みについては、南丹市役所子育て支援課の阪本樹里様から、
子育て支援事業の経緯と現状についてお話がありました。
行政とNPOでつくりあげた子育て支援の取り組みであるとして、マタニティ訪問から、ケアプランの作成、
訪問支援サービスのコーディネートの流れについて、とてもわかりやすい説明でした。
②南丹市のサービス提供を担う「NPO法人グローアップ」副代表 高橋寿子様から、
実際のケア内容や事業の効果について、事例を出しながら説明をしていただきました。
お母さんたちとの会話やケアの内容など、具体的にご紹介いただいたので大変イメージしやすいお話でした。
③久御山町の産前・産後支援システムについて、久御山町子育て支援課 総括保健師 木下絵里様からご紹介いただきました。
事業の立ち上げやその際にこだわった点など熱意をもってお話いただきました。
成果や課題、今後についてなどもきめ細かくお話いただきました。
④実際の支援の様子についてを久御山町子育て支援課 産前・産後訪問支援員 黒川紀美代様からご紹介いただきました。
実際にケアを担当された訪問支援員の話であり、その様子が目に浮かぶようでした。
また、参加者の皆さんへ熱意あふれるメッセージをいただきました。
その後の質疑応答では、具体的な支援内容や訪問支援員としての活動の場、他の行政担当者から料金についてなど、より踏み込んだお話がありました。
休憩の後は
「現在の子育て世代の背景と妊娠・出産・産褥期の心とからだについて」というテーマで、
中村助産院院長 中村由美子助産師の講義でした。
周産期における女性の身体や心についてわかりやすくご講義いただきました。
また、コロナ禍における現状についてもご講義いただきました。
講義の後は、参加型の演習です。
沐浴の実習や、
抱っこひも・おんぶ紐の正しい使い方などを実践しました。
沐浴は、事前に動画を見ていただいたこともあってか、みなさんとても上手に実施されていました。
その合間に参加者同士、また講師や助産師スタッフとの交流もされていました。
最後に京都府助産師会会長 吉川敏子助産師から挨拶があり
あっという間に終了となりました。
以下、アンケートの一部を抜粋しました。
産前・産後訪問支援員の活動などそれぞれの地域のお話が幅広く聞けて良かったです。
産前・産後訪問支援員さんが実際に地域や家庭の中でどのように活動されているのか知り、支援の一つとして周囲や地域に根付かせていきたいと感じた。
各自治体の産前・産後支援事業の取組みについて色々と聞くことができ,以前より理解が深まったように思います。
参加した皆さま、お疲れ様でした。
短い時間でしたが、一緒に学びお話ができて楽しかったです。
今後も、必要な方達に必要なケアが届けられるよう共に学び実践していきましょう!
南支部 那須綾美