京都みどわいふ

京都府助産師会オフィシャルblog

産前・産後支援員養成講座3日目開催しました。

2020年03月04日 | 報告

3月1日(日)京都テルサにて養成講座3日目を開催しました。
全員マスク着用、換気のため少々冷える会場でしたが、無事終了しました。

  

講座8(公社)京都府栄養士会 管理栄養士の吉田敬子先生による
「胎児期から始まる妊産婦と家族の食育について」

2019年に改訂された授乳・離乳支援ガイドや2020年4月から変更予定の
1日の栄養所要量の最新の情報も含めた内容でした。

スーパーで販売されている食材で重さを測り、一日摂取量を手で感じてみました。


★受講者の声★
 ・食べることは毎日のこと。知っているのと知らないのでは大違い。
 ・日常の生活にも役立つことをたくさん知ることができて良かった。

講座9 京都府立洛南病院 精神科医長の山﨑信幸先医師による
「妊産褥期のメンタルヘルスケア、子どもへの影響について」


★受講者の声★
 ・共感性のところで、切り替えるトレーニング、引きずらないようにするトレーニング、
  いろんなケースをチームで対応するということがとても大切だなと思い良かったです。
 ・「支援はこまめに継続して声掛けしていく事が大事」という言葉が胸に残った。

10%を超えるといわれる産後のうつ病。治療・ケアや支援だけではなく、
妊娠中からのかかわりが大切なことを学びました。
困っている時だけの支援では不十分!切れ目ない対人的なネットワークを構築していきましょう。

講座10 南部産婦人科医院の南部香成子医師による
「ハイリスク妊娠・出産・産褥期の疾患、合併症について」


★受講者の声★
 ・無事に産むのは大変なことだと改めて思いました。
 ・命が誕生する過程で、様々な危険が伴うことが起きることも、知識として持っておかなければいけないと思いました。

難しい専門用語もわかりやすく解説していただきました。
多くの病気や合併症をコンパクトに、分かりやすい画像やイラストで理解が深まりました。
妊娠・出産・産後、自己管理や健康教育、予防的ケアを実践しても、だれでも正常範囲を逸脱する可能性があります。
赤ちゃんと母親の安全のために医療があります。
母と子、家族そして取り巻く医療者や支援者が妊娠・出産に向けて進むONEチームなのですね。

講座11 出張開業つぐみ助産院 国際認定ラクテーションコンサルタントの越山茂代助産師による
「妊娠期からの母乳育児支援 楽しく自信をもって母乳育児を継続するために支援者としてできること」

赤ちゃんにとって母乳が大切なことは多くの人が理解していることなのに、
母乳育児に関してはつらかった・悲しかった思い出がよみがえる…。
最近の母乳育児の現状や母乳育児の大切さを再確認しました。
そしてお母さんたちが安心して母乳育児を開始し続けるための
具体的な支援についてたくさん学びました。
ここでもコミュニケーションスキルが役立ちますね。

風船を使って赤ちゃんになってみました。
おっぱいを深くくわえるコツをつかめたでしょうか。


★受講者の声★
 ・1滴の母乳で恩恵があると知りホッと安心感がありました。
 ・安心して母乳をあげる環境を周囲が整えることが大切。
 ・(自分の娘が)この講義を受けた通りの母乳育児をしていたことがわかり、すごく納得できました。

講師も参加者もマスク着用(苦しかった?…)、一日中の座学でしたが、多くの学びができました。
次回最終日の講座に続きますように祈ります。
 (文責 北支部 藤垣真貴子)

 

 


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産前・産後訪問支援員養成講座2日目開催しました

2020年02月29日 | 報告

2020年2月24日、産前・産後訪問支援員養成講座(2日目)の報告をします。
(掲載の写真は、参加者様の了解をえています)

前日同様、参加された方には感染予防対策をしていただき、いつもとは少し違う雰囲気の中での開催でした。

 

講座5 妊娠・出産・産褥期の生理的心と体の変化~女性の一生に寄り添う助産師の視点から~

ふじわら助産院 藤原 朋子 助産師よりお話しいただきました

1.最近の妊婦さんの傾向

2.妊娠期 (妊娠の成り立ち 体の変化 心の変化 マイナートラブル 快適な妊娠生活 支援が必要な妊婦)

3.出産期 (出産の進行 出産時に大切なこと)

4.産褥期 (入院生活 心と体の変化 第2子以降の母 よくある心身の不調 家族計画 支援が必要な母)

5.妊産婦さんとの関わりで心がけたいこと (気持ち 行動)

 

講座6 赤ちゃんの発育・発達・育てにくさへの対応~赤ちゃんの視点から子育てを考える~

くわはらこどもクリニック 桑原 勲 先生よりお話いただきました

母乳育児と食物アレルギーとトピックスではじまり日本の伝統的育児観 戦後の育児法の変遷 お産の変遷と児童虐待 育児不安の現状 産後の過ごし方:愛着形成 母乳育児:愛着形成の視点から と盛りだくさんの内容を分かりやすく教えて頂きました

 お母さんには産む力があり、育てる力も備わっています。赤ちゃんには、生まれる力があり、育つ力が備わっています。

 たとえ不安の中でわが子との生活が始まったとしても、その後の歩みの中で、お母さんが周囲の人にあるがまま受け入れられ、親子ともども大切にされる機会を得られれば、自信をもってそのあとを歩むことは十分に可能です。

 必要なのは「指導」ではなく、「傍に居(ること)」て、支えることです。皆さんの協力で、支援の輪が広がることを願っています。とのメッセージをいただきました。

 質問では、母子分離のあった親子へのアプローチについて ⇒ いつでも取り返すことはできる。始められるときにどう補っていくのか考えればよい。母子が上手くいってるのであれば下手に修正しない。赤ちゃんが嫌がることはしない。訓練のようにはしない、アプローチを考える。

 

講座7 支援者としてのコミュニケーション・スキルを学ぶ~女性とその家族をエンパワーするために~

親業訓練インストラクター・精神科医 永原 優理 先生よりお話いただきました

双方向のコミュニケーションについて 聞く(受動的な聞き方  能動的な聞き方) 伝える (わたしメッセージ  コンサルティング)を講義だけでなく、ワークを交えながらの講座は2時間があっという間に過ぎていました。

 参加された方が、ワークの中で相手の悩みを聞くとき、今まではアドバイスをすることを考えてしまっていたが、能動的な聞き方で聞くを繰り返すうちに、相手が心の整理をされ自ら答えを見つけられれていった。聞くことに集中することの大切さを学んだと話されていました。

 

 それぞれの講義の中で、支援するものとして対象者に常に寄り添う姿勢。感謝、尊敬、ねぎらい、心で対話すること。自分の価値観・経験を押し付けないこと。本人の持つ力を信じ引き出すことが大切であることを学んだ充実した一日でした。

(文責 岡本美由貴)

 

 

 


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産前・産後訪問支援員養成講座1日目開催しました

2020年02月26日 | 報告

2020年2月23日、産前産後訪問支援員養成講座1日目を開催しましたので、報告します。

(掲載している写真は、参加者様の了解を得ています)

 

産前・産後訪問支援員は、産前・産後ケア専門員が作成したケアプランに基づき、妊産婦宅を訪問し、不安や悩みの傾聴・相談支援(寄り添い)や安心んして育児が臨めるようサポートを行います。

 

会場は、京都テルサ。

新型コロナウイルス感染で混乱の中、来られた方には、感染予防対策をしてくださいました。換気も頻回にしていたため、室内は少し寒い状況でもありました。ご理解ありがとうございました。

 

(公社)京都府助産師会の会長、丹所紀代子より開会の挨拶をさせていただきました。

スタッフは同じTシャツを着ています。

(メッセージ入りです。The World Needs Midwives Now More Than Ever)

 

講座1:産前・産後訪問支援員養成事業について

講座3:「協働・連携する行政施策、社会資源を知る」~必要なサービスが活用できるように

京都府健康福祉部こども・青少年総合対策室の宮田淳子氏よりお話いただきました。

講座1では、妊娠から子育てまでの包括支援対策事業の中での産前・産後訪問支援員の役割などについて、スライドをみながら教えていただきました。

また、講座3では、京都府での母子保健事業の紹介をしていただきました。市町村実施事業と、府・保健所実施事業について分かりやすく説明されました。

参加者様から積極的に質問されました。

講座2:「今どきの子育て世代の生き方、ニーズを知る」~女性としての多様な生き方を受け留めるために~

NPO法人働きたいおんなたちのネットワーク理事 西村淑乃氏よりお話いただきました。

子育て期の女性の生きづらさとニーズを事例を交えながら、説明されました。

「ママのつぶやきを言葉をかえずひろう。それをつみあげれば見えないニードをみつけることができる」「ママが自分のやり方をみつけていくことをサポートすること」など、心に響く内容を教えていただきました。

 

昼食前にアイスブレイクをしました。

身体を動かしながら、多くの人と交流しました。和やかなムードに。そのまま昼食に入り、休憩時間、楽しそうな話声があちこちから聞こえてきました。

 

講座4:「今と昔の妊娠・出産・子育て事情の違いを知る」~今どきの子育て世代の心強い支援者になるために~パート1

(公社)京都府助産師会 味谷ゆかり氏のファシリテートの元、グループワークを実施しました。

グループワークでは盛んに意見交換されていました。

以上が1日目の研修内容です。

~参加者様の声(抜粋)~

・自分が子育てしていた頃と比べて、これだけ時代も進んで、いろいろなことがスムーズにできてよいはずなのに、昔よりも母親の悩みが多くなっていることがわかりました。

・いろんな地域の方とお話ができたり、情報交換できたりしてよかったです。寄り添うことの大切さ等いろんなことが勉強になりよかったです。

・いろんな行政のサポートなどがあることがわかった。お母さんに相談を受けた時に、こういうサポートがあるとかアドバイスできるように勉強できたらなと思う。自分の何気ない言葉でお母さんを傷つけたりすることがないように気を付けたいと思った。

・支援とは相手の気持ちに寄り添うことで、自分の言葉に置き換えずありのままの言葉を受けとめるという言葉が胸に残った。

 

文責:南支部 谷口貴子

 

 

 

 

 

 


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2019年度第3回潜在助産師再就業スタート事業 研修開催しました!

2020年02月06日 | 報告

穏やかな冬晴れの週末、看護大学の講義室には、研修への期待にワクワク感でいっぱいの

参加者が集いました。助産師、保健師等49名の医療関係者にご参加いただきました。

「妊産婦に関わる医療従事者のためのメディカルアロマ」

 講師は当会会員の、カ―ティ助産院、国際母子ケア協会代表のカ―ティ―倫子氏。

全国規模で幅広く活動され、アロマに関する著書も出版されています。

アロマ精油を医療の現場で活用するには、しっかりとした製品を正しい方法で使用することが必要です。

限られた時間ではありましたが、基礎からわかりやすく解説していただきました。

講義の後半は、グループごとに、妊産婦にも使用できるオイルを、ひとつづつ香りを確かめていきました。

そして、リラックス、リフレッシュ、ウイルスの働きを抑える、など、それぞれ効果や、好みをイメージしながら、

オリジナルのオイルをブレンドする実習をしました。次に、作成したオイルを使用して、ペアになって、ハンドマッサージを実践しました。

 アロマの香りに包まれ、そしてマッサージの効果もあってか、参加者同志とてもいい表情で、交流が深められる、そんな場面が多くみられました。

 アンケートでも、「とにかく楽しかった!」「勉強になった」「充実していた」「癒された」

という、高評価で、総合的な評価も ほとんどが「大満足」となっていました。

「今まで間違った使い方をしていた」「今後正しく効果的な使い方を考えたい」という感想もありました。

「妊産婦さんへの使い方をより深く学びたい」「第二弾を」というリクエストも多かったです。

コロナウイルスが心配されるこの時期、マスク使用の参加者も多かったですが、支援者自身である私たちにとっても、大きな学びと、素敵な癒しの時間となりました。

 カ―ティ様、お忙しい中素晴らしいご講義ありがとうございました。参加者のみなさまも、片付けなどご協力いただきありがとうございました。  

 年度末に向け、転入、職場の変更などで潜在助産師にご登録いただける方、ご自身ももちろんですが、お知り合いにおられましたら、

ぜひ、助産師会HPの潜在助産師登録フォームから登録、ご紹介をよろしくお願いします。 

                                  文責 藤原

 


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2019年度第1回定期研修会

2020年02月03日 | 報告

 2月1日 午後2時より京都看護大学において、2019年度 第1回定期研修会が開催されました。

立春が近いせいか、暖かな日差しに恵まれた1日でした。

今回の研修は、『小さな生命を守りたい』というテーマで、京都産婦人科医会理事の大西用子先生をお迎えして講演をしていただきました。

参加された皆様は熱心に聴講されていました。

 

 年々増加している児童虐待による新生児の死亡には、望まない妊娠や若年妊娠の問題があります。避妊や命の大切さを説く性教育も重要ですし、産後の支援も重要です。今まで私は、産婦を中心にしたサポートしか考えられなかったので、今回の講演の中大西先生がおしゃった『産んでもいいだよ。代わりに育ててくれる人もいるよ。』という言葉が心に残りました。生命を守るという点で、養子縁組や他者よる子育てを視野に入れることも必要なのだと考えさせられました。 そして、私達助産師はどのように活動していけばよいのだろうか。 子育ては、地域や社会の中で次世代を育成することになるのですから、個人のものではないという意識で活動していく必要があるのだろう。施設を超え、地域社会に根差していきたいものです。


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