10月22日 お茶教室を開催いたしました。
やっと心静かに秋の風情を楽しめるようになりました。
10月は各地の神社、お寺で献茶式が行われます。
それは日本人は昔より自然への畏敬の心を大切にし、そして神々をお祀りし、神社を敬い親しんできました。
日本人が古より守り伝えてきた自然への感性が今も伝えられています。
京都在住のフランスの方が、日本文化を伝えたい、伝えて下さいと言われました。 千利休はお茶を美味しく飲むと言っていますよねと。
その方はお茶大好きですと。 茶室の中には日本文化が詰まっていますよね。と色々と話し合いました。今、日本文化、特に”お茶” ブームです。
25日は大覚寺にて嵯峨天皇勅封 般若心経 御開封記念1200年 献茶式法会でした。
今から1200年前の弘仁九年(818年) 嵯峨天皇は弘法大師の勧めで般若心経を写経され、勅封(封印) その後60年ごとこの写経を開封し、
天下泰平をお祈りする法会が続けられています。 1200年前のものですから、かすかに読めるかで??
御影堂にて表千家家元がご奉仕されました。 献茶式に参加し般若心経にも感激しました。
大覚寺の献茶式
お茶教室の様子です
短冊 「明歴々露堂々」 (みょうれきれきろどうどう) 『従容録』 大徳寺 大慈院 戸田実山師
お菓子は 藷饅頭 銘 「山づと」 餡と栗です。 生菓子は眼で楽しみ、舌で味わう。 優しい味でほっとします。
ほととぎす、黄色のじょうろうホトトギス、紫の小さい花は段菊(だんぎく)です。 茶会でしか見られない珍しいお花です。いつもYさんがご持参し、活けて下さっています。
薄茶の点前 茶器を清める。 続けてお稽古されていますので、お点前ご自分の物にされている。
初めての点前です。 直ぐにマスターされた。 お茶が好き、やる気があり、さすがです。
濃茶の点前 とても綺麗なお点前
ご三器(茶入れ、茶杓、仕服)拝見 作者、形、ご銘を正客がお尋ねし、亭主はお答えする
今回で風炉もおしまいです。 10月は鉄風炉を使用し、灰は 「かきあげ」 にします。風炉での名残で、わびた感じをだします。
中置きにして、少しでも釜を客に近づけ、暖かさを感じていただく。 これは客への心のこもった優しさがいいですね。
水指は左側におきます。 席には亭主の配慮がいろいろとあり、また亭主は工夫します。
美味しいお菓子、抹茶でちょっとひと息しました。 皆さまご参加ください。
次回は11月22日(木)です。
”お茶” がテーマの映画が上映中です。 この映画は樹木希林さんの遺作です。
”お茶” の魅力に気付き、惹かれていった女性。 内なる自由と生きる喜び、そしてかけがえのない”今” を色んな気付を教えてくれます。
皆さま鑑賞しましよう。
お茶教室担当 文責 伊藤正子