1月は各所で初釜が行われます。
お茶人にとっては嬉しく、また忙しい月です。 京都府助産師会館にて恒例の初釜、5名で開催いたしました。
初釜にて 表千家不審菴に来菴しましたので少しご案内いたします。
寄付きにて道具の拝見をし待ちます。 次に松風楼にて薄茶をいただきます。 その後道具を拝見します。
九畳敷に入ります。 床には、3代 元伯宗旦筆の掛物 「春入千林処々鶯」 (はるせんりんにいりて しょしょのうぐいす)
青竹尺八の花入れには、曙椿に結柳が床に垂れている。
残月亭には紀州徳川家10代治宝公(はるとみ)より拝領の 「玉の絵」 掛かり、 床にはカツラ盆と盆石が飾り置かれていました。
不審菴15代猶有斎(ゆうゆうさい)宗匠が濃茶を点ててくださいました。 茶室内は凛とした雰囲気で、心地よい緊張感がありました。
のんこう作(楽3代道入)の葵御紋茶碗の写しでいただきました。 新春初釜の濃茶席にて、この茶碗で濃茶を点てる習わしです。
この本器は表千家4代こうしん宗左が紀州徳川家、初代頼宣にお茶を差し上げた際に用いた茶碗です。寄付きに飾ってありました。
最高のお茶碗でとても、とても美味しい濃茶でした。
後の方は嶋台茶碗、初釜のみで使用の金、銀の大ふり茶碗で6~7名で頂きます。全て家元がお点てになられます。
その後、新席で祝膳、(柿傳) 御酒をいただきました。 御膳、お酒もお昼前でとても美味しかった。
寿扇 猶有斎宗匠 「和光同塵」 (仏(菩薩)が衆生を救うため本来の知恵の光を隠しかがれた俗世に身を現すとこと。
今年の御題は 光です。 輝かしい年になりますようにお祈り申し上げます。 敷松葉
会館の初釜
初釜では席入りし、亭主と客がご挨拶をします。 初釜は師がお茶のおもてなしをします。
掛物は 「慶雲」 高野山管長 阿部野竜正師 花 結柳、胡蝶侘助 花びら餅(正月の菓子) 遊月製
先ず点心を頂きました 美味しかった
濃茶 とても香りよくまろやかで、美味しい濃茶でした。 お茶銘 特別挽上 無上 「初釜抹茶」 で最高の抹茶です。 お詰 柳桜園製
お運びで薄茶のお稽古をしました。 まだ数回のお稽古ですが、とてもご熱心にされています。
利休百首の冒頭に 「その道に入らんと思ふ心こそ 我身ながらの師匠なりけれ」 と言われています。
その通りだと思います。 自分の心身を磨くことになります。
お若い方は覚えも早い。それに綺麗にお点前されています。 お点前する事と他人の点前を見ることも大切です。
知れば知る程、点前や長い歴史と日本の文化が見えて楽しくなりますよ。
初釜はではお茶に関するモノをプレゼントしました。 茶筅、茶杓、懐紙、茶巾、白のシックス。 使って下さると嬉しいです。
お茶を楽しみましょう。 今年もどうかよろしくお願いいたします。
いつもブログをご覧くださりありがとうございます。
次回は2月25日です。 皆さまご参加くださいませ。
お茶教室担当 文責 伊藤正子