さわやかな秋晴れの土曜日。
本日、性教育チームによるいのちのふれ愛講座②「からだを大切にするお話」を開催いたしました。
会場は大変にぎやか!12組、30名の親子様がご参加くださいました。
まずは、私たち助産師のお仕事の紹介、胎児人形や赤ちゃんが生まれるスライドショーをみんなで見ました。
たくさんの人に喜ばれて、頑張って一生懸命生まれてきた大切な私たち。
大切でないのちなんてないよね。
こころとからだはしっかり結びついていますよ。
パネルや絵本、紙芝居を使って、性器は恥ずかしいところではなく、大切なところ、
プライベートゾーン、いいタッチとわるいタッチなどを学びました。
そのあとは、実際どんな場面でいいタッチや悪いタッチがあるのか、
助産師とご参加くださった保護者の皆様でロールプレイをしました。
子どもさんから、うちのお母さんにやってもらいたいな!ってリクエストをくださったりして、
女優たちが前にでてきます
1、いいタッチ(両親からほめられ、抱きしめられる)
2、ことばの暴力(ことばも見えないけど心を傷つけ、悪いタッチになります。)
3、悪いタッチ(知っている近所のおじさんに無理やり抱っこされ体を触られる)
4、車の連れ去り(お母さんのお友達と名乗る女性にお母さんが入院したし連れてってあげようといわれた。)
→①ついて行っていいのかな?
→②お友達として、ついて行ってしまった現場を見てしまった時、どうしたらよい?
こんな緊迫な設定のロールプレイをしてみました。
幼い子どもをねらう性犯罪の加害者への調査によると、
しっかり目を見て挨拶をしてきた子どもは狙いにくい、静かなタイプの子どもの方が狙いやすいことが
分かっています。
「このことは内緒にするんだよ。」そう言われたらそのまま従いそうだから・・・と。
普段からおうちの人としっかりコミュニケーションがとれていること、
自分の体はとっても大切で、プライベートゾーンを脅かす存在には「NO!」といってよいことを知っていることが大事です!!
助産師の声にも力が入ります。
その後は自分たちが被害にあわないために気を付けること、親としてできることはなんだろうと、皆様に考えていただきました。
思いつく限りのことを付箋に書き出して貼り付けていただきました。
子ども達からは、学校でも習ったと
「いかのおすし」が大切!と。
「行かない・乗らない・大声を出す、すぐ逃げる、知らせる」の頭文字。素晴らし~!!
ほかにも行き先を告げる、「いや」「やめて」というなどたくさんの意見が発表されました。
保護者からは、子どもとこんな時はどうするなどよく話し合う、
子どもとしっかりコミュニケーションをとるなど、積極的にお子様とかかわっていくことが大切だというご意見がたくさんでました
以下、本日いただいきましたご感想の一部をご紹介いたします。
・こどものいのちを大切にすることを事例や劇を通してわかりやすく教えていただきとてもよかったです。
・健康な性の知識が親も子もこれから必要不可欠になると思います。
「めしべ・おしべ」のぼんやりした話しでなく、きちんと性器の話をしてもらえてよかったです。
・性教育、防犯の話は一度で終わらず、何度も何度も機会あるごとに親子で触れていきたいと思います。
・実際にあり得る怖い話も、普段の会話で避けがちだったが、子どもを守るためには避けることなく話すことが大事と思いました。
・このような活動が広がってくれたらいいなと思います。ぜひ学校でも授業をしてほしいです。
みんな、み~んな安全で安心して暮らせる「けんり」があります。
真綿のような、綿菓子のようなふわっふわの「けんり」です。
誰からも踏みにじられてはいけません。自分は、とっても大切な存在なんです。
そんなまとめをさせていただきました。
「自分のからだはとっても大切→二次性徴→交際、性交の光と影→いのちの誕生」
この流れが、大人になるまでにどの子どもにもしっかり正しい知識として伝わるように願ってやみません。
思いきって親に聞いてみたけど、はぐらかされてネットで検索・・・
正しい知識を得ることは難しいでしょう
保護者の皆様も聞かれてドキリとしたり、どう答えていいのか悩まれることも多いと思います。
このような講座がきっかけとなり、今後の親子の会話が深まることが私たちの喜びです。
10月24日(土)には、二次性徴のお話、11月21日(土)は保護者向け講座を開催予定です。
性のお話を真面目に、明るく、楽しくお話いたします。
どうぞご興味のおありの方はお気軽に遊びにいらしてくださいね。
助産師さんも大歓迎です。今後のご自身の活動の参考になさってください
本日お越しいただきましたみなさま、ご参加くださいまして本当にありがとうございました
性教育事業担当 渡邉安衣子