四季折々の自然の変化を楽しめますが、温暖化の影響か、紅葉の時季や色づきも異なります。
どこでも秋の風情を感じます。
11月 立冬を迎えると、お茶では口切、炉開きの時季で「お茶の正月」 とも言われています。
神社・仏閣にて、奉納の献茶がおこなわれます。
献茶祭の様子を紹介します。
日本三景の一つである 「安芸の宮島」 厳島神社において表千家15代 猶有斎千宗左宗匠がご奉仕されました。
世界遺産に登録されております。 厳島神社の中で国内唯一海に浮かぶ重要文化財の能舞台にての献茶式でした。
満潮時で微かに揺れる潮波、厳粛で緊張感の時で、ほんとうに~~ 幽玄の世界でした。
献茶時は、先に香を炊き清めます。 茶碗を扱う時はマスクを使用して点前をされます。
いつもは写真はNGだが今回は、遠からでOK
献茶式や茶会ではご立派な道具を拝見できます。 また道具の謂れなどしることができます。 濃茶席の道具です。
表千家の千家歴代の古い道具や、千家・職家の古い年代の道具をお出しくださいます。
その時季や茶会の趣旨にあった道具の取り合わせはとても大切なことです。
献茶式を拝見し、拝服席、副席は、濃茶席、薄茶席、立礼席と4席ありました。 記念品は持参しました 扇面皿(御砂焼)です。
茶会に参加することで、とても勉強になります。
お稽古の様子
炉開きです。 「お茶の正月」 と言われています。 おめでたいので、皆で、おぜんざい、をいただきました。
その後お点前 6ヶ月振りの炉の点前で戸惑いもあったと思いますが、 お点前しました。
短冊 「紅葉満山川」 大徳寺 大慈院 実山師 花入れ 唐津 椿 香合 松かさ 大樋
濃茶点前
濃茶を美味しく点てるにはお湯の温度が大切です。、再三 釜の蓋を閉めます。 お茶 服加減の挨拶が終われば、「中仕舞い」 を
します。 末客が飲み終われば、「中仕舞い」をときます。 その間に亭主と正客の問答をします。
濃茶はお茶点てるまでは静かに、静寂にします。
お点前が終われば、必ず 「ご三器の拝見」を 正客はお願いし、拝見が終われば、道具の事を尋ねる。 亭主は道具の謂れや、銘など考えて答える。
濃茶の飲み方 茶碗に下に帛紗を使用する。 いただき時は、お先にと挨拶、送り礼もあります。
薄茶は一人分。 濃茶だいたい三人位で回し飲みします。 家元の初釜では、6人から7人で回し飲みします。(家元が全部点てる人数が多いから)
最後だと大変、1口の時もある。
濃茶はこぐりと飲むのではない。香りをかき、口にのせて少し流す感じ。軽く3口です。 茶銘は猶有斎宗匠のお好み 「楽寿の昔」 柳桜園詰
こちらのがとても、まろやかであり、美味しい。
薄茶点前
茶碗を膝前に置き、戸を開け、主客総礼。茶碗を持ち出し膝前に座り、左手で茶碗を左に仮置き。茶器(雪吹)を右手でとり水指の前、左手で茶碗をと
り、右、左で雪吹と置き合せる。 建水を持ち出し戸を閉める。 棚正面に座る。
柄杓を左手で少し持ち上げ、右手で蓋置を取り出し、柄杓はもとに戻す。 蓋置を左手に受け、体を炉の(内隅)にまわり、右手で蓋置を置く。
柄杓を左手で取り、持ち直して右手で蓋置に引き、 主客総礼。
居ずまいを直し、建水を進める その手で茶碗を取り、右手で膝前に置く、雪吹を取り、茶碗と膝の間に置く。 帛紗さばきをして、右手に持ち、左手で雪
吹を 「 二 」 の字に拭く 雪吹を棚と炉縁を結ぶ線上 やや水指寄りに置く。 帛紗をたたみなおし、左手に持たせる。 右手で茶杓を取り、帛紗で吹
き、茶器の上に置く。 茶筅を取り、茶器の右横に置く。 茶碗を少し手前に寄せる。 帛紗を右膝横に置く。その手で柄杓を取り構えて左手柄杓もち、
右手で帛紗を持つて釜の蓋を取り、蓋置に置く。 帛紗は建水の後ろに置く。 右手で茶巾をとり釜の蓋の上に置く。
柄杓を持ち直しお湯を汲み茶碗に入れる。 柄杓は合を伏せ釜の口に。 茶筅とうしをする。
後は風炉の点前と同じです。
茶道の点前はとても合理的になっています。 理屈ではなく~ 基本に忠実にして 「美」 を考える。
その中に 「静と動」 があります。 身につくようにしましょう。
いつもグロブをご覧下さりありがとうございます。
次回は12月19日13時~です。 美味しいお菓子と抹茶でほっとした一時を過ごしませんか?
お茶教室担当 伊藤正子