舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

フラと腰痛

2007-11-09 23:23:22 | ダンス話&スタジオM
このご時世になると、うちの教室の新人さんの中にも、既にフラをやったことのある方がかなり多くなって参りました。
しかし問題なのは、そのうち少なからぬ数の方が基礎を未習得、あるいは間違った基礎ができてしまっているということです。

フラにもいろいろな流派がありますから、うちのスタイルで是とされていることが必ずしもすべての流派に共通しているとは限りません。
とはいっても、腰が不自然に固まっているとか、踊っているうちに体のどこかが痛くなってくるなどというのは流派云々以前の問題です。

そういう方に話を聞くと、今まで基礎というものを習ったことがないという、衝撃の言葉を聞くことがあります。
うわああ、やっぱり流派以前の問題だああ。

フラは本来、あらゆるダンスの中でもトップクラスといっていいほど「身体にとって自然な動き」をするダンスといえます。
たとえば腰を揺らしているように見えますが、あれは強いて動かしているわけではなく、良い姿勢できちんとステップが踏まれた時に自然についてくるものなのです。
カヒコやアップテンポの激しい曲など、しっかり踊ればさすがに息が上がりますが、そもそもしっかり踊ったことによる肉体的負担と、踊り方自体に問題があることによる負担とは根本的に違います。

ハワイには、新人さんが入って最初の数カ月間は一切振り付けを教えず基礎を叩き込む教室もたくさんあると聞きます。
美しいフラのために基礎とはそれほどまでに重要なのです。
それを教えることを怠るのは完全に指導者の怠慢であり、もっというなら、おそらく基礎を指導する伎倆が無いのでしょう。

しかし指導者の伎倆の有無など、始めたての人には皆目わからないのではないでしょうか。それも無理からぬことです。
かといって、何も知らぬまま怪しい基礎を身に付けてゆくと、見るも無惨な踊り方になるばかりでなく、下手をすれば健康を害してしまいます。
そして悲しいことに、そうしてついた癖はなかなか抜けないんですよね。これを取るのにまず時間がかかり、そうとうな回り道になってしまいます。

先生であれダンサーであれフラの本職を自称する人を見分けるにあたり、体重が100キロ以上あるわけでもないのに腰痛・膝痛の人は信用しない方が無難です(笑)。

腰や膝にトラブルを抱えているフラダンサーの場合、その踊り方に大いなる問題があると思って間違いありません。
フラの場合、使い過ぎで傷めるということは決して無いです。あり得ません。現に母マミちゃんなど、あんな体型を支えているというのに、30年以上一日数時間ほぼ毎日踊り続けていたって腰や膝の痛みを訴えたことなど一度もないのですから。

たとえ以前やっていたほかのダンスや加齢によって腰や膝が悪い場合でも、フラはこれらを補う部位を鍛える効果のある踊りなので、先生になれるほどのキャリアと日々の鍛錬を行っている人なら、当然それらのトラブルはとっくに解消されているはずです。

私は生まれつき脚がかなり弱く、子供の頃は学校まで歩いていくこともできなくて、それでも無理に歩くと脚がびくびくして一晩眠れなくなる体質だったのですが、ダンス歴を重ねるにしたがってそれがまったく無くなりました....なんていうとなにやら怪しい健康商品の宣伝文句みたいだな(笑)。でもこれは実話です。

だからせっかくうちに来てくれた生徒さんたちには、ぜひとも一日も早く美しい上に健康にもいい、正しい踊り方をマスターしてほしいと、切に思います。

さあ、明日も基礎みっちりクラス。気合い入れて(でも踊り方はチカラ抜いて)頑張りますぞ。

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