先日アーユルヴェーダを初体験し、その気持ち良さと「ヘッドマッサージとヘアトリートメントを一緒にできるお得感」をいたく気に入った我々は、今度は別のお店に行ってみることにしました。
いえ、本当はこないだのとこ(ケイジクラス・ピチカというお店です)が良かったんですが、予約でいっぱいで入れなかったため別の店を試すことになったのです。
なお、今回行った所の店名およびそれを特定できる記述はいたしませんので、どうぞご了承ください。理由は後でお話しするとして.....。
「本店は普通の美容室だけど、アーユルヴェーダのみの専門店を出したお店」とだけ、お話ししておきます。
雨のそぼ降る中予約の時間にお店に入ると、まず普通の顧客カードのほかに「ドーシャチェック」というフィジカル・メンタル両面からの診断テストを記入しました。
これは火・土・風・水・空の五元素のうち本来の自分の属性や現在の状態を知るためのもので、実は以前も別のお店でやったことがあり、このブログでも書いたことがありましたね(って、そうとう前のことなので覚えてる方は天才だ!!)。
診断結果をもとにお勧めのメニューや使用するオイルが決まるらしいのですが、我々は最初から「シロダーラ(額にオイルをたらす施術)とヘッドマッサージ」のコースと決めてあったので、あんまし意味なし(笑)。
ただ、私が「くすぐったがりです」と書いておいたら、診断結果を見たお店の方に「それは警戒心からくるものです」と言われたのだけは目からウロコでした。お、思い当たるフシがあり過ぎます。
カウンセリングが終わると、一人ずつ個室に通されて早速ヘッドマッサージから入ります。
普通の椅子(座り心地は微妙)に腰掛け、オイルを使ってマッサージします。頭皮だけでなく、首筋もちょこっとマッサージしてくれました。事前にくすぐったがりと伝えておいたおかげか、あまり苦痛を感じないですみました。
それからベッドに移動してシロダーラです。これは細い蛇口のついた給水機のような専用装置の真下に額が来るように横たわって、ひたすらオイルをたらされるという代物です。
っていうとなんか大したことなさそうですが、どういうわけかこれをやると謎のα波が出て、意識はあるのにまるで眠っているかのような瞑想状態にトリップできます。
ただ私の場合、たらす位置が数ミリずれるとくすぐったすぎてトリップできません。難儀だよなあ、くすぐったがりも。
今回は幸いダメなツボに当たらない位置にたらしてもらえて、いい感じにトリップしているところでシロダーラが終了しました。
しかし、問題はこの後だったのです。
頭にたっぷり浸透したオイルを洗い流してもらうべく、最後にシャンプー台に移動しました。
ここのシャンプー台は最近増えている着席式です。つまり、かつて主流だった椅子がリクライニングするものではなく、座った体制のまま頭のみを上に向けてシャンプーしてもらうのです。
このタイプのなかには困ったことに時折首や背中、腰に負担をかけるものがあり、残念ながらこのお店のものもそうでした。
シャンプーは一回洗いのみで大した時間ではなかったはずですが、「く、首が痛い、早く終わらないかしらん」と思いながら過ごしました。
シャンプーが終わると、「ごゆっくり」とか言われながらパウダールームに案内されました。
そう、信じられぬことに、乾かすのはセルフサービスなのです。それでいいのか美容室。あ、ここはアーユルヴェーダ専門店であって美容室じゃないのか。
部屋はうちのドライヤーを当てる洗面所なみに狭く、おまけにエアコンがありません。
エアコンがない苦しみを痛感したのは、髪の毛を半分くらい乾かした頃でした。密室ゆえドライヤーを当てれば当てるほど温度および湿度が劇的に上昇し、ほとんど場末の古い銭湯状態に。
それでもなお髪の毛を乾かすと、更なる衝撃の事実が判明して参りました。
頭のオイルが十分に落ちていません。つーか、後頭部などヌルヌルのベタベタです。
はっ、後頭部...!!!そ、そうか。あの首の痛むシャンプー台、あれのせいだな!?!?
着席式シャンプー台のもう一つの問題は、技術者の洗い方がまずいと後頭部を洗うことができないのです。または逆に洗おうとして失敗し、首筋をびしょ濡れにされることも。
手をヌルつかせながら乾かしているところへ、一歩遅れてマミちゃんも来ました。
そしたらこの人の頭がまた私に輪をかけてヌルッヌルです。
どうやらマミちゃんを担当した人の技術にはそうとう深刻な問題があったようで、マッサージの時点から痒い所に手の届かないモヤッと施術だったのだとか。
いちおう乾かしましたが、あまりにひどいベタつきにけっきょくもう一度洗い直してもらうことにしました。
私もやり直してもらおうか悩んだのですが、頭皮がベタついてるわりに毛先にはオイルが行き渡っていないことに気づき、これ以上毛先がパサパサになるよりはと思って諦めました。
ヘッドスパやアーユルヴェーダのオイルは髪に良い物ですから、もちろんたしょう残っている分にはむしろ歓迎です。こないだ行ったお店など、残ったオイルにトリートメントと同じ効果があったくらいです。
しかしこれじゃあいくらなんでも残り過ぎだ。ポマードを塗りたくった頭のようにグロッシーになってしまうというのはどうなんでしょう。
タオルを借りてオイルを拭き取る我々に気づいた店員さん、我々の頭を見てこりゃ確かにヒドイと思ってか「今日のお代は結構ですから...」とおっしゃいましたが、それを呑んだら我々の最も忌み嫌うクレーマー達と同じに成り下がってしまいますので、当然ながら丁重にお断りして通常料金をお支払いしました。
そういうわけで、このお店に対する中傷となってしまうことを避けるため、お店の名前は出しません。
ただ今回の件で我々が予想したのは、アーユルヴェーダの施術じたいには資格が要らないのでは...?ということです。
つまり、美容師の資格がなくても今回のようなマッサージなどをすることは法律の抜け穴で非合法にならないのではないか。このお店に一般の美容院のメニューが無いのや、ブローがセルフサービスなのは、その抜け穴のためではないか。だから店員さんたちのシャンプーがあんなにも残念な技術だったのではないか.....。
だから、いかにも専門ですというもっともらしい看板を出していても、騙されてはいけないということです。
だいいち「資格」というのにも甚だ胡散臭いものが紛れています(もちろん、美容師のようなすでに確立された資格は別)。お金さえ払えばもらえるけれど、ごくごく一部の場所でしか通用しないような資格です。
「資格=本物」「専門=本物」と、私たちはつい騙されてしまうけれど、本当に本物かどうかを判断できるのは自分の審美眼のみです。
ご立派な看板の裏側がハリボテだったなんてこと、実はよくある話ですよね。
今回の我々のようにときには痛い思いをしつつ、自分の見る目を養っていくしかありませんな。
いえ、本当はこないだのとこ(ケイジクラス・ピチカというお店です)が良かったんですが、予約でいっぱいで入れなかったため別の店を試すことになったのです。
なお、今回行った所の店名およびそれを特定できる記述はいたしませんので、どうぞご了承ください。理由は後でお話しするとして.....。
「本店は普通の美容室だけど、アーユルヴェーダのみの専門店を出したお店」とだけ、お話ししておきます。
雨のそぼ降る中予約の時間にお店に入ると、まず普通の顧客カードのほかに「ドーシャチェック」というフィジカル・メンタル両面からの診断テストを記入しました。
これは火・土・風・水・空の五元素のうち本来の自分の属性や現在の状態を知るためのもので、実は以前も別のお店でやったことがあり、このブログでも書いたことがありましたね(って、そうとう前のことなので覚えてる方は天才だ!!)。
診断結果をもとにお勧めのメニューや使用するオイルが決まるらしいのですが、我々は最初から「シロダーラ(額にオイルをたらす施術)とヘッドマッサージ」のコースと決めてあったので、あんまし意味なし(笑)。
ただ、私が「くすぐったがりです」と書いておいたら、診断結果を見たお店の方に「それは警戒心からくるものです」と言われたのだけは目からウロコでした。お、思い当たるフシがあり過ぎます。
カウンセリングが終わると、一人ずつ個室に通されて早速ヘッドマッサージから入ります。
普通の椅子(座り心地は微妙)に腰掛け、オイルを使ってマッサージします。頭皮だけでなく、首筋もちょこっとマッサージしてくれました。事前にくすぐったがりと伝えておいたおかげか、あまり苦痛を感じないですみました。
それからベッドに移動してシロダーラです。これは細い蛇口のついた給水機のような専用装置の真下に額が来るように横たわって、ひたすらオイルをたらされるという代物です。
っていうとなんか大したことなさそうですが、どういうわけかこれをやると謎のα波が出て、意識はあるのにまるで眠っているかのような瞑想状態にトリップできます。
ただ私の場合、たらす位置が数ミリずれるとくすぐったすぎてトリップできません。難儀だよなあ、くすぐったがりも。
今回は幸いダメなツボに当たらない位置にたらしてもらえて、いい感じにトリップしているところでシロダーラが終了しました。
しかし、問題はこの後だったのです。
頭にたっぷり浸透したオイルを洗い流してもらうべく、最後にシャンプー台に移動しました。
ここのシャンプー台は最近増えている着席式です。つまり、かつて主流だった椅子がリクライニングするものではなく、座った体制のまま頭のみを上に向けてシャンプーしてもらうのです。
このタイプのなかには困ったことに時折首や背中、腰に負担をかけるものがあり、残念ながらこのお店のものもそうでした。
シャンプーは一回洗いのみで大した時間ではなかったはずですが、「く、首が痛い、早く終わらないかしらん」と思いながら過ごしました。
シャンプーが終わると、「ごゆっくり」とか言われながらパウダールームに案内されました。
そう、信じられぬことに、乾かすのはセルフサービスなのです。それでいいのか美容室。あ、ここはアーユルヴェーダ専門店であって美容室じゃないのか。
部屋はうちのドライヤーを当てる洗面所なみに狭く、おまけにエアコンがありません。
エアコンがない苦しみを痛感したのは、髪の毛を半分くらい乾かした頃でした。密室ゆえドライヤーを当てれば当てるほど温度および湿度が劇的に上昇し、ほとんど場末の古い銭湯状態に。
それでもなお髪の毛を乾かすと、更なる衝撃の事実が判明して参りました。
頭のオイルが十分に落ちていません。つーか、後頭部などヌルヌルのベタベタです。
はっ、後頭部...!!!そ、そうか。あの首の痛むシャンプー台、あれのせいだな!?!?
着席式シャンプー台のもう一つの問題は、技術者の洗い方がまずいと後頭部を洗うことができないのです。または逆に洗おうとして失敗し、首筋をびしょ濡れにされることも。
手をヌルつかせながら乾かしているところへ、一歩遅れてマミちゃんも来ました。
そしたらこの人の頭がまた私に輪をかけてヌルッヌルです。
どうやらマミちゃんを担当した人の技術にはそうとう深刻な問題があったようで、マッサージの時点から痒い所に手の届かないモヤッと施術だったのだとか。
いちおう乾かしましたが、あまりにひどいベタつきにけっきょくもう一度洗い直してもらうことにしました。
私もやり直してもらおうか悩んだのですが、頭皮がベタついてるわりに毛先にはオイルが行き渡っていないことに気づき、これ以上毛先がパサパサになるよりはと思って諦めました。
ヘッドスパやアーユルヴェーダのオイルは髪に良い物ですから、もちろんたしょう残っている分にはむしろ歓迎です。こないだ行ったお店など、残ったオイルにトリートメントと同じ効果があったくらいです。
しかしこれじゃあいくらなんでも残り過ぎだ。ポマードを塗りたくった頭のようにグロッシーになってしまうというのはどうなんでしょう。
タオルを借りてオイルを拭き取る我々に気づいた店員さん、我々の頭を見てこりゃ確かにヒドイと思ってか「今日のお代は結構ですから...」とおっしゃいましたが、それを呑んだら我々の最も忌み嫌うクレーマー達と同じに成り下がってしまいますので、当然ながら丁重にお断りして通常料金をお支払いしました。
そういうわけで、このお店に対する中傷となってしまうことを避けるため、お店の名前は出しません。
ただ今回の件で我々が予想したのは、アーユルヴェーダの施術じたいには資格が要らないのでは...?ということです。
つまり、美容師の資格がなくても今回のようなマッサージなどをすることは法律の抜け穴で非合法にならないのではないか。このお店に一般の美容院のメニューが無いのや、ブローがセルフサービスなのは、その抜け穴のためではないか。だから店員さんたちのシャンプーがあんなにも残念な技術だったのではないか.....。
だから、いかにも専門ですというもっともらしい看板を出していても、騙されてはいけないということです。
だいいち「資格」というのにも甚だ胡散臭いものが紛れています(もちろん、美容師のようなすでに確立された資格は別)。お金さえ払えばもらえるけれど、ごくごく一部の場所でしか通用しないような資格です。
「資格=本物」「専門=本物」と、私たちはつい騙されてしまうけれど、本当に本物かどうかを判断できるのは自分の審美眼のみです。
ご立派な看板の裏側がハリボテだったなんてこと、実はよくある話ですよね。
今回の我々のようにときには痛い思いをしつつ、自分の見る目を養っていくしかありませんな。