舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

ハワイ語は正確に

2007-11-27 23:06:04 | ダンス話&スタジオM
カヒコ(古典フラ)を練習する際は、私がイプを叩いてチャントを詠います。
チャントを間違えると雷に打たれるといわれていますから、正確さに注意を払わなければいけませんね。

もちろん大切なのは発音だけではありません。ハワイ語の歌詞を詠う、あるいは歌う場合、自分が今発音している言葉の意味をすべて理解しているのは当然のことです。

フラの踊り手が自分の表現している動きの意味をきちんと知っておくのと同じだけ、いえそれ以上に、チャンターや歌い手は自分の言っていることを完全に分かっていなければなりません。
フラは歌詞にあわせて踊るダンスですから、その歌詞が間違ってしまっては、脊椎動物から脊椎を取ったような状態になってしまうわけです(ってこの譬えはどうよ)。

フラに限らず、凡そダンスは曲と一体化しているものです。文字も書けない段階からダンスを覚えてきた私にとって、音楽を一緒に覚えていくのが一種の記憶法であり、よって今も昔も振り付けを覚えている曲はすべて歌えます。
生徒さんが「なんでこの複雑なメロディーを歌えるの!?」と驚かれることがときおりありますが、逆にそうしないことには振り付けが頭に入らないんですよ~~。難しい曲を覚えようとしていると、無意識のうちに覚束ないメロディーを必死に口ずさみながら踊ってます。
私から見ると、むしろカウントで踊れる方が不思議と思います。レッスンのときは教える立場上カウントをとってるけど、頭の中ではメロディーからカウントへの必死の書き換え作業が行われてます。

だからハワイ語の歌詞も、小学校低学年までには意味はあまり分からなくても発音だけは完全に覚えていました。
自覚はないんですが、生バンドで踊っている時にバンドの人が歌詞を間違えると、年端もいかない頃の私はニタァァ~~~ッと黒い笑みを浮かべたのだそうです。どんだけイヤな餓鬼だよ。

今ではさすがにもう少しましな分別がついた(筈です)ので、2番と3番の歌詞が混ざっている場面に出くわしても、黒い笑みを浮かべることは滅多にありません。
ただ単語自体間違って発音してる人(例:aumoeをmauoeなど)を見るとどうしても驚愕してしまいます。

そういう人って、どうやって歌詞を覚えているんでしょうか。まさか、意味なんかはとりあえず無視して、カタカナ読みに直して覚えるんでしょうか。それってえらい大変だと思うんですけど。

般若心経を「まかはんにゃはらみたetc...」と仮名に直したものを読んだり書いたりしたら、すごく覚えづらいと思うし、カンペを見ながら読んだとしても区切る位置すら分からないと思います。でも、摩訶般若波羅蜜多、と漢字に直せば、なんとな~~くでも区切り方が分かるし、漢字を頼りに意味も調べられます。

ハワイ語だってそうです。歌詞を全部片仮名に直したら、意味を知る手がかりが一切失われてしまう上、この上なく覚えづらくて変なところで区切ったり、意味からしたらあり得ないような恥ずかしい言い間違いも起こります。
そういう赤っ恥をかかぬよう、ハワイ語の曲を歌う時は、自分の口から出る言葉の意味は分かっておいた方がいいと思います。
本当に優秀なダンサーと踊っていれば踊りを歌詞に合わせてくれますが、あまりデタラメな意味になっちゃうとそれもキビシーですし。

チャントやフラにおける歌詞の大切さを思うと、間違えると雷に打たれるなどといわれて厳しく戒められているのも道理かなという気がしますね。

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