舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

フィギュアスケート選手権

2008-03-22 02:32:58 | 徒然話
昨日・今日は「フィギュアスケート世界選手権」女子のショート&フリーがありました。
毎年このネタに触れていることからもお分かりの通り、私はフィギュアスケートがとても好きです。

ただしあくまでもダンサー目線なので、ジャンプがどうしたなんてことはわりかしどうでも良いと思いながら見てます。ジャンプなしの芸術点のみを競う部門があってもいいと思ってるくらいです。もっとも、それじゃ審査員の主観があまりにもモノを言っちゃうから現実には無理でしょうが...。

私にとって日本人で一番気になるのは現役選手の誰かではなく、解説の荒川静香さんです。
私はこの方の解説がまことに好きなんですね。
今日の解説でのご活躍を見ると、荒川さんが前回のオリンピックでゴールドメダリストとなり、同世代の選手たちに比べて早々と引退したことは、とても有益な必然だった気がしてきます。

まず荒川さんの低く落ち着いた声質がいいです。演技のBGMの邪魔になりません。
そして解説も無駄がなく、欲しいところにはきちんと入り、内容や口調もつねに冷静でフェア。個人的な選手の好き嫌いや国籍に囚われることがありません。
必ず各選手の美点を褒めるようにしているところもいいですね。
「褒める」といっても決して上から目線ではなく、こうした台本なしのアドリブにも関わらず、適切な丁寧語が使えるあたり知性を感じます。

そう、知性。えてしてスポーツ実況・解説に欠けがちなのが「知性」です。
私が何より嫌いなのは(しばしばサッカー中継などにありがちですが)解説が日本側に激しく偏り、チャンスやピンチには興奮しきってがなってしまう実況です。
いやサポーターが声を枯らして叫んでもそれは「声援」というのだからまったく問題はないですが、中継者がやっちゃうとちょっとプロとして恥ずかしいな~、アタマ悪そ~、と私なんかは思います。

サッカーのような直接対決ではないフィギュアスケートでさえ、オリンピックのような国際大会になると、ダメな実況者がライバルの外国選手に「こいつさえいなければ、つーか失敗してくれれば」という呪詛のメッセージをうっかり送っているのを耳にすることがあり、わずかでもミスがあると明らかに声音が嬉しそうになったりするのはたいへん聞き苦しいですね。

その点、荒川さんならそんな恥ずかしいことはしないでくれるだろうと信頼できます。
荒川さんは長い選手人生で培った専門知識があるのはもちろん、アドリブで話す能力も兼ね備えている、今のフィギュアスケート会にとってまことにありがたい人材といえましょう。
今度の冬季オリンピックも、荒川さんがいれば安心ですね。

ちなみに私が今日の女子選手で最も注目し応援したのが、欧州王者のコストナー選手です。
彼女にはなによりソロの演技者に必要不可欠の華があります。
しかも私は個人的に、細すぎて折れそうな少女スケーターより、コストナーさんのようなパワフルでゴージャスな人の方が好みです。

ショートの時、彼女が黒一色のパンツルックで登場したら非常に素敵でした。
こういう服装をする選手は前からいるけど、「素敵!!」と思えたのは彼女が初めてです。
そのかわりフリーで着たなにやらラブリーな衣装はちょっと違う?という気がしないでもなかったなあ(笑)。
もっとカッチョイイ路線で売った方が、コストナーさんには似合うと思うんですけど。

今回優勝したのが浅田さんでなかったら、コストナーさんが大きなミスもないのに2位になってしまったのは残念だなあ、と思っていたことでしょう。
念のためいっておきますと浅田さんも良いと思いますよ。演技者としてはヨナ・キムさんの方が妖艶で個人的には好みですが。

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