今日は私がカウボーイビバップに出合った記念碑的作品「ヘヴィ・メタル・クィーン」の放送日...だった筈なのですがなんと国会予算審議会だかなんだかでつぶれてしまいました~~~
かなりショックです。裏切られた気分です。カウボーイビバップにとってかわるに値する、意義ある審議を国会の皆さんがしてくださってますように。
「ヘヴィ・メタル・クィーン」は未だに最もお気に入りの作品の一つです。
思い出の回だからってのもありますが、今見ても一話完結ものとしてすごく良く出来上がっているのが分かります。
まずこの回のメインキャラ、V.T.がとっても魅力的な姉御です。フェイ姐さんも好きだけど、V.T.に比べるとまだまだヒヨッコですね(笑)。
V.T.は典型的なトラック野郎です(姉御ですが)。宇宙空間で巨大なトラック乗り回して豪快に生きてるんですね、大音量のヘヴィ・メタルを聴きながら。
私は普段ヘヴィメタはまったく聴かないにも関わらず、うっかりカッコよく聞こえてくるぐらい、この姉御が素敵なんです。
V.T.とアニメの主人公スパイクとの会話の相性が抜群なんだな。
スパイクはそもそもいつだって気障な台詞(注:褒め言葉)ばかり吐いてる御仁ですが、V.T.との掛け合いでは洒脱味がえらく冴え渡り、絵になり過ぎてなんだよチキショウ(注:褒め言葉)、といってやりたくなります。
特にラストシーンの二人の会話がたまりません。ネタバレにつながるんでここではご紹介しませんが、売り言葉も買い言葉も気が利き過ぎだぜコノヤロウ(注:褒め言葉)とニヤリとしたところで軽やかに物語の幕が閉じる、この締め方も最高です。
壮大なオーケストラの交響曲ではなく、即興じみてて何気ないんだけどよく聴いたらとてもカッコイイ曲を聞き終わったときのような満足感なのです。
ところが『カウボーイビバップ』の中には一方でものすごく交響曲っぽいエピソードもあります。
「ジュピター・ジャズ」という、全編通じてたった二つしかない前後編もののエピソードのうちの一つで、ちょうど中間地点に位置します。
そして、あたかもそれと対をなすかのようなもう一つの前後編「ザ・リアル・フォークブルース」によって、このアニメは幕を閉じます。
そう考えると、一見ジャズの即興の連なりのようなこのアニメ作品が、じつは綿密に計算された重厚な大作であることがうっすら感じられます。
テレビアニメ完結後、「天国の扉」という映画版が製作されましたが、それはあくまでもテレビの続きではなく「アニメの何話と何話の間」と明確に示されて公開されました。
即興パートがのびることはあっても、エンディングを変えることはあり得ないようです。
このアニメを深く愛する私のような者にとって、『カウボーイビバップ』が既に完結していることを突きつけられるのはとても辛いけれど(『王家の紋章』を描き続ける細川先生の気持はよく分かります)、幸い『カウボーイビバップ』は何度味わっても時代がかわっても決して色褪せない、非常に高いクオリティのアニメです。
だから、私は今後も『カウボーイビバップ』を微に入り細に入り繰り返し観て醒めない夢を見続けたいと思います。
かなりショックです。裏切られた気分です。カウボーイビバップにとってかわるに値する、意義ある審議を国会の皆さんがしてくださってますように。
「ヘヴィ・メタル・クィーン」は未だに最もお気に入りの作品の一つです。
思い出の回だからってのもありますが、今見ても一話完結ものとしてすごく良く出来上がっているのが分かります。
まずこの回のメインキャラ、V.T.がとっても魅力的な姉御です。フェイ姐さんも好きだけど、V.T.に比べるとまだまだヒヨッコですね(笑)。
V.T.は典型的なトラック野郎です(姉御ですが)。宇宙空間で巨大なトラック乗り回して豪快に生きてるんですね、大音量のヘヴィ・メタルを聴きながら。
私は普段ヘヴィメタはまったく聴かないにも関わらず、うっかりカッコよく聞こえてくるぐらい、この姉御が素敵なんです。
V.T.とアニメの主人公スパイクとの会話の相性が抜群なんだな。
スパイクはそもそもいつだって気障な台詞(注:褒め言葉)ばかり吐いてる御仁ですが、V.T.との掛け合いでは洒脱味がえらく冴え渡り、絵になり過ぎてなんだよチキショウ(注:褒め言葉)、といってやりたくなります。
特にラストシーンの二人の会話がたまりません。ネタバレにつながるんでここではご紹介しませんが、売り言葉も買い言葉も気が利き過ぎだぜコノヤロウ(注:褒め言葉)とニヤリとしたところで軽やかに物語の幕が閉じる、この締め方も最高です。
壮大なオーケストラの交響曲ではなく、即興じみてて何気ないんだけどよく聴いたらとてもカッコイイ曲を聞き終わったときのような満足感なのです。
ところが『カウボーイビバップ』の中には一方でものすごく交響曲っぽいエピソードもあります。
「ジュピター・ジャズ」という、全編通じてたった二つしかない前後編もののエピソードのうちの一つで、ちょうど中間地点に位置します。
そして、あたかもそれと対をなすかのようなもう一つの前後編「ザ・リアル・フォークブルース」によって、このアニメは幕を閉じます。
そう考えると、一見ジャズの即興の連なりのようなこのアニメ作品が、じつは綿密に計算された重厚な大作であることがうっすら感じられます。
テレビアニメ完結後、「天国の扉」という映画版が製作されましたが、それはあくまでもテレビの続きではなく「アニメの何話と何話の間」と明確に示されて公開されました。
即興パートがのびることはあっても、エンディングを変えることはあり得ないようです。
このアニメを深く愛する私のような者にとって、『カウボーイビバップ』が既に完結していることを突きつけられるのはとても辛いけれど(『王家の紋章』を描き続ける細川先生の気持はよく分かります)、幸い『カウボーイビバップ』は何度味わっても時代がかわっても決して色褪せない、非常に高いクオリティのアニメです。
だから、私は今後も『カウボーイビバップ』を微に入り細に入り繰り返し観て醒めない夢を見続けたいと思います。