つれづれに

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効率的社会保障の行く末。

2006年01月05日 | Weblog
NHKの夜の「明日をよむー新年日本の設計図を」をPCに向かいながら聞きました。
この9月の小泉首相の退任に向かって、日本の今後の
しっかりとした設計図が必要と言うことでした。
当然過ぎることですが、問題はその中身でしょう。

 設計図には3つほど柱があったようです。
そのひとつは、
少子化対策の必要性です。
超少子化国家に向かって、このままいくと2100年過ぎには
1年に100万の人口が減少していくことになるそうです。
高齢者が若者より多い国、その国に活力があるでしょうか。
衰退していくしかありません。

 未来に夢や安心を描けない国にあって若者は
結婚にも子育てにも魅力を感じられないのです。
働こうにも、正規職員のポストは少なく、
共働きしながら子どもを育てようにも
働く条件が厳しすぎて、体が持ちそうにありません。
育児に父親参加をうたっても現実がこれでは力になるのは疑わしいものです。

いまや健康保険を持っていない国民が30万世帯、
病気になっても病院にもかかれないで死ぬ人が出ているのです。
東京などでは義務教育を受けるために就学援助を受けている生徒が
25%に昇っているそうです。
公的援助を受けなければ就学出来ないほど、
貧しくなった家庭が増えているのです。
こういった現実を放置して、効率的社会保障などといい、
ますます貧しい部分に負担を強いるやり方が、
国民のひいては国の力を強くするとはとても思えません。