神に愛された大場の眩い程の栄光も、織田淳太郎氏が描いた「狂気の右ストレート」(1996年、中公文庫)と共に、間もなく書店から姿を消す。バブル後の激しい時代変化や、流通業の悲痛な事情もあったのだろうか。 織田氏は悔やんだ。”これ程のボクサーが簡単に忘れ去られる訳にはいかない” 因みに、この「狂気の右ストレート」は、1992年に「大場政夫の生涯」(東京書籍)で刊行し、それを1 . . . 本文を読む
"狂気の右ストレート"の異名で知られた大場政夫。知ってる人も多いだろうか。 第25代WBA世界フライ級王者。僅か23歳の若さで交通事故で呆気なく他界した。故に、高速道路に散った"永遠のチャンプ"とも言われる。 ギャンブル好きの父親の影響で、極貧の家庭環境で育つ。"世界王者になって両親の為に家を建てよう"が、少年の人生の全てとなった。 入 . . . 本文を読む