象が転んだ

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”Ghosn is not Gone”四度目の正直?〜ゴーン再逮捕に見る特捜部の本気度〜

2019年04月05日 06時53分04秒 | カルロス・ゴーン

 衝撃と言えば衝撃、当然と言えば当然。そういったニュースが飛び込んできた。”ゴーン去っても独裁去らず”のタイトルで、久しぶりにゴーン親父のブログを立てようかと思ってた矢先だから、より一層そういう思いが強くなる。


独裁企業としての日産

 因みに、日産には元々独裁企業としての土壌が既に出来上がっていて、日産の権力闘争の歴史が慢性化した独裁を生み、果てにはゴーンという独裁者の暴走を生んだんです。今更自業自得とも言えますが。ゴーンも日産も明日はないと思えますね。

 特に、川又(9代目)、塩路(10)、石原(11)の3人はそれぞれ独裁的な権力を手にする為、激烈な社内抗争を勝ち抜いてきた。人事をエサにした懐柔工作は当たり前で、怪文書が飛び交い、社内は疲弊した。
 特に塩路と石原の対立は、経営の混迷を齎す。故に1999年、経営破綻直前まで追い込まれ、ルノーの軍門に下る遠因となった。

 日産の救世主として登場したカルロス•ゴーンも彼ら同様に絶対的な権力者となり、会社を私物化し、ほしいままに収奪した。そのゴーンも人事権と予算権を握り、独裁者として君臨する。それは、川又、塩路、石原がやってきた事と全く同じだが、日産がグローバル化した結果、ゴーンの権力は海外にまで及んだのだ。
 


4度目の逮捕

 ”オマーンの販売代理店(中東日産)側に日産資金(約35億円)を不正に支出し、一部を流用した(妻の会社に9億、大型クルーザー購入に16億)疑いがあるとして、東京地検が同法違反(特別背任)容疑で近く再逮捕する方針を固めた。もし逮捕されれば、4度目となる”、というニュースが先日飛び込んできた矢先の再逮捕劇だ。

 保釈中の被告を再逮捕するのは異例中の異例ともされるが、東京地検もゴーンの弁護士も想定内であろう。日産に与えた損害額を考えての再逮捕という東京地検側のコメントだが。全くの本音だろう。”民事に行く前に潰したる💢”という凄まじい執念を感じる。

 ゴーン氏の現弁護士の弘中氏は、”無罪請負人”の異名も持ち、芸能人など著名人の弁護人としてメディアに登場する事も多い。しかし、今回ばかりは明らかに無理がある。
 東京地検はこの東大卒の無罪請負人の顔を立て保釈に応じたが、3/6の保釈から僅か29日の天下に終わった事になる。
 保釈して敢えて泳がせるという手法は、映画でもよく目にするシーンだが、泳がせる前に再逮捕に至った訳は?

 

無罪請負人弘中氏とゴーンの反論

 事実、弘中氏はゴーンの再逮捕は想定内であった。しかし身柄を取るのは人質司法的だと反論するが、ゴーンがやった事に比べれば、屁みたいなもんだろう。巨悪の不正の前には法や倫理なんてハエよりも軽いのだ。

 そういう私も東京地検のやり方には賛成ではある。巨悪や傲慢な不正に対しては、目には目をなのだ。やっちゃアカン事をしたら、その程度如何では、痛い思いをするよって事。

 一方ゴーンは、”恣意的でとんでもない逮捕だ。日産の一部の人間が私を陥れようとしてる”と述べてるが。先に不正の罠を仕掛けたのはアンタだろうって。
 それに”公平な裁判によって嫌疑を晴らせる”と胸を張ってるが、公平な裁判になる程ゴーンにとっては不利になるのは明らかだ。

 ただ、今回の4度目の逮捕容疑は、日産子会社からオマーンの販売代理店の預金口座に振り込んだ資金の一部を、ゴーン容疑者が実質保有する会社の口座に送金し、日産に約5億6300万円の損害を与えた疑いである。
 不正の額にてしは少ないとも思われるが。小さな確実な穴から確実に穿り出し、大きな不正を自明な形で暴こうとする東京地検の姿勢は見え見えだろう。

 

TVでの報道

 TVでも、ゴーンの1ヶ月間の保釈は、”オマーンルート”の不正を明らかにする為の時間稼ぎだったのではと報じてる。過去の3度の逮捕容疑は無実を主張出来るレヴェルでもあったが、今回は相手が海外の大金持ちを相手にした言い逃れの効かない不正なのだ。
 この”事件で事件を立証する”東京地検のやり方も難い。というのも、一つの事件に付き10億の保釈金が掛るから、出来るだけ不正を小出しにした方が儲けは多い。調査費だって結構な額に上るだろう。

 一方フランス紙フィガロも1日、ゴーン被告がCEOを務めていたルノーが、同じ中東日産に対し、数百万ユーロが不適切に支払われていたと報じた。資金の大半はゴーン被告の関係者が管理するレバノンの企業に渡ったという。
 
 つまり、ゴーンは日仏及び日産から集中砲火を浴びた形となり、何処にも逃げられなくなった。自由の国?アメリカに逃げたいが、そのアメリカでも息子4人の学費(6650万)を合意の上だが、日産に払わせたと報じた。

 
 ”去りたくも去れない”ゴーンは、一体何処へ向おうとしてるのか。もしかしたら、行き着く所は最初からないのか。それとも”塀の中”がお似合いなのか。
 ”Ghosn is not Gone”ストーリーはこれからも続く?



4 コメント

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多分捨てられるね (lemonwater2017)
2019-04-08 13:07:11
今頃になってゴーンのかみさんがブツブツ言ってるな。かみさんはゴーンを捨てるね。”あの人は変わってしまった”と。でもお互いに変りモンだったんだな。

猛禽類と爬虫類みたいな女、似た者同士とは思うけど。

お金の流れなんてネット全盛の時代だから、鏡張りだよね。

Hoo嬢言うように、死んだほうがマシかもね。

ではバイナラ。
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猛禽類 (HooRoo)
2019-04-08 05:32:09
猛禽類には笑っちゃうわ。

こんな糞オヤジ、死刑にしちゃえばいいのよ。日本は外人に甘過ぎるよ、ウン全然甘い。

それに額が半端ないでしょ!日産の隠し資産をソックリそのまま自分の懐に横流ししただけでしょ。

こんな猛禽類オヤジと結婚するブロンド婆ももの好きよね。息子の爬虫類系の顔が見たいわ。

ではバイバイ。


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ビコさんへ (lemonwater2017)
2019-04-07 03:23:03
ゴーンは息子にも30億ほど横流ししてるみたいですね。こんなバカに騙されるほど日産の独裁体制の土壌は出来上がってたんですね。

今はお金の流れってすぐに暴けますから、ゴーンがいくら言い訳しても、虚しいだけです。それに日産もルノーも全てが終わったという感がします。

ある意味ブランドというものが如何に虚構の産物であるかという逮捕劇であったような気もします。
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タイトルの韻律がいいから (びこ)
2019-04-07 00:20:55
歌にしてみました。

☆Ghosn is not goneと特捜はゴーンを逮捕したり四度も

特捜には頑張ってもらいたいものです。

それにしても、ここまで外人お雇い社長に会社の儲けを使い込まれるとは日本人もバカになったものだと嘆かわしいです。
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