三日目は故宮博物院からスタート。
台北の一般のお店は夜閉まるのが遅い分、朝開くのも遅い。
故宮は9時からオープンなので、午前中も有効に使えるのだ。
故宮は20年前に住んでいた時も半年に一回は訪れていた。
その頃に比べると、MRTができたのでかなり行きやすくなった。
MRT士林駅の1番出口から出ると正面のバス停からバスが何本も出ている。
リニューアル後の感想は、内装がとても綺麗になり、
ガイドも充実して、ピンポイントでお目当ての名品を探すには便利になった。
また、特別展のスペースが広くなり、充実している。
今回の「イスラム玉器」の展示では、
中央アジアの玉器が中国、西アジア、インドの玉彫工芸に
いかに影響を与えたかということがよくわかるようになっている。
「アジアの探索」という特別展では
中国と並んで韓国、日本、タイ、ベトナムなどで作られた茶器が展示され、
その文化的な交流の側面を知ることができる。
常設展示は全体が分野別ではなくなり、時代別にまとめられているので、
例えば陶磁器だけを歴史的に追っていこうとすると点在していてわかりにくい。
ガイド付きで観光するには時代の特色もまとめることができていいのかもしれないが、
私のように陶磁器だけを追いたい、今日は玉を集中して見たい、
というような者にはちょっと回りにくくなった。
今回はやはり茶に関する文物に目が行き、
昔だったら素通りしただろう「唐 宮楽図」に足を止めたりした。
2時間ほど回って少し疲れたので4Fにある「三希堂」に行ってみた。

オシャレで落ち着いた感じ。
蒸し餃子と高山烏龍茶を頼んだが、どちらもまあ普通。
特にここを目当てで来るほどのこともないかな。
お昼頃に故宮を後にし、MRTで中山駅に向かう。
今日はまだまだこれから盛りだくさんの予定なのである。