神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

ブログへのご訪問ありがとうございます


東京浅草近くにて中国茶教室「Salon de Leecha 麗茶」を主宰しています

教室内容、お問い合わせはHPをご参照ください

Instagramにて教室風景やお茶のある風景を随時UPしています
よろしければフォローをお願いいたします!

★Facebookページ「中国茶・台湾茶ファンの集い」を作りました
Facebookのアカウントをお持ちの方、いいね!を押して、情報をシェアしてください♪

★サロンへのお問い合わせ、お申し込みのメールには一両日中に必ずお返事を差し上げています
こちらからの返信が届いていない場合は、お手数ですが再度メールをお送りくださいますようお願い申し上げます

★ブログランキングに参加しています
よろしければ、一日ワンクリックお願いいたします♪

エピローグ@台北の旅2008

2008-06-21 | 茶旅
翌朝、7時ごろ目が覚める。
お昼頃のフライトだが、早目に出発。
空港行きの國光客運は台北駅のすぐ隣にステーションがあり、ホテルからもすぐ。
ここは常宿にしてもいいな。
そういえば、鄭茶師が日本人は華華大飯店が好きだな、と言ってたっけ。
(某ネットショップの店長さんもここが常宿らしい。)

桃園空港のスタバで軽く朝食をとる。
久しぶりにカフェラテが美味しいぞ、と。
店員のお姉さんに「要不要加熱?」は日本語で何と言うのか聞かれる。
「温めますか?」だと教えると繰り返しながら「結構簡単ね」と喜ばれる。

時間もたっぷりあるので買った物の値段を日本円に換算したり、
旅のメモを取ったりする。

5日間はあっという間だったけれど、
ものすごく充実した一人旅だったなーと振り返る。
C小姐に電話をしようかと思ったが、
今日は勤務かどうか聞くのを忘れたので控えておくことにする。
またそのうちきっと会えるだろう。

ゲート近くの免税店の横に按摩コーナーを見つける。
こちらは政府機関が視覚障害者の方々の就労施設として運営しているようだ。
15分コースで肩をお願いする。
・・・・・!
こんなに気持ちいいマッサージは初めてだった。
力の入れ具合といい、ツボの押し方といい、最高。
次回もまた必ず来るぞ、と思った。
手前の免税店で見かけたチェーンのマッサージ店より全然安いし。

さあ、飛行機に搭乗する時間だ。
泣いても笑っても台北とお別れ。
私にとって、今回の旅は留学以来、改めて台北の人たちと触れ合った旅だった。
懐かしくて暖かい、台湾。
再会。

*******************************************

今回の旅日記は思いのほか長くなってしまいました。
いつもはここまで書かないのですが、
自分の中での台湾に対する思いと言うのが複雑なところがあって、
過度に感傷的になりがちだったのが、
そういうものが皆きれいに吹っ切れて、
私の中で新しい台湾との関係が構築されたような旅だったのです。
昔の台湾も大好きだけれど、今の台湾も好き。
そんな気持ちを大切に、これからも台湾、そして台湾茶と付き合えたらって思います。

自分の整理用に、インデックスを置いておきます。

台北の旅2008

1日目 プロローグ 永康街
     藤居での出会い 藤居

2日目 湯婆婆に会えるのか!? 九[イ分]茶坊、阿妹茶酒館
     お茶好きマダム御用達(前編) 九壺堂茶荘
     お茶好きマダム御用達(後編) 九壺堂茶荘
     スーツを脱いだ茶人 [木龍]翠坊 

3日目 いにしえの至宝 故宮博物院
     空港で買うなら中山で買え! 新純香茶業、王徳傳茶荘
     おんな心と猫の空(待つわ♪編)
     おんな心と猫の空(兜風編) 
     おんな心と猫の空(落湯鶏編) 張廼妙茶師紀念館
     一杯の鶏肉飯 張協興茶行
     雨の日の心残り [木龍]翠坊

4日目 つかの間の女王様気分 雲天芳泉
     とりあえず牛肉麺 大禾竹藝工坊、老龍牛肉麺大王
     別れの日 [木龍]翠坊、九壺堂茶荘 
     最後的一夜 回留、老吉子茶場

5日目 エピローグ
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最後的一夜@台北の旅2008

2008-06-21 | 茶旅
大安森林公園を横切って行くと、永康街はすぐだった。

とりあえずは夕食である。
最初の夜に入りそびれた「永康刀削麺」にも惹かれたが、
ここもはずせない、「東門餃子館」に入る。

今回は鍋貼(焼き餃子)を頼んでみた。
でもやっぱり個人的な感想としては台北では水餃子だね。
酸辣湯は相変わらず美味しい。

「冰館」のマンゴーヨーグルトにも挑戦。
あの大きなマンゴーカキ氷は一人ではさすがに無理だな。

まだ少し時間が余っていたので、「回留」でお茶をする。
これからお茶の試飲に行くのにお茶飲み過ぎ・・と思いつつ、
ついつい梨山茶を頼んでしまった。
もうさすがに年を考えて、胃を大事にしないとね(反省)。

今回茶藝館にもいくつか行ったけど、基本的には持ち込みOKだし、
これからは茶荘で買った茶葉を試飲する意味でも
茶葉は持参したものを飲んだほうがオトクかなーと思った。
よほどその茶藝館で飲みたいお茶があるなら別だけど。


さて、時間もちょうどいい具合になったので、
永康街から信義路、建国南路を通って「老吉子茶場」へ向かう。
さすがに大安公園は暗くて突っ切る勇気はない。
台北は比較的治安がいいけど、何が起こっても自己責任だからね。

信義路沿いでは新しいMRT駅の工事が行われていた。
完成すれば、永康街へのアクセスがグンと便利になるだろう。
今のところ一番のお気に入りの街であるからウレシイ。
留学時代も学校が近かったのでこのあたりはよく訪れたが、
今ほどはシャレたお店は多くなかった。


「老吉子茶場」に到着、老板が「待たせてしまい申し訳ない」と迎えてくれる。
この方が鄭添福茶師。
C小姐によれば、包種茶の第一人者である。
実は私は以前鄭茶師のお茶を日本の某ネットショップで購入したことがある。
青く、清らかな高山茶だった。

「文山包種茶を買いたいんですが」と言うと、
「うちのは阿里山で作っている高山包種茶だが、いいか?」と聞かれたので
「是非飲ませてください」とお願いする。

こちらの試飲方法はお碗&蓮華の茶農スタイルだ。
美しい一芯二葉の茶葉。
清らかで透明感がある。
人によっては青過ぎる、というかもしれないが、
ヘンな青臭さはなく、雑味もない。
香りはフラワリーでグリーンノートが少し。
茶葉自体に力があり、なかなかのインパクト。
ただ、ちょっといれ方に工夫は必要かもしれない。この蓮華スタイルはいいかも。

次に阿里山高山茶を飲ませてもらった。
三つランクがあるというので、真ん中のランクをお願いする。
包種茶のインパクトに比べると、ちょっと弱い。
単独で飲んだら感想も違うかも。

鄭茶師もご多分に漏れず、毎年雲南省を訪れ、普洱餅茶を作っているそうだ。
今年の生茶も美味しいぞ、と飲ませていただいた。
生茶の新茶だと言うのに、渋味や刺激が全くない。
置いておかなくてもすぐに楽しめてしまう。
お値段を聞いたら一枚3,000元。どひゃ。

残念ながらお財布にはもう千元札が数枚しか入っていない。
阿里山包種茶を半斤だけ購入することにした、というかそれしか買えなかった。

屋号の「老吉子」はどうしてつけたんですか?と聞いてみたら、
お父様が「老吉」と呼ばれていたので、その子、と言うことで
小さい頃は「老吉子」というあだ名がついていたのだそうだ。
お父様も茶農さん。
もともとは坪林で包種茶を作っていらしたのか、
坪林のコンテスト受賞の楯(壁一杯のスペースをとってます。一枚が巨大)
がいくつも貼られていた。
すごーくお若い受賞時の写真もあって、聞けば20代後半の時のもの。
でも少し髪が白くなっただけで、それほどお変わりにはなっていない。

気がついたら9時半を回っていた。
そろそろいとまを告げる。

立派な缶の字は自筆のもの。
鄭茶師のお人柄を表しているような気がする。
(それにしても包種茶の缶は大きい・・・かさばる・・・)


MRTで台北駅に戻り、地下街でDVDやら何やらを物色してからホテルに戻る。
荷物の整理に少し手間取るが、準備は万端、
少しゆっくり目にお風呂に浸かり、台北のテレビ番組を楽しんでから眠りについた。
本当に最後の夜が終ろうとしていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする