第二日目のメインイベントは鄭惠中氏のアトリエ兼ショップを訪問すること。
鄭さんの服は日本の台湾茶好きの間にも茶席で着る服としてとても人気があります。
今までは正直言うと、皆が着ていて、まるで台湾茶会の制服みたいな感じがして
中高時代からOL時代もほとんど制服を経験していない自分にとっては
何となく積極的に着ようと言う気が起こりませんでした。
でも一昨年くらいから台北での茶会に参加することが増えて、考え方が少し変わりました。
台北書院の茶会では演奏者の皆さんが鄭さんの服を着用、
配色や着こなしを一人一人工夫して個性を出していたのが印象的でした。
小曼さんの茶会では鄭さんが特別にデザインした茶服を皆さん着ていました。
茶会の雰囲気にもよく合い、淹れ手という存在に徹してお茶と茶席を際立たせる奥ゆかしさが感じられました。
そして統一された中でも髪型やストールで変化をつけ、それが全体の風景に溶け込んでいたのです。
要はどんな服でも着る人によって生かされるかどうかは決まるわけで、
鄭さんの服は自由度が高く、着こなしやセンスで雰囲気が変わります。
ラフな日常着にもなれば、上品でハイクラスなハレの装いにもなるのです。
皆同じように見えて実はそうではない着方ができるのだとわかるのにずいぶん時間がかかってしまいました。
そんなわけで今回は中和市にある『
惠中布衣文創工作室』初訪問。
2階のデスクで笑顔で迎えてくださった鄭さん、
デスクにたっぷり作り置いてあるプーアル茶を淹れてくださいました。
直接お話するのも初めてです。
敬虔な仏教徒でいらっしゃる鄭さん、穏やかな表情の中に揺るぎない信念を感じます。
服の話になるとスイッチが入ったようにきりりとした表情になるのはカリスマデザイナーの顔。
ご本人にお会いして、ますます鄭さんの服のファンになりました。
棚に並ぶ色のグラデーションの数々、
自由に見ていいと言われ、テンションMAXでうらりんさんと2階3階を何度も往復しました。
今回は春夏ものだけだったので、今度は秋冬ものが並ぶ季節に来たいなあ。
茶服だけでなく、日常着としても着こなしたいですね。
ご訪問ありがとうございます。
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