神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

やればできる、は本当か

2010-02-27 | 茶話
若い頃ならいざ知らず、最近はあまり自己啓発本には飛びつかないのですが、
Twitter勝間和代さんに相互フォローしていただいたので
著書を一冊読んでみようか、と『やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力』を購入してきました。

勝間和代さんと言えば、去年の後半に香山リカさんが
著書『しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)』の中で
「勝間和代を目指さない」でふつうの幸せを手に入れようと書いて話題になりました。
私も基本的に香山リカさんの提唱する「しがみつかない女」タイプなので
とうてい勝間さんを目指すカツマーにはなれないな、と思いますが、
本のタイトル『やればできる』には惹かれるものがありました。

と言うのも、亡き父の口癖が「やればできる」だったのです。
そういう父もいろいろな挫折を経験して、
結果的には「ふつうの幸せ」に落ち着いた人ではあったのですが、
そしてそう言われながら育った私も
「やってもできないこともあるし、そもそもやるのが難しいこともある」と
諦めながら、言い訳しながらこの年まで来てしまいました。
だから、勝間さんがどんな風に「やればできる」と啓発しているのか興味があったわけです。

結論から言いますと、なかなか面白い本でした。
勝間さん式「やればできる」は1人でこつこつ苦しい努力をするのではなく、
いろいろな人とつながり、楽しみながら努力していくということでした。
この本では「自分の強み」を特化して、
周囲の人と助け合い、周囲に自分の強みで貢献していく、
それによってみんなで夢を実現していこう、と呼びかけています。

これって、私もここ数年ではありますが、実感していることなのです。
去年から友人たちと立ち上げたネットショップ(現在休止中、3月末よりリニューアル予定)も
各自の得意分野を生かした分業で成り立っています。

そして、今年4年目を迎える自宅サロンの運営も
一匹狼のように見えて、実は多くの方のお力をいただいています。
家族の協力はもちろんですが、その他の要素についても
他の方にお願いできること、お願いしたほうがいいことは甘えることにしています。

先日の「新春茶会」でも、
テーブルの華であるフラワーアレンジメントはその道のプロの友人落合さんにお任せしました。

そして、茶葉の調達。

うちの茶会は何と言ってもお茶そのものが主役です。
お茶を入れる所作、使う茶器、テーブルコーディネート、お茶請け全てが大切ですが、
それはあくまでもお茶の美味しさを演出するもの。

まずはお茶ありき。
それをどう美味しく入れるかが、
私が最も力を発揮できる部分であり、
勝間式に言えば強みだと思っています。

そのお茶については、可能な限り、生産者の顔が見える上質なものを選びたい。
自分で中国、台湾、香港に赴いて調達することもありますが
全てのお茶を自分自身で現地へ行って購入するのは限界があります。
その場合は各分野で強みを発揮している方に頼ってしまうことにしています。

今回の茶会でお出しした四種のお茶も、それぞれのお茶の達人が
現地の生産者の元へ足を運んで仕入れていらしたものばかり。
何と、四人とも女性の方です。
彼女たちは、私の目から見れば皆さんエネルギッシュでパワフル。
もちろんこの四名の他にも、中国茶の世界で強みを発揮している方はたくさんいらっしゃいます。
皆さんもきっとご自身の強みを発揮して、周りの協力を得ながら素晴らしい結果を出していらっしゃるのだと思います。

一人一人を紹介するのは別の機会に譲るとして、
この場で言いたいのは、
やはり「自分の強み」を自覚して、
それに特化して楽しみながら努力する、というのは
素晴らしい結果を生み出す近道だということ。
誰にでもそのチャンスはあります。
私も中国茶の世界で自分の強みを発揮して
周りに貢献できるようになることが夢のひとつです。

自分の強みを見つけ、それに特化して、周りと協力しながら夢を実現する。
そういう意味では、父の口癖だった「やればできる」は本当なのかもしれません。


※ この場をお借りして宣伝です

  以前このブログの記事でも紹介しましたが、
  Magical Carpetアトリエ・オルタンシアのコラボ、
  ヒーリングフラワーの第二弾が発売となりました。  


  
  テーマはEnergy Warm、同梱のパワーストーンはカーネリアンです。
  詳しくはMagical Carpetのブログオルタンシアのブログまで。

  この企画もそれぞれの強みを生かしたコラボです

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうなのよね! (かっこ)
2010-02-27 10:44:22
素敵なブログありがとうございます。
実に同感でございます。
心をこめた中国茶の探求、応援してます!
返信する
やらなければできない・・かな (林田レジリ浩文)
2010-02-27 12:33:31
やればできる。
立派な尊敬できるお父さんですよね。

きっと上手くいかない事も沢山経験なさった。
だからこそこの言葉を愛する家族に残されたのでは?

僕も出来ると思って出来ない事はいくらでも経験してきました。特に異性関係や仕事はその思いだけでは難しい事もありますよね。

でも、「やらなければ出来ない」!
うん、これだけは言える。

奇しくも今朝の朝日に掲載中の勝間さんの
エッセーは、
「見切りをつけたものは、もうどうやっても見込みがない。だって自分が見切り付けたんだもの」。

レジリ
返信する
すばらしい! (落合邦子@フラワー)
2010-02-27 20:25:26
素晴らしい文章校正、文章力!
ちょしちゃんの才能はこんなところにも特化しているではありませんか!
有能な女性は素晴らしい!
返信する
>かっこさん (ちょし)
2010-02-28 16:47:33
1人の力ではどうにもならなくても、
みんなの力を合わせると動くことってあるよね。
それにしてもお互いTwitterにハマッてるよね~~
返信する
>林田レジリ浩文さん (ちょし)
2010-02-28 17:00:10
コメントありがとうございます。

父は若い頃は信念に燃えて突っ走る活動家でしたが、
私が物心付く頃には普通のお父さんになっていました。
どちらも父にとっては筋を通した生き方だったのでしょう。

「やらなければ出来ない」、確かにそうですね。
やらずに後悔することは避けたいと私も思っています。
返信する
>落合邦子さん (ちょし)
2010-02-28 17:03:43
お褒めに預かり、恐縮です。

自分の文章はいつも読み返すと汗ですよ~
長文、読んでくださって感謝です!
返信する

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