ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

オペラ座の怪人

2007-09-07 23:46:39 | 日記
劇団四季バージョンです。西梅田の大阪四季劇場で5月からやってたのを一回は観とこうと思ってたのがやっと実現。
曲やストーリーは基本的に映画と同じだったんですが、改めて生で観て一番驚いたのは

■舞台装置が凄い!!
…ということでした。
廃墟と化したオペラ座でのオークションのシーンから、シャンデリアの点灯と同時に一気に時間を遡り、劇場が本来の絢爛たる姿に変わるという冒頭の印象的なシーン。
映画ではCGやカット割りを駆使して見せてたあれを、リアルに目の前でやられたのにはびっくりですよ。
その後のくるくる変わる場面転換、幻想的でゴージャスな場面の数々、「怪人」の神出鬼没な不気味さ…etc.を支えていた影の主役は、間違いなくあの舞台装置だと思います。
映画と違って、お客さんの目の前でリアルタイムに場面を変えなきゃいけないんですよね。しかもあの限られた空間で。照明を生かし、あれをあっちに、これをこっちに、これをここでやってる間にここをこうして…と、あれを考えるのは、すごく大変そうだけど同時にすごく楽しそうだと、そこに何より感動して帰って来ました。
それにしてもファントムくんて…「神出鬼没の怪人」という部分を強調するための演出なんだと思いますが、とにかく色んな変な所から登場するのが面白い。お前、そんな所から出て来るのかよ、みたいな。いますよね。登場する時にいちいちかっこ付けないと気が済まないキャラ。高所恐怖症の人には演じられない役ですね。
原作のファントム自体、奇術師に近い性格を持ってるんですが、いざ目の前でやられると、なんか本当に大掛かりなマジックショーみたいでした。いや、楽しかったです。

で。肝心のストーリーに関していえば

■戸田奈津子はやっぱりいらない
…ということに尽きます。
一緒に行った母曰く「映画2回見たけど、特に最後の辺りがよく分からなくて消化不良だった。今回見て初めて意味が分かった」。
お母さんそれ多分字幕のせいだと思います。
私も英語の歌をさんざん聞いていたせいで、日本語で歌われるのには正直ちょっと違和感がある。それに、メロディと字数を合わせているせいで、言い回しに野暮ったい部分もないわけではないです。
でも、取りあえず意味ははっきりと分かる。そのため、多少の違和感を差し引いても、意味不明な字幕を読みながら見るより、ストーリーにすんなり入り込めて楽しめました。

■そしてやっぱり
「The Point of No Return」を聞くと意味もなく緊張する私はほとんとパブロフの犬。
私は割とこういう時、プログラムやなんかは記念に買っておく方なんですが、今回は大ちゃんのコメントが掲載されてるということもあって迷わず購入。
「大阪に縁の深い著名人の方々に、『オペラ座の怪人』への想いをお寄せ頂きました」というコーナーです。大ちゃんのコメントには(談)とあったので、文章で寄稿したのではなく、インタビューを元にライターがまとめたものみたいですね。主に自分が滑ったプログラムに関して、世界選手権でのことなどを四季の舞台に絡めて語ってました。
「The Point of No Return」が一番好きな曲なんですね。一番大変な曲でもありましたけど。
他の人は小さな顔写真ですが、大ちゃんだけは大きめの写真で、演技中の全身写真が出てました。
とりあえず、プロフィールの所に「愛すべきキャラクター」と一言入れてくれたライターさん、ありがとうございます。

それにしても、舞台を見るともう一回映画が観たくなりますね。またDVD借りようかな。
そして改めて、このミュージカルの音楽は良いと思いました。
やっぱりミュージカルは、曲が良くてナンボなんだな。当たり前だけど。
個人的には、「The Phantom of the Opera」の終盤、トランス状態で操られるように声を張り上げるクリスティーヌと、「歌え、音楽の天使よ、私のために!」と叫ぶファントム、あの部分が大好きです。狂ってる感じで。