今年の日本GPは鈴鹿ではなく富士でやります。自社のプロモーションに使う気満々のどっかの自動車会社は張り切ってますが、見る側に取ってデメリットはあってもメリットは特にない気がするのは私だけですか。
パーク&ライド方式による、シャトルバスのみの交通システムと聞いて蘇るのは、なつかしの、TIサーキット英田(現・岡山国際サーキット)で行われたパシフィックGPの想い出です。
当時はブログはもちろん、ネット自体一般には普及してない時代。コピー本に観戦レポート書いて即売会で売ったりもしてましたが、この機会にちょっと想い出を蘇らせてみました。
***
サーキットの場所は、県の北部の山の中。周辺の道は狭く、鉄道も近くには走っていないことからバス輸送となりました。山の中の田舎道に、大型バスがずら~っと並んでいる図が、当時ニュースにもなっていたはず。94年は予選のみ日帰りで見に行ったのですが、岡山駅前の出発時刻が朝の4時くらいで、途方に暮れた記憶があります。
そんなパシフィックGPですが、少なくとも2点は富士に勝る(と私が勝手に思っている)点があります。
(1)天気が良い(ことが多い)…岡山は「晴れの国」なので。
(2)とりあえず、泊まる所には困らなかった。
サーキットのある英田(あいだ)町※1は小さな町なんですが、その隣町の美作(みまさか)町※2に湯郷(ゆのごう)温泉という温泉地がありまして。そのお陰で少なくとも、レースやチームの関係者が宿の確保に苦労する心配はありませんでした。
※市町村合併により、現在はどちらも美作市
つまり、そういうことです。チーム関係者もドライバーも、みんな温泉旅館に泊まってました。
***
95年は両親と共に、泊まりがけで決勝レースを見に行きました。
湯郷温泉の入口に当たる大きな橋には万国旗が飾られていました。F1というより運動会のようでした。橋を渡るとすぐの所にあるのが「ゆのごう館」。セナが宿泊したことで有名な旅館です。
現在でも、当時の思い出の写真や品が展示してあるそうなので、セナのファンの方は一度訪ねて在りし日のセナを偲んでも良いかも知れません。ゴルフや桃狩りも楽しめます。
私たちが泊まったのは「たつみグリーンハイツ」。小高い山の上にあって、温泉地を見下ろす立地です。実はこの宿、高級旅館である「たつみ山荘」の別館になっていて、本館よりリーズナブルに泊まれる宿なのです。部屋は旅館というよりアパートに近く、元々は自炊しながらの長期の滞在を想定して建てられたようです。
そんなたつみグリーンハイツの質素なフロントに着いてみると、そこにはこんな看板が。
「歓迎 フジTVスタッフ御一行様」
「歓迎 グリッドギャル御一行様」
…まさか、グリッドギャルと同じ宿に泊まることになるとは。
別館とは言え、食堂とお風呂は本館と共用です。食事を済ませて、温泉にも入って、本館のロビーをうろついていると、何故か本館の入口の方からグリッドギャルたちが入って来ました。
その他にもチラホラ、チームスタッフのジャンパーを来た外国人の姿が。
翌朝確認したのですが、本館の豪華な玄関先には、こんな看板がぶら下がってました。
「歓迎 FERRARI御一行様」
「歓迎 MINARDI御一行様」
今は亡きミナルディと、今は泣く子も黙る2強の一角、でも当時は微妙に低迷していた名門フェラーリ。
イタリアの2チームが同宿でした。
ちなみにフェラーリのクルーには、決勝当日の朝、和食が食べたいからと言う理由でわざわざ別館組の方に食事に来ている人がいました。給仕のおばちゃんにどこから来たのかと聞かれ、通訳を通して「イタリアから」と答えていたのを覚えています。
残念ながら、アレジやベルガーが泊まってたかどうかまでは確認できなかったんですが…泊まってたのかな、もしかして。
***
色々と不評も多かったけど、そんなこんなで個人的には結構面白かった記憶があります。
そんなパシフィックGPも、すっかり遠い想い出になりました。TIサーキットの親会社であったタナカ・インターナショナルも倒産し、サーキットの持ち主も変わって名前も岡山国際サーキットになりました。
TIサーキット英田改め岡山国際サーキットには、その後GTのレースを見に2度程行きました。F1のあの狂想曲にくらべればのんびりしたものですが、それでも中々盛り上がってましたよ(勿論GTは車で来場可です。走り屋さんたちが自慢の愛車でやって来るから、駐車場に並んでる車見てるだけでも面白い)。
…そしてやっぱりGTでも、チーム関係者は温泉旅館に泊まってます。
パーク&ライド方式による、シャトルバスのみの交通システムと聞いて蘇るのは、なつかしの、TIサーキット英田(現・岡山国際サーキット)で行われたパシフィックGPの想い出です。
当時はブログはもちろん、ネット自体一般には普及してない時代。コピー本に観戦レポート書いて即売会で売ったりもしてましたが、この機会にちょっと想い出を蘇らせてみました。
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サーキットの場所は、県の北部の山の中。周辺の道は狭く、鉄道も近くには走っていないことからバス輸送となりました。山の中の田舎道に、大型バスがずら~っと並んでいる図が、当時ニュースにもなっていたはず。94年は予選のみ日帰りで見に行ったのですが、岡山駅前の出発時刻が朝の4時くらいで、途方に暮れた記憶があります。
そんなパシフィックGPですが、少なくとも2点は富士に勝る(と私が勝手に思っている)点があります。
(1)天気が良い(ことが多い)…岡山は「晴れの国」なので。
(2)とりあえず、泊まる所には困らなかった。
サーキットのある英田(あいだ)町※1は小さな町なんですが、その隣町の美作(みまさか)町※2に湯郷(ゆのごう)温泉という温泉地がありまして。そのお陰で少なくとも、レースやチームの関係者が宿の確保に苦労する心配はありませんでした。
※市町村合併により、現在はどちらも美作市
つまり、そういうことです。チーム関係者もドライバーも、みんな温泉旅館に泊まってました。
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95年は両親と共に、泊まりがけで決勝レースを見に行きました。
湯郷温泉の入口に当たる大きな橋には万国旗が飾られていました。F1というより運動会のようでした。橋を渡るとすぐの所にあるのが「ゆのごう館」。セナが宿泊したことで有名な旅館です。
現在でも、当時の思い出の写真や品が展示してあるそうなので、セナのファンの方は一度訪ねて在りし日のセナを偲んでも良いかも知れません。ゴルフや桃狩りも楽しめます。
私たちが泊まったのは「たつみグリーンハイツ」。小高い山の上にあって、温泉地を見下ろす立地です。実はこの宿、高級旅館である「たつみ山荘」の別館になっていて、本館よりリーズナブルに泊まれる宿なのです。部屋は旅館というよりアパートに近く、元々は自炊しながらの長期の滞在を想定して建てられたようです。
そんなたつみグリーンハイツの質素なフロントに着いてみると、そこにはこんな看板が。
「歓迎 フジTVスタッフ御一行様」
「歓迎 グリッドギャル御一行様」
…まさか、グリッドギャルと同じ宿に泊まることになるとは。
別館とは言え、食堂とお風呂は本館と共用です。食事を済ませて、温泉にも入って、本館のロビーをうろついていると、何故か本館の入口の方からグリッドギャルたちが入って来ました。
その他にもチラホラ、チームスタッフのジャンパーを来た外国人の姿が。
翌朝確認したのですが、本館の豪華な玄関先には、こんな看板がぶら下がってました。
「歓迎 FERRARI御一行様」
「歓迎 MINARDI御一行様」
今は亡きミナルディと、今は泣く子も黙る2強の一角、でも当時は微妙に低迷していた名門フェラーリ。
イタリアの2チームが同宿でした。
ちなみにフェラーリのクルーには、決勝当日の朝、和食が食べたいからと言う理由でわざわざ別館組の方に食事に来ている人がいました。給仕のおばちゃんにどこから来たのかと聞かれ、通訳を通して「イタリアから」と答えていたのを覚えています。
残念ながら、アレジやベルガーが泊まってたかどうかまでは確認できなかったんですが…泊まってたのかな、もしかして。
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色々と不評も多かったけど、そんなこんなで個人的には結構面白かった記憶があります。
そんなパシフィックGPも、すっかり遠い想い出になりました。TIサーキットの親会社であったタナカ・インターナショナルも倒産し、サーキットの持ち主も変わって名前も岡山国際サーキットになりました。
TIサーキット英田改め岡山国際サーキットには、その後GTのレースを見に2度程行きました。F1のあの狂想曲にくらべればのんびりしたものですが、それでも中々盛り上がってましたよ(勿論GTは車で来場可です。走り屋さんたちが自慢の愛車でやって来るから、駐車場に並んでる車見てるだけでも面白い)。
…そしてやっぱりGTでも、チーム関係者は温泉旅館に泊まってます。