ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

今週のスーパーヒーロータイム

2005-10-23 20:11:00 | 特撮
……言いつつ今日も8:00から。昨夜よく寝れなくて朝起きれなかった……。

■今週のヒビキ
ストーリー的には、劇場版同様、中々面白い問題提起を含んだ話でした。
作品の完成度として余り高かったとは言えませんが(絵的なこととか、色々)、こういう話って、その問題を考えることで楽しめるんですよね、個人的には。

朱鬼は非常にわかりやすいキャラ。行動基準が極めて明確。「ノツゴを倒す」が総てにおいて最優先で、自分の命も他人の命も、その目的のためなら迷わず捨てる。
「私ほど鬼である鬼はいない」という自負も、「マカモウを倒す」のが鬼の使命なら、その使命のために総てを懸けている朱鬼は最も鬼らしい鬼であると言える。
……が。実際には、鬼には超えてはならない一線というものがあるんでしょうね。その一線を守るということが、多分マカモウ退治以上に優先されるというのが吉野の見解。
果たして、正しいのはどちらか?

あきらとイブキはその二つの間で迷っている。が、迷い続けるイブキ(それで迷いのない朱鬼に勝てる訳はない)に対して、あきらはさっさと腹を括って朱鬼側へ付く。
女って恐いね、という制作者(男)の声が聞こえて来るような。

ていうかイブキ。能力はあっても若いし、人生経験は浅いし、宗家の出ということは外の世界を知らないぼんぼんでもあるし。そんな若造が、「宗家の人間である」という理由で「元仲間を殺せ」なんていう重い役目を押し付けられたら、悩むのは当然でしょう。
しかしその悩みがドラマを作る。頑張れ、イブキ。ヒーローとしての華々しい活躍ができなくても、そこにドラマが生まれればそれもひとつの見せ場になるさ、きっと。

ていうかラスト、「死に顔を見られたくない」ていう朱鬼は、やっぱり男が考えた女だなと思いました。他の人ならいざ知らず、あそこまで吹っ切れてる人なら、多分もう見た目なんか気にしないんじゃないかと思うので。これも一つの「井上死」か。

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