先述致しました「戦国鍋TV」で、かなり最初の頃にやってたコーナーです。
戦国時代を代表するライバル対決として名高い「川中島の合戦」を、何故か「ク○ーズ ゼロ」風にヤンキーの抗争に見立てたミニドラマ。
「川中島のテッペン、取ってやるよ…」
上杉謙信の仕切る川中島学園に、部下を引き連れ、風林火山ののぼりを立てて転校して来る武田信玄。二人の男の戦いの火ぶたが今切って落とされる。
当時はそんなに熱心に見てなかったので録画も残ってなかったのですが、ここに来て無性に見たくなり、DVD壱~参を衝動買い。
戦国鍋TV~なんとなく歴史が学べる映像~壱 [DVD]
戦国鍋TV~なんとなく歴史が学べる映像~ 弐 [DVD]
戦国鍋TV~なんとなく歴史が学べる映像~ 参 [DVD]
…この番組のスタッフに敬意を表して、どっかでお金を落とそうとは思ってたんですが、買って良かった。リアルタイムで見てた当時はユウスケや流ノ介が出てた「七本槍」の方に注目してましたが、川中島学園、改めて見ると記憶してたより面白かった。
(1)冷静に考えるとおかしいとしか思えないことを
(2)限られた予算と時間の範囲内で
(3)全力でかっこ良くやりきる。
超星神シリーズや風魔の小次郎にも通じるこのノリ、大好物です(ある意味シンケンジャーもか)。
全13話だけど一つの話が5分くらいなのでテンポよくさくさく話が進むし、ネタはおバカでも演出はちゃんとかっこ良さを追求したものになってるし。
中でもこのコーナーの上杉謙信はかっこ良すぎて卑怯だと思います。
このテの番組でのかっこいい=強いということ。
とりあえず立ってるだけでどう見ても強そうな武田に対して、ぱっと見は細こい普通の兄ちゃんである上杉を強く見せるのは工夫がいる。そして結果的に、役者はもちろん、演出や脚本含めて、全力で上杉が強くてかっこいいキャラになっている。ヤンキーで高校生。でもちゃんと義将で軍神で毘沙門天の化身でもあるという。
役者の見た目はもちろんかっこいいです。なんでエイベックスの歌手がこんなとこに?と思ったけど、「眉目秀麗」っていう古い褒め言葉が似合いそうな顔立ち。よくこんな人見つけて来たな。
で、その美形キャラがキレイな顔を歪めて吠えるのが見てて楽しい(笑)。
特撮だと、かっこいいお兄ちゃんの気の抜けたかけ声を聞かされることも珍しくはないだけに、気合の入った声でタンカ切って貰えるとそれだけで嬉しくなります。
ていうかこの役者さんのヤンキー演技が妙にナチュラルだったので、当初この人はよほど演技が上手いのかそれともリアルにグレてたかのどっちかだろうと思ってました(まあ、「鍋」で芝居が下手で気になった人はいない訳ですが)。
で、アクション上手い。役者がアクションできなくてもごまかす方法が色々あるのも知ってますが、やっぱり役者本人が動けると見栄えがいいですねー。ダンスやってるせいか動きがリズミカルでかっこいい。
最初の購買前の激突シーン、校内見取り図が前面に出て来てわかりにくいですが、よく見ると上杉さんが大暴れしてます。
アクションに不慣れな役者だと動くだけでいっぱいいっぱいだけど、上杉さんちゃんとケンカの場面で表情作ってますよね。見取り図の後ろで飛び蹴り決めた後のドヤ顔のアップが美し過ぎる(笑)。
***
ここから下、ネタバレありなのでまだ見てない人は注意して下さい。っていってもこのコーナー、
・次回予告で8割ネタバレ(たまに嘘予告が混ざってる)。
・冒頭の解説でほぼ100%ネタバレ。
・それ以前に、一応史実に沿って話が展開するので、史実を知ってる人に取ってはネタバレもへったくれもない。
そんな状態ではあるんですが。
上杉さん、琵琶弾きながら登場する場面があるんですよね。
琵琶。高校生が。しかもヤンキーな高校生が琵琶。
絵面だけ見るとツッコミ所しかありませんが、何故か超絶かっこよく見えます。
一つには、シンケンジャーの陣幕演出みたいな、「殿、御出陣!」的様式美を感じさせるから。
あと、ユーロビートで踊っちゃうファンキーな武田軍に対して、風流で古風な上杉さんっていう対比もかっこいい(一応、史実の上杉謙信が琵琶をよく弾く人だったらしい)。
それだけではなくて。
上杉さんが琵琶弾きながら登場する場面は2カ所あるんですが、この2つには共通点があって、どっちも武田軍の(ていうか山本勘助の)策が失敗に終わる場面なんです。
策を弄して上杉を填めてやった!と信玄&勘助が余裕こいてる所に、涼しい顔をした上杉さんが優雅に琵琶なんぞ奏でながら現れることで、作戦の失敗が見てる方に分かりやすく伝わると言う訳(琵琶の音を聞いた時の信玄さんのリアクションも効果的)。
特に2度目は、視聴者は既に1度目を見ているから、最初に琵琶の音が聞こえただけでもうどういう事か分かる訳ですよ。で、この場面は上杉さんがかっこ良ければかっこいい程勘助の失策が際立ち、それが次の山場へと繋がります。
故にこの場面、上杉さんが鳥肌が立つ程かっこいい。
体育館で余裕かます武田主従。そこへ静かに響き渡る琵琶の音色。「この音は?」
体育館の扉が蹴破られ、琵琶を手にしたシルエットが逆光に浮かび上がる。「何故上杉がここに?!」
狼狽する信玄と勘助に冷たい視線を投げかけながら、部下たちを従えて悠然と体育館に足を踏み入れる謙信。
「武田ぁ!…決着を着ける時が来たようだなぁ!」
あー…カッコいい♪BGMが琵琶の音からエレキに切り替わるのもたまらん。
この場面、一旦視線を逸らしてから再び武田主従を睨みつける時の、上杉さんの氷のような眼差しが素敵です。こういうちょっとした目線の動きで凄みが出せるんだから、男前は得だよね。
ちなみにこの後の乱闘シーンでは、上杉さんの華麗な回し蹴りも拝めます。
まあ他にも色々、見所もかっこいい場面もツッコミ所も山ほどあるので、皆さん良かったら見て下さい☆
6月からDVDレンタルも始まってます(今の所2巻まで=川中島学園は10話まで)。
***
で、このかっこいい上杉さんを演じてるのがAAAの與真司郎(あたえ・しんじろう)くん。ごめんなさい。「與」を「あたえ」と読めるようになるのに1年以上かかりました。「與」は「与」の旧字体らしいけど、分かってみれば強そうな名前ですよね。眠狂四郎みたいで。
本業歌手みたいだけど、この手のお仕事は他にもやるんでしょうか。アクションできるし、特撮に欲しいなあ…上杉さんがたまにすごく悪役っぽく見える場面があるんですが、ああいう美形悪役をライダー系で見たい気もする。
***
ていうか、よく考えたら個人的に史実のエピソードがかっこいいと思う戦国武将TOP3のうち1人が上杉謙信でした(ちなみに後の二人は伊達政宗と真田幸村。一応戦国BASARAの影響じゃないよ、と言っておきます)。
15歳の初陣から49歳で死ぬ迄一生のほとんどを戦に明け暮れて結果ほとんど負け知らず(その割に領地が増えてないけど/涙)。まさに軍神。精強を誇る武田騎馬隊が、まともに戦うのを躊躇したという相手(武田くん口では威勢のいいこと言ってる割に逃げ足早いよね/笑)。御旗盾無、ご照覧あれ。
***
ここまで書いて、鍋のエグゼクティブプロデューサーが超星神シリーズやライオン丸Gやった人だと気付きました。ああそう…そういうことでしたか…(遠い目)。
***
次は大ちゃんのネタ書きます♪本2冊入手しました!
戦国時代を代表するライバル対決として名高い「川中島の合戦」を、何故か「ク○ーズ ゼロ」風にヤンキーの抗争に見立てたミニドラマ。
「川中島のテッペン、取ってやるよ…」
上杉謙信の仕切る川中島学園に、部下を引き連れ、風林火山ののぼりを立てて転校して来る武田信玄。二人の男の戦いの火ぶたが今切って落とされる。
当時はそんなに熱心に見てなかったので録画も残ってなかったのですが、ここに来て無性に見たくなり、DVD壱~参を衝動買い。
戦国鍋TV~なんとなく歴史が学べる映像~壱 [DVD]
戦国鍋TV~なんとなく歴史が学べる映像~ 弐 [DVD]
戦国鍋TV~なんとなく歴史が学べる映像~ 参 [DVD]
…この番組のスタッフに敬意を表して、どっかでお金を落とそうとは思ってたんですが、買って良かった。リアルタイムで見てた当時はユウスケや流ノ介が出てた「七本槍」の方に注目してましたが、川中島学園、改めて見ると記憶してたより面白かった。
(1)冷静に考えるとおかしいとしか思えないことを
(2)限られた予算と時間の範囲内で
(3)全力でかっこ良くやりきる。
超星神シリーズや風魔の小次郎にも通じるこのノリ、大好物です(ある意味シンケンジャーもか)。
全13話だけど一つの話が5分くらいなのでテンポよくさくさく話が進むし、ネタはおバカでも演出はちゃんとかっこ良さを追求したものになってるし。
中でもこのコーナーの上杉謙信はかっこ良すぎて卑怯だと思います。
このテの番組でのかっこいい=強いということ。
とりあえず立ってるだけでどう見ても強そうな武田に対して、ぱっと見は細こい普通の兄ちゃんである上杉を強く見せるのは工夫がいる。そして結果的に、役者はもちろん、演出や脚本含めて、全力で上杉が強くてかっこいいキャラになっている。ヤンキーで高校生。でもちゃんと義将で軍神で毘沙門天の化身でもあるという。
役者の見た目はもちろんかっこいいです。なんでエイベックスの歌手がこんなとこに?と思ったけど、「眉目秀麗」っていう古い褒め言葉が似合いそうな顔立ち。よくこんな人見つけて来たな。
で、その美形キャラがキレイな顔を歪めて吠えるのが見てて楽しい(笑)。
特撮だと、かっこいいお兄ちゃんの気の抜けたかけ声を聞かされることも珍しくはないだけに、気合の入った声でタンカ切って貰えるとそれだけで嬉しくなります。
ていうかこの役者さんのヤンキー演技が妙にナチュラルだったので、当初この人はよほど演技が上手いのかそれともリアルにグレてたかのどっちかだろうと思ってました(まあ、「鍋」で芝居が下手で気になった人はいない訳ですが)。
で、アクション上手い。役者がアクションできなくてもごまかす方法が色々あるのも知ってますが、やっぱり役者本人が動けると見栄えがいいですねー。ダンスやってるせいか動きがリズミカルでかっこいい。
最初の購買前の激突シーン、校内見取り図が前面に出て来てわかりにくいですが、よく見ると上杉さんが大暴れしてます。
アクションに不慣れな役者だと動くだけでいっぱいいっぱいだけど、上杉さんちゃんとケンカの場面で表情作ってますよね。見取り図の後ろで飛び蹴り決めた後のドヤ顔のアップが美し過ぎる(笑)。
***
ここから下、ネタバレありなのでまだ見てない人は注意して下さい。っていってもこのコーナー、
・次回予告で8割ネタバレ(たまに嘘予告が混ざってる)。
・冒頭の解説でほぼ100%ネタバレ。
・それ以前に、一応史実に沿って話が展開するので、史実を知ってる人に取ってはネタバレもへったくれもない。
そんな状態ではあるんですが。
上杉さん、琵琶弾きながら登場する場面があるんですよね。
琵琶。高校生が。しかもヤンキーな高校生が琵琶。
絵面だけ見るとツッコミ所しかありませんが、何故か超絶かっこよく見えます。
一つには、シンケンジャーの陣幕演出みたいな、「殿、御出陣!」的様式美を感じさせるから。
あと、ユーロビートで踊っちゃうファンキーな武田軍に対して、風流で古風な上杉さんっていう対比もかっこいい(一応、史実の上杉謙信が琵琶をよく弾く人だったらしい)。
それだけではなくて。
上杉さんが琵琶弾きながら登場する場面は2カ所あるんですが、この2つには共通点があって、どっちも武田軍の(ていうか山本勘助の)策が失敗に終わる場面なんです。
策を弄して上杉を填めてやった!と信玄&勘助が余裕こいてる所に、涼しい顔をした上杉さんが優雅に琵琶なんぞ奏でながら現れることで、作戦の失敗が見てる方に分かりやすく伝わると言う訳(琵琶の音を聞いた時の信玄さんのリアクションも効果的)。
特に2度目は、視聴者は既に1度目を見ているから、最初に琵琶の音が聞こえただけでもうどういう事か分かる訳ですよ。で、この場面は上杉さんがかっこ良ければかっこいい程勘助の失策が際立ち、それが次の山場へと繋がります。
故にこの場面、上杉さんが鳥肌が立つ程かっこいい。
体育館で余裕かます武田主従。そこへ静かに響き渡る琵琶の音色。「この音は?」
体育館の扉が蹴破られ、琵琶を手にしたシルエットが逆光に浮かび上がる。「何故上杉がここに?!」
狼狽する信玄と勘助に冷たい視線を投げかけながら、部下たちを従えて悠然と体育館に足を踏み入れる謙信。
「武田ぁ!…決着を着ける時が来たようだなぁ!」
あー…カッコいい♪BGMが琵琶の音からエレキに切り替わるのもたまらん。
この場面、一旦視線を逸らしてから再び武田主従を睨みつける時の、上杉さんの氷のような眼差しが素敵です。こういうちょっとした目線の動きで凄みが出せるんだから、男前は得だよね。
ちなみにこの後の乱闘シーンでは、上杉さんの華麗な回し蹴りも拝めます。
まあ他にも色々、見所もかっこいい場面もツッコミ所も山ほどあるので、皆さん良かったら見て下さい☆
6月からDVDレンタルも始まってます(今の所2巻まで=川中島学園は10話まで)。
***
で、このかっこいい上杉さんを演じてるのがAAAの與真司郎(あたえ・しんじろう)くん。ごめんなさい。「與」を「あたえ」と読めるようになるのに1年以上かかりました。「與」は「与」の旧字体らしいけど、分かってみれば強そうな名前ですよね。眠狂四郎みたいで。
本業歌手みたいだけど、この手のお仕事は他にもやるんでしょうか。アクションできるし、特撮に欲しいなあ…上杉さんがたまにすごく悪役っぽく見える場面があるんですが、ああいう美形悪役をライダー系で見たい気もする。
***
ていうか、よく考えたら個人的に史実のエピソードがかっこいいと思う戦国武将TOP3のうち1人が上杉謙信でした(ちなみに後の二人は伊達政宗と真田幸村。一応戦国BASARAの影響じゃないよ、と言っておきます)。
15歳の初陣から49歳で死ぬ迄一生のほとんどを戦に明け暮れて結果ほとんど負け知らず(その割に領地が増えてないけど/涙)。まさに軍神。精強を誇る武田騎馬隊が、まともに戦うのを躊躇したという相手(武田くん口では威勢のいいこと言ってる割に逃げ足早いよね/笑)。御旗盾無、ご照覧あれ。
***
ここまで書いて、鍋のエグゼクティブプロデューサーが超星神シリーズやライオン丸Gやった人だと気付きました。ああそう…そういうことでしたか…(遠い目)。
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次は大ちゃんのネタ書きます♪本2冊入手しました!
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